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国際交流センター 副センター長 竹田洋志

国際交流センター 副センター長 竹田洋志. 海外でのトラブルを未然に防ぐには ~リスク管理と危機管理~. リスク (Risk) と危機 (Crisis).  「リスク管理」と「危機管理」を語る上で、「リスク」と「危機」の違いについて理解しておく必要がある。 危機 は、既に発生した事態を指す。一方、 リスク はいまだ発生していない危険を指す。. 「リスク管理」と「危機管理」の違い.

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国際交流センター 副センター長 竹田洋志

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Presentation Transcript


  1. 国際交流センター 副センター長 竹田洋志 海外でのトラブルを未然に防ぐには ~リスク管理と危機管理~

  2. リスク(Risk)と危機(Crisis) •  「リスク管理」と「危機管理」を語る上で、「リスク」と「危機」の違いについて理解しておく必要がある。 • 危機は、既に発生した事態を指す。一方、リスクはいまだ発生していない危険を指す。

  3. 「リスク管理」と「危機管理」の違い • 「危機管理」というのは、発生した事故や事件に対して、そこから受けるダメージをなるべくちいさくしようという考え方である。したがって、大災害や大事故が発生した時に設置されるのは、「危機管理室」や「危機管理体制」などと呼ばれる。 •  「リスク管理」は、これから起きるかもしれない危険(可能性)に対して、事前に準備しておく行動である。

  4. リスクと危機の身近な例 • 外出するときに、雨が降っていなくても折り畳みの傘を用意するのは「リスク管理」である。これに対して、傘を持たず外出し、雨が降り始めてから、雨宿りの場所を探したり、コンビニエンスストアでビニール傘を買ったりするのは「危機管理」である。 • 道路を渡るときに左右を見るのもリスク管理

  5. 海外で予想されるトラブル • 生命・身体にかかわるトラブル • 財産にかかわるトラブル • 交通機関・移動中のトラブル • 麻薬にかかわるトラブル

  6. 犯罪 • どんな犯罪がある?  窃盗・強盗   スリ、置き引き   アイスクリーム強盗、ケチャップ強盗  傷害・殺人  レイプ  詐欺

  7. 犯罪にあわないためには 盗られないようにする工夫と、盗られた時の被害を最小限にする工夫。(窃盗の場合) 荷物の持ち方、お金の収納方法、歩き方等を工夫するだけで、ある程度回避できる。 危ない場所・時間帯を知る。単独行動をしない。 意味もなく近づいて来る人は怪しい。

  8. 生命・身体に関するトラブル • 病気・けが → 実習の欠席(遅れ)、入院、早期帰国、死亡等 • 犯罪   殺人 → 言うまでもなく死亡   誘拐 → 身代金、傷害、死亡        誘拐解決の専門業者に依頼   強盗 → 生命・身体+財産の被害   傷害 → 身体の被害 ※さらには、精神的な影響も受ける。

  9. 生命・身体に関するトラブルを防ぐには? • 病気・けが → 健康管理。新しい土地でワクワクするが、決して無理してはいけない。 • 犯罪(殺人、誘拐、強盗、傷害)  → 危険な地域には足を踏み入れない。  怪しい人にはついていかな。  お金を見せない    日本人(金持ち)だと悟られないようにする    単独行動を避ける    相手が子供であっても油断しない

  10. 命を守る(交通事故) • 交通ルールの確認 →右側通行?左側通行? →左右確認の順序は大丈夫? • 国によっては、歩行者よりも自動車優先の場合も • 横断歩道のない場所では道路を渡らない

  11. 命を守る(強盗) • 万が一強盗にあったら、犯人の指示に従って、ゆっくり行動する。ある程度のお金を渡せばよい。 →ポケットやかばんに手を入れようとすると武器を取り出すと思われるので、お金が入っている場所を教えて、犯人にとらせる。 →犯人の顔は決して見ない。 →捨て金を用意しておく。少なすぎてもダメ。

  12. 命を守る(暴漢等) • 暴漢に襲われたら、とりあえず大声を出す。そうすれば、誰かが助けを呼んでくれるか、犯人がびっくりして逃げる可能性がある。そんな時は、日本語でOK。→相手が凶器を持っているときは、強盗への対応をする

  13. 交通法規は大違い! • 人は左,車は右 • 自転車は? • 歩道を歩こう • 交差点のルール     赤信号でも車が通る! • 車に同乗したらシートベルト着用

