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中 小モノづくり 企業 の脱下請け 戦略. ~アジア新興国のハイエンドマーケットに生きる~. 21211319 豆生田泰樹. 論文構成. 序章 . 問題意識 第 1 章 . 世界の中小モノづくり企業の現状 ( 国内外の成功 事例と 失敗事例 ) 第 2 章 . 生産拠点としてのアジア 第 3 章 . マーケットとしてのアジア 第 4 章 . 経営資源 獲得市場としてのアジア 終章 . 総合的視点より ( 中小モノづくり企業のアジア戦略 ) 謝辞 参考文献. 問題意識. 日本社会 人口 減少、超高齢化 (市場規模の縮小). アジア市場の拡大. 産業 の流出.
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中小モノづくり企業の脱下請け戦略 ~アジア新興国のハイエンドマーケットに生きる~ 21211319 豆生田泰樹
論文構成 序章.問題意識 第1章.世界の中小モノづくり企業の現状(国内外の成功事例と失敗事例) 第2章.生産拠点としてのアジア 第3章.マーケットとしてのアジア 第4章.経営資源獲得市場としてのアジア 終章.総合的視点より(中小モノづくり企業のアジア戦略) 謝辞 参考文献
問題意識 日本社会 人口減少、超高齢化 (市場規模の縮小) アジア市場の拡大 産業の流出 産業を下支えしてきた 国内中小モノづくり企業の 高度技術を維持、発展 させるべき アジア進出が成長、生き残りに不可欠 中小企業は大企業に引きずられる形で進出 高度技術を活かした 中小企業の生き残り戦略とは
仮説 • 国内中小企業は高度技術を活用し、アジアを中心に新興国のハイエンド市場をターゲットとする独自製品の開発に注力すべきである。 • それにより、国内外大手メーカーの下請けに甘んじず、独自の発展が遂げられるのではないだろうか。
新興国の所得層別人口推移 1)世帯年間可処分所得が35,000ドル以上を富裕層、15,000ドル以上~35,000ドル未満を上位中間層、5,000ドル以上~15,000ドル未満を下位中間層、5,000ドル未満を低所得層とする。 2)ここでは、新興国のデータについて、経済規模、データ制約を考慮し、以下27の国・地域を対象としている。中国、香港、韓国、台湾、インド、インドネシア、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、フィリピン、パキスタン、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、南アフリカ、エジプト、ナイジェリア、メキシコ、アルゼンチン、ブラジル、ベネズエラ、ペルー、ロシア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア。 内、アジアは3.5億人 出所:経済産業省 『通商白書2011』より 第3-1-1-1図
アジア新興国進出の「3C」 • 中小モノづくり企業がアジア新興国に進出する際に求められる、3つの「C」。 • Character = 特質 • Collaboration= 協同 • Channel= 販売ルート
Character= 特質 ・岡野工業株式会社 ・1972年、現社長の岡野雅行が父親から会社を引き継ぎ設立。 ・社員10名に満たない企業だが、糖尿病治療に必要なインスリン注射器に使用される「痛くない注射針」では、世界シェア100% 痛くない注射針(ナノパス33) ・他に、携帯電話の小型化に大きく貢献した、リチウムイオン電池ケース(1枚のアルミニウム板から非常に精密な絞り技術で薄いケースを作る)の開発に成功するなど、不可能を可能にする「世界一の職人」。
Collaboration= 協同 ・株式会社浜野製作所 ・1978年、墨田区にて金属金型加工、プレス加工企業として設立。 ・下町の町工場の技術を集結し、8,000メートルの深海探査装置を開発。2013年に世界初7,800深海での生物撮影に成功している。 墨田区、早稲田大学、他の墨田区の中小企業との連携により、観光型都市の環境に配慮した 次世代モビリティ「HOKUSAI」を開発。 ・他に、産官学連携による製品開発、社会貢献活動など、多数のプロジェクトを実施。
Channel= 販売ルート ・三鷹光器株式会社 ・1966年、天体望遠鏡メーカーとして創業。 ・従業員数は50人程度だが、生粋の技術開発型企業で、次々と各種の賞を獲得してきた。 三鷹光器を天皇陛下がご視察宮内庁HPより ・脳神経外科手術用顕微鏡で米国内シェア50~60%を保持。 ・世界的販売網を持つ「ライカマイクロシステムズ」と提携し、自社の特許商品を世界市場で展開している。 ・太陽熱集光装置でアジア市場開拓を狙う。
研究計画 • 既存の国内中小モノづくり企業がアジア新興国進出に成功した事例を文献、会社訪問により調査。調査結果から「3C」が適切か、他に考えられる成功条件も精査する。 • 大企業の下請に甘んじる中小企業のメリット、デメリット及び新興国進出の成功事例と失敗事例を調査し、中小モノづくり企業の独立的な生き残りの必要性を精査する。 • 国内の高度技術と海外の持つそれとを比較し、日本技術の特色や市場優位性を検討する。 • 新興国産業の成長分野と衰退分野を調査。成長分野における競争戦略を検討。衰退分野における技術の転用、新規事業立ち上げの方法を検討。
参考文献 ・HP 世界に必要とされる中小モノづくり企業(株式会社アイリンク) http://ilink-corp.co.jp/small_business_management/manufacturing_small_business.html GlobalStudy ASIA 縮む日本、膨らむアジア http://www.globalstudyasia.com/career/ 世界の統計2014(統計局ホームページ) 第2章 人口 2-1 世界人口の推移(1950~2050年) http://www.stat.go.jp/data/sekai/0116.htm DIAMONDonline 強い中堅企業はここが違う! 第9回 2009年11月4日 http://diamond.jp/articles/-/3146 DIAMONDonline 強い中堅企業はここが違う! 第10回 2009年11月25日 http://diamond.jp/articles/-/819 ・書籍 加藤秀雄『日本産業と中小企業』新評論、2011 新宅純二郎、天野倫文『ものづくりの国際経営戦略』有斐閣、2009 加護野忠男『日本型経営の復権』PHP研究所、1997 日本中小企業学会『アジア新時代の中小企業』同友館、2004 ・調査報告書 大阪産業経済リサーチセンター『国内中小製造業とアジアの日系製造業との関係構築に向けて』大阪府、2012 『通商白書2011』経済産業省、2011