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性同一性障害について

性同一性障害について. 1班 青山愛美 秋本倫太郎   朝倉悠 浅沼雄太   天野悠 池田知哉 石川麻子 岩崎登 上里那沙 大倉遊. 1.はじめに. このテーマを選んだ理由. 2.性同一性障害とは. ①  性同一性障害の定義. 生物学的には完全に正常であり、しかも自分の肉体がどちらかの性別に属しているかをはっきり認識していながら、その反面で、人格的には自分は別の性に属している状態 生物学的性別と性の自己意識・自己認知が一致しないもの 自らの生物学的性別と反対の性の自己意識を持つもの. ②  性同一性障害の分類.

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性同一性障害について

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Presentation Transcript


  1. 性同一性障害について 1班 青山愛美 秋本倫太郎   朝倉悠 浅沼雄太   天野悠 池田知哉 石川麻子 岩崎登 上里那沙 大倉遊

  2. 1.はじめに このテーマを選んだ理由

  3. 2.性同一性障害とは

  4. ① 性同一性障害の定義 生物学的には完全に正常であり、しかも自分の肉体がどちらかの性別に属しているかをはっきり認識していながら、その反面で、人格的には自分は別の性に属している状態 • 生物学的性別と性の自己意識・自己認知が一致しないもの • 自らの生物学的性別と反対の性の自己意識を持つもの

  5. ② 性同一性障害の分類 一次性:発達のごく初期よりみられる。       生活のどの部分も反対の性になりきっ       ている。       思春期とともに精神的に混乱。       二次性:同性愛者や異性装症者が性転換願望       を持つにいたる。       一過性の場合と固定したものがある。

  6. ③性同一性障害の診断的位置づけ ICD-10(International Classification of the Disease)

  7. ③性同一性障害の診断的位置づけ DSM-Ⅳ(Diagnostic and Statistical Mental Disorders)

  8. ④性同一性障害の成因 • 形態因説 • ホルモン因説 • 染色体の異常・遺伝要因 • 心理・社会的原因

  9. 形態因説 脳の形態の性差(脳梁、視交叉上核など) • 性的指向性と前交連の細胞の大きさの関連 • 前視床下部間質核の4種類の細胞(第1,2,3,4細胞)のうち第3細胞が男性の同性愛、異性愛に関連 • 前視床下部間質核の第1亜核がジェンダーの   形成に関連

  10. ホルモン因説 • 性の分化に与える性ホルモンの影響     例:先天性副腎過形成(CAH) • 性の分化に影響を与える2つの時期     ① 胎生期の8週から24週     ② 生後1ヶ月から6ヶ月

  11. 染色体の異常、遺伝要因 • 男性の染色体Xq28は同性愛に関連   女性同性愛にはこのような所見は見られない • 性同一性障害に関する研究はない

  12. 心理・社会的原因 • 家族の期待と性同一性障害との関連は明らかにされていない • 心理・社会的因子がどのように性の自己意識の形成に関与するかを明らかにすることは重要な課題である

  13. 性同一性障害の成因として最も有力なのは ホルモン因説

  14. 性同一性障害の歴史~海外~ • 古代エジプト • ローマ時代のユリウス朝、セウェルス朝 など 古代から性同一性障害は      存在していた

  15. 科学と性同一性障害 • 1830年 医学的疾患として認められる • 1900年代 性科学が誕生 • 1900年代 ベルリンに世界初の性同一性障害者のための診 療設備・ヘルンファルト性科学研究所設立 • 1930年 近代医学による世界初の性別適合手術 • 1940年代 第二次大戦中のナチスによる性科学の弾圧・制裁 により診療所廃止

  16. 近年の性同一性障害 • 1966年 ヨルゲンセンが「性転換手術の適用の ための指標と基準」第一版出版 • 1966年 ジョンズ・ホプキンス大学に                ジェンダークリニック設立 • 1967年 双子の症例

  17. 双子の症例 アメリカで、双子の男児の一人が 包皮切除手術に失敗  ↓ 性転換手術を受け、女児として育てられる ↓ 成長して男性として生活

  18. 近年の性同一性障害 • 1998年 ダイヤモンド博士が「ジョン/ジョアン論文」で 双子の症例を発表、子供の性転換に 警告を発する 性自認を決定するのは「生まれ」か「環境」か?  学会の戦いは今なお決着がついていない!!

