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感染症

感染症. 主要死因別死亡率 ( 人口 10 万対 ) の年次推移 1945 ~ 2011 年. 250. 悪性新生物. 結核. 200. 脳血管疾患. 心疾患. 150. 死亡率 ( 人口 10 万対). 100. 肺炎. 50. 0. 17 2005. 23 2010. 平成 2 1990. 7 1995. 12 2000. 45 1970. 60 1985. 35 1960. 55 1980. 50 1975. 40 1965. 25 1950. 30 1955. 昭和 20 年 1945.

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感染症

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  1. 感染症

  2. 主要死因別死亡率(人口10万対)の年次推移 1945~2011年 250 悪性新生物 結核 200 脳血管疾患 心疾患 150 死亡率(人口10万対) 100 肺炎 50 0 17 2005 23 2010 平成2 1990 7 1995 12 2000 45 1970 60 1985 35 1960 55 1980 50 1975 40 1965 25 1950 30 1955 昭和20年 1945 人口動態統計 厚生労働省大臣官房統計情報部 注: 1995年の心疾患の低下および脳血管疾患の上昇は、ICD-10の適用と死亡診断書の改正による影響が考えられる。

  3. 世界死因別死亡率(2011年,WHO)    死因                 死亡者数(万人)     死亡率(%) 1.悪性新生物 787 14.4 2.虚血性心疾患 702 12.9 3.感染症 685 12.6    下気道感染症 320 5.9 下痢症 1893.5 HIV/AIDS 159 2.9 4.脳梗塞 625 11.4 5.不慮の事故 360 6.6 6.COPD(慢性閉塞性肺疾患)297 5.4 7.糖尿病 139 2.6

  4. 病原微生物 細菌 肺炎・・・肺炎球菌,インフルエンザ菌など 結核・・・結核菌 食中毒・・・サルモネラ菌など ウイルス インフルエンザ・・・インフルエンザウイルス AIDS・・・ヒト免疫不全ウイルス 感染性胃腸炎・・・ノロウイルス,ロタウイルス 真菌 ミズムシ・・・白癬菌 深在性真菌症・・・カンジダなど 原虫 マラリア・・・マラリア原虫

  5. 病原体に基づく感染症分類 細菌感染症 真菌感染症 ウイルス感染症 寄生虫感染症 プリオン病・・・クロイツフェルト・ヤコブ病 ウイロイド感染症・・・デルタ肝炎(D型肝炎)

  6. 細菌感染症

  7. グラム陽性菌感染症 グラム陽性球菌  黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus   化膿性疾患,毒素性ショック症候群,食中毒   治療:β-ラクタマーゼ阻害薬 + ペニシリン系  化膿レンサ球菌 Streptococcus pyogenes   化膿性疾患,咽頭炎(猩紅熱),急性糸球体腎炎   治療:ペニシリン系  肺炎球菌 Streptococcus pneumoniae   呼吸器感染症,中耳炎,髄膜炎   治療:ペニシリン系,マクロライド系,キノロン系  予防:成分ワクチン

  8. グラム陽性菌感染症 グラム陽性球菌(多剤耐性菌)  メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) β-ラクタム薬への結合親和性の低下したペニシリン結合タンパク(PBP2') β-ラクタム,アミノグリコシド,マクロライド耐性(多剤耐性)   院内感染起因菌   易感染性患者に重篤な感染症(敗血症,肺炎,腸炎,心内膜炎など)   治療:バンコマイシン,テイコプラニン,アルベカシン,リネゾリド,ダプトマイシン  バンコマイシン耐性腸球菌(VRE) Enterococcus faecium(VREF),E. faecalisなど     ペプチドグリカンのD-Ala-D-Ala → D-Ala-D-Lac,または     ペプチドグリカンのD-Ala-D-Ala → D-Ala-D-Ser   易感染性患者における腹膜炎,術創感染症,肺炎,敗血症   治療:リネゾリド,キヌプリスチン・ダルホプリスチン

  9. グラム陽性菌感染症 グラム陽性有芽胞嫌気性桿菌  破傷風菌 Clostridium tetani   破傷風毒素(神経毒)・・・抑制性シナプス遮断 → 強直性痙攣   治療:抗毒素   予防:トキソイドワクチン(DPT)  ボツリヌス菌 Clostridium botulinum   食中毒   ボツリヌス毒素(神経毒)・・・アセチルコリン放出抑制 → 弛緩性麻痺  ディフィシレ菌 Clostridium difficile 偽膜性大腸炎  治療:バンコマイシン内服

