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肝臓病と日常生活の注意

2. 肝臓病と日常生活の注意. 肝臓病と日常生活の注意. 慢性肝疾患と日常生活. 安静と運動. 肝臓病では安静が最ものぞましいのか?. 食事. 肝臓病では高たんぱく・高エネルギー食がよいのか?. 感染予防. 肝炎ウイルスは日常生活でも  感染しやすいか?. 慢性肝疾患と安静,運動. 過去には安静が強調されてきたが,  慢性疾患では体を動かすことも重要. 寝てばかりいると健康人でも体は弱ってくる. 手術後,心筋梗塞後でも早期のリハビリ 筋肉は肝臓を補う作用もしている. ・ 糖分の貯留,アンモニア代謝など. 安静が必要な時. 肝炎の憎悪期

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肝臓病と日常生活の注意

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Presentation Transcript


  1. 肝臓病と日常生活の注意 肝臓病と日常生活の注意

  2. 慢性肝疾患と日常生活 • 安静と運動 • 肝臓病では安静が最ものぞましいのか? • 食事 • 肝臓病では高たんぱく・高エネルギー食がよいのか? • 感染予防 • 肝炎ウイルスは日常生活でも  感染しやすいか?

  3. 慢性肝疾患と安静,運動 • 過去には安静が強調されてきたが,  慢性疾患では体を動かすことも重要 • 寝てばかりいると健康人でも体は弱ってくる. • 手術後,心筋梗塞後でも早期のリハビリ • 筋肉は肝臓を補う作用もしている. • ・糖分の貯留,アンモニア代謝など • 安静が必要な時 • 肝炎の憎悪期 ・GOT、GPTが特に高い時.200以上 • 腹水,黄疸,肝性脳症のある時

  4. 慢性肝疾患と運動 • 徐々に始めること.ウオーミングアップ • 短期的 その日の運動の開始時 • 長期的 しばらく体を動かしていない時 • 安静が必要な時 • 疲れている日には,休んだり早く切り上げる. • 長期的な継続が肝心. • どのような運動を始めるか. • 歩行から始める. • 水泳,プールでの歩行 • どの程度の運動か. • 心地よい疲れを感じられる程度に. • 翌朝に疲れを持ちこさない程度に.

  5. 肝臓病の時にも適した運動 • 有酸素運動 • 何時までも続けられる程度 • 最大運動強度の50~60% • 心拍数を目安とする(別表) • 小汗をかく程度の速さ • ・普通に会話ができる. • ・やや息がはずむ. • 30分間を目安とする • 週末だけよりは,できるだけ毎日 • 以上の条件なら肝硬変中等度まで問題ない. • 慢性肝炎ならもっと高い運動でもよい.

  6. 運動強度と自覚症状 相対的強度(%) 感じ方

  7. 自覚症状を基準にして運動強度を判定する方法自覚症状を基準にして運動強度を判定する方法 (体育科学センター資料, 1984より改変)

  8. どうして歩行運動なのか? • 過剰な運動になりにくい. • 中程度の肝硬変でも問題ない. • ジョギングに比べて  膝に負担が少ない. • 年配にも良い.腰痛にも有効. • 生活の場が広がる. • 新しい発見ができる. • 道具が要らない.良い靴さえあればよい. • いつでも出来る.旅先でも続けられる. • 費用がかからない.

  9. PN 1) Ex - (n =15) Ex + (n = 14) § * * 100 † * † † † † 80 † † † 60 40 20 0 PF RP BP GH VT SF RE MH 運動療法の有無によるQOL指標の相違 * P < .05 v PN. † P < .01 v PN. § P < .05 v Ex -. Data show Means +/- SE. PN: Population norm; Ex -: 非運動療法群; Ex +: 運動療法群. 1) Fukuhara S et al. J Clin Epidemiol 1998; 51: 1045-53.

  10. 肝硬変の長期予後 運動療法の有無 X 肝不全 生存不明 運動 施行 運動 未施行 X 肝がん X 他病死 X 肝がん X 肝不全 X 肝がん X 肝不全 X 肝がん X 突然死 X 肝不全 2000年8月            2004年8月

  11. 運動療法施行肝硬変患者血清アルブミン値の変化運動療法施行肝硬変患者血清アルブミン値の変化 N M D D

  12. 運動療法施行肝硬変患者PTINR値の変化 N M D D

  13. 運動療法施行肝硬変患者T Bil値の変化 N M D D

  14. 運動療法施行肝硬変患者血小板数の変化 N M D D

  15. 慢性肝疾患と食事 • 高エネルギー・高たんぱく食 • 高たんぱく食は高脂肪食になりがち • 結果として • 脂肪肝をきたし肝臓に負担となる. • アンモニアが高くなる. • 炭水化物が少なくなる. • 食物繊維が少なくなる.

