減損と工程別原価計算

1. 減損と工程別原価計算 坂本ゼミナール

2. 正常減損費の計算③　月初仕掛品がある場合（平均法）正常減損費の計算③　月初仕掛品がある場合（平均法） • 完成品のみ負担 • 両者負担 仕掛品－原料費 仕掛品－原料費 完成　１００kg 完成　１００kg 月初　５０kg 月初　５０kg １０,０００円 １０,８００円 ５,３４０円 ５,３４０円 正常減損　１０kg 正常減損　１０kg 当月　８５kg 当月　８５kg １,０００円 月末　２５kg 月末　２５kg ８,１６０円 ８,１６０円 ２,５００円 ２,７００円

3. 正常減損費の計算④　月初仕掛品がある場合（先入先出法）正常減損費の計算④　月初仕掛品がある場合（先入先出法） • 完成品のみ負担 • 両者負担 仕掛品－原料費 仕掛品－原料費 完成　１００kg 完成　１００kg 月初　５０kg 月初　５０kg １０,１４０円 １０,８００円 ５,３４０円 ５,３４０円 正常減損　１０kg 正常減損　１０kg 当月　８５kg 当月　８５kg ９６０円 月末　２５kg 月末　２５kg ８,１６０円 ８,１６０円 ２,４００円 ２,７２０円

4. 工程別総合原価計算① • 工程別総合原価計算とは • あるチョコレートパン製造工場では、まず最初にパンを作り、その後に焼き上げたパンの中にチョコを注入している。このようにいくつかのステップに分けて製品を製造する場合、ステップのことを工程と呼び、その工程ごとに原価を計算する方法を工程別総合原価計算という。 • 計算方法 • 第１工程では原材料として小麦粉が投入され、これを加工することでパンができる。この計算方法は、ここまで見てきた単純な総合原価計算と同じ。第２工程では、第１工程の完成品であるパンが原材料として投入され、そのパンにチョコを詰める加工を行うことで完成品であるチョコレートパンができる。前の工程の完成品が、次の工程の原材料として投入されるというステップを繰り返すのが工程別総合原価計算なので、計算方法は、単純な総合原価計算を工程の数だけ繰り返すだけ。

5. 工程別総合原価計算② • 工程別総合原価計算のイメージ 第２工程仕掛品－前工程費(注） 第１工程仕掛品－材料費 第１工程 完了品原価 完成品 前工程費 当月投入分 月末仕掛品原価 月末仕掛品原価 第１工程仕掛品－加工費 第２工程仕掛品－加工費 第１工程 完了品原価 第１工程 完了品原価 当月投入分 当月投入分 月末仕掛品原価 月末仕掛品原価 （注）第１工程から振り返られてきた第１工程完了品原価のことを、第２工程では前工程費という