  10. グラム陽性菌感染症 グラム陽性無芽胞桿菌  ジフテリア菌 Corynebacterium diphtheriae   咽頭炎,扁桃炎   再興感染症(原因:予防接種の停滞)   細胞毒・・・ADPリボシル化によるタンパク合成阻害 → 心筋障害,神経麻痺   治療:エリスロマイシン   予防:トキソイドワクチン(DPT)  結核菌 Mycobacterium tuberculosis 飛沫核感染(空気感染),飛沫感染   再興感染症(原因:感染と治療に無関心)   治療:リファンピシン,イソニアジド,ピラジナミド,       エタンブトール,ストレプトマイシン   予防:生ワクチン(BCG)

  11. グラム陰性菌感染症 グラム陰性球菌  淋菌 Neisseria gonorrhoeae   尿道炎,前立腺炎   治療:セフトリアキソン,スペクチノマイシン  髄膜炎菌 Neisseria meningitidis   流行性脳脊髄膜炎   治療:セフトリアキソン(適応なし),セフォタキシム(適応なし)

  12. グラム陰性菌感染症 グラム陰性通性嫌気性桿菌  大腸菌 Escherichia coli    尿路感染症,消化器感染症    治療:キノロン系,セフェム系  腸管出血性大腸菌 O157:H7,O111:H-,O104:H4 など Vero毒素(VT1,VT2)      タンパク合成阻害による腸管上皮細胞・腎毛細血管細胞破壊    腹痛,血便,下痢,溶血性尿毒症症候群(HUS)    治療:キノロン,ホスホマイシン  赤痢菌 Shigella spp.    発熱,腹痛,粘血便,しぶり腹    志賀毒素(VT1) 治療:キノロン,ホスホマイシン  チフス菌 Salmonella Typhi  パラチフス菌 Salmonella Paratyphi    高熱,菌血症 治療:キノロン

  13. グラム陰性菌感染症 グラム陰性通性嫌気性桿菌  ペスト菌 Yersinia pestis    リンパ節炎,出血性肺炎 ネズミ,ノミが感染媒介    再興感染症(原因:新しい自然感染巣との接触)    治療:キノロン,テトラサイクリン系,適応はストレプトマイシのみ  コレラ菌 Vibrio cholerae    コレラ毒素・・・ADPリボシル化による 腸管上皮細胞透過性昂進 → 激しい下痢    治療:水分と電解質の補給,キノロン,テトラサイクリン系  インフルエンザ菌 Haemophilus influenzae    肺炎,中耳炎,髄膜炎    治療:β-ラクタマーゼ阻害薬+ペニシリン系,セフェム,キノロン    予防:成分ワクチン(インフルエンザ菌b型)

  14. グラム陰性菌感染症 グラム陰性好気性桿菌  緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa    化膿性疾患,尿路感染症,気道感染症,敗血症    多くの抗菌薬に耐性    治療:ピペラシリン,抗緑膿菌セフェム,カルバペネム,キノロン  レジオネラ菌 Legionella pneumophila    肺炎  治療:マクロライド,キノロン(β-ラクタムは無効)  百日咳菌 Bordetella pertussis    百日咳毒素・・・ADPリボシル化による気管繊毛上皮細胞の破壊    再興感染症(原因:予防接種の停滞)    治療:マクロライド系 予防:成分ワクチン グラム陰性らせん菌  ピロリ菌 Helicobacter pylori    消化性潰瘍    除菌:アモキシシリン + クラリスロマイシン(メトロニダゾール)         + プロトンポンプ阻害薬

  15. その他の細菌感染症 マイコプラズマ感染症   肺炎マイコプラズマ Mycoplasma pneumoniae   細胞壁をもたない 治療:マクロライド リケッチア感染症   発疹チフス,日本紅斑熱,ツツガムシ病   偏性細胞内寄生性  治療:テトラサイクリン系 クラミジア感染症   オウム病,トラコーマ,クラミジア肺炎,性器クラミジア感染症   偏性細胞内寄生性  治療:テトラサイクリン系,マクロライド,キノロン スピロヘータ感染症   梅毒トレポネーマ Treponema pallidum     硬性下疳,リンパ腫脹 → バラ疹 → 皮膚潰瘍,ゴム腫 → 進行性麻痺     治療:ペニシリン系   レプトスピラ症     黄疸出血症(ワイル病)

