自治を回復し、 まち・むらの課題を、 まち・むらの力で解決するために - 協働と総働の基礎を再確認する -

1. 自治を回復し、まち・むらの課題を、まち・むらの力で解決するために- 協働と総働の基礎を再確認する - ＩＩＨＯＥ[人と組織と地球のための国際研究所] 代表者 川北 秀人 http://blog.canpan.info/iihoe/

2. IIHOEって？ • 組織目的： 地球上のすべての生命にとって、 　 （1994年） 調和的で民主的な発展のために • 社会事業家（課題・理想に挑むNPO・企業）の支援 • 「ＮＰＯマネジメント」（99年~11年）、「ソシオ・マネジメント」 • 育成・支援のための講座・研修 • 地域で活動する団体のマネジメント研修（年１００件） • 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修（年６０県市） • 調査・提言：「ＮＰＯの信頼性向上と助成の最適化」 「協働環境」 「自治体の社会責任（LGSR）」 • ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決 • 企業の社会責任（ＣＳＲ）の戦略デザイン（年２０社） • ２０２０年の地球への行動計画立案 • 専従３名＋客員１名、東京（新川）、約３９００万円

3. まちの力は、関係の密度がつくる！人口密度より人「交」密度！まちの力は、関係の密度がつくる！人口密度より人「交」密度！ • 町（区域）でも街（建物の集まり）でもなく、「まち」：人と人との関係 • 「衣食」「住」の次は、「医移職充」 • 衣食は外から持ち込み配布も可能 • 住の安心は、建物だけじゃない！ • 今後の医療は予防がさらに重要！ • 移動・職業・充実は、関係そのもの

4. 江津市も、これまで２０年と、これから２０年は違う江津市も、これまで２０年と、これから２０年は違う

5. 介護ニーズは80歳代で急増する

6. ２０２０年の江津市は？ • 高齢者率は？→ ３９.５％（全国より３０年早い）！ • 高齢者１人を支える生産人口は、わずか１.２人！ • ７５歳以上は？→４７５８人（人口の２１％）！ • ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要？ • 社会保障（医療・介護）費は、いくら増える？ • 高齢者の健康=地域の資源+資産！ • 生産人口は？→２２％減（００年比 ３４％減） ！ • 市税収入は？ • 既存インフラの補修コストは？ • 道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・ • 市債残高は？ • 消費税は、いくら必要？

7. 江津市の高齢者・後期高齢者のくらしは？

8. 江津市の財政はどう推移する？ 10年 個人住民税 33,181円/人 生産人口 10年比 -12% 05年比 -21% 人件費・扶助費・ 公債費を除く 歳出額（≒調達額） 92億円（56%） 後期高齢者 10年比 -2% 05年比 +4% 10年 774,291円/人

9. まちづくりは、誰のため？ 何のため？ • あいさつできる関係づくりのため • 子どもたちの世代が誇りを持って暮らし、働くため • ２０年で人口が半減した町で、小中学生が農畜漁林業の生産・販売を体験し、町長に提言する年５０時間以上の町おこし授業（北海道・浦幌町、「NPOマネジメント」第６３号参照） • 災害時などの安心のため • 障碍者・高齢者のための「避難支援」と「避難所の課題確認」訓練（別府市）

10. 元気な地域は、人数ではなく姿勢が違う • 自分が住み続ける地域の未来の ために、本当に大切なことを 実現できるように、全力を尽くす。 • 出し惜しみしない • できないフリしない • あきらめない • 「誰かがどうにかしてくれる」なんて 　甘えない

16. 自治会・町内会は、行事を半減して、事業=福祉+経済を！自治会・町内会は、行事を半減して、事業=福祉+経済を！

17. 協働から総働へ 当事者 中長期の視点で、 地域を耕す意欲としくみ 事業者 金融機関 専門家 協働 ? 総働 学校 （教員+生徒） 行政 公共サービスを担う 意欲とスキル ＮＰＯ 「１対１の業務・責任分担」から「多様な主体による協働」へ 「団体の支援」から「（小規模多機能）自治の確立・維持」へ すべての部署・業務が、調達も含め、よりよい成果へ →定義・ねらいも、進め方も抜本的に見直す「協働２.０」へ！

18. 雲南市の地域自主組織のすごさ ・「公民館」から「地域交流センター」へ ・共益的な生涯学習施設から、住民自治の拠点へ ・多様な主体の「総働」による「小規模多機能自治」 ・行政機能縮減を補う「適地適作（策）」の地域づくり ・幼稚園放課後に住民主導で預かり保育（海潮） ・旧・農協で産直市&100円喫茶（中野・笑んがわ市） ・水道検針を受託し毎月全戸訪問（鍋山） ・共通の「基本機能」と独自の「魅力づくり」 ・最小限の安全・安心をどう維持するか？ ・文化・伝統をどう残すか？ ・経済的な循環・競争力をどう維持するか？ →年2回の「自慢大会」と課題別「円卓会議」で事例共有

