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コンテンツ制作と許諾コードの標準化動向 ~国際技術標準 許諾コード方式について~. 2008. 6. 6. 許諾コード方式の概略. 許諾コード方式とは、 1997 年~ 1998 年にかけて電通で考案されたデジタル時代のコンテンツ流通に対応する権利許諾情報の管理手法の名称です。 その内容は、様々なコンテンツの使用目的・条件など細分化される権利者からの複雑な許諾情報を、携帯電話・携帯端末、家庭内 TV 受信機・ STB 、 PC などの消費者が所有する機器が解読できるように要素を簡素化=数値コード化しようという技術規格です。. 許諾コード方式の標準化への経緯.
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コンテンツ制作と許諾コードの標準化動向~国際技術標準 許諾コード方式について~コンテンツ制作と許諾コードの標準化動向~国際技術標準 許諾コード方式について~ 2008. 6. 6
許諾コード方式の概略 • 許諾コード方式とは、1997年~1998年にかけて電通で考案されたデジタル時代のコンテンツ流通に対応する権利許諾情報の管理手法の名称です。 • その内容は、様々なコンテンツの使用目的・条件など細分化される権利者からの複雑な許諾情報を、携帯電話・携帯端末、家庭内TV受信機・STB、PCなどの消費者が所有する機器が解読できるように要素を簡素化=数値コード化しようという技術規格です。
許諾コード方式の標準化への経緯 • 1997年~1998年 電通で考案 • 主たる要素は1.コンテンツID 2.事業者ID(権利者、利用者) 3.許諾条件です。 • 2001年4月、(株)メロディーズ&メモリーズグローバル(以下MMG)発足後、同社を通じて関係する国際・国内標準化活動に積極的に提案作業を行って参りました。 • 2002年3月、MMGより「デジタル時代の著作権協議会(CCD)」に対して許諾コード方式の提案がなされました。その提案以前から検討を進めていた日本写真著作権協会では、文化庁が2003年10月に行なったバーチャル著作物マーケット実証実験を機に正式に許諾コード方式の採用を決め、今日まで著作権者ID、コンテンツIDの実運用を行なっています。 • 2004年1月、MMGより電子情報技術産業協会(JEITA) TC 100/TA 8対応G DRM検討会議(小委員会)に対し、許諾コード方式を提案、権利許諾情報の共通記述方式として技術標準化の策定が活発に行なわれ始めました。 • 2006年3月、CCDは3年間に渡る検討を経て、許諾コード方式の主たる要素の内の、共通コンテンツID、共通事業者IDをCCD IDモデルとして公表しました。 • 2007年2月、FM東京主導の「デジタルラジオニュービジネスフォーラム」楽曲ダウンロードWGにて、放送波を使った許諾コードの実証実験を実施。許諾コードに関連づけられた楽曲のダウンロード実験を行いました。 • 2007年6月よりサービススタートした日本経団連のコンテンツポータルサイト「ジャパンコンテンツショーケース」においてはCCD IDモデルが共通コンテンツID、共通事業者IDとして採用されています。 • 2007年8月、FM東京主導の「マルチメディア放送ビジネスフォーラム」において許諾コードWGを設立しました。 • 許諾コード方式は、謂わばデジタルコンテンツの荷札制度とも言うべき技術規格であり、この提案が2004年12月、電子情報技術産業協会(JEITA)を通じて日本からIEC 国際電子技術標準化会議に対して行なわれ、3年に渡る検討、今月15日の国際投票を経て、同会議の国際標準(IEC 62227)として承認されました。 • 2008年6月、許諾コード方式の実用化に向けた取り組みが『IMC Tokyo 2008』において展示予定
許諾コード方式の構成要素 許諾コード方式の構成4要素は以下の通りです。 ~どのコンテンツを、誰から誰に、どんな条件で~ ① コンテンツID(コンテンツを特定) ② From ID(権利者・許諾管理者を特定) ③ To ID(配信事業者、消費者、機器を特定) • N許諾コード(具体的な細かな利用許諾条件を表現) これら4つの要素(ID,コード)をコンテンツ流通時、コンテンツそのもの(ファイルやなどのデジタルデータ)と同梱することにより、コンテンツの娯楽消費時にコンテンツ使用者に正しく消費させ、正しく消費実績をコンテンツ所有者・権利者に利用報告させることが実現できます。また、関係する権利団体群も共通利用する事により、正確、透明性を担保した権利分配業務が可能となります。
