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犯罪心理になれよう 第 8 回

犯罪心理になれよう 第 8 回. 行動計量学研究分野 B3  植村菜穂子. 文献. 犯罪学 瀬川晃 12  犯罪の心理学的要因 III  性格と犯罪. 今日の内容. 性格とは 性格は犯罪の要因となるか 類型論的アプローチ 特性論的アプローチ 「性格と犯罪」研究の評価. 性格とは?. 知情意のうち、知を除いた意思と感情 心理学では「人格」という概念もある 人格:「適応」という視点 犯罪心理学に関する限りでは、性格と人格はほぼ同義 性格は犯罪の要因と見てよいだろうか? →異なる二つのアプローチ. 類型論的アプローチ.

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Presentation Transcript


  1. 犯罪心理になれよう第8回 行動計量学研究分野 B3 植村菜穂子 犯罪心理になれよう 第8回

  2. 文献 • 犯罪学 瀬川晃 • 12 犯罪の心理学的要因 • III 性格と犯罪 犯罪心理になれよう 第8回

  3. 今日の内容 • 性格とは • 性格は犯罪の要因となるか • 類型論的アプローチ • 特性論的アプローチ • 「性格と犯罪」研究の評価 犯罪心理になれよう 第8回

  4. 性格とは? • 知情意のうち、知を除いた意思と感情 • 心理学では「人格」という概念もある • 人格:「適応」という視点 • 犯罪心理学に関する限りでは、性格と人格はほぼ同義 • 性格は犯罪の要因と見てよいだろうか? →異なる二つのアプローチ 犯罪心理になれよう 第8回

  5. 類型論的アプローチ • 性格をいくつかのタイプに分類して理解しようとするもの • このアプローチを試みた代表的研究者 • E・クレッチマー • W・シェルドン • E・ゼーリッヒ 犯罪心理になれよう 第8回

  6. E・クレッチマー 犯罪心理になれよう 第8回

  7. クレッチマー説の検証 犯罪心理になれよう 第8回

  8. W・シェルドン • 大学生200人を対象にクレッチマーの体格累計を当てはめる調査→いずれの類型にも属さない対象者が多数生じる • 独自の身体測定法 • 内胚葉型 • 中胚葉型 • 外胚葉型 犯罪心理になれよう 第8回

  9. 各胚葉からの器官分化(補足) カエルの尾芽胚前期 • 内胚葉(黄色) • 消化器系 • 中胚葉(赤) • 骨格 • 筋肉組織 • 外胚葉(青) • 皮膚 • 細胞組織 犯罪心理になれよう 第8回

  10. シェルドンの体型と性格の類型 犯罪心理になれよう 第8回

  11. シェルドンの類型化の犯罪学への応用 • シェルドン • 200人の男子学生と200人の非行少年の比較 • 非行少年の中には中胚葉型の割合が高い • グリュック夫妻 • 500人の非行少年と500人の非行歴のないコントロール・グループの比較 • 非行少年には中胚葉型が高い割合を占め、外胚葉型は少ない 犯罪心理になれよう 第8回

  12. E・ゼーリッヒ • 前述した二つの類型は、一般人を対象とした類型化を犯罪者にも応用したもの • E・ゼーリッヒとK・ワインドラ- • 犯罪者の特質というものは、体型とは無関係に法的に導かれた共通点によって決定される • 行動様式の特質と性格傾向によって犯罪者を8つに類型化 犯罪心理になれよう 第8回

  13. ゼーリッヒの類型化 • 労働忌避による職業的犯罪者(窃盗犯・詐欺犯など) • 抵抗力薄弱による財産犯(横領を行った会計係) • 攻撃性の暴力犯罪者(妻子を虐待する者など) • 性的抑制欠如による性犯罪者(強姦犯など) • 危機犯罪者(殺人者や放火犯など) • 原始反応犯罪者(殺人や放火の激情犯) • 確信犯(政治犯など) • 社会訓練不足による犯罪者(過失犯など) 犯罪心理になれよう 第8回

  14. 類型的アプローチの問題点 • 多様な性格を限られた数の類型に分類するため、中間的なものや混合的なものが無視されやすい • 例外が存在し、現実との間に大きなギャップが生じる • 類型化することによって具体的な個人が持っていない性格までも、その者に付与することになる危険性 • 従来の類型論では性格を固定的なものと捉え、環境的な要因が性格の形成や変化にもたらす影響を十分に考慮できていない→特性論的アプローチへ 犯罪心理になれよう 第8回

  15. 特性論的アプローチ • 人の性格を多様な性格特性の集合と捉え、個々の性格特性を検討することによってその者の性格を理解しようとする • 性格特性:時間や場所が変わっても一貫して行動に現れる個人の特徴 • 代表的研究者 • グリュック夫妻(米) • アイゼンク(英) 犯罪心理になれよう 第8回

  16. グリュック夫妻 • 非行少年500人とコントロール・グループ(非行歴のない少年)500人 • ロールシャッハテスト、精神医学的面接 • 非行少年に共通する性格特性を見出す調査を試みる • 反社会的性格を持つ少年の性格特性として16点を指摘 犯罪心理になれよう 第8回

  17. 強い自己主張 反抗的 外交的 両価的 衝動的 ナルシスト 強い猜疑心 破壊的 サディスティック 他人への配慮の欠如 低い自分への社会的評価に対する不満 権威への不信 人格的な力量の欠如 精神的不安定 強い敵愾心 怒りっぽい 16の性格特性 犯罪心理になれよう 第8回

  18. H・アイゼンク • 反社会的な行動と関連のある特性 • 外向性と神経症的傾向 • 外向性 • 社交的、楽観的、衝動的、攻撃的 • 高い者は条件付けが困難 • 神経症的傾向 • 自律神経系が強く早く活動、情緒過剰なために不安定な行動をしやすく、心配や緊張をすることが多い 犯罪心理になれよう 第8回

  19. アイゼンクの結論 • 外向性と神経症的傾向の両方が高い者 • 効果的なしつけ(条件付け)が行われなかったために十分に社会化されていない • 犯罪に対する抵抗感がない • 本人の特性に合わせて幼児期から適切なしつけをし、犯罪を予防 • 犯罪者の特性に応じた個別的処遇が必要 犯罪心理になれよう 第8回

  20. 性格テスト • 被験者の性格特性を客観的に測定 • 質問紙法 • 質問の記載された用紙に解答させ、その解答を分析(MMPIなど) • 投影法 • 抽象的な絵、模様、文章、音などを刺激材料として得た被験者からの自由な反応を分析(ロールシャッハテスト、P-Fスタディ、TATなど) 犯罪心理になれよう 第8回

  21. 性格テストの問題点 • 被験者の環境要因の無視 • 性格テストの対象となっている犯罪にバイアスがかかっている • 従来の対象は街頭犯罪者 • 共通の性格特性を有する犯罪者に性格テストを実施していたのでは? • 性格特性と犯罪を直接結びつけることに発想の飛躍がある • スポーツ選手の例 犯罪心理になれよう 第8回

  22. 「性格と犯罪」研究の評価 • 類型論的アプローチ、特性論的アプローチの両方に限界 • 性格と犯罪の研究の成果が活用されている領域 • 特殊な類型の犯罪者の捜査(プロファイリング) • 矯正の段階での鑑別や処遇分類の決定 犯罪心理になれよう 第8回

  23. 感想 • 類型論的アプローチでは、類型の数が少なすぎるのでは? • 体型と性格が結びつくということが不思議 • プロファイリングは面白そう • 「羊たちの沈黙」 • 日本では? 犯罪心理になれよう 第8回

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