390 likes | 486 Views
3年生 秋学期 卒論作成プロセス(後編) - 就活直前! ES の準備として日本語を磨く -. 8週間で作る Powerpoint 前編 6週間で日本語力アップ 後編 名古屋学院大学 児島ゼミナール http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/. 一番重要なこと: 「楽しく勉強する」. 就活. 皆でやる,助け合う パソコンスキルの 相互扶助,ダメ出し など 一緒に本屋・図書館へ出かける。 コツコツやる, 継続は力 常に卒論を意識する(新聞・ニュースのチェック) チェックの場を大切にする
E N D
3年生 秋学期卒論作成プロセス(後編)- 就活直前!ESの準備として日本語を磨く - 8週間で作るPowerpoint 前編 6週間で日本語力アップ後編 名古屋学院大学 児島ゼミナール http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/
一番重要なこと:「楽しく勉強する」 就活 • 皆でやる,助け合う • パソコンスキルの相互扶助,ダメ出しなど • 一緒に本屋・図書館へ出かける。 • コツコツやる,継続は力 • 常に卒論を意識する(新聞・ニュースのチェック) • チェックの場を大切にする • 毎週,1ページを書き上げ,相互チェック • 休んだら,グループ内でフォローする • 「絶対できる」と自分を信じること • 努力は能力に優る 就活
成功の目安:3年生 10月末 • 発表4回:Powerpointスライド20枚 • 参考文献:1冊読了 11月末 • 発表8回:スライド40枚(Wordへ) • 参考文献:1冊読了 12月末 • 1章分の日本語ダメ出し(5頁) • 参考文献:1冊読了 1月末 • 3章分の日本語ダメ出し(15頁) → 研究報告書 就活準備 就活開始
第2部 6週間で日本語力アップ 1. 論文書法の基礎を確認 2. 日本語のダメ出しトレーニング
InputとOutput • Input:文章を読む習慣 • 新聞は毎日,目を通し,必要な記事スクラップ • 毎月,1冊の本を読む • 使えそうな表現は手帳にメモをする • 難しい単語・表現を覚える • 必要であれば,漢検や日本語検定も • Output:文章を書く習慣 • ブログやEvernoteなどを活用する • 文章を書く機会(レポート)を大切に • 剽窃は絶対にしてはならない • Wordの機能を使いながら覚える 就活
執筆以前:Wordを理解しているか? 論文に必要な機能 • 見出し(スタイル) • 目次作成 • 脚注 • 文章校正/文字カウント • ヘッダー/フッター • 図表番号 • 数式ツール • 改ページ • 検索/置換 など 基本機能 • ショートカットキー Ctrl+C,V,S,X,Z,A,F,H… • フォント(Ctrl+D) • 段落 • 行間 • 段落番号,箇条書き • インデント(左・右) • 図形描画と作表 • 印刷 • プレビュー,PDF
執筆以前:文章構成を理解しているか? 目次:ディレクトリ構造 • 章(chapter:見出し1 ) • 節(section :見出し2 ) • 項(見出し3 ) 段落(paragraph) 単語 単語 , 単語 単語 単語(Word) 。 句点 文(sentence) 1マス開け 読点
作文の基本的な注意事項 • 相手に読ませるという意識を持つ • 就職時のエントリーシートのトレーニング • 相手は文章から書き手の能力を判断 • 筆者は何がいいたいのか? ← 国語の問題 • 各パーツの確認 • 単語:大学生らしい用語,経済用語,漢字熟語 • 一文:主語は明瞭か?長すぎないか?句読点の数は? • 段落:適切な長さであるか?前後の文のつながりは適切か?段落の主張は明白か? • 節:適切な文量(3~5段落)か? • 章:適切な文量(3~5節)か?
