1 / 41

おかやま商圏の 特徴と変化について

おかやま商圏の 特徴と変化について. 田中 潔 (岡山商科大学商学部) http://www.osu.ac.jp/~tanaka/pub/kei2003/shomap1.html/ tanaka@po.osu.ac.jp. 商圏データに数値地図を 活用したい. 岡山県内の生活圏・行動圏に関する長年にわたるデータ蓄積と整備 データ視覚化と商圏形成要因の把握 数値地図を扱う手頃なシステムがない 専用GISソフトは高機能だが高額(CAD的) 数値情報の応用は始まったばかり. 商圏分析の実施. 商圏構造の把握はマーケティングの基本 マクロでは,「商圏は行政区域とは異なる」

alma-jordan
Download Presentation

おかやま商圏の 特徴と変化について

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. おかやま商圏の特徴と変化について 田中 潔 (岡山商科大学商学部) http://www.osu.ac.jp/~tanaka/pub/kei2003/shomap1.html/ tanaka@po.osu.ac.jp

  2. 商圏データに数値地図を活用したい • 岡山県内の生活圏・行動圏に関する長年にわたるデータ蓄積と整備 • データ視覚化と商圏形成要因の把握 • 数値地図を扱う手頃なシステムがない • 専用GISソフトは高機能だが高額(CAD的) • 数値情報の応用は始まったばかり

  3. 商圏分析の実施 • 商圏構造の把握はマーケティングの基本 • マクロでは,「商圏は行政区域とは異なる」 • ミクロでは,需要や来店予測の基礎情報 • 商業統計データを利用した1km区画(メッシュ)による分析→定点(静的)な分析 • メッシュ単位の密度分析 • 施設などの分布把握 • アンケート調査による商圏構造の把握 • 「行動」に関する回答分析→動的な分析

  4. メッシュ統計(商業統計や人口統計)分析用ソフト統計てきめん (有)ソルブhttp://www.sorb.co.jp/システム+データのセットメッシュ統計(商業統計や人口統計)分析用ソフト統計てきめん (有)ソルブhttp://www.sorb.co.jp/システム+データのセット • 地図は背景図として貼り付ける簡易方法

  5. (財)岡山経済研究所が県民の行動様式把握と行動モデル化を目的に実施(財)岡山経済研究所が県民の行動様式把握と行動モデル化を目的に実施 第1回目は1979年に実施 最近には,2000年に第9回目を実施.2001年に報告書発行 岡山県内市町村単位に聞き取り調査(層別2段抽出法,18歳以上)を実施 住所,通勤・通学,通院,交際,観光,買物などの出向先,行動様式について調査 岡山県民の生活行動圏調査岡山経済研究所http://www.okayama-eri.or.jp/

  6. 調査対象地域の推移毎回7千名前後を調査

  7. 住所-出向先行列Tm=78(岡山県内) • ある品目について, • 住所iに居住する人から出向先jの回答が得られる • ( i,j=1,2,…,78)

  8. 依存度と構成比 • 依存度=tij/ti・ • 分母: ある市町村(住所)の18歳以上で購入した総数 • 分子: ある住所の人が,その出向先で購入した数 • 構成比=tij/t・j • 分母: ある出向先で購入した総数 • 分子: ある住所の人が,その出向先で購入した数

  9. 依存度と構成比の表現例 • 地図グラフに   • 上半円:依存度 • 下半円:構成比

  10. 依存度の表現例 • 依存度の主要関係を線で結ぶ • 町村の代表点は役場位置

  11. 数値地図データについて • 縮小や拡大のため,図葉地図ではなく,ベクトル白地図 • 国土交通省の「国土数値情報」を使用 • 行政界(市町村の形状表現) • 役場位置と名称(代表点を役場位置とする) • サイトからのダウンロードが可能 • 線表現も面表現も可能(なはず) • データの更新・保守に難点

  12. 国土数値情報のサイトhttp://nlftp.mlit.go.jp/ksj/

  13. 国土情報データの課題 • データ保守の課題 • 情報が結構古い(商業統計などメッシュデータ) • 更新保守頻度が低い • データ書式の課題 • テキストデータのため利用目的に応じて2次加工の必要あり(止むを得ない面もある) • 一部のデータ形式がやや難解 • 良質な地図データの公開と保守の重要性

