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さまざまなアプローチからの 星空案内人養成 ~郡山での実践例~. 郡山市ふれあい科学館 安藤 享平. 現在の実施状況(郡山地区). 受講人数:合計 約70名 (案内人を最終目標としているのは 50 名ほどか) 今年度中の取得状況(見込み) ★案内人・準案内人 13名 ※ 来年度の上半期でも多数誕生の見込み! 受講エリア: 福島県内各地・宮城県・神奈川県 実施担当者:安藤 マネージャー:石原 → 10 月に旅立ちました(泣) 講座担当者: 安藤・石原・近藤・水谷 +ゲスト柴田先生
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さまざまなアプローチからの星空案内人養成~郡山での実践例~さまざまなアプローチからの星空案内人養成~郡山での実践例~ 郡山市ふれあい科学館 安藤 享平
現在の実施状況(郡山地区) • 受講人数:合計 約70名 (案内人を最終目標としているのは50名ほどか) • 今年度中の取得状況(見込み) ★案内人・準案内人 13名 ※来年度の上半期でも多数誕生の見込み! • 受講エリア: 福島県内各地・宮城県・神奈川県 • 実施担当者:安藤 • マネージャー:石原 → 10月に旅立ちました(泣) • 講座担当者:安藤・石原・近藤・水谷+ゲスト柴田先生 (基本的に館内のスタッフ:学芸員・天文専門職員)
当館での取り組みの特徴(たぶん) • 既存の事業に組み合わせて、「星空案内人」を養成できるようにした → 従来の事業目的とうまく組み合わせて展開 • 最初から「星空案内人」に、と意気込んでない人にも門戸を開いている → 生涯学習意欲の拡大の一つの目標にも • さまざまな趣向・興味の人が、同じ「星空案内人」を通して交流していく → 人の交流・ネットワーク構築と、それによる活動 持続力を持たせる
「星空案内人」への入り口 星を多くの人と楽しみたい 天文 ボランティア まずは自分が 星を楽しみたい 天文カレッジ 受講者 必要に迫られて・・・ 教員・教育施設職員等 星空 案内人 ※“「星のソムリエ養成」のため”と銘打っての講座単独開講は現在のところしていません
これまでの当館での取り組みから(1)天文ボランティアこれまでの当館での取り組みから(1)天文ボランティア • 平成15年度から実施 生涯学習活動の機会・実践の場を提供 • 科学館事業内で活動する「生涯学習ボランティア」の1グループ「天文ボランティア」(H18現在34名) • 興味/スキルに幅がある(関心層~探求層) • 「できることからはじめよう」がモットー ? • 活動の一つとして「研修活動」を実施 (望遠鏡の使い方、天文学の話、星座の見つけ方、など・・・)
ボランティア活動を自信を持って進めるため学習の目標としての「星空案内人」ボランティア活動を自信を持って進めるため学習の目標としての「星空案内人」 <不安> 自信を持って、人に星の話ができない <過信> 長年やってきたから、心配ない Or まぁ、今のままでいいか <マンネリ化> 何年か活動してそろそろ飽きてきたかな・・・ 自分に 自信を持つ 到達点 再/新発見・ 共通理解 新たな 達成目標 「星空案内人」資格取得に向けての学習 ~「生涯学習」のひとつの形態~
これまでの当館での取り組みから(2)天文カレッジ(大人のための天文クラブ)これまでの当館での取り組みから(2)天文カレッジ(大人のための天文クラブ) • 平成17年度から実施 • 通常の科学館事業(プラネタリウム観覧など)から一歩踏み出したい「関心層」がターゲット • 前期/後期 の二期制 各4回連続講座 • 高校生以上一般、定員30名(ほぼ毎回満員) • 内容は「星空を見るスキル」「天文学の紹介」に大別 → +α で「星空案内人」に?
