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E-10. マニピュレータダイナミクスを考慮したロボットの 3 次元視覚フィードバック制御. システム制御研究室. 村尾 俊幸. 理論的な立場から. 理論的な裏付け?. 制御則の有効性の検証. はじめに. 本発表の流れ. 視覚情報を持ったロボット マニピュレータ. 3 次元視覚フィードバック 制御の定式化. 例 ) 部品の組み立て 溶接作業. 動的視覚フィードバック制御. SICE-DD アームによる 目標値追従実験. Camera Frame. :位置. :姿勢. World Frame. Object Frame.
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E-10 マニピュレータダイナミクスを考慮したロボットの 3 次元視覚フィードバック制御 システム制御研究室 村尾 俊幸
理論的な立場から 理論的な裏付け? 制御則の有効性の検証 はじめに 本発表の流れ 視覚情報を持ったロボット マニピュレータ 3 次元視覚フィードバック 制御の定式化 例) 部品の組み立て 溶接作業 動的視覚フィードバック制御 SICE-DD アームによる 目標値追従実験
Camera Frame :位置 :姿勢 World Frame Object Frame : 3次元 カメラ情報 : 2次元 を直接得ることはできない 3 次元視覚フィードバックシステムの定式化 Fig. 1 : 視覚フィードバックシステムの座標系 コンピュータ内部に 画像情報から 相対位置姿勢を 推定する オブザーバの構成
Robot Dynamics :真値 Robot Controller Estimated Camera :推定値 RRBM :目標値 Camera Robot Estimated RRBM Image Jacobian RRBM Controller Controller Nonlinear Observer 閉ループ系のブロック線図
観測対象が静止状態 平衡状態 の漸近安定性 目標位置姿勢 提案する制御則において リアプノフの安定定理 偏差ベクトル :推定値と目標値 追従性能を測る指標 ゲイン制御性能解析 :角速度 :推定値と真値 動的視覚フィードバック制御 制御目的 制御問題 マニピュレータを 移動する観測対象に 追従させること 制御出力 が漸近安定
SICE-DD アームによる検証実験 カメラ 8秒間の観測対象の運動 1軸 2軸 並進運動 軸 0.47 [m] に固定 軸 –0.9 [m] に固定 軸 0.1 ~ –0.044 [m] 回転運動 ~ 軸 初期状態では相対的な 位置姿勢は目標となる 位置姿勢に一致 初期状態では Fig. 2 : SICE-DD アーム
実験の様子 マニピュレータ 観測対象 カメラから見える画像
2 2 2 + + x e e c e time [s] 追従性能 外乱が出力に与える 影響が小さいため 偏差が少ない 漸近安定性 観測対象が静止すると 偏差が 0 に向かう Fig. 3 : x の 2 乗平均偏差 破線のグラフ 実線のグラフ ゲインA ゲインB
制御則の有効性の検証 おわりに 3 次元視覚フィードバック 制御の定式化 動的視覚フィードバック制御 水平 2 自由度マニピュレータ SICE-DD アームによる 目標値追従実験 Fig. 4 : SICE-DD アーム
:位置 :姿勢 実験座標系 Camera Frame World Frame Object Frame Fig. 1 : 視覚フィードバックシステムの座標系
:オブザーバ による推定値 :真値と推定値を 一致させる入力 (1) :手先速度 :観測対象 の速度 オブザーバの構成 カメラから見た観測対象の動き 非線形オブザーバ 画像情報から相対位置姿勢を推定する
動的視覚フィードバック制御則 :ロボットへの 制御入力 :マニピュレータ ヤコビアン :ゲイン :手先速度 :推定値と真値を 一致させる入力 (2) (3)
y :慣性行列 :遠心力・ コリオリ力項 :入力トルク x z ロボットコントローラ 水平 2 自由度マニピュレータダイナミクス (a) Fig. A :2 自由度 マニピュレータ コントローラ (b) :目標角速度
シミュレーションパラメータ :関節i の回転角度 :リンク iの質量 :リンク iの慣性モーメント :リンク iの長さ :関節からリンクの 質量中心までの長さ :同定実験結果
について 歪対称行列 : wedge 従って とすると、 となる。
:回転行列 について : vee 歪対称行列 について は歪対称行列だから 上の定義より は 行列ではなくベクトルとなる。
の歪対称性 :回転行列 歪対称行列: また 両辺の時間微分をとる。 = より
システム (実在系) オブザーバとは、状態 が直接観測できない時に、 その状態 を推定するもの オブザーバ モデルによる 状態推定 オブザーバ Fig. B : オブザーバ
