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平成21年度 品質月間テーマ 持続可能な社会をつくる品質 ~今、あなたにとって品質は?~. 講演テーマのねらい 未曾有の経済危機や年金、介護、福祉など 正しい姿・あるべき姿 が問われる問題続出 そこでQC活動も 正しい姿・あるべき姿 をめざした活動にむけ 各位が「品質」を直視した活動が必要である. <講演テーマ> 品質を重視した改善 活動 の進め方 ~~今までの課題と今後の対応策~~. 品質を重視した 改善活動の進め方. <主な内容>. ◆ 中堅企業におけるQC活動の課題. ◆ 品質管理の基本 再確認.
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平成21年度 品質月間テーマ 持続可能な社会をつくる品質 ~今、あなたにとって品質は?~平成21年度 品質月間テーマ 持続可能な社会をつくる品質 ~今、あなたにとって品質は?~ 講演テーマのねらい 未曾有の経済危機や年金、介護、福祉など正しい姿・あるべき姿が問われる問題続出そこでQC活動も正しい姿・あるべき姿をめざした活動にむけ 各位が「品質」を直視した活動が必要である <講演テーマ>品質を重視した改善活動の進め方 ~~今までの課題と今後の対応策~~
品質を重視した 改善活動の進め方 品質を重視した 改善活動の進め方 <主な内容> ◆中堅企業におけるQC活動の課題 ◆品質管理の基本 再確認 ◆QCサークル活動の基本 再確認 ◆職場に合せた問題解決の進め方 ◆目で見て分るQC活動の進め方 QC‐NET研究所 所長 高橋 博
中堅企業における QC活動の実態と課題 中堅企業における QC活動の実態と課題 ①トップ~第一線の意思疎通 <職場>職場方針・コスト削減 ・工数削減・不良低減 <トップ>会社方針・利益向上 ・生産性向上・不良低減 <管理監督者> ほとんど丸なげ 課題1方針があいまい未設定が多い 課題2管理監督者が仕事をしていない 課題3担当者は具体性なく動けない QCが苦しい活動になっている
②QCとQCサークルの混同 Q C QCサークル 改善活動 業績向上のため改善活動をQC的に進める道具 改善活動を通して人材育成をはかる道具 目的が違う 具体的問題<例> ①QCの名のもと、身近な小改善に終始 ⇒上位者がQC活動をやっていない ②発表会、報告書などは立派だが、事実と乖離 ⇒業績(品質、生産性、コスト等)に直結していない QCは形だけで、経営に役立っていない
③ QCとQCサークル 混同の背景 QCサークル活動発足当初の目的 全社的QC活動の一環として監督者の管理能力向上 真のねらい (QCサークル活動の改善効果のみに着目) QCサークル活動を導入するとき QCサークルを全社展開することが 全社的QC活動と誤解している 事技部門にも製造部門と同じ進め方をしている 混同の原因 (その結果、多くの企業でーーー) 全社的QC活動があいまいのまま 経営者・管理者のQC活動もあいまいで QCサークル活動だけが負担となり、混迷している その結果実効が?
④ 中堅企業における推進上の課題 前記のように、QCとQCサークルの混同が多くQC活動は個別改善のツールとして利用されているが 課題①トップ~第一線まで全社的活動の展開 <トップダウン活動・業務一体の活動> 課題②一部の人のやらされ感の改善 <ボトムアップ活動の見直し> 課題③形骸化した活動からの脱却 <形にとらわれない活動の展開> 仕事とQCは別もの!? パソコン化が最先端活動と思い込み、社内展開した結果 ・活動状況の良し悪しが見えにくくなり ・活動内容も定型化し、形骸化に拍車 課題④活動状況の見える化の工夫
⑤ 旧来活動からの脱却 仕事=QC QCとQCサークルの使い分け 毎日、仕事をする 仕事で困ったら、改善する 改善で行き詰まったらQC的見方・考え方で解決する QC活動 改善やQCがひとりで困難ならみんな(QCサークル)で知恵を出し合い解決する QCサークル活動
QC活動も、QCサークル活動も 目標、目的でなく道具ですQC活動も、QCサークル活動も 目標、目的でなく道具です ・QCのためのテーマ探しはナンセンス ・仕事の中で困ったことをテーマにする ・一人で悩まず、QCサークルでみんなの力を結集 (1人の知恵より、みんなの知恵) QCのためのQCはやめて下さい ⇒基本に沿った、本物の活動を! ・まずは、現場現物現時点でシッカリ判断して下さい ・どうしても分からなかったら データをとり、QC手法を使い、的確な判断を QCだからとデータはとらないで下さい
⑥ 課題解決にむけたアドバイス 品質を重視した、本物の活動とするためのアドバイス 課題①トップ~第一線まで全社的活動の展開 ⇒品質管理・方針管理の基本 再確認 課題②一部の人のやらされ感の改善 ⇒QCサークル活動の基本 再確認 課題③形骸化した活動からの脱却 ⇒職場に合せた問題解決の進め方 課題④活動状況の見える化の工夫 ⇒目で見て分かるQC活動の進め方
課題①トップ~第一線まで全社的活動の展開 業務に密着したTQC活動の進め方 品質管理の基本 再確認 ☆品質管理の基本 ☆日常管理と方針管理 ☆会社に合せた進め方 QC-NET研究所所長 高橋 博
