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食品照射

食品照射. 食品照射とは・・・.  電離性放射線により生鮮野菜などの発芽を抑制したり害虫や微生物を殺滅することにより、食品の貯蔵期間を延長したり衛生化する技術である。. 食品照射の原理と生物効果.   照射した放射線により生成した活性酸素が DNA に損傷を与え、これにより生鮮野菜の発芽を抑制したり、殺菌、殺虫効果をもたらす。 酸化切断反応・・・遺伝子( DNA )が活性酸素に よって切断される反応をいう。食品や生物には水が含まれているため、水が分解して生じる活性酸素による酸化切断反応が主要な生物効果になる。. 照射 の特徴.

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Presentation Transcript


  1. 食品照射

  2. 食品照射とは・・・  電離性放射線により生鮮野菜などの発芽を抑制したり害虫や微生物を殺滅することにより、食品の貯蔵期間を延長したり衛生化する技術である。

  3. 食品照射の原理と生物効果   照射した放射線により生成した活性酸素がDNAに損傷を与え、これにより生鮮野菜の発芽を抑制したり、殺菌、殺虫効果をもたらす。 酸化切断反応・・・遺伝子(DNA)が活性酸素に よって切断される反応をいう。食品や生物には水が含まれているため、水が分解して生じる活性酸素による酸化切断反応が主要な生物効果になる。

  4. 照射の特徴 (1)照射による熱の発生が少なく、温度上昇がたかだか数℃である (2)放射線、ことにガンマ線やX線は透過力が強く、冷凍食品や包装済みの食品でも内部まで均一に処理できる (3)放射線は薬剤のように残留しない (4)栄養成分の低減が少ない (5)連続的に大量処理が可能である、など

  5. 照射食品の安全性   食品照射は、食品の外から放射線を当てるもので、食品に当たった放射線は熱に変わったり、食品を通り抜けてしまい、食品の中にとどまって放射能を帯びたり、放射線を出すことはない。食品をはじめあらゆる物質は、それを構成する原子の原子核を変化させるほど強力なエネルギーを持った放射線を受けない限り、放射能を帯びることはない。

  6. 食品照射の応用分野

  7. 照射食品の健全性 照射食品の健全性を確認するためには、 (1)誘導放射能の生成の有無 (2)毒性物質生成の有無 (3)発癌性物質生成の有無 (4)栄養価の破壊の程度 (5)子孫に及ぼす影響の検討 (6)生残微生物の有害性の有無 の検討が必要とされている。 誘導放射能・・・中性子やガンマ線などの放射線との核反応により物質が放射化、すなわち、放射能を持つようになる場合

  8. 食品照射の健全性評価に関する国際機関の取り組み食品照射の健全性評価に関する国際機関の取り組み

  9. (1)動物などを使った毒性評価 長期飼育試験(慢性毒性試験)、3世代飼育試験、催奇形性試験、遺伝毒性試験(変異源性試験や染色体異常試験、優性致死試験など)(1)動物などを使った毒性評価 長期飼育試験(慢性毒性試験)、3世代飼育試験、催奇形性試験、遺伝毒性試験(変異源性試験や染色体異常試験、優性致死試験など) (2)放射線分解生成物による評価放射線特有の分解生成物としては2-アルキルシクロブタノン類が検出されているが、その生成量は極微量であり、エームス試験で変異原性がないことが報告されている (3)栄養学的適性栄養価の変化は主として線量と関係があり、食品の成分組成、温度、酸素の有無など 4)微生物学的安全性   食品の微生物相が変化したり、微生物の毒素産生能が増加したり、食品の加工や人間の免疫力では制御できない病原性微生物や巨大細胞を有する微生物が突然変異により生じて、人間の健康が害されるといった可能性について研究

  10. 食品照射の技術   食品照射にはコバルト-60を用いたガンマ線と電子加速器から発生される電子線と制動放射X線が主に利用されている   食品に通常含まれている原子は、炭素、酸素、水素、窒素などであるが、これらが放射線を受けて放射能を持つようになるためには、10メガエレクトロンボルト以上のエネルギーが必要   わが国で食品照射に使われるコバルト60のガンマ線は、最大でも1.3メガエレクトロンボルトのエネルギーであり、照射された食品が放射能を持つことはない。

  11. 世界の現状 現在、53カ国でなんらかの照射食品が許可されており、約35ヶ国で実用化されている。ことに香辛料については実用化が最も進展しており、全世界で10万トン以上が照射され、その半分は米国で照射されている。

