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2011  行動分析学特論 ( 1 )行動分析学と     対人援助(学)

2011  行動分析学特論 ( 1 )行動分析学と     対人援助(学). 望月昭( mail : mochi@lt.ritsumei.ac.jp).      全体の目論見 「障害」という問題を中心に、「ヒューマンサービスの科学( Science of Human Services )」(あるいは対人援助学)を、 行動分析学を基本的枠組みとして展開する。. 1.  一般的目標はどう定義できるか? 2.  医学モデルでも社会モデルでもなく 3.  「対人援助」の連環的作業.

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  1. 2011 行動分析学特論(1)行動分析学と    対人援助(学)2011 行動分析学特論(1)行動分析学と    対人援助(学) 望月昭(mail:mochi@lt.ritsumei.ac.jp)

  2.      全体の目論見 「障害」という問題を中心に、「ヒューマンサービスの科学(Science ofHuman Services)」(あるいは対人援助学)を、行動分析学を基本的枠組みとして展開する。 1. 一般的目標はどう定義できるか? 2. 医学モデルでも社会モデルでもなく 3. 「対人援助」の連環的作業

  3. 1. 目標設定「人を援助する際の倫理」(The ethics of helping people; Skinner, 1978 ①“物を与える事ではなく、彼らが物を得るということに「生活の質」の目標をおくこと” Get Given 自発的に「行動できる」ということが基本

  4. ②罰やそれを背景とした「負の強化」でコントロールされるのではなく、「正の強化」でなされるように環境設定を整える。(Skinner,1990.「罰なき社会」→秘密資料)②罰やそれを背景とした「負の強化」でコントロールされるのではなく、「正の強化」でなされるように環境設定を整える。(Skinner,1990.「罰なき社会」→秘密資料) 「自発的に行動できる」というのは、周囲の環境と無関係に振る舞えるということではない。 ●「自由」=「正の強化」で行動が維持されているときの状態をさす。 Skinner, “Beyond Freedom and Dignity”

  5. 対人援助全般の作業における行動分析的表現による一般的な目標設定対人援助全般の作業における行動分析的表現による一般的な目標設定 「正の強化」で維持される行動の機会を持ち、その機会が拡大していくように援助すること [正の強化]:本人にとって、好ましい結果事象を随伴させることによって、行動が成立・維持させる操作 [負の強化]:嫌悪的な刺激事象がなくなるという随伴性によって行動を成立・維持させる操作(いやいや行わせる)

  6. 産地直送の(過不足ない)自己決定の援助 The proposal is to develop our sensitivity to the various forms of communication used by people with severe disabilities so that we may do more of what they want and impose on them less of what we assume they want or want them to want. Baer, D. M. (1998): Commentary: Problems in Imposing Self-Determination. JASH, 23(1), 50 - 52. 「知ること」を目的化するとやばい! http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/9-Mochizuki(1989a).pdf

  7. 2. 行動分析学の位置(医学モデルでも社会モデルでもなく)2. 行動分析学の位置(医学モデルでも社会モデルでもなく) 個人(ミクロ)から社会(マクロ)へ、行動成立に必要な環境設定を連続的にたどるには? 共通言語としての「行動」 個人(ミクロ) 社会・制度(マクロ) ミクロとマクロの「分担」ではなくて 随伴性を辿って「連携」 http://www.ritsumeihuman.com/publication/files/ningen_2/02_011-019.pdf

  8. 3. 対人援助の連環的作業対人援助の進歩ってなんだろう?3. 対人援助の連環的作業対人援助の進歩ってなんだろう? 1. 援助 個人の行動(反応)形成 3. 教授 2.援護 援助設定の定着のための要請 行動成立のための 新たな環境設定 http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/14-Mochizuki(1998-1999).pdf

  9. 行動分析学の特徴 (1)研究の対象は行動それ自体である。行動を通して心ないし意識や認知あるいは脳の働きなどを研究するのではない (2)行動に関するすべての出来事を、同一の理論的枠組みとできるだけ少ない共通の原理で分析する(何より“我が身”を振り返る=ラジカル)(「応用行動分析学入門」1997(第1章、望月昭「コミュニケーションを教えるとは?)参照) (3)行動の原因を、個体の内部にではなく、個体をとりまく過去および現在の外的環境のなかにもとめる    (佐藤方哉:2001)

  10. 行動的ということと「サービス」の親和性 これまでの行動主義に対する「批判」をそのまま長所として活かせるのでは? ●「心」を原因としない方法(「心理学化する社会」:なぜ、トラウマと癒しが求められるのか.斎藤環,2003,PHP) ●相手を「知る」ことを目的としないこと 「デニーズへようこそお客様の・・・」http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/9-Mochizuki(1989a).pdf ●相手の「一部」である「行動」を単位とすること(一見、反ホリスティック?だが)

  11.         参考文献 1)行動福祉、「発達障害指導事典」学研,1996 2)望月昭1989: デニーズへようこそ、お客様の平均年収は? 「発達の遅れと教育」、380,16-19. http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/9-Mochizuki(1989a).pdf 3)望月昭1993:「行動福祉」という立場は成立するだろうか? 行動科学研究、32(2)、56-59.

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