許諾コード方式の4要素~デジタルコンテンツ流通時代の荷札のルール~許諾コード方式の4要素~デジタルコンテンツ流通時代の荷札のルール~ コンテンツやコンテンツの権利を 保有する者を特定 団体、会社、個人 コンテンツを利用する者を 特定 配信事業者、放送事業者 家庭・消費者個人・機器など 制作・使用コンテンツの種別を特定 音楽、映像、書籍、写真 イメージ、ゲームプログラム等 ②ホルダーID ①コンテンツID ③ユーザーID コンテンツIDに対する2者間の許諾情報を特定 ④N許諾コード ①利用目的:商用、公共用、教育用 ②使用形態;ストリーミング、ダウンロード、コピ-制限有 ③期間、期限、回数制御④テリトリー:日本国内・・・⇒数値化(コード化)をする事で機械が理解出来る様にする技術言語 ①~④の総称 許諾コード コンテンツID:ホルダーID:ユーザーID:N許諾コード
①コンテンツID、②FromID、③ToIDの概要 1.コンテンツIDの整理 -1 大分類整理 コンテンツ種別の大識別 T(テキスト)、S(音声)、I(イメージ・静止画)、V(映像)、P(プログラム) 中分類整理 各業界、音楽業界、出版業界、映画業界、放送業界、アニメ業界、ゲーム業界、広告業界etc.で コンテンツ識別ヘッダー(2桁)のルール、コンセンサスの形成が必須となります。 写真・美術・グラフィックの例 IP、 音楽業界の例 SM、VM、 映像業界の例 VD、VF 広告業界の例 SA、VA、IA -2 国内、海外の整理 コンテンツの生産地の識別 将来に向けた国コード(WIPO)の活用 2.FromID、ToID=ホルダー、ユーザーの整理 -1 大分類整理 ホルダー、ユーザーの大別 H (Holder)U(User(D(Distributor)も含む) -2 国内、海外の整理 将来に向けた国コード(WIPO)の活用 -3 団体、法人、個人の整理 団体 Organization 法人 Company 個人 Individual -4 許諾情報管理者とコンテンツ情報管理者(提供者)、権利情報管理者の整理 総合許諾⇐複数の権利クリアランスから成り立つ 本当に安心して使っていいです⇐この権利はOKです×n 交渉窓口が一つか複数か → 総合許諾管理窓口 HJPO~、HJPC~、HJPI~
④N許諾コードの概要 1.N(Narrow)許諾コードの整理 N許諾コードは、区分と限定要素から構成され、契約、許諾条件を柔軟に記述する事が可能です。 -1 区分(必須) <公開区分> <オープン許諾> <クローズド許諾> <目的区分> <商用許諾> <公共許諾> <教育許諾> <課金区分> 有 無 <スポンサー区分> 有 無 <使用区分> <占有許諾> <放送許諾> <ストリーミング許諾> <フィジカルレンタル> <所有許諾>寿命限定要素、記録媒体限定他、各要素と併記 記録媒体限定要素 無(=自由) 有 <ダウンロード許諾> 寿命限定要素 無(=自由 有 再生回数 再生期限 再生期間 <2次使用許諾> <ムーブ> 寿命限定要素 記録媒体限定要素 <コピー> 1 寿命限定要素 記録媒体限定要素 2 ~ <テリトリー区分> 日本 中国 韓国・・・ -2 限定要素(任意) <記録媒体限定要素> 無(=自由) 有 CD MD HDD(PC、STB、モバイル含む) DVD SDカード メモリースティック <品質・圧縮形式指定> <ビットレート限定要素> <寿命(ライフコントロール)限定要素> 無(=自由) 有 回数制限 期間制限 期限制限 <セキュリティー限定要素> <電子透かし> <DRM師弟> <暗号方式> <伝送経路限定要素> 無(=自由) 有 地上波 CATV インターネット Wireless <最終捕獲場所限定要素> 無(=自由) 有 Shop HomePC Mobile