  12. 中国では・・・ニンニクが年間7万トン照射さ         れている。中国では・・・ニンニクが年間7万トン照射さ         れている。 米国では・・・牛肉の病原大腸菌O-157な         ど食中毒菌の殺菌が大規模に         実用化され、年間20万トン以上        照射されている。また、熱帯果実        の殺虫処理にも放射線処理が         導入されつつある。 フランスやオランダ、ベルギーでは・・・          冷凍魚介類や冷凍鶏肉のサル         モネラなどの食中毒菌の放射線        殺菌が実用化されている。

  13. 日本の現状   現在、日本では、ジャガイモ、タマネギ、米、小麦、かまぼこなどの水産ねり製品、ウィンナーソーセージ、みかんの7品目について、一定線量以下の食品照射については健全性にまったく問題がないことが農林水産省などの研究所で確かめられ、原子力委員会に報告されている

  14. アサノミ、アサフェチダ、アジョワン、アニス、アムチュール、アンゼリカ、アナトー、ウイキョウ、ウコン、エシャロット、オレガノ、オールスパイス、オレンジピール、ガジュツ、 カショウ、カッシア、カフィアライム、カモミール、ガランガル、ガルシニア、カルダモン、カレーリーフ、カンゾウ、キャラウェイ、クチナシ、クミン、クレソン、クローブ、ケシノミ、ケーパー、コショウ、ゴマ、コリアンダー、サフラン、サッサフラス、サボリー、サルビア、サンショウ、シソ、シナモン、ジュニパーベリー、 ショウガ、スターアニス、スペアミント、セージ、セロリー、ソーレル、タイム、タデ、タマリンド、タラゴン、チャイブ、チャービル、ディル、トウガラシ、ナツメグ、ニガヨモギ、ニジェラ、ニラ、ニンジン、ニンニク、ネギ、ハイビスカス、バジル、パセリ、ハッカ、バニラ、パプリカ、パラダイスグレイン、ヒソップ、フェネグリーク、ピンクペッパー、ペパーミント、ホースラディッシュ、ホースミント、ホメグラネート、マスタード、マジョラム、ミョウガ、メース、ヨモギ、ユズ、ラベンダー、リンデン、レモングラス、レモンバーム、レモンピール、ローズ、ローズマリー、ローズヒップ、ローレル、ロングペッパー、ワサビ

  15. 実用化の現状   全日本スパイス協会は2000年12月に実用化のための許可要請書を旧厚生省に提出した。現状では香辛料の殺菌は高圧蒸気による気流式殺菌装置で行っているが、香り成分が著しく低減し、色調が変化するという問題点がある。 香辛料以外でも輸入熱帯果実の殺虫や肉の食中毒菌殺菌などのニーズがある。

  16. 放射線照射された白胡椒

  17. 食品照射反対   スパイスに照射が認められると,後はアメリカからの輸入牛肉,豚,七面鳥や卵,それに苺やオレンジなどの果物,小麦にトウモロコシまで許可申請がめじろおしとなっている。O157食中毒以来,牛肉の菌汚染に悩むアメリカ政府は照射でいっぺんに殺菌する放射線照射という方法を選んだ。このため,アメリカ国内ある500以上の屠殺場に照射施設をつくるため莫大な投資をしなければならない。日本が照射を解禁しないと莫大な損害がでるのです。照射は流通業者の利益は生むが消費者にはまったく利益がないのです。食糧輸入大国であり,世界に先駆け照射ジャガイモを許可した日本がいま狙われている。

  18. マルハ(株) 照射ホッキ貝事件    平成16年 2月25日,東京都はカナダ産ホッキ貝(5230.21㎏)に中国で放射線が照射され、それをマルハ(株)が輸入し販売(販売量 4469.69㎏)していたとして回収指示を出しました。(食品衛生法第7条第2項違反 コバルト60よりのガンマー線照射量は4キログレイ) マルハの説明によれば大腸菌が検出されたため、紫外線殺菌を別会社に委託し、輸入販売していたということです。

  19. 飼料について 魚粉や骨粉、肉粉などの飼料用原料にはサルモネラ菌や大腸菌などの病原性細菌で汚染されているものが多く、家畜の幼動物や雛などの病気の原因になっている。この対策として、抗生物質が大量に用いられているが、これが薬剤耐性菌を誘発して医療の上で大きな問題になっている。

  20. 飼料の放射線処理効果

  21. 実験動物用ペレット状飼料中のビタミン含量の変化実験動物用ペレット状飼料中のビタミン含量の変化

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