  16. 真菌感染症

  17. 真菌感染症 表在性真菌症(皮膚糸状菌症)・・・皮膚の角質層,爪,毛髪などの表層  白癬菌症 Trichophyton   治療:アゾール系などの外用,イトラコナゾール,テルビナフィンの内服 深在性真菌症・・・体内の深部臓器や組織,日和見感染  カンジダ症 Candida    常在菌・・・鵞口瘡(口腔粘膜),膣カンジダ症,皮膚カンジダ症,全身性カンジダ症    治療:アゾール系,ミカファンギン,アムホテリシンB  アスペルギルス症 Aspergillus    空気中の雑菌 ・・・アレルギー型,肺炎型    治療:アゾール系,ミカファンギン,アムホテリシンB  クリプトコックス症 Cryptococcus neoformans    土壌,ハトの糞・・・肺炎,髄膜炎    治療:アゾール系,アムホテリシンB  コクシジオイデス症 Coccidioides immitis    輸入真菌症・・・北米南西部,中南米    胞子の吸入感染 → 肺結核様病変

  18. 寄生虫感染症

  19. 原虫感染症 胞子虫類  マラリア   再興感染症(原因:クロロキン耐性マラリア,殺虫剤耐性ハマダラカ)   ハマダラカによる昆虫媒介感染  治療:メフロキン  トキソプラズマ   偏性細胞内寄生性   再興感染症(原因:寄生虫免疫力の低下,野生動物での流行)   経胎盤感染による先天性トキソプラズマ症 根足虫類  アメーバ赤痢 鞭毛虫類  トリコモナス   性感染・・・膣炎,尿道炎   治療:メトロニダゾール  トリパノソーマ   アフリカ睡眠病・・・ツェツェバエにより媒介

  20. 蠕虫感染症 線虫類  蟯虫  治療:ピランテル パモ酸塩  回虫  治療:サントニン,ピランテル パモ酸塩 吸虫類  肝吸虫,肺吸虫 条虫類  エキノコックス,有鉤条虫,無鉤条虫

  21. ウイルス感染症

  22. DNAウイルス感染症 アデノウイルス(アデノウイルス科) 2本鎖直鎖DNA,エンベロープなし  流行性角結膜炎,咽頭結膜熱 ヒトパピローマウイルス(パピローマウイルス科) 2本鎖環状DNA,エンベロープなし  疣贅(いぼ),尖圭コンジローマ,子宮頸がん  予防:遺伝子組換えワクチン 痘瘡ウイルス(ポックスウイルス科) 2本鎖直鎖DNA,エンベロープあり  細胞質中で増殖  予防:生ワクチン(種痘) B型肝炎ウイルス(ヘパドナウイルス科) 不完全2本鎖環状DNA,エンベロープあり DNAポリメラーゼ(逆転写酵素)をもつ  血液感染,産道感染,性感染  急性肝炎(劇症肝炎),慢性肝炎 → 肝硬変 → 肝がん  治療:エンテカビル,インターフェロン  予防:遺伝子組換えワクチン ヒトパルボウイルスB19(パルボウイルス科) 1本鎖直鎖DNA,エンベロープなし  伝染性紅斑

  23. ヘルペスウイルス感染症 単純ヘルペスウイルス(ヘルペスウイルス科) 2本鎖直鎖DNA,エンベロープあり  1型(ヒトヘルペウスイルス1型)・・・口唇ヘルペス  2型(ヒトヘルペウスイルス2型)・・・性器ヘルペス  治療:アシクロビル,バラシクロビル 水痘帯状疱疹ウイルス(ヒトヘルペウスイルス3型)  飛沫感染,飛沫核感染  水痘 → 神経に潜伏感染 → 帯状疱疹  治療:アシクロビル,バラシクロビル  予防:生ワクチン EBウイルス(ヒトヘルペウスイルス4型)  伝染性単核症,バーキットリンパ腫 ヒトサイトメガロウイルス(ヒトヘルペウスイルス5型)  巨細胞封入体症,サイトメガロウイルス網膜炎  治療:ガンシクロビル