  14. おかやま地域品目別の商圏変化と特徴1979⇒91⇒2000おかやま地域品目別の商圏変化と特徴1979⇒91⇒2000 生鮮食品,洋服,贈答品, 家庭電気器具,映画・レジャー

  15. 生鮮食品 • 最寄品の代表品目 • 住所の近くでの購入が比較的多い • 地元中小小売店が得意とする品目の1つ • 客単価は小さいものの来店頻度が多いことが期待される

  16. 生鮮 • 1979

  17. 生鮮 • 1991

  18. 生鮮 • 2000

  19. 生鮮食品の傾向 • かつては予想通り地元購入が多かった • 90年代より他市町村への出向が発生 • モータリゼーション • 大型量販店でのまとめ買い • 生活様式の変化(出向頻度の減少) • 頻度も毎日から週に2回程度に • 参考: 生鮮頻度「週2・3回」55% • (玉野市消費者調査2003夏)

  20. 洋 服 • 買回り品の代表的な品目 • 時間距離よりも購買品目や店舗優位性により商圏が決まる • このため,県下市部に点在し,地域の商圏を形成し,その中で岡山市,津山市の吸引力が大きい商品

  21. 洋服 • 1979

  22. 洋服 • 1991

  23. 洋服 • 2000

  24. 洋服の傾向 • 買回り品のため,主要商業施設のある市町村への集中傾向にある • 岡山市の商圏が県南東部から県西北部にかけて連なって形成されている • 80年ごろ勝山町にあった商業核は,その後,久世町に移動した • 90年代以降地域に点在した商圏は岡山市や津山市に次第に吸引傾向にある

  25. 贈答品 • 店舗優位性(ストア・ロイヤリティ)が強く影響する専門性の高い商品 • 岡山県の場合,贈答品は百貨店での購入傾向が強く,岡山市,倉敷市に集中する傾向にあった • 近年は郊外型大型量販店の進出により変化を見せている

  26. 贈答品 • 1979

  27. 贈答品 • 1991

  28. 贈答品 • 2000

  29. 贈答品の傾向 • かつては,岡山市,倉敷市,津山市に集中していた • 1990年代になり久世町など郊外の大型店の出店が相次いだ • このため現在では県内の各地に商圏核が形成されている • 贈答品=百貨店の構図が薄れつつある

  30. 家庭電気器具 • かつては,地元市町村での購買率の高い商品(運搬や据付などの面から) • 郊外型大型量販店の進出に伴い,各地に商圏核が形成された

  31. 家電品 • 1979

  32. 家電品 • 1991

  33. 家電品 • 2000

  34. 家庭電気器具 • 1980年ごろは地元購買が多く,他市町村への流出は少なかった • その後,家電専門量販店の郊外進出が相次いだ • 現在では県内の各地に商圏核が形成されており商圏の分散傾向にある

  35. 映画・レジャー • 消費行動は物販中心からレジャー志向へ移行する傾向にあるといわれている • 市部中心に展開してきた商圏核は,近年,新形態「シネマコンプレックス」型劇場の登場により,その構造に変化が起き始めている

  36. 映画等 • 1979

  37. 映画等 • 1991

  38. 映画等 • 2000

  39. 映画・レジャーの傾向 • 1980年ごろは岡山市,津山市,倉敷市の3大拠点の他,中核都市でも小さな商圏が形成されていた • 1990年ごろ岡山,津山の2極へ集約傾向 • 2000年になり倉敷も加わり3極化激化 • 大型量販店内のシネマコンプレックス

  40. まとめ • 商圏構造を,数値地図を利用した表現法を検討 • 地図情報など基本情報の整備,公開,保守の重要性 • 商圏構造の定量的評価が課題 • 行動を規定する要因抽出やモデル化へ(質のGIS化はこれからの課題) • 距離や時間や勤務・通学地など地図情報 • 購買意識や様式の変化 など量と質の両面で

  41. ご清聴ありがとうございました

More Related