  19. 法律と性同一性障害 • 1978年 ドイツで、10年にわたる裁判のすえ、        性別表記の訂正が認められた • 1972年 スウェーデンで、世界で初めて        立法によって性別表記の訂正が        行われた • ~現在  欧米をはじめ、アジア、中東で        性同一性障害を理由とした性別変更 が認められ始めた

  20. 性別表記の訂正が認められた国 • 立法によって対応している国 スウェーデン(1972)、ベルギー(1979)、ドイツ(1980)イタリア(1982)、オーストリア(1982)、トルコ(1988)オーストラリア(1988)、ニュージーランド(1995) • 判例によって対応している国ポルトガル(1984)、スペイン(1987) ポーランド(1991)、フランス(1992) フィンランド(1994)、ウクライナ(1996)

  21. ジェンダー • ジョン・マネー博士による ジェンダーという概念の提唱 ↓ • 性同一性障害当事者であり、生化学者である   ヴァージニア・プリンスによる トランスジェンダーという概念の提唱

  22. トランスジェンダー 「医療の手助けを必要としないで望みの性別を生きる人間」

  23. 性同一性障害の歴史~日本~ • 1995年5月 埼玉医科大学・形成外科で性転換治療               の臨床的研究の倫理性を問う申請を倫           理委員会に提出。 • 1996年7月 性同一性障害と呼ばれる疾患が存在し、            性別違和に悩む人がいる限りその悩み           を軽減するために医学が手助けする事            は正当であり、外科的性転換も治療の           一手段と答申。結果、大学内にジェン           ダークリニック開設。

  24. 1998年10月 倫理委員会の容認をとって、            埼玉医科大学総合医療セ           ンターで性別適合手術施行。            日本で初めて公に行われ              た手術となった。 1999年    岡山大学でも同様の動き。 2001年1月  岡山大学で性別適合手術           が施行。 2001年     ドラマ「3年B組金八先生」           で性同一性障害が取り上            げられた。

  25. 2002年 競艇女子レーサーが性同 一性障害であることを公表 し、改名し男子レーサーに 登録変更。 2003年 統一地方選挙で性同一性 障害の当事者が戸籍と異 なる、女性として立候補し 当選。 2004年7月16日 戸籍変更を認める性同一 性障害特例法が施行。 2004年7月29日 初の性別変更を認める。

  26. メディア関連 • 本城ひかる(MTF) • 菅原真生(FTM) • 宮崎留美子(MTF) • 安藤大将(FTM)

  27. 海外における性転換手術 • 古代 3世紀のローマ帝は、医師に命じて人工的 な膣を形成する手術を行わせたと言われる が、実際どのようなものであったかは明らか ではない。 • 1930年 近代になってから最初の性転換手術 がオラ ンダで行われ、ドイツ人画家が 男性性器を 除去する手術を受けた。 さらに2回目の手術で卵巣を移植。この時 点で法的に女性と認められた。その後、造 膣手術を受け、それが原因で心臓発作を起 こし死亡。

  28. 日本における性転換手術 • 1950年8月 永井明雄氏が日本で最初の性 転換手術を受け、去勢。 • 1951年12月 造膣、隆胸の手術を受ける。 手術では陰茎を短く切り、陰核と した。 • 1964年 ブルーボーイ事件勃発。 • 1998年10月 ブルーボーイ事件以来、約30年 ぶりの合法的な手術が行われた。

  29. ブルーボーイ事件 • ブルーボーイと呼ばれるショーダンサーの、男性から女性への性転換手術が実施されたものであり、執刀は東京の青木正雄医師であった。しかしこの青木医師は同年、「優生保護法違反」の名目で摘発され、1970年11月(第二審)有罪判決となる。「麻薬取締法違反」と併せ懲役2年罰金40万円執行猶予3年の判決となった。これがブルーボーイ事件である。   その後約30年にわたり、日本の多くの医療機関が青木医師の有罪を重く受け止め、性転換手術に対して消極的な態度をとるようになり、性転換を希望する人が国内で手術を受けられないという結果をもたらした。

  30. 日本における性転換手術 • 1964年 ブルーボーイ事件勃発。 • 1998年10月 ブルーボーイ事件以来、約30年 ぶりの合法的な手術が行われた。

  31. 手術方法MTF(Male to Female) • 乳房の手術(豊胸術) • 外性器の手術

  32. 手術方法FTM(Female to Male) • 乳房の手術(乳腺組織切除術) • 内外性器の手術 ① 腹部皮弁法 ② 陰核陰茎形成術 ③ マイクロサージェリーによる方法

