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21.10.14 K 社 K 事業所. 今日から始めるVDT症候群予防! ~快適な職場環境推進~. 独立行政法人 労働者健康福祉機構 大阪労災病院 勤労者予防医療センター 保健師 米山 貴子. 本日の内容. 1 はじめに 2 VDTで起こる症状 3 VDT症候群を予防しましょう! 4 目が疲れたなと思ったら. 1 はじめに. VDT症候群とは.
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21.10.14 K社 K事業所 今日から始めるVDT症候群予防!~快適な職場環境推進~ 独立行政法人 労働者健康福祉機構 大阪労災病院 勤労者予防医療センター 保健師 米山 貴子
本日の内容 1 はじめに 2 VDTで起こる症状 3 VDT症候群を予防しましょう! 4 目が疲れたなと思ったら
VDT症候群とは • コンピュータのディスプレイなどの表示機器(総称して Visual Display Terminal、VDTと呼ばれる)を使用した作業(VDT作業ともいう)を長時間続けたことにより、目や体、心に支障をきたす病気のこと。
コンピュータ機器の使用にともない労働者の衛生面に生じた問題別事業所割合コンピュータ機器の使用にともない労働者の衛生面に生じた問題別事業所割合 (1000人以上の規模) PC導入により心身の負担が増している 大きい事業所ではVDT作業による業務割合が高い
身体的疲労や症状の割合(複数回答) 91.6 70.4 目のトラブルが目立つ首・肩のこりも70%以上疲れや痛み不調を感じながら作業を続けている
主な症状 ●目の疲れ、充血、かすみ目、視力低下、ドライアイ ●頸・肩のコリ、背中のだるさ、腰痛、手指の痺れ ●胃痛、胃腸不良、便秘、生理不順 ●倦怠感、抑うつ感、イライラ、めまい、吐き気 ●その他 食欲不振、過食、睡眠障害など 適切ではない作業環境や姿勢にて、心身への負担が 増して疲労度が上がっている状態 →適切な作業環境の設定と作業時間の調整が必要
肩関節痛や腰痛発生の機序 損傷 組織(骨・筋肉など)の耐久性限界 負荷 与えられた負荷 時間 一回の大きい負荷で痛みが発生
肩こり・腰痛発生の機序 組織の耐久性限界 疲労 負荷 損傷 与えられた負荷 頭や両手の重さが 肩へ負荷をかける 時間 一定の小さい負荷で痛みが発生
肩こり・腰痛予防のために 組織の耐久性限界 負荷 休息と軽い運動で 組織の耐久性が回復 与えられた負荷 休息 運動 時間 ①.休息 ②.限界を上げる③.負荷を小さくする工夫
睡眠時間の確保 6時間未満の睡眠では疲れが残る 心のリラックスもできない 十分な良質な睡眠をとりましょう 食後のうたた寝も効果的(15分位)
「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(厚生労働省H14)「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(厚生労働省H14) VDT作業を行う方々の心身の負担を 軽減し、VDT作業を支障なく行うことが 出来るようにするため、新しいガイドラインを 策定!
VDT作業環境の管理 1)光環境の管理 2)音環境の管理 3)空気環境の管理
1)光環境の管理 目の疲れ ↓ 首痛・肩痛・頭痛等のきっかけとなることが多い! ☆疲れ目、眼精疲労は一連のVDT症候群の 入り口です! 光環境を改善することが最大の要因です。
1)光環境の管理 照明: ・室内の明暗を出来る限り一定に、まぶしさを生じさせ ない。 採光: ・直射日光により、目に負担をかけない。 グレアの防止: ・窓からの光や照明の光がモニターに映りこまないよう にする。 モニター画面の明るさ: ・明るすぎると目に負担がかかるので、500ルクス以下 にし、逆に書類上及びキーボード上は暗すぎないよう にする。
照明の調節 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所 http://www.niih.go.jp/jp/index.html
2)音環境・3)空気環境の管理 音環境 ・騒音を減らす。 空気環境 ・空調からの送風や乾燥は、目の渇きや疲れに影響するので注意が必要。 ・空調からの送風は直接作業者に当たらないようにする。 ・VDT機器からの発熱と気流に配慮する。 ・適度な室内温度、湿度の設定、調整
空調 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所 http://www.niih.go.jp/jp/index.html
作業の管理 1)作業時間 ①一日の作業時間 ②一連続作業時間及び作業休止時間 ③業務量の配慮 2)VDT機器の選択 3)VDT機器及びデスク周りの総合的な調整
