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神戸大学農学部      ○多田明夫

水文・水環境研究部会企画セッション 8-2. 農業土木における水質研究手法-観測・分析・ひろがり-. 神戸大学農学部      ○多田明夫. 農業土木における. 水質測定項目と. 分析法について. 制約. 測定項目の選定要因. 1) 研究目的. 2) 機器導入コスト 3) ランニングコスト 4) サンプル数 5) 手間 ( 煩雑さ・処理時間 ) 6) 環境基準. 農業土木 での 測定項目 (1). 農業土木 での 測定項目 (2). 測定項目についての整理. → 将来、 安定同位体/環境ホルモン/農薬・重金属 の分析へ?.

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  1. 水文・水環境研究部会企画セッション8-2 農業土木における水質研究手法-観測・分析・ひろがり- 神戸大学農学部      ○多田明夫 農業土木における 水質測定項目と 分析法について

  2. 制約 測定項目の選定要因 1)研究目的 2)機器導入コスト 3)ランニングコスト 4)サンプル数 5)手間(煩雑さ・処理時間) 6)環境基準

  3. 農業土木での測定項目(1)

  4. 農業土木での測定項目(2)

  5. 測定項目についての整理 →将来、安定同位体/環境ホルモン/農薬・重金属の分析へ? ・水温/pH/EC/SS - 基本 ・N/P/COD      - 主要 ・汚水還元や浄化→ +重金属 湖沼        → +バクテリアとChl-a →オーソドックス/新しい変化 小

  6. 測定法について • 基本的に公定法に準ずる 1)工業用水試験法(JISK0101) 2)工業排水試験法(JISK0102) 3)上水試験法 4)下水試験法 5)水の分析 6)土壌養分分析法 7)土壌標準分析・測定法 8)分析関連の学会報告・論文 →測定法間の互換性に問題/Cross Check 必要

  7. ←100~300万円 ←15~40万円 測定機器(1) 1)吸光光度分析(比色法)  ・分光光度計/吸光光度計(UV/VIS) ※FIAの導入 ー無機イオン、(重)金属イオン 2)電気化学法 ・ISE/pH計/DO計/ORP計  ・EC計  ・ポーラログラフ   -各種元素

  8. ←150~500万円 ←2000万円~ 測定機器(2) 3)原子吸光・フレーム光度計 ・励起⇔基底 黒鉛炉付→高感度 -各種(重)金属 4)発光分光分析 ・ICP、ICP-MS-各種元素の一斉分析 5)蛍光光度分析/蛍光X線分析 -各種(重)金属・無機化合物/各種元素

  9. ←150~600万円(MSは2500万円~) ←350~500万円 ←30~50万円 ←2000~5000万円 測定機器(3) 6)クロマトグラフィー ・LC、HPLC、LC-MS、イオンクロマト ・GC、GC-LC ・CE(キャピラリー電気泳動法)、CEC -無機・有機イオン、有機化合物、VOC、     農薬、ガス成分 7)・TOC計/C/Nコーダー   ・富栄養計/簡易水質計(Hack等)   ・MS-同位体   ・ガス拡散法 ・赤外分光 -有機化合物・官能基

  10. これからの研究・分析展望(1) 問題点(1) 1)調査・分析・機器メンテナンスの           経済的・時間的コスト 2)分析法の習熟度に関する不安 3)水文観測への不安・不備 →経験者への問合せ窓口必要? →水文関係では学会内によい窓口がない→研究グループ集団の創生

  11. ・農地・農村中心のフィールド研究 ・水質+水量などのフラックスの研究 これからの研究・分析展望(2) 問題点(2) 農業土木の特徴(水質研究) →・水文観測の精度が不十分。水収支がとれない →・水文観測の整備された試験圃場・流域の 共同研究・維持管理が重要 →・過去20年を振り返って、     抜本的な技術的/方法論的進展がない。

  12. これからの研究・分析展望(3) 研究の方向性 1)自動分析法・省力化-連続モニタリング 2)ガス成分の分析とフラックス評価 3)土壌養分分析・土壌中の物質移動 4)微生物などの生物系分野との連携 5)農薬・環境ホルモンによる汚濁/地球環境/農業問題との境界領域

  13. 方向性を決めるもの 1)従来の延長路線(閉塞)      →新しい技術的な方法論の導入 ・新たな分析法(高頻度化) ・水収支フラックスの観測方法 ・新たな水質・物質測定項目 2)従来の研究場での新Topic →①リサイクル・浄化・環境ホルモンなどの化学物質など、②対象の拡大(土壌・大気)

  14. これからの研究・分析展望(4) 分析の観点からは2極化が進行 1)ICP、MS(質量分析計)、LC-MS、GC-MSなど高価な機材を要する特異物質の計測と環境中での追跡 2)モニタリングの重要性の増大  ←第5次水質規制やTMDLs等の面源管理 →自動分析法・現地観測機器の導入

  15. ダウン・サイジング 組込(オンライン)化 注目すべき分析技術の 動向 1)センサ ー半導体技術の応用・微小化  ・ISFET-pH計のみ実用化 2)半導体技術の応用 (国策としてのナノテクノロジ・新技術推進) ・μ-TAS -(考え方として)        ラボ・オン・チップなどへの応用 ・キャピラリーを用いたクロマトグラフ・CE(C)法   -ポンプやバルブ類のマイクロ化の進行        →さらなる微量化・高感度化へ

  16. 解決すべき課題(1) 1)環境シミュレーションへの対応 ・欧米では流域の水質管理などで進展   -GISベースの水文モデル+水質モデル 研究だけでなく行政ツールに ・詳細なデータ蓄積・モニタリングの進展 ←日本よりも深刻な水質被害 ↓ 新しいモニタリング技術・アプローチの必要

  17. 解決すべき課題(2) 2)広域水管理・流域管理と物質循環の把握 ・環境保全・浄化も考慮した広域の物質循環の把  握が必要 ・ベースとなる流域データの蓄積・詳細なデータ・  モニタリングの進展が重要 ・ガス態の移動・土壌吸着などのフラックスの計   測評価 ↓ ①関連分野の研究者の共同研究が必要 ②新しいモニタリング技術の必要

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