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ネットワークとコンピュータを 利用したコミ研究法 I

コミュニケーション研究法 2003 年 11 月 13 日. ネットワークとコンピュータを 利用したコミ研究法 I. 渡辺隆行 nabe@lab.twcu.ac.jp. http://www.comm.twcu.ac.jp/~nabe/lec/ からたどれる場所に,同じものをおいておきます.. 概略. コンピュータとネットワークに関する分野の一例として,ウェブにどのような問題があるのか, 具体例を示しながらお話します. そのような問題の解決に結びつく考え方として,「ユニバーサルデザイン」と「ユーザビリティ」という考え方を紹介します.

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ネットワークとコンピュータを 利用したコミ研究法 I

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Presentation Transcript


  1. コミュニケーション研究法 2003年11月13日 ネットワークとコンピュータを利用したコミ研究法I 渡辺隆行nabe@lab.twcu.ac.jp http://www.comm.twcu.ac.jp/~nabe/lec/からたどれる場所に,同じものをおいておきます.

  2. 概略 • コンピュータとネットワークに関する分野の一例として,ウェブにどのような問題があるのか,具体例を示しながらお話します. • そのような問題の解決に結びつく考え方として,「ユニバーサルデザイン」と「ユーザビリティ」という考え方を紹介します. • この分野の研究法と,ネットワークとコンピュータを利用する研究の例をお話します. コミュニケーション研究法(渡辺)

  3. Part Iコンピュータとネットワークに関する分野にどのような問題があるのか コミュニケーション研究法(渡辺)

  4. ウェブの重要性;なんでもウェブ • ウェブブラウズ • 趣味 • 情報取得;ニュース,天気予報,地図,乗換案内,施設,授業,データベース • ネットショッピング • ネットバンキング,ウェブ通帳 • 電子投票,電子申請 コミュニケーション研究法(渡辺)

  5. 重要なシステムは誰でも使える必要あり • 日本の人口 12,693万人 (2000年度 国勢調査) • 高齢者 2,363万人 (平成15年版 高齢社会白書) • 2015年には,4人に1人が高齢者 • 2050年には,3人に1人が高齢者 • 身体障害者 343万人 (2002年版 障害者白書) • 視覚障害9%,聴覚言語障害11%,肢体不自由54%,内部障害26% • 高齢になると視覚,聴覚,身体能力が衰える. • 私も20年後には高齢者,あなたも45年後には高齢者.誰もが経験する. • 高齢者や障害者でも使えるシステムの実現が重要. コミュニケーション研究法(渡辺)

  6. ウェブは誰にでも使えるか? • 高齢者 • 視覚障害者 • 聴覚障害者 • 上肢の不自由な人 • 子供 • 日本語を読めない人 • コンピュータが苦手な人 • あなた? コミュニケーション研究法(渡辺)

  7. 視覚障害者のウェブ利用の一例 • ウェブ音声化システムの例 • IBM ホームページリーダ • BEP (Bilingual Emacspeak Project) • 音声化システムでのウェブ利用例 • 新聞社のサイト;朝日新聞,読売新聞,日経ネット:!画面表示と音声表示の両立問題 • 東京女子大学,私のサイト • Flash; 悪い例:Chanel,リプトン, 部分的に良い例:Sony コミュニケーション研究法(渡辺)

  8. BEP (Bilingual Emacspeak Platform) • Emacsエディタを音声化 • WindowsでもLinuxでも同じ操作性で利用可能 • 豊富な表現能力;Voice font,Auditory icon • オープンソース • 日本人のための日英2ヶ国語音声化システム • ジャパニーズ・イングリッシュ • ネイティブ・イングリッシュ • 両者の自然な使い分け デモ有り コミュニケーション研究法(渡辺)

  9. 視覚障害者のウェブ利用の問題点 • ブラウズ(概観)できない.最初にぱっと見て全体像をつかむことができない. • 音声はすぐに消えてしまい,元に戻ったり先に進む作業に手間がかかる. • すべて記憶しなければいけない. • 2次元の画面表示と1次元の音声表示の両立 • 画像で説明されるとわからない.文字なら音声化できる. • .... コミュニケーション研究法(渡辺)