(例)平成18年度の 天文カレッジの内容から(例)平成18年度の 天文カレッジの内容から • 前期 ( 5~ 8月) 「星空の楽しみかた」 (1)スターウオッチング入門 (2)星空の記念写真 (3)星空に挑戦! (4)星空の楽しみかた • 後期 (10月~ 2月) 「チャレンジ!天文“学”」 (1)人類・宇宙への旅立ち (2)広がる宇宙ー銀河の世界ー (3)星たちのドラマー不思議な星の世界ー (4)巡る惑星たち ー占星術から太陽系の世界へー <天文カレッジの目的> ・自ら宇宙を探求するための方法、ヒントを伝える ・参加者間で「星好きどうしの交流」を ・子どもなどの家族とともに、星を楽しむときの手助けやヒントに
学習意欲を拡大し、自己開発にとどまらないまさにhappy2としての「星空案内人」学習意欲を拡大し、自己開発にとどまらないまさにhappy2としての「星空案内人」 • せっかくだから、家族にでも教えようかな • ボランティア活動を始めようかな • もっと勉強してみたいな <動機> 自分が 楽しみたい <経過> 参加者と 疑問・興味を分かち合う <結果> 気づけば 「星の ソムリエ」 レポートで 意欲向上 参加者間の交流
(まさに)今年度 当館で取り組もうとしていたこと(3)教員向け天体望遠鏡操作講習会(まさに)今年度 当館で取り組もうとしていたこと(3)教員向け天体望遠鏡操作講習会 • 科学館で整備した天体望遠鏡を、 • 市内各地のスキルある指導者に貸し出すことで、 • 天体観望の機会を増大 • 「天体観察指導者」の速成養成 (コンパクトに指導内容をまとめて習得) →さらなる向上を各自が目指す 必要に迫られ?「星空案内人」になる層の 受講が想定
当館でこれまで行ってきた 天文教育のアウトリーチ活動(観望会)当館でこれまで行ってきた 天文教育のアウトリーチ活動(観望会) • 「駅前観望会」 ・・・年12回 • 「星の宅配便」 ・・・年7回 • 「天体観望会等講師派遣」 ・・・年10回弱 ※上記のほとんどをボランティアとの協働で実施 おおよそ年間20回以上の天体観望会等の館外実施 (ただし、ほとんどが郡山市内) ・・・科学館としての受け入れは限界 星空案内人が県内各地で活動することで、 身近に(場所・目線)/広域で/数多く 人々が星空に親しむ機会ができる(科学館はその拠点に)
実施に向けたそれぞれの軌道修正 • 天文ボランティア研修 毎月1回「研修日」を設け、 「星空案内人資格認定講座」を開講 • 天文カレッジ 前期/後期で、講座2回を資格認定に該当する内容に組み換えて、レポート・単位認定。資格取得希望者には「補講」という形で足りない分の認定講座を開講。 (星を見る・宇宙を知る基本を当初から扱っていたので、最小限の内容順序組み換えで対応できた)
今年度の天文カレッジの内容 • 前期 ( 5~ 8月) 「星空に親しむ」 (1)星空を楽しむために (さあ、はじめよう) (2)星空を見上げてみよう (星座を見つけよう) (3)星空を記念に残す (4)天体望遠鏡の魅力 • 後期 (10月~ 2月) 「チャレンジ!天文“学”」 (1)宇宙の姿を知る (宇宙はどんな世界) (2)星の文化史入門 (星空の文化に親しむ) (3)消えた星のなぞ (4)見えない宇宙を観る <補講受講>※「天文ボランティア研修」と合同での実施も ・望遠鏡のしくみ ・星空案内の実際 ・望遠鏡を使ってみよう(8センチ屈折赤道儀式) ほか、上記にない講座を追加開講
実施による効果 • “レポート”による刺激 *参加者間の交流 *質問などで 参加者⇔講師の交流 *学習内容の自己での深化(探究) • 科学館へのリピート率の大幅向上 *通常のプラネタリウム・展示での学習 • 受講者の居住エリア拡大 *半径20km →60km以上(300km)
+α での効果 • 参加者の交流による「自主企画」の開催も *「野外研修の集い in 裏磐梯」の開催(12月) 「カレッジ」参加者のペンション ボランティア・カレッジ 双方から参加して交流 ※次回は5月に開催決定!
実施による負担 • 補講開講による科学館事業での日程の圧迫 ※受講し損ねた場合の希望が強烈(汗) • 成績管理の手間 ※年間で、と想定していたため70名以上 • 熱心すぎて、質問などへの対応が不十分に・・・ ※次年度は、資格取得者の講師・TA参加でフォロー (産みの苦しみは1年で、あとは喜びの広がりに、か?) • “実際の星空”とプラネタリウムのギャップのフォロー ※プラネタリウムでの実習と実際の空のギャップに最初は苦しむ!?
今後の課題 • 「星空案内人」養成講座の展開方法 ※「星空案内人養成講座」としての開講・募集を行うか? ある程度のニーズはありそう。ボランティア組織との兼ね合い • “越年”受講生への連絡・モチベーションの確保 ※やりたいけど仕事の都合で・・・という単位不足者へのフォロー体制 (フォロー連絡をすると相当喜ばれます) • 事務処理の簡素化 • 活動体制の確立 ※ボランティア組織との棲み分け
今後の展開 • 星空案内メニューの自主開発の促進 ※ボランティア組織の中では、リーダー的存在として • 「星空案内人」ネットワークの構築 (福島県周辺での「星空案内人」の拠点づくり) ※活動依頼への対応、科学館との協働での広域活動の実施 • 2009年(IYA)では身近で星空観察を 身近な「星のソムリエ」が案内する体制づくり ※現在の資格取得者はIYAに向けて!、という学習/活動意欲向上に IYAでさらに多くの人を取り込んで、IYA後も「身近で星をたのしむ」街を