皆様はどちらにあてはまりますか? 作業の種類 ①単純入力型:既存の資料等を機械的に入力 ②拘束型:一定時間、作業場所に在席するよう拘束され、自由に 席を立つことが難しい作業 ③対話型:作業者自身の考えにより、文章等を作り上げていく 作業 ④技術型:作業者の技術等により、プログラムの作成・設計・製 図等を行う作業 ⑤監視型:ディスプレイに表示された事項・画像等を監視する必 要のある作業 ⑥その他:携帯情報端末等、ディスプレイを備えた機器を使用す るその他の業務
1)作業時間 ①一日の作業時間 ★A区分の方は・・・ 目や心身の負担を軽減するため、画面を注視する時間やキー 操作をする時間をできるだけ短くすることが望ましいです。 他の作業を組み込むなど、連続作業時間が短くなるような方法で 実施してください。 ★B区分の方は・・・ A区分の方と同様、VDT作業が過度に長時間にわたり行われる ことがないようにご注意下さい。 ★C区分の方は・・・ 場合によってはA作業やB作業をすることが考えられます。 必要に応じてA・B区分と同様の対応をとってください。
1)作業時間 ②一連続作業時間及び作業休止時間1)作業時間 ②一連続作業時間及び作業休止時間 ①単純入力型及び拘束型 ・・・ 連続作業時間が1時間を超えないようにして、 次に作業を再開するまでの間に10~15分の作業 休止時間を! また、一連続作業時間内で1回~2回程度の小 休止を設けてください。 ②対話型・技術型・監視型・その他の型 ・・・ ①と同様、適宜作業休止時間を設けるようにして ください。
1)作業時間③業務量の配慮 管理職の皆様へ! • VDT作業をされる皆様の、疲労の蓄積を防止 するため、お一人お一人のVDT作業者の皆様 の特性を、十分に配慮した無理のない適度な 業務量となるよう配慮していただきますよう お願いします!
2)VDT機器の選択① 1 VDT機器の選択 VDT機器を事業場に導入する際には、作業者への 健康影響を考慮し、作業者が行う作業に最も適した 機器を選択し導入すること。
2)VDT機器の選択② 2 デスクトップ型機器 ① ディスプレイ:次の要件を満たすものを用いること。 • a 目的とするVDT作業を負担なく遂行できる画面サイズであること。b フリッカーは、知覚されないものであること。c ディスプレイ画面上の輝度又はコントラストは作業者が容易に調整できる ものであることが望ましい。 ② 入力機器(キーボード、マウス等):次の要件を満たすものを用いること。 (a) キーボードは、ディスプレイから分離して、その位置が作業者によって調整 できることが望ましい。 (b) キーボードのキーは、文字が明瞭で読みやすく、キーの大きさ及びキーの 数がキー操作を行うために適切であること。 (c) マウスは、使用する者の手に適した形状及び大きさで、持ちやすく操作が しやすいこと。 (d) キーボードのキー及びマウスのボタンは、ストローク及び押下力が適当であり、 操作したことを作業者が知覚し得ることが望ましい。 ・目的とするVDT作業に適した入力機器を使用できるようにすること。 ・必要に応じ、パームレスト(リストレスト)を利用できるようにすること。
2)VDT機器の選択③ 3 ノート型機器① 適した機器の使用 目的とするVDT作業に適したノート型機器を適した状態で使用すること。② ディスプレイ ディスプレイは、デスクトップ型機器と同様の要件に適合したものを用いる こと。③ 入力機器(キーボード、マウス等) 入力機器は、デスクトップ型機器と同様の要件に適合したものを用いること。 ただし、ノート型機器は、通常、ディスプレイとキーボードを分離できないので、 小型のノート型機器で長時間のVDT作業を行う場合については、外付けキー ボードを使用することが望ましい。④ マウス等の使用 必要に応じて、マウス等を利用できるようにすることが望ましい。⑤ テンキー入力機器の使用 数字を入力する作業が多い場合は、テンキー入力機器を利用できるように することが望ましい。
パソコンのサイズ 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所 http://www.niih.go.jp/jp/index.html
2)VDT機器の選択④ 4 携帯情報端末 携帯情報端末については、長時間のVDT作業に使用することはできる限り 避けることが望ましい。 5 ソフトウェア ソフトウェアは、次の要件を満たすものを用いることが望ましい。 ① 目的とするVDT作業の内容、作業者の技能、能力等に適合したものである こと。 ② 作業者の求めに応じて、作業者に対して、適切な説明が与えられるもので あること。 ③ 作業上の必要性、作業者の技能等に応じて、インターフェイス用のソフト ウェアの設定が容易に変更可能なものであること。 ④ 操作ミス等によりデータ等が消去された場合に容易に復元可能なもので あること。