  14. キャンパスを安全に! • University Police • Emergency Call • Night Guard • 暗い夜道は1人で歩かない • 蓋の開いたお酒は受け取らない • トイレに行く時は信頼のおける人に飲み物の管理を頼む • 貴重品の管理

  15. 病気・けが(どんなケースがあるか) • 持病 • 現地特有の病気 • 流行性の病気 • けが • 交通事故

  16. どのように対策を立てるのか? 渡航前  予防接種:2回接種の場合、適切な間隔をとらないと効果がない。  必要な薬の準備:現地で同じ薬が入手できるとは限らない。 現地で発症後  休養  医師の診断:投薬、療養、入院加療、帰国しての治療

  17. 持病 • 普段飲んでいる薬を持っていく  説明書(薬局でもらう文書や購入時の箱・説明書等)もいっしょに持っていく • 湿布、傷薬なども持って行った方がよい • 感染症対策にマスクを持っていく

  18. 現地特有の病気 コレラ、マラリア等 2006年にフィリピンで狂犬病の犬に噛まれた旅行者が帰国数カ月後に狂犬病で死亡。日本人の狂犬病の発症は36年ぶり。狂犬病の死亡率はほぼ100%。(同じ時期に2件発生) 予防接種で対応できるものは対応する。

  19. 流行性の病気 1)SARS:2002年から2003年にかけて流行し、約8000人が発症し、約10%が死亡。本学でも2003年度の英語研修を中止。 2)麻疹:日本では予防接種の接種率が低かったうえに、1回しか接取していなかった。そのため、「麻疹輸出国」と呼ばれている。 3)インフルエンザA(H1N1)、2009年 2月にメキシコで大量発生し、5月までにPandemicに。 7月の時点で3万人を超える感染者。  本学でも多くの国際事業(派遣・受入)が中止・延期

  20. けが どんな時にけがをする?場所、時間、状況などを考えよう。また、けがを防ぐにはどうすればいいだろうか。

  21. 想定されるけが • 実習中   屋外実習中の切り傷   打撲、骨折 • 日常生活において   スポーツ   よくない路面状況 • 交通事故 

  22. けがを避ける工夫 切り傷からの菌の侵入を避けるためにも、屋外での作業には、長袖、靴、(必要に応じて)手袋の着用をする。 交通ルールを確認する 日本にいるときよりも慎重に行動する 横断歩道のない場所での道路の横断は決してしない

  23. 財産に関するトラブル • 犯罪   強盗、空き巣、窃盗、スリ、引ったくり、置き引き、詐欺、偽札 • ぼったくり、お釣りのごまかし、買うまで店から出られない • 両替時のごまかし • 所有物の紛失・破損

  24. 財産に関するトラブルを防ぐには? • 犯罪   強盗、空き巣、窃盗、スリ、引ったくり、  置き引き、詐欺、偽札、 基本的には身体・生命の場合と同じ。危ないところには行かない。 強盗:万が一あったときには騒がず、強盗の指示に従い現金を渡す。ポケット(特に上着)に手を入れてはいけない。捨て金を持っておき、それを強盗に渡す。 強盗にあわないためには、暗い場所には1人で行かない。歩く時、周り(特に後方)に気をつける。

  25. 財産に関するトラブルを防ぐには?(2) 空き巣:貴重品は目に付きにくいところに保管する。鍵をかけておくことは言うまでもない。自分にとって不便であっても、泥棒にとって不便にすることでトラブルを防げる可能性は高まる。 置き引き:荷物からは決して目を離さない。どうしても、席を離れなければならないときは、ハンカチや本などで場所取りをするしかない。 引ったくり:貴重品の入ったかばんは、必ず道路を反対側に持つ。コートや上着を着ていえるときは、その中にかばんを入れることも有効。車等からひったくられた場合、荷物を手から離さないと引きずられることになるので、手を離して自らの安全を確保する。

  26. 強盗、盗難を防ぐためには  日本人観光客は多額の現金を持って買い物をしている、と多くの国で考えられています。そのため、強盗・盗難にあう可能性が他の国の人よりも高くなる可能性があります。 外国に滞在中は、以下のことに気をつけること。 • 日本人は狙われやすいことを意識する • 高価なアクセサリー等はつけない(ブランド物バッグ等も) • 現地の人と同じような服装をする • 夜の単独行動を避ける • 人通りの少ない場所には行かない