コンテンツ IDの構造 • コンテンツを一意に特定するためのコンテンツID体系は、デジタルコンテンツの属性を示すヘッダーを付与し、ID発行者が責任を持ってコンテンツ毎にユニークな値を発行します。 コンテンツID体系 SMJP019876543210 SM + JP + 01 + 9876543210 コンテンツ識別ヘッダー 国コード センターコード ユニークコード コンテンツID発行者を示すID部分 コンテンツそれぞれに付与されるID部分 • IDから、コンテンツ属性が把握できます。 • 事業者横断的に、IDでコンテンツを一意に特定できます。 • コンテンツ・ポータルによるソリューション機能を利用することにより、コンテンツIDからコンテンツホルダーを特定できます。
FromID,ToIDの構造 • 事業者を一意に特定するためのFromID,ToID体系は、デジタルコンテンツの流通に関わる関係者を、コンテンツホルダーとコンテンツユーザーに分類し、これらの関係者及び所属する団体、会社、個人を一意に特定できるIDを付番すします。 共通事業者ID体系 HJPI320000010001 H + JP + I + 3200 + 00000001 事業者識別ヘッダー 国コード 組織体識別コード 団体コード 会社コードや個人コードなど 団体単位に付与されるID部分 団体コードを取得した団体が、会員・構成員それぞれに付与した内部ユニークID • IDから、事業者の属性が把握できます。 • 団体だけでなく、構成法人会員や個人会員など、コンテンツ流通に関わるさまざまなプレイヤーを特定できます。
IEC許諾コードフォーマット • JEITA TC100/TA8においてはホームサーバー環境に適用した許諾コードフォーマットを国際標準としてIEC TC100/TA8に提案しました。TA8で規定された許諾コードはホームサーバー環境でコンテンツの権利保護を行う様々な権利保護技術への共通権利表現として用いられることを前提にして標準化が進められました。 利用態様 再生 play 公開区分 図 TA8で規定されている許諾コードフォーマット 印刷 print 目的区分 台数・人数の制限 実行 execute 課金区分 再生(CM)制御 コンテンツ識別子 請求区分 記録媒体限定 発行者識別子 許諾区分 申請区分 品質限定 受諾者識別子 スポンサー区分 寿命限定 テリトリー区分 許諾管理方式限定 使用区分 同時出力限定 許諾コード 通常利用条件 視聴年齢限定 許諾条件情報 拡張利用条件 データ出力条件 限定要素 データ管理条件
参考資料1.コンテンツ・ポータルサイトとCCDIDの連携図 (経団連資料より抜粋)参考資料1.コンテンツ・ポータルサイトとCCDIDの連携図 (経団連資料より抜粋) • 様々な種類のコンテンツ情報の基礎部分と、その許諾窓口情報が、デジタルコンテンツ流通の背骨として存在する • この背骨を通じて、コンテンツ所有者、利用者間の新たなコミュニケーションが生まれ、新しいコンテンツの創造や新しいマーケットの創造を図ることが可能となる • CCDIDは、背骨にまつわる情報を簡易に管理する事を可能にするID体系(誰の、どのコンテンツ、誰が使った、若しくは使いたがっている、どのコンテンツ) コンテンツ情報登録・チェック マーケットへの公開指示 コンテンツ情報の検索 コンテンツ・ポータルサイト 既存コンテンツ所有者 HJPC~ 利用者(コンテンツ制作) UJPC~ DB SMJP~ CD・楽曲情報 許諾申請・問い合わせ DB 映画・ビデオ・ DVD情報 VFJP~ • 利用したいコンテンツの検索 • ↓ • 元コンテンツを利用した、新しい • デジタルコンテンツの創造 • 登録されている情報の確認、修正 • 許諾申請の受付、応答(ネット、人間系) DB テレビ番組情報 VDJP~ 写真情報 DB IPJP~ DB アニメ情報 ICJP~,VCJP~ DB 背骨から派生した実ビジネスのコミュニケーション PGJP~ ゲーム情報 新コンテンツ所有者 HJPC~ コンテンツ情報の登録 • 許諾申請業務後、許諾情報に • 基いたコンテンツデータの加工 • 利用報告に向けたID管理 • コンテンツID、ユーザーID • 新たなビジネスモデルの提案 基礎情報の取得 許諾窓口情報の取得 配信可能作品 検索 利用者(配信事業者) UJPC~
参考資料2:CCD IDモデル 団体間識別番号 マップ-2(CCD資料より抜粋)
