情報科学１（ G1) ＃１１

情報科学１（G1)＃１１ • テキスト編集のプログラミング • エディタ　プログラムの作成（続き）

エディタ コンピュータとの対話 Computer : Command: User : i （文字列を挿入せよ） Computer : Insert What? User : abcdaefgh Computer : *abcdaefgh （ポインタの位置を*で表す） Computer : Command: User : p （ポインタの位置を合わせよ） Computer : Point to What? User : aef Computer : abcd*aefgh

ポインタ：変更が行なわれる位置を示す目印 ２番目のaにポインタをあわせる． abcdaefgh | ポインタの直前に'bbb'を挿入する． abcdbbbaefgh | ポインタの場所から４文字を削除する． abcdefgh |

繰り返し　while文 • while条件 do文 • （「条件」が成立する時,「文」を実行）を繰り返し行なう． • 成立しない場合は，次の文へ

エディタプログラムの作成 繰り返しコマンドを受け付けるようにする．０．‘Enter Editor.’と出力する．１．単語‘Command:’を出力する．２．ユーザのコマンドを入力する．３．もしコマンドが ‘q‘ ならエディタを終了する．４．もしコマンドが ‘i’ ならば，挿入を実行する．５．もしコマンドが ‘p’ ならば，ポインタの移動を実行する．６．もしコマンドが.... （以下省略） ……… N. 1.へもどる．

エディタプログラムの作成 writeln('Enter Editor.'); text := ''; ptr := 0; command := ''; while command <>'q' do begin writeln('Command:'); readln(command); if command = 'i' then begin 挿入を実行する end; ....... end; writeln('Exit Editor');

エディタプログラムの作成 writeln('Enter Editor.'); text := ''; ptr := 1; command := ''; while command <>'q' do begin writeln('Command:'); readln(command); if command = 'i' then begin 挿入を実行する end; ....... end; writeln('Exit Editor'); textの初期値は長さ０の文字列 pointerの初期値は文字列の先頭 commandの初期値は長さ０の文字列

コマンド • iコマンド文字を挿入する • pコマンド　ポインタの移動 • dコマンド　削除する • cコマンド　変更する • sコマンド　空白を挿入する • hコマンド • plコマンド

i コマンド（改訂版） begin writeln('Insert what?'); readln(new); text := copy(text,1,ptr-1)+new +copy(text,ptr,length(text)-ptr+1); writeln(text); end; このアルゴリズム／コードではポインタ＊が出力に含まれない．出力する文字列をpformとする．

i コマンド（改訂版） • 'Insert What?'と表示する • 文字列を入力し，それを new に記憶する． • text内のポインタの左側までの文字列，newの文字列，text内の残りの文字列が続く文字列を構成し,textにコピーする． • ポインタを合わせた文字のすぐ左に'*'を含んだ文字列を作成し，pformに記憶する． • pformを出力する．

i コマンド（改訂版） begin writeln('Insert what?'); readln(new); text := copy(text,1,ptr-1)+new +copy(text,ptr,length(text)-ptr+1); pform := copy(text,1,ptr-1)+’*’+ +copy(text,ptr,length(text)-ptr+1); writeln(pform); end;

p コマンド　ポインタの移動 • Point to what?　と出力する． • 文字列を入力し target に記憶する． • targetが文字列text内に現れた最初の位置をptrに記憶する． • ポインタをあわせた文字の直前に*のついた文字列を作成し表示する.

d コマンド　削除する • Delete how many characters. と出力する． • 削除する文字数を入力する．(nchar) • textのポインタの位置から入力した文字数を削除する． • ポインタをあわせた文字の直前に*のついた文字列を作成し表示する.

c コマンド　変更する • Change how many characters. と出力する． • 文字数を入力する．(nchar) • To what? と出力する． • 変更する文字列(new)を入力する． • textのポインタの位置からnchar文字をnewに変更した文字列を新たなtextとする． • ポインタをあわせた文字の直前に*のついた文字列を作成し表示する.

s コマンド　空白を挿入する • How many SPACEs?　と出力する． • 文字数を入力する．(nchar) • textのポインタの位置にnchar文字の空白を追加する． • ポインタをあわせた文字の直前に*のついた文字列を作成し表示する.

h コマンド • コマンドの説明を表示． plコマンド　 • 文字列の最後にポインタを合わせる

新たなコマンドをつくる． • コマンドのアルゴリズムを考える． • 入力した値が適切なものでない場合，動作がおかしくならないか，を考える. • 必要に応じて，アルゴリズムを変更する． • プログラムを書く．

入力した値が適切なものでない場合? • 例）整数の値を入力 • ０または正の値を想定 • 負の値が入力されたらどうする？ • 負の値が入力されたらどうする？

情報科学１（ G1) ＃ １ １