RRBM Camera Image Jacobian Estimated Camera model Estimated RRBM オブザーバ オブザーバのブロック図 Fig. C : オブザーバのブロック図
原点は安定で、かつ、ある正数 が存在して、原点は安定で、かつ、ある正数 が存在して、 を満たす任意の初期状態に対して、 であるならば、 システムの原点は漸近安定であるという。 0 0 漸近安定 Fig. D : 安定性 Fig. E : 漸近安定性
マニピュレータヤコビアン マニピュレータの手先速度と関節速度の関係を 簡潔に表現したもの
次元のシステム システム の右辺を 0 とするような点を 平衡点という。 また が状態であった時に、 システム の右辺を 0 にする状態を 平衡状態という。 平衡点、平衡状態 平衡点 について考えた時に、 平衡状態
の平衡点 0 が漸近安定で あるための1 つの十分条件は • ある原点の近傍 でリアプノフ関数 • が存在する。 • (2) が負定関数である。 リアプノフの安定定理 [定理] で与えられる。 [証明] リアプノフ関数を概念的に図示する。 例えば n=2 の場合、
を正定関数 に写像 は時間の経過に ともない必ず減少 時間が無限に 経過すると 原点に落ち着く Fig. F : リアプノフ関数 平衡点は漸近安定
[定理] なら閉ループ系の平衡点 x=0 は 漸近安定である。 リアプノフ関数 [証明] 正のスカラー関数 V を リアプノフ関数候補として考える。 解軌道に沿って時間微分 リアプノフの安定定理より、 平衡点 x=0 は漸近安定。
を満たすすべての信号 からなる集合を 空間という。 空間 ノルム また 空間上のノルムは 空間と ノルム で与えることができる。これを ノルムという。
安定 ゲインの定義 を満たす は無数にあるが、 そのなかの下限を ゲインという。 ゲイン の大きさは 用いるベクトルノルムに よって大きく作用される システムの入出力比の 上限を測る
ゲイン制御性能解析 適当な定数 を与える。ゲインとして 及び が成立するように選べば、 閉ループ系は外乱入力 から出力 に 関して 以下の ゲインを有する。 [定理] [証明] 正のスカラー関数 を リアプノフ関数候補として考える。
最悪外乱として を考えた場合でも となるので、 以下のゲインを有する。 解軌道に沿って時間微分 が成り立つ。[0 T] で積分すると、
軸方向を固定し、 軸方向に並進運動、 軸方向に回転させる。 y [m] x [m] 観測対象の運動 Fig. G : 観測対象 Fig. 4 : 観測対象のトラジェクトリー
3.6 [cm] 4 [cm] 12 [cm] 2.2 [cm] 2.8 [cm] 12 [cm] Fig. H : 観測対象の大きさ
[pixels] yo f time [s] time [s] [pixels] f yo オブザーバの推定 Fig. I : カメラから見た 観測対象の y座標 Fig. J : オブザーバで推定された 観測対象の y座標 同じ波形 しっかり推定されている
time [s] が小さいほうが 偏差が小さい 追従性能 + 2 2 || f || || f || 漸近安定性 ox oy 観測対象が静止すると 偏差が 0 に収束する カメラ上の偏差 カメラの中心と観測対象の 中央がどれだけ ずれているかという偏差 ゲイン Fig. K : f の 2 乗平均偏差
シミュレーションによる検証 y [m] 1 秒間の観測対象の運動 x [m] 並進運動 軸 0.3 [m] に固定 軸 –1 [m] に固定 y [m] 軸 –0.202 ~ 0.314 [m] 回転運動 軸 ~ [rad] x [m] ・初期状態では相対的な 位置姿勢は目標となる 位置姿勢に一致 ・観測対象は 1 秒間動かす Fig. L : 観測対象のトラジェクトリー Fig. M : マニピュレータのトラジェクトリー
2 2 2 + + x e e c e 追従性能 が小さいほうが 偏差が小さい 漸近安定性 観測対象が静止すると 偏差が 0 に収束する : ゲイン : ゲイン time [s] Fig. N : 2 乗平均偏差 破線のグラフ 実線のグラフ
軸方向を固定し、 軸方向に並進運動、 軸方向に回転させる。 y [m] x [m] 観測対象の運動 Fig. O : 観測対象のトラジェクトリー
軸 0.3 [m] で一致 軸 –1 [m] で一致 time [s] + e e c e 軸 [rad] [rad] 2 2 + e e c e 初期位置を一致させないシミュレーション 初期位置 並進運動 軸 マニピュレータ : 0.084 [m] 観測対象 : –0.202 [m] 回転運動 Fig. P : 2 乗平均偏差 マニピュレータ : 観測対象 :
マニピュレータの動き 全体図 カメラから見える画像 観測対象の動き
HALCON DS1005 SIMULINK 実験装置の説明 マニピュレータ 視覚情報 PC 視覚情報の解析 をするソフトウェア 角度情報 本実験の全て のコントローラ を形成 制御信号