120 likes | 285 Views
都内地下水、湧水における 有機フッ素化合物の汚染実態. Research for the pollution of PFCs in the groundwater and spring water in Tokyo. ○仲摩 翔太 1 , 上野 孝司 2 , 西野 貴裕 2 , 高橋 明宏 3 , 北野 大 1. 1 明治大 院 理工 , 2 ( 公財 ) 東京都環境科学研究所 , 3 現・東京都下水道局. ①. 研究目的. PFOS 2009 年 5 月に POPs 条約 に追加 用途限定. PFOA
E N D
都内地下水、湧水における 有機フッ素化合物の汚染実態 Research for the pollution of PFCs in the groundwater and spring water in Tokyo ○仲摩 翔太 1,上野 孝司 2,西野 貴裕 2, 高橋 明宏 3, 北野 大 1 1 明治大院理工, 2 (公財) 東京都環境科学研究所, 3 現・東京都下水道局
① 研究目的 PFOS2009年5月にPOPs条約に追加 用途限定 PFOA 2006年よりEPAによる排出量や製品中の 含有量を抑制する管理プログラムを策定 河川等の表流水と異なり、地下水は流れが緩慢で一度 汚染されると回復しにくい 都内地下水でも、PFOS が高濃度で検出された事例1)がある PFOS,PFOA と合せて 13 類縁物質の分析を 行い、都内水環境における実態調査 1)Michio M. et al. (2009)Environ. Sci. Technol., 43, 3480-3486
② 都内地下水・湧水調査地点 期間:平成 23年 8 月~ 9 月 地点: 湧水 43 地点 地下水 57 地点 対象に採取・分析
③ 分析方法
④ 分析条件 HPLC 部 装置 Waters 製 Alliance 2695 カラム CERI 製 L-column 2-ODS (φ 2.1 mm × 150 mm. 粒径 3.5 μm) 移動相 10 mM 酢酸アンモニウム溶液 アセトニトリル(55:45) 0.2mL/ min 流速 カラム温度 40 ℃ 試料注入量 10 μL MS 部 装置 Waters 製 Quattro Premier XE イオン化法 ESI (ネガティブモード) MRM 測定モード イオン源モード 120 ℃ 脱溶媒温度 350 ℃
⑤ 結果と考察① 地下水中 PFCs 分析結果 湧水中 PFCs 分析結果 区部 多摩地域 事業所の業種により主成分を占める 物質が異なり、業態ごとの特徴がある2) 業態による排出物質の相違 2) 西野貴裕ほか:都内水環境における有機フッ素化合物の 汚染源解明調査,東京都環境科学研究所年報,pp3-9 (2009)
⑥ PFOS のピーク形状について 逆転する地点あり 地点により直鎖体と分岐異性体の比率が大きく異なっていた 地下浸透の過程で、土壌に対する親和性の違いと考察
⑦ 土壌カラム浸透実験 ② PFOS が工場から継続的に 流出するケース 赤玉土 ① PFOS が工場から、雨水や河川水に より地下水に浸透するケース • 50ppb PFOS 1mL+水 19mL • 水 20mL • 水 20mL • ・ • ・ • ・ • 0.5ppb PFOS20ml • ・ • ・ • ・ 20mL ごとに フラクションとする 20mLごとにフラクションとする
⑧ 結果と考察② PFOS クロマトグラムの変化 分岐異性体ピーク 直鎖体ピーク 図 4 PFOS クロマトグラム 左図:①の条件結果 右図:②の条件結果 土壌浸透の過程で、PFOSの直鎖体と異性体の比率が 変化する可能性のあることが示唆
⑨ まとめ 都内地下水、湧水の汚染実態 ① 地点により最も濃度の高かった物質が異なっていた 業態による排出物質の相違 ② 地点により直鎖体と分岐異性体の比率が大きく異なる 地下浸透の過程で、土壌に対する親和性の違い 土壌カラム浸透実験 土壌浸透の過程で、PFOSの直鎖体と異性体の比率が変化する 可能性のあることが示唆 汚染状況・汚染期間の把握に有効
⑩ 土壌カラム浸透実験 ②の条件 汚染状況把握 汚染期間予測 浸透の流れ
⑪ 今後の予定 ・水中に生息する生物に含まれる有機フッ素化合物の調査 PFCs 難分解性 生物蓄積性 河川・海 発生源 食物連鎖 ヒトへの影響 生物濃縮