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近代女性思想5

近代女性思想5. バダンテールによる近代家族の研究 ルソーの母性愛革命  近代の家族の原型. 近代女性思想 18世紀フランス. エリザベート・バダンテール(理工科学校、哲学)による母性本能の神話解体 『 母性という神話 』 ちくま学芸文庫 乳母(子供の養育に無関心) 1780年、パリ、2万1000人の誕生、 1万9000人がパリ近郊の農村へ、 1000人は自宅で、 残り1000人は母親の手で育つ 里子 「愛情」は社会的にも精神的にも価値がない 母親であることは、尊敬されない、名誉でもない 子供は「まるまると太った人形」でしかない. 子供.

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Presentation Transcript


  1. 近代女性思想5 • バダンテールによる近代家族の研究 • ルソーの母性愛革命 •  近代の家族の原型

  2. 近代女性思想18世紀フランス • エリザベート・バダンテール(理工科学校、哲学)による母性本能の神話解体 • 『母性という神話』ちくま学芸文庫 • 乳母(子供の養育に無関心) • 1780年、パリ、2万1000人の誕生、 • 1万9000人がパリ近郊の農村へ、 • 1000人は自宅で、 • 残り1000人は母親の手で育つ • 里子 • 「愛情」は社会的にも精神的にも価値がない • 母親であることは、尊敬されない、名誉でもない • 子供は「まるまると太った人形」でしかない

  3. 子供 • 子供の死亡率(デュパキエ『人口歴史学の独自な特徴』1976) • 1740-49、27.5% • 1780-1789、26.5% • つまり生後1年目では4人に1人が死亡 • 乳母に預けられた子供の死亡率 • 1777-1789、38.1% • 母乳で育てられた子供の死亡率、 10.9%(バルデ「ルーアンにおける捨て子と救済児」1973)

  4. 捨て子 • 1773-1790、年平均5800人 • つまり4人に1人が捨て子 • なお3分の2は非嫡出子

  5. 私生児 • 私生児(特に上量貴族の退廃)、 • 避妊法-羊の腸、交接中断 • 医学知識はなし。 • 妊娠届け書(アンリ2世による王令以後)、未婚の母 • 医学、生理学のまなざし(小児科医の誕生、1872年)

  6. 子どもの価値 • 母性愛革命(ルソーによる) • 愛情、平等、自由、幸福 • 人口増加 • 1709年、1900万人 • 1784年、2480万人 • 1790年、2630万人 • 理由 • 1戦争、ペスト、1750年以降大飢饉の消滅 • 2予防医学の発達 • 3私生児の増加、牛乳の利用 • 4重農主義イデオロギー(子供を「量」つまり「商品価値」とみなす)-農業の人手としての価値、非常事態の場合には兵力

  7. 子どもの価値 • 家族(『新エロイーズ』におけるヴォルマール家、中心に母としてのジュリーの存在) • 参考文献 藤田苑子『フランソワとマルグリット』同文館 • フィリップ・アリエス『子供の誕生』みすず書房 • 里子が多かったことから母性愛の欠如を言うバダンテールの議論は粗雑との藤田苑子による批判、なるほどその通り。

  8. バダンテール『ふたりのエミリー』 • 学問に生きたシャトレ侯爵夫人(1706-49) ヴォルテールの恋人、ニュートンの翻訳者 子供の教育に熱心なエミリー(デピネー夫人)、ルソーの影響 • 三つの従属:子供に服従する母性、夫に服従する結婚生活、社会規範に従属する社交界生活

  9. ジャン=ジャック・ルソーJean-Jacques Rousseau (1712-78) • アンチ・フェミニスト • 近代的家族像を提示、男は外、女は内 • 『エミール』の妻になるソフィー、夫に従属する女性 • 『新エロイーズ』のジュリー、家族(小さな共同体)の中心にいる母親、権威を表す父親 • フランス革命後の女性観に強い影響 • ルソー、ヘーゲル、フロイトの系譜(男性中心主義)

  10. ジュリーの家族 • 『新エロイーズ』1761 • 『エミール』1762 • 婚前の自由恋愛、婚後の貞節という「近代的な」ルソーの恋愛結婚観が婚前の純潔、婚後の姦通という当時の性風俗とまっこうから対立する性格のものであった。(上野千鶴子『家父長制と資本制』)

  11. ルソー (続き) • 女性は男性に従属すべきである。 • 科学、語学,神学、歴史は彼女にとって無用なだけではなく、有害である。 • 彼女が知るべきことは家事の技術と針仕事だけである。 • 彼女には話し手を喜ばせる才気だけが必要だ。 • 男性は外、女性は内、これこそ自然の法則である。

  12. 従属 • 「男性はその欲望のために女性に依存し、女性はその欲望と必要のために男性に依存する。男性は女性なしでも、女性が男性なしの場合より、生活をしていくことができる。女性が生活必需品を手に入れるためには、女性がその生活状態を保つためには、男性が女性にそれをあたえることが、男性が女性にそれをあたえようと思うことが、男性が女性にそれをあたえる価値があると評価することが必要である。」(『エミール』)

  13. 人間不平等起源論 • 自然的・肉体的不平等と社会的・政治的不平等の区別 • しかし女性については別、矛盾(のちにウルストンクラーフトが批判-後述)

  14. ルソーの育児法 • 悪い母親-「自分の子供の代わりに他の女性の子供を育てる女性は、悪い母親である。」(『エミール』)-母乳で育てる • 産着の使用をやめること • 子供の健康に関心を持つ-スパルタを理想とする頑健な身体 • 自然からの逸脱を非難

  15. 悪い母親 • 1自分の子供を愛さない、つまり優しさの欠如 • 2エゴイスト、子供のために自分を犠牲にしない • 3労働する女性 • 知識人の女性を非難(献身、犠牲がない)

  16. 女性の教育 • 「女性教育のすべては、男性に関係するものでなければならない。男性に喜ばれること、男性の役に立つこと、男性に自分を愛させ、尊敬させること、男性が幼い時には養育をし、成人したら世話を焼き、男性の相談相手になり、男性をなぐさめ、男性の生活を心地よく楽しいものにすること、これが女性のあらゆる時期の義務なのであり、子供のときから女性に教えなければならないことである。」(「ソフィー」)

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