  27. 強盗、盗難を防ぐ方法(歩行中) • 人前でガイドブックや地図を広げて見ない →必要な情報は、手帳に写すか、必要なページだけを持ち歩く。 →どうしてもじっくり読む必要があるときは、カフェ等に入って読む。少しであれば、ベンチ等でもよいが、背後に気をつけること。 • 人気のない場所に行かない • 危険な場所に近づかない

  28. 危険な場所? • 危険な場所を見つけるのは容易ではありません。まずは、現地の人から情報を得ることが必要です。 • 初めての土地、知り合いがいない場合は、Broken Windows Theoryを考える。

  29. Broken Windows Theoryとは? • 「割れた窓理論」とは、ビル等のガラスを割れたまま放置していると、そのビル(その地区)は人の目が行き届いていない(=誰も見ていない)と思われるようになり、ほかの窓も割られていく。そして、そのような小さな犯罪が続き(それが摘発されないと)、大きな犯罪が発生するようになる。 • 例えば飲食店が多い地区であれば、ゴミが片付けられているかどうかも参考になる。(まともな飲食店なら、近くにゴミを残しておくとは考えにくい。)

  30. その効果は? • NY州においては、地下鉄の落書きに悩まされていたが、小さな落書きでも徹底的に消していったら、落書きされなくなった。 • 札幌市では駐車違反を徹底的に取り締まったら、重大犯罪の件数が減った と報告されている。もちろん、落書きや犯罪が減ったのには他の要因もある。しかし、そこに住んでいる人の目が行き届いていると言うことは非常に重要である。

  31. ある実験 • Broken Windows Theoryを実験するために、車を1台路上に放置し観察を続けた。1週間たっても変化がなかったので、フロントガラスを割ってみた。そうすると、ほかのガラスが割られたり、ドアが壊されたり、タイヤが盗まれたり、その車は徹底的に破壊された。 • フロントガラスが割られたまま放置されていると言うことは、誰の監視もないということ。

  32. 強盗、盗難を防ぐ方法(歩行中) • 背中に荷物に注意 →バックパックも国や地域によっては前に抱えた方がよい。 • 外出するときには、余分なものは持ち歩かない • 荷物は決して手から離さない • かばんの中身を二重にする →万が一カッターで切られても、中身が抜き取られにくい。

  33. 強盗、盗難を防ぐ方法(歩行中) • 荷物は道路を反対側に持つ • 冬場であれば、荷物をたすき掛けにした上にコートを着る • 貴重品でなければ、コンビニ袋に入れて持ち歩く

  34. 強盗、盗難を防ぐ方法(歩行中) • パスポートを持ち歩く必要がある時は、特に保管に注意する。首からかけるタイプのパスポートケースも効果的。 • 歩行中も、現金は複数の財布、ポケットに分散させる。

  35. 強盗、盗難を防ぐ方法(現金1) • お金は種類を変えて、さらに分割して保管する。現金、クレジットカード、キャッシュパスポート、銀行口座 →それぞれ一長一短があるので、バランスと利便性を考えること。 • 宿舎では、お金(カード等を含む)は衣類、書籍等で隠した上で、スーツケースに施錠して保管する。スーツケースベルトを巻いてさらに施錠してもよい。

  36. 強盗、盗難を防ぐ方法(現金2) • お金以外の貴重品も、部屋を離れるときは、全てスーツケースに入れて施錠する。 →高額商品を見えなくすることで犯罪の誘発を防ぐ • スーツケースは、ベッドの下、クローゼットの中に保管しておく。スーツケース自体をワイヤーロックでどこかに固定することも効果的。 • トラベラーズチェックの購入控えは、別に保管する。メールで保存しておくことも効果的。

  37. 強盗、盗難を防ぐ方法(カメラ1) • 見知らぬ人にカメラを渡して写真を撮ってもらうことは極力避ける。 →どうしても必要な場合は、観光客っぽい人に頼む、あるいは写真を撮って欲しいと頼んできた人に撮ってもらう。 • 治安に不安がある場所で写真をとってもらわざるを得ない状況では、レンズ付フィルムの利用も検討すること

  38. 強盗、盗難を防ぐ方法(カメラ2) • カメラは万が一盗まれても保険でカバーされるが、データは戻ってこない。  →撮影した画像はその日のうちにPCへ • バッテリを交換するときには背後の注意する。 →単独行動中の場合は、カフェ等に入って行うか、壁を背にしてバッテリ交換をすればよい →バッテリを複数準備して、外出時にはフル充電のバッテリを入れておく