2)VDT機器の選択⑤ 6 椅子 椅子は、次の要件を満たすものを用いること。 ① 安定しており、かつ、容易に移動できること。 ② 床からの座面の高さは、作業者の体形に合わせて、適切な 状態に調整できること。 ③ 複数の作業者が交替で同一の椅子を使用する場合には、 高さの調整が容易であり、調整中に座面が落下しない構造で あること。 ④ 適当な背もたれを有していること。また背もたれは、傾きを 調整できることが望ましい。 ⑤ 必要に応じて適当な長さのひじ掛けを有していること。
2)VDT機器の選択⑥ 7 机又は作業台 机又は作業台は、次の要件を満たすものを用いること。 ① 作業面は、キーボード、書類、マウスその他VDT作業に必要な ものが適切に配置できる広さであること。 ② 作業者の脚の周囲の空間は、VDT作業中に脚が窮屈でない 大きさのものであること。 ③ 机又は作業台の高さについては、次によること。a 高さの調整ができない机又は作業台を使用する場合、床からの 高さは作業者の体形にあった高さとすること。b 高さの調整が可能な机又は作業台を使用する場合、床からの 高さは作業者の体形にあった高さに調整できること。
自分に合ったもの? 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所 http://www.niih.go.jp/jp/index.html
椅子や机の高さ 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所 http://www.niih.go.jp/jp/index.html
3)VDT機器及びデスク周りの総合的な調整3)VDT機器及びデスク周りの総合的な調整 ①画面の上端が目の高さとほぼ同じか、やや下になる高さにする。 ②40cm以上の視距離を確保できるようにし、この距離で見やすいような眼鏡等を使用する。 ③直射日光が画面に映り込まないよう、カーテンやブラインドを使用する。 ④椅子に深く腰をかけて、背もたれに背を十分にあてる。 ⑤足裏全体が床に接した姿勢を基本とし、足元はすべりにくく、十分な広さを保つ。 ⑥○部分には手指が入る程度のゆとりを持たせる。
3)VDT機器及びデスク周りの総合的な調整3)VDT機器及びデスク周りの総合的な調整 ○その他 ・ディスプレイやマウスは清潔に ・背中を曲げず、姿勢を正して背もたれを利用 ・椅子の高さを調整する ・椅子のクッションの硬さを適切にする ・肩や腕に無理な力が入らないようにする
VDT機器等及び作業環境の維持管理 1)日常の点検 2)定期点検 3)清掃
健康管理 ☆健康診断をきちんと受けましょう!!
VDT作業でどうして目が疲れるのか VDT作業をしていて疲れてくると、目元がどんより してきませんか?? 眼精疲労になると、頭痛や吐き気などの症状が 出ることもあります。 なぜ、VDT作業で目が疲れるのでしょう??
VDT作業でどうして目が疲れるのか ☆実は、眼精疲労の仕組みはまだまだ分からないことだらけです。 可能性その1 ・ピント調節をしている筋肉の疲労 可能性その2 ・目の神経的な疲労
VDT作業でどうして目が疲れるのか ☆可能性その1 ・ピント調整をしている筋肉の疲労 遠くや近くを見る調整は、目の中のレンズである「水晶 体」の厚さを変えることによりピント調節しています。 近距離のモニターを凝視し続けると、水晶体の周囲を 囲む「毛様体筋」という筋肉が収縮し続けて、水晶体を 厚くし続けなければなりません。
VDT作業でどうして目が疲れるのか ☆可能性その2 ・目の神経的な疲労 モニターという発行画面を見続けることで、その明るさ が目の神経を刺激して疲れさせる可能性があります。
眼精疲労解消法 ☆遠くを見る・・・最も簡単かつ効果的! 作業の合間に遠く(5m以上)を見る →毛様体筋をリラックス状態に出来ます。 ☆まばたきを意識的にする →涙によって、目の角膜や結膜を新鮮な酸素・水分・ 栄養素で潤し、乾燥を防ぎます。 ☆ホットタオルで目を温める 温めた濡れタオルを目に当てる →血液循環がよくなるほか、水蒸気が目を潤して くれます。
休憩? 休息 アクティブレストのすすめ 独立行政法人 労働安全衛生総合研究所 http://www.niih.go.jp/jp/index.html
パソコン使用の時間管理 PC作業は没頭しやすく、長時間の作業を続けてしまいがち VDTタイマーの利用が効果的! お勧めです フリーソフト http://vdt.no-ip.com/作:Dr.難波 克行 シンプルなソフト:30~90分ごとに画面にアラームを表示するだけ アラーム画面の表示:キー操作やマウス操作のじゃまにならない
VDTタイマー継続で自覚症状が改善 眼科的症状 筋骨格系症状 精神症状 N=50 対照群 使用群 2009.5 難波克行、土屋政雄による