  10. その他,使いやすいウェブの要点 • わかりやすい.使いやすい. • 自分がどこにいるのかわかる. • 情報が整理されていて,どこを探せばよいかすぐにわかる. • サイト全体で同一のデザインや操作性を持つ. • 構造と表現が分離されている. • 文字を大きくしたい;変更可能な例,不可能な例,Opera • 背景画像をオフにしたい センターのページの例 (Opera) • 背景色と文字色のコントラストをはっきりさせたい Opera • 小さい画面で見ている.視覚障害者である. コミュニケーション研究法(渡辺)

  11. スタイルシートの威力ー構造と表現の分離ー • データ構造はHTMLのタグを使って表示; • 見出し要素:H1,H2 • リスト要素:箇条書き(UL),番号つきリスト(OL) • 表現はスタイルシートを使用 • すべてのページで同じスタイルを適用できる • 簡単に切り替えられる • ユーザが自分好みのスタイルに変更できる Opera • 画面表示用,印刷用,音声表示用のスタイルを利用できるOpera;ウェブブラウズ表示とスライド表示切替の例,別例 コミュニケーション研究法(渡辺)

  12. Part IIユニバーサルデザインユーザビリティ コミュニケーション研究法(渡辺)

  13. 関連するキーワード • バリアフリー,アクセシビリティ • ユニバーサルデザイン • ユーザビリティ • ユーザ体験 コミュニケーション研究法(渡辺)

  14. ユニバーサルデザイン[1] • 多様な特性とニーズを持つさまざまな利用者に対し,できる限り多くの人が利用できるように,製品,建物,空間,システム,情報,サービスをデザインすること. • デザイン(設計)時に考慮しないと手遅れ.完成後はほとんど修正できない. • デザイン時にほんの少し考慮するだけで,多くの人が利用できるようになる. • ユニバーサルデザインを考慮すれば市場が広がる. コミュニケーション研究法(渡辺)

  15. ユニバーサルデザインの七原則 • 誰でも公平に使用できること • 使う上での自由度が高いこと • 簡単で直感的にわかる使用方法となっていること • 必要な情報がすぐ理解できること • うっかりエラーや危険につながらないデザインであること • 無理な姿勢や強い力なしで楽に使用できること • 接近して使えるような寸法・空間となっていること コミュニケーション研究法(渡辺)

  16. ユニバーサルデザインの例 • 段差のない建物 • 車椅子が通れる空間 • 低床式バス • シャンプーボトル側面のぎざぎざ • 温水洗浄便座 • 携帯電話 らくらくホン • 電動アシスト自転車 • ATM,券売機 コミュニケーション研究法(渡辺)

  17. ユーザビリティ[2,3,4] • 使い勝手 • ユーティリティ;機能や抱負で性能がよい • ユーザビリティ; • 取り扱いにくさとか分かりにくさといった問題点が少ない. • 利用時の品質がよい. • 有効に,効率よく,満足して使える. • ISO13407;ユーザビリティの国際規格 • ユーザ分析とユーザビリティテスティングの手法 コミュニケーション研究法(渡辺)

  18. 参考1:ノーマンの(ユーザ中心の)デザイン7原則[4]参考1:ノーマンの(ユーザ中心の)デザイン7原則[4] • 外界にある知識と頭の中にある知識の両者を利用する.(すべて覚えていなくても外界の状況が手がかかりになる.) • 作業の構造を単純化する.(Keep it simple.) • 対象を目に見えるようにして,実行の隔たりと評価の隔たりに橋をかける.(どういう状態にあるかわかりにくいデザインは駄目.携帯電話のイルミネーションが光っている.でも何故?) • 対応付けを正しくする.(スイッチを右にスライドさせたら右側のランプがつく.スライドが上下方向のスイッチだと左右との対応関係が不明になる.) • 自然の制約や人工的な制約の力を利用する.(ノブがついていないドアは押すドア.引き手がついているドアは引くドア.) • エラーに備えたデザインをする.(人間は間違う.エラーを犯しても元に戻れるようにする.) • 以上のことが全てうまくいかないときは標準化する.(あらゆる装置で同じデザインになっていれば戸惑うことはない.) コミュニケーション研究法(渡辺)

  19. 参考2:ニールセンのユーザビリティ原則10箇条[5](配布資料参照)参考2:ニールセンのユーザビリティ原則10箇条[5](配布資料参照) • シンプルで自然な対話を提供する. • ユーザの言葉を使う. • ユーザの記憶負荷を最小限にとどめる. • 一貫性を保つ. • フィードバックを提供する. • 出口を明らかにする. • ショートカットを提供する. • 適切なエラーメッセージを使う. • エラーを防ぐ. • ヘルプとドキュメントを提供する. コミュニケーション研究法(渡辺)

