「すざく」衛星により惑星状星雲 からの X 線が観測され、 惑星状星雲に大量の炭素が 存在することを突き止めました。

1. としお　　　　　ほし　　　　ほうしゅつ　　　　　　　　せいめいとしお　　　　　ほし　　　　ほうしゅつ　　　　　　　　せいめい 年老いた星から放出される「生命のもと」 わくせいじょうせいうん いろいろな惑星状星雲 わくせいじょうせいうん 惑星状星雲　BD+30°3639 おりひめ あま　がわ 織姫（ベガ） 天の川 BD+30° 3639 ★ ひこぼし 彦星（アルタイル） わくせいじょうせいうん　　　たんそ　 　けんしゅつ 〜「すざく」による惑星状星雲の炭素の検出 私たちの体は炭素を中心としてできています。　　　　　　　しかし宇宙空間にある炭素はごくわずかです。　　　　　　　それでは私たちの体を作る炭素はどこからきたのでしょうか？ 「すざく」衛星により惑星状星雲　からのX線が観測され、　　　　　惑星状星雲に大量の炭素が　　　　存在することを突き止めました。 惑星状星雲とは、太陽と同じタイプの星が活動を終えた、晩年の姿です。 星の進化 今回観測された惑星状星雲「BD +30°3639」はちょうど織姫と彦星の間にある天体です。 惑星状星雲に大量の炭素がみつかったことから、　炭素は星の内部で作られているとわかります。 これは私たちの体を作っている炭素、　　　　　　すなわち私たち生命のもとは星の中で作られたと　いうことの証拠になるのです。 このように「すざく」の高い性能によって、炭素が星の内部で作られるはっきりとした証拠が得られました。　これは「すざく」の重要な成果と言えます。