作成指針:美しく! • 『人は見た目が9割』 • 印刷前に,自分でチェック • 全体のバランス • 大人らしい表現 • 瑣末なミスの撲滅 • 誤字,脱字,漢字変換のミスなどはないか? • 表記がバラバラではないか?(表記のゆれ) • 語尾は統一されているか? • 美しい表・グラフ • グラフエリアの枠消し • グラフのサイズ(文章とのバランス) • 貼付の種類,リンク貼付の注意 ダメ出しトレーニング
まず1章分を書いてみる • これまで発表したPowerpointのスライドを整理 • 暫定的な目次を作成 以上は,前編参照 • 第2章または第3章(参考資料)を書いてみる • Powerpointのスライドにあるデータを活用 • 自分が口頭で説明した順序を念頭に文章化する • 図表を入れる • 脚注 • 「喋り言葉」は使わない • 1章あたり5頁を目安
Wordのテンプレート利用法 • ダウンロード • 赤字の注意事項を読む • 第3章からの「卒業論文の手順」を読む • 既設定の確認 • ヘッダー(日付など) • 一行目のインデント • 見出し • 改ページ • ページ番号 • 上書き記入(赤字を消す)
印刷方法と保存 ダメ出し印刷(Ctrl+P) • 2ページが収まる両面印刷 A4サイズ用紙:1枚4頁 • 「もったいない」 片面印刷は裏紙を推奨 ファイルの保存 • 作業時間の30分に一度は保存(Ctrl+S) • 作業終了次は焦らず(上書き保存に注意) • バックアップ:CCSフォルダやクラウド ▲Wordの設定 ダメ出し印刷
第2部 6週間で日本語力アップ 1. 論文書法の基礎を確認 2. 日本語のダメ出しトレーニング 準備 単語 文章 その他
「ダメ出し」とは?(日本語文章校正) • 作文したら,印刷してチェックする • PCの画面では,目の疲労度も大きい • 紙ならば,どこでも赤ペンを入れられる • 多くの目で見れば,ミスは減る • この作業は絶対に一人ではできないので,サブゼミなどでの「人間力」が試される • ダメ出しをするほど,日本語力はアップする • ヘッダーにはダメ出しを受けた人の名前を記す • 完成論文には,謝辞を記載する 印刷方法
ダメ出し準備 • アイテム • 3色ペンとラインマーカー(必須) • A4用紙 → 印刷方法 • ホチキス,USB • 集合空間 • 場所,時間 ← サブゼミ(自分たちで調整) • 参考資料 • 先輩たちの「卒業論文集」 • Webサイト「論文の書き方と留意事項」 http://www2.ngu.ac.jp/~kkojima/seminar/ronbun.html
ダメ出し作法(単語編) 単語 • 表記のゆれ • 同じ言葉の繰り返し • 抽象語句の多用 • 名詞:こと,もの • 動詞:する,行う • 口語 • お客など(「お」付き名詞) • 副詞 • 重ね言葉 • 経済用語と脚注
表記のゆれ:表現の混在 単語 • できる:出来る • ため:為 • こと:事 • など:等 • また:又 • ただし:但し • さらに:更に • ひとつ:一つ:1つ • ほとんど:殆ど • ともに:共に • たんに:単に • しれない:知れない • とくに:特に • いう:言う:云う • とおり:通り • Web:web:ウェブ • 仕組み:しくみ • 取り組み:取組み:取組 • 取り扱い:取扱い:取扱 西暦と和暦の混在に注意 下線の表現を推奨 F7キー:文書校正 Ctrl+F:検索
頻出用語のチェック 単語 同じ言葉を繰り返し使わない 例) • により • ので • ために • として など 抽象的な語句 • 名詞(something) • こと • もの • 動詞(do) • する • 行なう 上は曖昧なので多用禁止。日本語には適切な熟語があるので,それを用いる Ctrl+Fで探す 使用頻度をチェック
