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建築模型制作支援のための ソフトウェア研究開発. システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻2年 200920741 土肥 雅志 指導教員 : 三谷 純 福井 幸男 金森 由博. 目次. 研究背景 関連研究 ソフトウェアの概要 展開図面の自動生成 評価実験 まとめ、今後の課題. 目次. 研究背景 関連研究 ソフトウェアの概要 展開図面の自動生成 評価実験 まとめ、今後の課題. 研究背景. 4. 建築模型の需要 完成形の事前確認 立体的な検討が可能 建築模型の製作方法 スチレンボードを用いる 2 次元の図面を元に
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建築模型制作支援のための ソフトウェア研究開発建築模型制作支援のための ソフトウェア研究開発 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻2年 200920741 土肥 雅志 指導教員:三谷 純 福井 幸男 金森 由博
目次 研究背景 関連研究 ソフトウェアの概要 展開図面の自動生成 評価実験 まとめ、今後の課題
目次 研究背景 関連研究 ソフトウェアの概要 展開図面の自動生成 評価実験 まとめ、今後の課題
研究背景 4 • 建築模型の需要 • 完成形の事前確認 • 立体的な検討が可能 • 建築模型の製作方法 • スチレンボードを用いる • 2次元の図面を元に 手作業で模型用の図面を作成、組み立てる • 既存の3Dデータはそのまま模型にできない
研究背景 試 行 錯 誤 展開図面 2次元図面 • 2次元図面から素材の厚みや切り出す形を考えながら 展開図面を作成しなければならず、試行錯誤を重ねる • コンピュータによる制作支援があれば、非常に有用 5 既存の建築模型の製作方法
目次 研究背景 関連研究 ソフトウェアの概要 展開図面の自動生成 評価実験 まとめ、今後の課題
関連研究 コンピュータを用いたものづくり支援 実世界指向の3D形状データ変換手法の提案 厚みのない素材に適した形状変換を行う 既存形状から形状変換が可能 厚みのある素材は扱うことができない
目次 研究背景 関連研究 ソフトウェアの概要 展開図面の自動生成 評価実験 まとめ、今後の課題
提案するソフトウェア 自 動 展 開 ソフトウェア 2次元図面 展開図面 • 2次元図面を下絵とし、模型の完成形を作成できる • 完成形から素材の厚みを考慮した展開図を自動作成 • ユーザは展開図に沿って切り取り、組み立て 9 自動で展開図を作成してくれる3Dモデラー
目的とするソフトウェアの概要 2次元図面をトレース 立体形状を作成 展開図面を自動作成 スチレンボードの切り取り、組み立て • 今回は、展開図面自動作成のデータ構造
ソフトウェアの開発 オープンソースの3DCGソフトウェア Art of Illusion Javaで開発 UIのベースとして利用
目次 研究背景 関連研究 ソフトウェアの概要 展開図面の自動生成システム 評価実験 まとめ、今後の課題
展開図面の自動生成 • スチレンボードをソフトウェアで扱う • 一定の厚みを持った形状のデータ構造 • 素材同士の干渉を考慮 • 厚みのある形状の処理 • 素材の優先順位の管理 • 素材が干渉した際、どちらを優先するか
展開図面の自動生成 • スチレンボードをソフトウェアで扱う • 一定の厚みを持った形状のデータ構造 • 素材同士の干渉を考慮 • 厚みのある形状の処理 • 素材の優先順位の管理 • 素材が干渉した際、どちらを優先するか
スチレンボードのデータ化 展開することを前提としたデータ構造 スチレンボードは一定の厚みを持った板状の素材 • 多角形に面を張り、一定の厚みを持たせる • 模型形状の構成単位
形状の構成単位 厚みのある線形状(Wall) 厚みの値 閉じた線形状(Loop)の集合 XYの2次元データ class Wall{ double thickness; Loop[] loop; } class Loop{ Vec2[] vertex; //Vec2はx,yの // 2次元ベクトルクラス }
展開図面の自動生成 • スチレンボードをソフトウェアで扱う • 一定の厚みを持った形状のデータ構造 • 素材同士の干渉を考慮 • 厚みのある形状の処理 • 素材の優先順位の管理 • 素材が干渉した際、どちらを優先するか
Wall同士の干渉の排除 干渉により削る箇所を閉じた線形状で表す 削る領域のみ保有 • 形状自体を変形しないため、処理が楽になる
展開図面の自動生成 • スチレンボードをソフトウェアで扱う • 一定の厚みを持った形状のデータ構造 • 素材同士の干渉を考慮 • 厚みのある形状の処理 • 素材の優先順位の管理 • 素材が干渉した際、どちらを優先するか
Wall同士の優劣関係 干渉時に、どちらを優先するか 優劣関係を行列で管理する 自動的に面同士の優劣を決定 手動でも優劣を指定可能 自由に設定できるため、意図に沿った設計ができる
優劣の種類(1/4) 干渉時に、どちらを優先するか どのように優先するかで行列の値を変更 2 1
優劣の種類(2/4) 干渉時に、どちらを優先するか どのように優先するかで行列の値を変更
優劣の種類(3/4) 干渉時に、どちらを優先するか どのように優先するかで行列の値を変更
優劣の種類(4/4) 干渉時に、どちらを優先するか どのように優先するかで行列の値を変更
優劣の自動設定 • 2つのWallの位置関係によって条件分け • 行列の値を4パターンから決定
優劣の自動設定 Yes No 面が接触している 2つの面の法線が90°を成す 端同士で接触している
目次 研究背景 関連研究 ソフトウェアの概要 展開図面の自動生成 評価実験 まとめ、今後の課題
評価実験 スチレンボードを用いて実際に作成 下絵の図面の代わりに、完成品の写真から作成 データ構造やシステムが展開図面を作成可能か
評価実験 スチレンボードを用いて実際に作成 ソフトウェア上で完成形状を作成、自動展開 3Dモデルの作成に3時間、優劣行列の調整に1時間
評価実験 スチレンボードを用いて実際に作成 展開図面どおりにスチレンボードを切取、組立 およそ6時間
干渉部分の解消 • 素材の厚みによる干渉部分
目次 研究背景 関連研究 ソフトウェアの概要 展開図面の自動生成 評価実験 まとめ、今後の課題
まとめ 建築模型の展開図面を自動作成する ソフトウェアを提案 データ構造と展開図面自動作成システム 厚みが考慮された展開図面を作成 展開図面から模型を作成
今後の課題 建築模型に特化し、迅速に対象物を作成できるインターフェースの作成 建築家へのヒアリング 既存形状からの展開図面作成
関連研究 コンピュータを用いたものづくり支援 計算機を用いた仮想三次元折り紙システムの開発 古田ら、2008年 立体的な折り紙を仮想的に扱い、任意の視点から折り方のアニメーションを見ることができる 折り紙に適したレンダリングで、面の優劣に行列を使用
干渉部分Loopの作成 • 平面と線分の交点を求める • 削られるWall(1)が構成する平面 • 優先されるWall(2)が構成する線分 交点をv1,v2とする v1,v2を(2)の厚み分下に複製 v1,v2,v2’,v1’ の順に頂点をつなぎ 干渉部分のloopとする
優劣情報の管理 Wallをまとめて管理する(Model Object) Model Objectをrootとする WallはまとめてModel Objectの子とする Model ObjectがWall同士の優劣行列を保持する
90°のパーツ接着 • 表面の厚紙のみを残すことで継ぎ目を消す
角度のついた切り取り • x = h / tanθ • 切り口から距離xの位置に補助線