  24. 2本鎖RNAウイルス感染症 ロタウイルス(レオウイルス科) エンベロープなし  乳幼児嘔吐下痢症  予防:生ワクチン +鎖RNAウイルス感染症 ポリオウイルス(ピコルナウイルス科) エンベロープなし  急性灰白髄炎  経口感染  無菌性髄膜炎(1~2%)→ 回復 or 弛緩性麻痺  予防:不活化ワクチン A型肝炎ウイルス(ピコルナウイルス科)  一過性の急性肝炎  経口感染  予防:不活化ワクチン ノロウイルス(カリシウイルス科) エンベロープなし  感染性胃腸炎

  25. +鎖RNAウイルス感染症 風疹ウイルス(トガウイルス科) エンベロープあり  先天性風疹症候群・・・経胎盤感染による胎児奇形  予防:生ワクチン 日本脳炎ウイルス(フラビウイルス科) エンベロープあり  コガタアカイエカの媒介による感染  予防:不活化ワクチン・・・急性散在性脳脊髄炎(ADEM) C型肝炎ウイルス(フラビウイルス科)  血液感染  急性肝炎,慢性肝炎 → 肝硬変 → 肝がん  治療:ペグインターフェロン+リバビリン(+テラプレビル) SARSウイルス(コロナウイルス科) エンベロープあり  重症急性呼吸器症候群

  26. +鎖RNAウイルス感染症 ヒト免疫不全ウイルス(HIV-1)(レトロウイルス科) エンベロープあり  逆転写酵素をもつ  後天性免疫不全症候群(AIDS)  潜伏期間8~10年,免疫不全による日和見感染症,カポジ肉腫  感染経路:性交,輸血,麻薬注射,垂直感染  治療:逆転写酵素阻害薬,プロテアーゼ阻害薬,インテグラーゼ阻害薬 ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)(レトロウイルス科)  成人T細胞白血病  感染経路:母子感染(母乳感染),性交感染  治療:抗がん剤による化学療法・・・効果は低い

  27. -鎖RNAウイルス感染症 狂犬病ウイルス(ラブドウイルス科) 非分節ゲノム  イヌによる咬傷感染 脳炎(致死率100%)  予防:不活化ワクチン 麻疹ウイルス(パラミクソウイルス科) 非分節ゲノム  飛沫感染,飛沫核感染  予防:生ワクチン ムンプスウイルス(パラミクソウイルス科)  流行性耳下腺炎  予防:生ワクチン RSウイルス(パラミクソウイルス科)  乳幼児における肺炎,細気管支炎  予防:パリビズマブ(モノクローナル抗体) インフルエンザウイルス(オルトミクソウイルス科) 分節ゲノム  感染経路:飛沫感染,接触感染  治療:ノイラミニダーゼ阻害薬(A,B型)  予防:成分ワクチン 新型A(H1N1),A(H3N2),B型

  28. 感染臓器による感染症分類

  29. 感染臓器による感染症分類 呼吸器感染症 消化管感染症 循環器感染症 尿路・泌尿器感染症 婦人科感染症 皮膚・軟部組織感染症 骨・関節感染症 神経系感染症

  30. 呼吸器感染症 上気道感染症  咽頭炎・・・インフルエンザウイルス,アデノウイルス,化膿レンサ球菌  扁桃炎・・・化膿レンサ球菌,黄色ブドウ球菌,インフルエンザ菌  喉頭蓋炎・・・インフルエンザ菌  副鼻腔炎・・・インフルエンザ菌,肺炎球菌,モラクセラ  (中耳炎)・・・インフルエンザ菌,肺炎球菌,モラクセラ 下気道感染症  気管支炎・・・インフルエンザウイルス,アデノウイルス  細気管支炎・・・RSウイルス  肺炎・・・肺炎球菌,インフルエンザ菌,モラクセラ       マイコプラズマ,クラミジア,レジオネラ  肺結核・・・結核菌