曖昧な表現から熟語へ(例) 単語 • 行なう 実施する,実行する,施行する,進行する,進展する,展開する,持続する,履行する • 見る,調べる 観察する,凝視する,視聴する,調査する,察する,一瞥する,観測する,俯瞰する,概観する,詳察する • 考える,思う 考察する,考慮する,思索する,考案する,配慮する,熟考する,推察する,斟酌する 必要であれば漢検
口語(しゃべり言葉)はNG 単語 • 「お」「ご」つき言葉:喋り言葉 お客,お年寄り,お店,お金,ご飯,お礼 → 顧客,高齢者,店舗,価格,食事,感謝 など • 省略形 • ~というのがある。 • ~というものがある。(抽象名詞を置換) • 「ん」つき言葉 • したんで → したので
副詞に注意:修飾語 単語 • 副詞の記述 • 漢字を使うかは迷うところ • 以下は「ひらがな」を推奨 • 殆ど,一層,就中,然るに,等,… • 口語的表現はNG(例) • 非常に,大変,様々な,たくさん,すごく,だんだん,どんどん,とても,どのくらい,まだまだ,~みたいに… • 文語的表現(例) • 極めて,多様な,多岐にわたる,とりわけ,徐々に,顕著に,頻繁に,なかんずく,依然として…
類義語・シソーラスの活用例 単語 特に ・とりわけ ・ことさら(殊更) ・なかでも ・なかんずく(就中) ・注目すべきは ・看過できない点として いろいろな • さまざまな • 多彩な • 多様な • 多岐にわたる • 多面的な • あれこれ • もろもろの… 述べる • 触れる • 言及する • 論述する • 概観する • 説明する • 解明する • 分析する… Yahoo!の類義語辞典を引いてみる http://dic.yahoo.co.jp/
重ね言葉(過去の事例) 単語 誤った例 正しい例 製品を生産する が行われる 広範囲に 要求される 可能にする ITにより 新規参入 個人 • 製品の製造を行う • 行為が行われる • 広く広範囲に • 求めることが要求される • 可能にできる • ITの技術により • 新しい新規参入 • 個々の個人
経済用語と脚注 単語 • 経済学部なので経済用語を使う • 「値段が上がる」→「価格が上昇する」など • 「選ぶ」 → 「選択する」など • 「会社」 → 「企業」 • 「買う」 → 「購入する」など • 「売る」 → 「販売する」「売却する」など • 「お金」 → 「貨幣」「金銭」など • 「仕事」 → 「業務」など • 極めて特殊な用語は脚注で説明 • 本文中に書くのでなく,脚注で
ダメ出し作法(文章編) 文章 • 段落の注意点 • 接続詞:内容のつながり • 曖昧な助詞「の」「と」 • 一文のチェック(語尾ほか) • 改めるべき表現 • 作文の癖
段落の注意点 文章 • 段落(パラグラフ)は意味のまとまり • 複数の段落が集まって,節や項を構成 • 段落ごとのダメ出し • 頭下げ(1字分のインデント)になっているか? • 1段落=1文になっていないか? • 段落で意味が通るか?(筆者の主張は?) • 同じことを繰り返し説明していないか?(冗長) • 前後の段落のつながりは正しいか?接続詞は正確か? 文章構成 段落 文A 文B 文C 文D 接続詞 接続詞 接続詞
接続詞:内容のつながり 文章 読み手が連想しやすいように接続詞を加える 並列:文Aと文B • <文A>~である。また,~<文B> 逆接:文Aと文Bが逆 • <文A>~であるが,~<文B> 効果的な副詞・接続詞の例 • たしかにAであるが,しかしBである。 口語的接続詞はNG • 「 ~ 。なので, ~ 」 (札幌学院大学からの指摘)
曖昧な助詞「の」「と」 文章 正確な意味が伝わらない表現は修正 • 書店で先生の本を見つけた • 所有(Have) • 執筆(Written) • 恩師について書かれた(Concerning) • 父と母が通っていた学校へ行く • With • Both