  16. 健康のための一般的な食事の注意 • 穀類を主体に. • 季節の野菜を多く. • 食物繊維を多く(海藻,きのこ,根菜など) • 脂肪はとりすぎないように. • 牛乳,肉類以外の植物性蛋白質を十分とる. • なるべく全体として食べる. • 精製しないもの,葉っぱや頭を除くよりは全体を. • 近くで取れたものを. • 遠くからのものには防腐剤,殺虫剤などが多い. • 夜遅くに消化の悪いものを取らない. • 腹8分目を目安に. • よくかんで食べる. • 食後1時間はお風呂に入らない.

  17. 肝性脳症を伴った肝硬変での食事 • たんぱくは控えめにする. • 脳症時には 0.6g/kg,治まったら1g/kgへ • 特に肉食は脳症を誘発しやすい. • 分枝鎖アミノ酸製剤で補う. • 便通を良くする. • 繊維を多くとる.腸内細菌にも良い. • 歩行も励行する • 下剤,合成2糖類(ラクツロース,ラクチトール) での調整も必要. • このような時には,自動車の運転も控える.

  18. 腹水を伴う肝硬変での食事 • 塩分を控える. • 利尿剤を併用する. • 急激な体重の減少は,体のバランスを崩す. • コントロールの悪い時には,水分も制限. • 肝硬変の進行した時には,なまものも避ける. • 感染に弱い. • 消化にされにくい.

  19. 栄養状態の悪い肝硬変での食事 • 長時間空腹状態では,    エネルギー源になる糖分が不足し,    脂肪や筋肉が壊され,ブドウ糖になる. • 6時間以上は空腹にしない. • 夜間の炭水化物の補給が望ましい. • おにぎり、お茶漬け、クラッカー、 • パンなど • 就寝の早い人は,朝食を早く摂ったり,  朝食前の軽い補給を考える.

  20. 肝臓病での一般的な日常生活の注意 • アルコール • 基本的には肝臓病では,すすめられない. • 服薬 • 薬の代謝が落ちる. • 効き目が長く,血中薬物濃度が高くなる. • 副作用もでやすい.

  21. 肝臓病での一般的な日常生活の注意 • 風呂 • 熱い風呂,長風呂をさける. • 食後1時間はあける. • 通勤 • 症状の強い時期には,できれば時差通勤を. • 睡眠 • 不規則にはならないように. • 昼間の仮眠は短時間に. • 性生活(B型肝炎ウイルス) • パートナーにはワクチンを.

  22. 肝臓病での一般的な日常生活の注意 • 旅行 • 肝硬変中等度までは可能. • 無理のないスケジュールで  ゆったりと. • 薬を忘れないように. ・胃腸薬や風邪薬は主治医に相談して. • 保険証を忘れずに.

  23. 肝炎ウイルスの感染予防のために • 輸血はしない. • 出血時血液付着物の処置は自分でやる. • 廃棄,焼却,水洗,消毒 • 分泌物(唾液,鼻水)の始末と手洗いの励行 • 日用品の専用:カミソリ,タオル,歯ブラシなど • 乳幼児との接触は特に問題ない. • 食べ物の口移しはしない. • 予防接種 • 配偶者,子供,高危険の職場 一般的な生活ではほとんど感染しない. C型ウイルスでは夫婦間の感染も極めてまれとされている.

  24. ハーバード大学健康食事ピラミッドのポイントハーバード大学健康食事ピラミッドのポイント • 体重に注意する。 • 良い脂肪を多くとり、悪い脂肪を少なくする。 • 精製した炭水化物をより少なく、全粒の炭水化物をより多くとる。 • たんぱく質も健康に良いものを選択する。 • 野菜と果物は沢山とり、ジャガイモは控える。 • アルコールは適量を。 • 複合ビタミン剤を念のためにとる。 The Harvard Medical School Guide to Healthy Eating 2001、WC Willett

  25. 肝硬変患者の夜間食LEM(late evening meal) • 就寝前に炭水化物を主体とした軽食(約200kcal) をとる。 • 注意点 • 一日の総エネルギーは増やさない。 • BCAAを補うことは良いかもしれない。 • 就寝の早い人は起床時にとるのも良い。 • 消化の悪い脂肪は少なめに。 • 問題点 • 夜寝る前に取ることへの抵抗感 • 食中毒をおこさないように

  26. 今月の推薦図書 • 米国対がん協会著 坪野吉孝訳:「がん」になってからの食事療法 ー米国対がん協会の最新ガイドー、 法研 2002年 • ウォルタ-・ウィレット著 太らない、病気にならない、おいしいダイエット   ハ-バ-ド・メディカル・スク-ル公式ガイド光文社 1700円 • フランク・オスキー 牛乳には危険がいっぱい 東洋経済新聞社 2003 • 加藤眞三: 肝臓病教室のすすめ メディカルレビュー社 2002年 • 加藤眞三: 肝臓病生活指導テキスト 南江堂   • 加藤眞三: 患者学のすすめ 春秋社 

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