  31. 消化器感染症 消化性潰瘍・・・ピロリ菌 感染性胃腸炎・・・ノロウイルス(冬),ロタウイルス(春) 食中毒(夏)・・・カンピロバクター,サルモネラ,腸炎ビブリオ,ボツリヌス菌 虫垂炎・・・大腸菌など 大腸憩室炎・・・大腸菌など 腹膜炎・・・黄色ブドウ球菌など 肝炎・・・A型肝炎ウイルス,B型肝炎ウイルス,C型肝炎ウイルス 胆道系感染症・・・大腸菌など 肝膿瘍・・・大腸菌など

  32. 循環器感染症 感染性心内膜炎・・・黄色ブドウ球菌,緑色レンサ球菌 心外膜炎・・・コクサッキーウイルス 血管内カテーテル関連感染症  ・・・表皮ブドウ球菌,黄色ブドウ球菌,腸球菌,カンジダ 菌血症・・・表皮ブドウ球菌,黄色ブドウ球菌,大腸菌 敗血症・・・大腸菌,ブドウ球菌,レンサ球菌,クレブシエラ

  33. 尿路・泌尿器感染症 膀胱炎・・・大腸菌,ブドウ球菌 尿道炎・・・淋菌,クラミジア 急性腎盂腎炎・・・大腸菌 腎膿瘍・・・黄色ブドウ球菌 前立腺炎・・・大腸菌,ブドウ球菌 副睾丸炎 ・・・大腸菌,ブドウ球菌,淋菌

  34. 婦人科感染症 子宮頸管炎・・・クラミジア,淋菌 骨盤内炎症性疾患・・・淋菌,クラミジア 外陰炎・・・大腸菌,ブドウ球菌,淋菌,カンジダ 膣炎・・・カンジダ,トリコモナス

  35. 皮膚・軟部組織感染症 皮膚感染症・・・白癬菌,カンジダ化膿性筋炎・・・黄色ブドウ球菌 ガス壊疽・・・ウェルシュ菌 骨・関節感染症 骨髄炎・・・黄色ブドウ球菌化膿性関節炎・・・黄色ブドウ球菌

  36. 神経系感染症 細菌性髄膜炎・・・髄膜炎菌,インフルエンザ菌,肺炎球菌 無菌性髄膜炎・・・コクサッキーウイルスB,エコーウイルス脳膿瘍・・・黄色ブドウ球菌,レンサ球菌脳炎・・・日本脳炎ウイルス,単純ヘルペスウイルス 結膜炎・・・アデノウイルス,エンテロウイルス

  37. 性感染症 Sexually Transmitted Disease (STD) 性器クラミジア 男性1位,女性1位(患者数) 淋病 男性2位,女性4位 性器ヘルペス 男性3位,女性2位 尖圭コンジローマ 男性4位,女性3位  ヒトパピローマウイルス 梅毒・・・梅毒トレポネーマ 膣カンジダ症 AIDS・・・HIV 膣トリコモナス症

  38. 病原微生物の感染

  39. 病原微生物の伝播様式 水平伝播 同一世代の同種または異種動物間を伝播 垂直感染 母から子に伝播  経胎盤感染   梅毒,風疹ウイルス,HIV,サイトメガロウイルス,トキソプラズマ  産道感染 B型肝炎ウイルス,単純ヘルペスウイルス,HIV  母乳感染 HIV,成人T細胞白血病ウイルス

  40. 病原微生物の感染経路 飛沫感染・・・肺炎,百日咳,インフルエンザ,風疹,流行性耳下腺炎 飛沫核感染(空気感染)・・・結核,麻疹,水痘   飛沫 → 水分蒸発 → 飛沫核(< 5 mm) 接触感染・・・流行性角結膜炎   性感染・・・淋菌,クラミジア,梅毒,ヘルペス   血液感染・・・AIDS,B型肝炎,C型肝炎   創傷感染・・・破傷風   咬傷感染・・・狂犬病 経口感染・・・赤痢,コレラ,ポリオ,A型肝炎 昆虫媒介感染・・・日本脳炎

  41. 代表的な感染症

  42. 世界の感染症の現状   全死因               推計値(万人)         割合(%) 感染症および寄生虫疾患 685 12.6  下気道感染症 320 5.9  下痢症 1893.5 HIV/AIDS 159 2.9  結核      世界3大感染症 98 1.8  マラリア 59 1.1  髄膜炎 41 0.7  麻疹 17 0.3 B型肝炎 14 0.3  脳炎 9 0.2  百日咳 9 0.2  梅毒 9 0.2 2011年死因別死亡(WHO)