  20. Part IIIこの分野の研究法とネットワークとコンピュータを利用する研究 コミュニケーション研究法(渡辺)

  21. ユーザ分析 [2,3] • Know your user:対象となるユーザは誰か,ユーザはどのように製品を使用しているか,を知る. • ユーザ観察 • 面接 • 質問紙調査 • 参加型デザイン:ユーザが製品を利用する主人であるから,ユーザに相談しながら,あるいは日常の仕事でどのように製品を使っているかを見出し,それをもとに製品をデザインする. コミュニケーション研究法(渡辺)

  22. ユーザビリティテスティング[2,3] • 評価 • プロトコル分析法:製品を使用する様子をビデオに記録しながら,頭に浮かんだことをその場で口に出して言ってもらう.このデータを元に間違った箇所やその原因を分析する. • インスペクション法:ユーザビリティ原則10箇条[5]などのガイドラインに基づいて問題点を発見. • 質問紙調査法 • インタビュー法 • 心理学的実験法 コミュニケーション研究法(渡辺)

  23. 音声インターフェースの可能性 • 人間同士は会話で情報交換 • 人間とコンピュータは会話できない. • キーボードを覚えなくては利用できない. • ディスプレイの前に座っていなければ利用できない. • もしコンピュータと人間が音声で対話できたらどうなるだろう? • コンピュータに声で命令 • 喋った内容を文字に自動変換 • 電子メールや天気予報を耳で聞きながら通学 コミュニケーション研究法(渡辺)

  24. 音声インターフェースの例 • 音声認識 • コンピュータに声で命令 LaLaVoiceCommand • コンピュータで書き取り Microsoft Dictation • 音声合成 • 文書,電子メール,ウェブを読み上げ • BEP • 音声対話に必要な要素 算数のおけいこ • 声の抑揚,速度,調子 • 表情,身振り,感情を見て相手に合わせる コミュニケーション研究法(渡辺)

  25. 賢いウェブサイトの可能性 • HTMLを覚えなくてもよいウェブ • エディタを使わなくても良いウェブ • 例;MNL (Multimedia & Network Lab.) • ユーザの状況にあわせて情報提示できるウェブ • 言語切り替えの例 コミュニケーション研究法(渡辺)

  26. ネットワークとコンピュータを利用した研究法ネットワークとコンピュータを利用した研究法 • すぐに利用できる技術 • 電子メール • ウェブ;掲示板,チャット,アンケート • コンピュータでデータ分析,論文作成 • もうすぐ利用できる技術 • ポータルサイト • 賢いウェブ • 融合 コミュニケーション研究法(渡辺)

  27. 課題:以下2点をA4レポート用紙で本文2枚以上にまとめて学科のレポートボックスに提出.締切は11月21日(金)17時.課題:以下2点をA4レポート用紙で本文2枚以上にまとめて学科のレポートボックスに提出.締切は11月21日(金)17時. • 製品の特徴としてユニバーサルデザインをあげている製品やサービスを探し,今日の講義で学んだことを手掛かりにして,その製品のどこにユニバーサルデザインの考え方や7原則が適用されているのか考察する.製品名,メーカが売りにしているユニバーサルデザインの特徴,ユニバーサルデザインの考え方や7原則がいかに適用されているか,について記述すること. • 自分がよく利用するウェブサイトに対する使い勝手の悪さ(ユーザビリティの無さ)を考えてみよう.ウエブサイトの名前とURL(アドレス),使いにくい点の指摘,今日学んだこと(使いやすいウェブの要点,ノーマンの7原則,ニールセンの10箇条など)を参考にして,どこが守られていないから使いにくいのかの考察,改善案,を記述すること. コミュニケーション研究法(渡辺)

  28. 参考資料 • 「ユニバーサルデザインとはなにか -バリアフリーを超えて-」,古瀬敏編著,都市文化社選書. • 「ユーザ工学入門」,黒須他著,共立出版. • 「ユーザビリティテスティング-ユーザ中心のものづくりに向けて-」,黒須正明編著,共立出版. • 「誰のためのデザイン?」,D.A.ノーマン著,野島訳,新曜社. • 「ユーザビリティ・エンジニアリング原論 -ユーザのためのインターフェースデザイン」,J.ニールセン著、篠原監訳,東京電機大学出版局. • 3年次演習の説明 コミュニケーション研究法(渡辺)

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