  33. 性同一性障害 ~社会的視点から(国内)~

  34. 1.医師の刑事責任 1969年2月15日 性同一性障害者に性転換手術を 行った医師に対して刑事責任が追及 された。 (ブルーボーイ事件) 世界で最初の事件である。

  35. 2.性同一性障害と医療保険 日本において性適合手術は保険の適応を受けていない。 そのため費用が高額で手術を受ける機会を奪われている。

  36. 3.名の変更 日本では家庭裁判所に申し出て審判を受けて許可を得る。 名の変更を認めない例では、社会的な混乱が起こると考えたものがある。 認めた例の中には、社会的な混乱を心配しながらも当事者の利益を重視したものがある。

  37. 4.戸籍上の性別表記の訂正 間性の場合は認められる。 性同一性障害の場合は認められていなかった。   しかし 2003年7月16日に性同一性障害者の性別の取り扱いの特例法が成立・施行され、認められるようになった。

  38. 戸籍の訂正に関する条件 • 二十歳以上である • 現在婚姻していない • 現在子供がいない • 生殖腺を失っているまたは生殖機能を失っている • 体について別の性別の性器に係る部分に近似する外観がある • 二人以上の医師の診断を受けている

  39. 5.性同一性障害と婚姻 戸籍の性別の変更が認められた場合婚姻が認められるのは当然である。 日本では同性の者同士の婚姻は認められずどちらか一方を養子として同じ戸籍に入ることが多い。

  40. 性同一性障害 ~社会的視点から(海外)~

  41. 1.医師の刑事責任(フランス) (事件) 外科医であるX医師が1980年1月26日に男性Yに対して外性器の切除手術をした。Yは手術の結果に落胆し、X医師を告訴した。数度の手術の後、Yは1988年に自殺。

  42. 1.医師の刑事責任(フランス) (判旨) 本件手術は患者の治療を目的とするものではなく、医師の科学的な好奇心を満たすために行われた。 (判決) 有罪 禁固6ヶ月(執行猶予) 罰金 2万フラン 日本と同様に十分な手続きなしに行うことは違法であった。

  43. 2.性同一性障害と医療保険(ベルギー) 性同一性障害に関するすべての治療は、国家によって負担される。 満18歳未満の未成年者は精神療法のみ受けることができ、手術療法およびホルモン療法は受けることができない。

  44. 2.性同一性障害と医療保険(デンマーク) 医師の意見を聞いた後に司法省によって性別適合手術の許可が年間35例まで与えられる。 実際には15~20例の申請があり、多くの希望者はデンマーク外で性別適合手術を受けている。

  45. 2.性同一性障害と医療保険(フィンランド)2.性同一性障害と医療保険(フィンランド) 性別適合手術は合法的に行われている。 精神療法・ホルモン療法にもアクセスすることができる。 その費用は国家によって負担されている。

  46. 2.性同一性障害と医療保険(フランス) 治療に法的な許可や手続きは必要としない 性同一性障害の治療の費用は償還される トランスセクシュアルの治療は特定のチームによって独占されていて、このチームが手術をする例がごくわずかなため順番待ちが長く、フランス国内での手術例が少ない原因となっている。

  47. 2.性同一性障害と医療保険(アイルランド)2.性同一性障害と医療保険(アイルランド) 性別適合手術は合法的ではあるが、国内に適切な施設がないため実行はされていない。そのため患者は連合王国に送られる。 治療は国内で行われる。 医療サービスは給付を受けることができる。

  48. 2.性同一性障害と医療保険(ルクセンブルク)2.性同一性障害と医療保険(ルクセンブルク) 国家は手術について 費用を負担していない

  49. 2.性同一性障害と医療保険(オランダ) 性別適合手術は社会保険によってカバーされている 電気脱毛についても7500ギルダーまでは保険によってカバーされる

  50. 2.性同一性障害と医療保険(ノルウェーとスウェーデン)2.性同一性障害と医療保険(ノルウェーとスウェーデン) 満18歳以上のものは、 手術療法 ホルモン療法 精神療法 にアクセスすることができ、その費用は国家によって負担される。

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