一文のチェック 文章 • 語尾の統一 • である調に統一 • 体言止めは不可 • 読点の数や位置 • 多すぎず,少なすぎず • 主語のチェック • 主語は明瞭であるか? • 述語のチェック • 主語に対応しているか? • 一文の長さ • 長:分ける • 短:前後の文とマージ • 前後の文との関係 • つながりを確認 • 接続詞の適切性チェック
改めるべき表現(過去の事例) 文章 誤った例 正しい例 交換する 輸出する 対面で話す 放送を開始する コストが発生する 対策を講じる ひとつずつ • やり取りを行なう • 輸出を行なう • 会って話す • 初めて放送を行なう • コストがかかる • 対策をする • ひとつづつ 不適切な喩えはNG
作文の癖(傾向) 文章 事実のみ(新聞記事風) • 特徴:事実だけをたんたんと記述 • 問題点:文章量が著しく不足しがち • 修正法 • 適度に説明となる修飾句を挿入 • 周辺の関連事項を述べる 叙情的(小説・日記風) • 特徴:口語的で物語のように記述 • 問題点:冗長な表現が多くなる • 修正法 • 曖昧さを除くため不要な修飾句を削除
全体のチェック その他 • 節(Section) • 適切な文量(3~5段落) • マージや分割 • 多ければ章とする • 章(Chapter) • 適切な文量(3~5節) • マージや分割 • 少な過ぎるなら節へ • 目次 • 自動更新 • ヘッダー • メモ書きとして進捗状況を記入 • 図表 • センタリング • 図や表の中の文字と本文のとのバランス • 図表番号
図表のチェック その他 • 図表のタイトル(図表番号を付ける) • センタリング • 本文の文字とのバランス • データ出所を記載 • 表 • ページをまたがない • 不要なスペースがないように表の列サイズを調節 • 図 • グラフエリアの「枠線の色」はなしとする • グラフ作成の技術は「データ表現技法」を復習
参考資料のチェック その他 • 書名は『』,論文や記事は「」 • 英語文献の場合,書名・雑誌名はイタリック • 書名, 著者, 出版社, 発行年の順に記入 • 出版社に「株式会社」は不要 • 雑誌記事は記事のタイトル・ページを記入 • PDFは文献扱い,参考文献に入れる • 五十音順またはABC順に並べ連番号を振る • インデントや自動番号などWord機能 • 卒業論文として不適当な文献は削除 • 参考サイトのURL:ハイパーリンク削除
安易なPC作業は危険 その他 • 事務作業に強くなる • 基本的ICT能力とマネジメント能力 トホホな事例 • 安易なコピペで書式が崩壊(Ctrl+V) • 作業の保存し忘れ • うっかり上書き(Ctrl+S) • どのファイルかわからない • 確認なしの一括置換(Ctrl+H) • 他人のダメ出しをそのまま記載 就活
ICTツールを上手く使う その他 デジタルメモ • SHOTNOTE • 携帯カメラ • 資料の保管 • 書店での使用は厳禁 保存(クラウド) • Dropbox:ストレージ • Evernote:メモ • Mendley:PDF論文 オフィス機能 • Wordの自動作成ツール • 目次,図表番号 • 書式のコピー/貼り付け • PowerpointからWordへの出力
ダメ出しチェックリスト 簡単なダメ出し • 漢字の変換ミス • 文字フォントの違い • 全角の英数字 • 桁区切り忘れ • 語尾の不統一 • 体言止め • 長すぎる文(1文3行以上) • 短すぎる段落 • 段落冒頭の1字下げ チェックする箇所 • 口語表現 • 句読点の数や配置 • 文のつながり:接続詞 • 図表の番号や配置 • データ出所 • 専門用語の脚注処理 • 参考資料 • 文献の記入順序 • URL:ハイパーリンク削除 声を出して読んでみる(音読のススメ)