参考資料3:CCD IDモデル 共通コンテンツIDの構造(CCD資料より抜粋) <コンテンツ識別ヘッダー コード体系> 共通コンテンツID体系 コンテンツ識別ヘッダー(2桁) 国コード(2桁)+センターコード(2桁) ユニークコード(10桁) コンテンツ識別ヘッダーによる細分化されたコンテンツの識別 VDJP0100000000001 映像ソフト「A」 TDJP0100000000001 シナリオ「A」 ドラマ「A」 から派生する コンテンツ群 TNJP0100000000001 情報秘話「A」 SMJP0100000000001 主題歌・楽曲「A」 VMJP0100000000001 主題歌・プロモーションビデオ「A」 IPJP0100000000001 ドラマプロマイド写真「A」
参考資料4:共通IDの活用による課題解決の可能性:音楽コンテンツ参考資料4:共通IDの活用による課題解決の可能性:音楽コンテンツ 共通IDや外部事業者の活用による報告業務の効率化 JASRACコード対応等 放送 DB 事業者 共通IDや外部事業者の活用による報告業務の効率化 DB 事業者 使用 報告 使用 ログ 放送・通信連動型の新しいビジネスモデル 使用 報告 JASRAC 共通ID情報 ダイキサウンド 放送局 ♪ 電子データ (共通ID付き) 音楽ケータイ FMケータイ ♪ イーライセンス 共通ID 将来はアーカイブからのダウンロード 関連コンテンンツの整備・格納(B2B) ~共通ID連携~ プロモーションビデオ ジャケット写真 アーティスト写真集 歌詞 etc コンテンツ アーカイブ 共通ID 発番機能 共通IDによる問い合わせ 発番機能の利活用 ②コンテンツ 登録 レコード会社 ♪ 該当コンテンツの配信 ♪ 将来はアーカイブへの蓄積 ③共通ID発番 ♪ 携帯電話網 通信キャリア (ケータイ) ♪ ←④共通ID付与 共通ID ①原盤製作 DB事業者を利用した報告の自動化 ♪ Internet 関連コンテンンツの取得(B2C) ~共通ID連携~ プロモーションビデオ ジャケット写真 アーティスト写真集 歌詞 etc ♪ 電子データ (共通ID付き) コンテンツプロバイダ ♪ 共通ID 通信キャリア (固定) コンテンツ流通関連業務の効率化による事業性の向上 ♪ コンテンツプロバイダ 共通IDによるコンテンツ管理の多様化・容易化 通信
♪ ♪ ♪ Internet 参考資料5:共通IDの活用による課題解決の可能性:映像コンテンツ CPRA 団体内コード対応等 使用 報告 使用 報告 共通IDや外部事業者の活用による報告業務の効率化 報告機能 レコード協会 使用 報告 放送・通信連動型の新しいビジネスモデル 使用 報告 放送 JASRAC ダイキサウンド IDを利用した報告の自動化 1セグケータイ 3セグケータイ イーライセンス 共通ID情報 電子データ (共通ID付き) 関連コンテンンツの整備・格納(B2B) ~共通ID連携~ 関連映像 関連音楽 関連写真 使用 ログ 日本脚本家連盟 放送事業者 コンテンツ アーカイブ ♪ コンテンツ 制作機能 コンテンツ 登録 共通IDによる問い合わせ 共通ID 発番機能 番組製作 該当コンテンツの配信 共通ID付与 ♪ 共通ID発番 コンテンツ流通関連業務の効率化による事業性の向上 携帯電話網 共通IDによるコンテンツ管理の多様化・容易化 共通IDによる問い合わせ IPTV 通信キャリア (ケータイ) 共通ID コンテンツプロバイダ ♪ 共通ID 通信キャリア (固定) コンテンツプロバイダ 通信
22:54 番組情報表示 許諾選択画面 番組ID SMJP01911000011 タイトル ABC アーティスト XYZ XYZ ABC 購入方法を選択して下さい ■広告付き無料 ■広告付き割引(100円引) ■広告なし有料 1ヶ月 ■広告なし有料 無期限 レ OK OK 参考資料6:スポンサー区分シナリオ例:番組内コンテンツを広告モデルで視聴 IPTVサービスとして利用条件を柔軟に選択できるスポンサー連携シナリオを想定。IPTV視聴中に好みのBGMが流れる。このときに番組内コンテンツをクリックし、楽曲IDを入手する。入手された楽曲IDをもとに購入サイトにアクセスすると広告の有り無しを含めた複数の購入(利用)条件が表示される。視聴者はその中から1つを選択し楽曲を購入・再生できる。 シナリオ概要 広告モデル 広告付き無料、広告無し有料 番組内コンテンツを広告モデルで視聴 22:54 IPTV事業者 IPTVで番組Bを 有料視聴中、気に入った BGMが流れた すかさず番組内 コンテンツをクリック 楽曲IDを入手 購入サイトで 許諾を選択して購入 選択した許諾に基づき 楽曲を再生できる