  39. 強盗、盗難を防ぐ方法(人混みで) • スリ、引ったくりに注意 →最初から持ち歩く荷物を減らすべき • アイスクリーム強盗、ケチャップ強盗に注意 →もし背中にアイスクリームがついてるよ、と言われても(たとえ、それが事実であっても)相手にせずに、安全が確保できる場所に移動してから上着を脱いで確認する。 →子供を使うケースもある

  40. 強盗、盗難を防ぐ方法(街中で) • 見知らぬ人から食べ物・飲み物をもらわない →睡眠薬を混入され、眠ってしまった隙に金品を奪う事件が頻発。 →缶飲料でも発生している ※自分が食べるものは自分で取る(買う)。

  41. 強盗、盗難を防ぐ方法(自動車) • 自動車を駐車するときには、車内の見えるところには荷物は置かない。 →トランクにいれておく →特に安全上問題のある地域の場合、いったん車を止めて荷物をトランクに入れて、改めて車を移動して駐車する

  42. 盗られないようにするには • 財布にいくらある?カードは入ってる? • 財布は安全? • ATMではどうする? • どんな人が狙われる?  例)高級ブランド店で買い物した時に入れてくれる袋を持っていること自体が、お金を持っていることを示している。特に、日本人の現金志向は有名。 • ウエストポーチは安全? • 他に対策は?

  43. 状況 • 場所は? • 時間は? • 単独行動?  防ぐことはできるのか? 

  44. 所有物の紛失・盗難を防ぐには? •  手荷物の最小限にし、個数は常に確認する。個数が多い場合には、機内・車内等で荷物棚に置くときには、ワイヤーロックで互いに結びつける。 • 破損・盗難に対しては、旅行保険で対応。ただし、1点につき最大10万円しか戻ってこない。旅行保険の適用を受けるには、自分の所有物であること。例えば、大学の機材を盗まれ場場合は、保険の適用は不可。必要な場合、別途動産保険をかけること。

  45. 所有物の紛失 パスポート(紛失すると再発行に時間がかかり、場合によっては予定通りに帰国できなくなる)。コピーを持っておくと、身分証明書になることある。再発行の手続きを楽にするためにもコピーを持っておく。 カナダの場合、トロントの総領事館へはバスで行くことができるので、再発行が比較的簡単。しかし、メキシコではラパスから首都メキシコシティに行くには飛行機に乗る必要がある。しかし、外国人の場合、飛行機に乗るときパスポートを提示する必要がある。

  46. 現金:100%戻ってこないと思った方がいい。現金:100%戻ってこないと思った方がいい。 クレジットカード:カード会社に連絡すれば止めることができる。そのためにも、カード番号等を控えてく、現地のカード会社連絡先を確認しておくことが必要。複数のカードを持つ場合、分散して持つなどリスクの分散が必要。

  47. 紛失や置き忘れは一般的に旅行保険の対象外です。荷物は一つにまとめて、必ず自分の目の届くところに置きましょう。貸切バスであっても、荷物から目を離すのはやめましょう。置き忘れのもとです。紛失や置き忘れは一般的に旅行保険の対象外です。荷物は一つにまとめて、必ず自分の目の届くところに置きましょう。貸切バスであっても、荷物から目を離すのはやめましょう。置き忘れのもとです。 落し物を親切に届けてもらえるとは限りません。荷物の管理は自分の責任です。

  48. 特に紛失してはいけないもの例 • パスポート • 現金 • クレジットカード • PC、デジカメ、音楽Player  (機器そのものは保険でカバーされたとしても、その中のデータは戻ってこない。) ※個人情報が入っている場合は大きな問題。 • どうやって守ればいいのでしょうか?

  49. ものを紛失しないために • 荷物は小さくまとめる • 部屋は常にきれいに • 小物の整理をするときは、箱やスーツケースの中で行う。適当な箱がないときは、十分に広い場所で行う。 • 持ち物を把握しておく • 紛失した場合に備えて  高価なものは、商品の写真を撮っておき、型番、シリアルナンバーを控えておく。  このリストは、メールにする、ネット上に保管するなど、荷物とは別に保管することが大切。

  50. 簡単な対策の例 • 必ず決まった場所に置く。  ただし、防犯上、定期的にその場所は変更することが望ましい。 • スーツケースのダイヤルロックは、決まった数字にあわせておく。

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