  43. 肺炎 市中肺炎・・・肺炎球菌,インフルエンザ菌,モラクセラ         マイコプラズマ,クラミジア,レジオネラなど 院内肺炎・・・黄色ブドウ球菌,緑膿菌など 症状:肺炎球菌による肺炎の潜伏期間は1~3日     発熱,悪寒,咳・くしゃみ,喀痰,呼吸困難,胸痛、低酸素など     抵抗力が正常でも発症する。死亡率は約10% 感染経路:飛沫感染,接触感染 治療:細菌培養検査にて起炎菌を同定し,最適の抗菌薬を用いる     マクロライド,キノロンなど

  44. 結核 結核菌 Mycobacterium tuberculosis(グラム陽性抗酸菌) 2011年の日本における罹患者は31,483例 11年連続で減少していたが,増加に転じた  細胞壁のミコール酸(長鎖脂肪酸)により,薬剤透過性が低い 症状:潜伏期不定(数か月~数年)     咳,喀痰,喀血,胸痛,呼吸困難などの呼吸器症状     発熱,発汗,食欲不振,倦怠感などの全身症状 感染経路:飛沫感染,飛沫核感染 治療:抗結核薬による多剤併用療法     イソニアジド,リファンピシン,ピラジナミド,     エタンブトール(or ストレプトマイシン) 予防:BCGワクチン

  45. 破傷風 破傷風菌 Clostridium tetani(グラム陽性嫌気性桿菌) 2011年の日本における罹患者は118例 症状:潜伏期3~20日     開口障害,舌の運動障害,筋の痙攣や強直     → 全身痙攣,呼吸困難 感染経路:創傷感染 治療:抗破傷風ヒト免疫グロブリン,対症療法 予防:トキソイドワクチン(DPTワクチン)

  46. 細菌性髄膜炎 髄膜炎菌 Neisseria meningitidis(グラム陰性球菌) インフルエンザ菌 Haemophilus influenzae(グラム陰性桿菌) 肺炎球菌 Streptococcus pneumoniae(グラム陽性球菌) 2011年の日本における罹患者は12例(髄膜炎菌性髄膜炎) 症状:発熱,頭痛,嘔吐 → 意識障害,痙攣 感染経路:飛沫感染が多い 治療:カルバペネム系,セフェム系 予防:成分ワクチン(インフルエンザ菌b型,肺炎球菌)

  47. 腸管出血性大腸菌感染症 大腸菌 Escherichia coli(グラム陰性桿菌) O157:H7,O111:H-,O104:H4 など 2011年の日本における感染者は3,940例   ベロ毒素を分泌   十~数十個の菌の感染で発症 症状:激しい痙攣性の腹痛,血便,下痢     溶血性尿毒症症候群(HUS) 感染経路:飲食物からの経口感染 治療:キノロン,ホスホマイシンなど

  48. 細菌性赤痢 赤痢菌 Shigella(グラム陰性桿菌) 2011年の日本における罹患者は300例  志賀毒素(ベロ毒素のVT1と同じ)を産生 症状:潜伏期は3日以内     発熱,腹痛,水様性下痢,粘血便,しぶり腹 感染経路:汚染された食物や水を介して経口感染 治療:キノロン,ホスホマイシン,輸液,生菌整腸薬

  49. 百日咳 百日咳菌 Bordetella pertussis(グラム陰性球桿菌) 2011年の日本における定点あたりの罹患者は1.40例 百日咳毒素・・・ADPリボシル化による気管繊毛上皮細胞の破壊 症状:7~10日の潜伏期    普通のかぜ症状 → 咳の激化 → けいれん性の咳発作 感染経路:飛沫感染,接触感染 治療:マクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン,エリスロマイシン) 予防:成分ワクチン(DPTワクチン)

  50. ピロリ菌感染症 Helicobacter pylori グラム陰性螺旋状菌  消化性潰瘍において高率に検出  菌の投与により慢性胃炎発症  日本人成人の50%が保菌者 症状:十二指腸潰瘍,胃潰瘍,慢性胃炎 感染経路:経口感染,詳細は不明 治療:プロトンポンプ阻害剤+アモキシシリン       +クラリスロマイシン(or メトロニダゾール)

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