19. 聴きっぱなしではなく、この機会にぜひ、やりとりも聴きっぱなしではなく、この機会にぜひ、やりとりも ・各地域のご発表を聞きながら、 「質問」か「ヒント・助言」を 　付箋に書いておいてください。 ・3地域のご発表が終わった時点で、 　机ごとに、ご感想・質問・ヒントを 5分程度、やりとりしてください。 ・その後、付箋を模造紙に貼りに 来てください。

20. ご発表から（敬称略） @140913 【黒松】自立した地域運営：特産品 赤なまこ→加工場！ 稼働率1/4。。 いか：回転乾燥機！ 岩のり：天日 浜防風：試行錯誤。。出雲農林と 助成受けてパッケージデザイン 黒松港まつりでも販売 人件費、質の低下、「一部の人」。。 担い手、拠点整備、マーケティング ※「加工だけ」→「生産・加工・体験」 【都治】一家一花で梅の降る里づくり 1149人・515戸・17自治会 全員参加：果樹ならみんなでできる 春一番+鳥獣害なし→梅に決定 国補助も受けて1732本！ 加工部発足、小学校でも植樹、 今後も250本/年！ 神楽教室も ※和洋菓子屋とのコラボ？ 【松平】交流が盛んで活気ある地域 他地域との「農村+自然」体験交流 松平村塾：広島サーファー+島大 梅狩り（10年~）広島+地元 40名強 スタンドアップサーフィン 2年中止。。 地元と交流+他事業と合同開催？ 6次化！にんにく→46戸で試験栽培 ※かのさと体験観光協会@新見

21. ご発表から（敬称略） @140913 【嘉久志】市街地での組織づくり 3千人強・1500戸弱、1950年~ ・誰のためにどんな組織が必要か ・地区民に何が求められているか →防災防犯・独居・子育てに不安 →計8部会設置、助け合い体制整備 ・公民館組織活用：部員自治会推薦 ・既存組織と連携しよう 【跡市】防災組織立ち上げ 13年8月豪雨、多老少若・自営減、 耕作放棄増・溜池減・森林荒廃 12月反省会：避難所・消防倉庫浸水 連絡、役員も「何する？」、複数年 避難勧告遅れ、サイレン聞こえず →無線配置、携帯番号、自主防災 勉強会（山口大・滝口教授） 【有福温泉町】次の災害に備えて 災害リスク+高齢者率の高さ 水害時：本部開設・常駐、連絡調整、 風評対策、情報収集・掲出 降水分析→自主基準、雨量計閲覧 AED・担架・発電機購入（共募助成） 一次避難所？ 要援護者リスト管理 早期警戒→10分間雨量 自動発令へ ※次の災害に備える八策

22. 次の災害に備える八策 一．他地域の実践を学ぶ。 二．自分の地域の人口構成の今後の見通しを知る。 三．多様な被害想定に基づく地域の被災状況見通しを 　　つくる。（豪雨、地震、津波、豪雪、・・） 四．各戸の「ニーズのたね」情報を、合意に基づいて 　　把握する。（救急医療情報キットなど） 五．「訓練っぽくない訓練の機会」を積極的に設ける。 （バーベキュー会、雪よせ競技、避難食レシピコンテスト） 六．多様な想定で運営訓練する。 七．在宅被災者の訪問調査+支援も訓練する。 八．医療・福祉・ケアなど、地域の内外の専門家・機関 　　・NPOとつながる。

23. あらためて、地域組織の基礎を再確認する 85歳以上の増加に備えるために、 ・行事の棚卸し →ますます行事<事業=福祉+経済！ ・組織の棚卸し →会・団体・自主組織の部会は毎年白紙に 　（会の数だけ役がある！） ・会議の棚卸し →時間を最大限に活用するために、 　　話す・調整するより、現場で動く時間を！

24. 波積地区について（波北公民館長さんから） ・3地区・6自治会、160戸・360名、適度な距離感、謙虚 ・小学生14名・中学生4名、どこの子・孫か知り合っている ・自分で館長6代目、うち5人はお坊さん ・ふれあい大会 21回目、田植え囃子、盆踊り伝承も ・昨13年度から説明会→準備委員会発足 →15年4月発足予定 ・会長・センター長の人選？

25. 上半分に、「ご感想」「気付いたこと」下半分に「質問・疑問」「不安」上半分に、「ご感想」「気付いたこと」下半分に「質問・疑問」「不安」

26. いただいたご質問から ・市社協、連合自治会との関係・連携？ →全体の調整が必要 ・経済？ ・（地域内）連合自治会との統合？ ・悩みごと相談の窓口？