品質管理の基本 品質とは 品物またはサービスが、使用目的を満たしているか どうかを決定するための評価の対象となる固有の 性質・性能の全体のことである 有形:品物の品質 無形:仕事の質←特に重要 管理とは ある目的(仕事)を、継続的・効果的・効率的に 達成するための活動である 維持管理・改善 管理のサイクル
QC的ものの見方・考え方 お 客 様 指 向 品質優先 後工程はお客様 事実に基づく管理 現場は宝の山 管理のサイクル P→D→C→A 重 点 指 向 二兎追う者は プロセス管理 先手の管理 標 準 化 みんなで 守るべきことを決め 決めたことを みんなで守る
基本中の基本 A P A S C D C D 管理のサイクル 標準化のサイクル 標準なくして 改善なし
日常管理と方針管理 日常管理 毎日の仕事を 着実に進めていくための 維持管理・改善活動 方針管理 日常管理の活動だけでは改善困難な 重要問題を重点的に取り上げ 改善をはかる活動
方針展開のステップ 社是・理念 社外動向 基本方針 経営課題 長期計画 年度計画 活動実施と評価
会社・職場の実情に合わせたQCとQCサークル活動の進め方会社・職場の実情に合わせたQCとQCサークル活動の進め方 ☆QC活動 ⇒方針管理などトップダウンが中心 ☆ QCサークル活動 ⇒日常問題などボトムアップが中心 大企業、先進企業のマネでなく 自社に合わせた進め方とするため同時並行の進め方を紹介します QC‐NET研究所所長 高橋 博
日常管理・方針管理の具体的展開 ①自社のレベルを知り、目標を決める
②QCとQCサークルを組み合せた展開例 PQC:パーソナルQCの略で、一人一人がテーマを持って、解決する ひとりQCC型 :自工程の課題を、職場単位で編成したサークルで、継続的に解決する従来のタイプT型 :工程間にまたがる課題を、得意なメンバーで編成し、解決する テーマ先決型活動P型 :全社にまたがる課題を、専門技術者を人選し、解決する プロジェクト的活動 会社や職場の実情に合わせた 元気のでるQCサークル活動
④職制・スタッフの進め方 職制・スタッフは「方針展開」がメインテーマとなるが活動全体の整合性が取りにくく、全体が見えにくくなるため、以下の進め方を推奨します 方針展開報告書 目で見る管理 とするため 概要を整理する 個別・具体的問題を問題解決3型を使い確実に改善する 個別改善資料ーB 個別改善資料ーA
この用紙はトヨタ車体のものを一般企業用に改造したものですこの用紙はトヨタ車体のものを一般企業用に改造したものです この用紙の使用目的は全体の概要把握と進度管理が目的で詳細は個別改善資料で進めて下さい ・進捗状況の見える化・上司の月々フォロー
課題②一部の人のやらされ感の改善 QCサークル活動の基礎<基本の再確認> 本物のQCサークル活動とするため ☆QCサークル活動は誰のため? ☆良いテーマの見つけ方 QC‐NET研究所所長 高橋 博
管理者の役割 TQM活動 人事管理 業績向上 人材育成 職場外活動 TQC活動 TPM活動 TPS活動 職場活性化 人材育成 人材活用 QCサークル活動 人を育て 人を活かし 業績を上げる
自分のため 仲間のため 会社のため QCサークル活動の基本理念 • 人間の能力を発揮し、 無限の可能性を引き出す。 • 人間性を尊重して、 生きがいのある明るい職場をつくる。 • 企業の体質改善・発展に寄与する。
QCサークル活動は誰のため? サークル活動 自己啓発 ①自分のため ②仲間のため みんなで 改 善 相互啓発 結果として ネタ 仕 事 職場の問題 ③会社のため(業績・人材) 本来は職制の仕事 活動を通して、自分自身の知識技能を高めより良い仕事をする ⇒活動の目的・動機
よいテーマの見つけ方<一般論> ジョハリの窓 不具合項目 他 人 も 判らない 緊急 難しいテーマ 慢性 判る 判りやすいテーマ 職制のテーマ サークルのテーマ 判る 判らない 自 分 で よいテーマ ⇒ 身近かで、具体的なテーマ
共通テーマに関する留意点 ◆QCサークル活動では 従来から共通テーマが重要と言われています ↓ ◆しかし、例えば、複数の人が同じ仕事をしていても 一人一人の向き・不向きなど個人差があるため 共通テーマになりにくいものです ↓ 従って、共通テーマは無いと考えるべきですむしろ、テーマ輪番制などテーマ共有の工夫を 「共通テーマ」にこだわらない
改善活動の着眼点(仕事とは?) 仕事 = 作業 + 考える みんなで「考える」ことがQCサークル活動の原点 作業 = 正味作業 + 付随作業 良い仕事をするための着眼点 正味作業⇒お金になる作業付随作業⇒お金にならない作業 諸悪の根源 品質・生産性などの諸悪の根源はやりにくい作業
<補足説明> ★不良が多いと、困るのは職制や会社 中には、不良が多いと仕事が増え、喜ぶ人も ★作業者は、不良が原因で 突発残業や手直し作業に、困っている 取り組む動機 ★やりにくい作業の改善で 自分の仕事が少しでも楽になれば さらに改善意欲が増す 結果として生産性や品質向上など業績向上に大きく貢献
課題③形骸化した活動からの脱却 職場に合せた問題解決の進め方 QC‐NET研究所所長 高橋 博
職場に合せた 問題解決の進め方 職場の問題 今まで経験したことのない新たな問題 5 5~10 現場に多い 課題追求の活動 原因も対策も分かっているような問題 開発に多い 80~90% 根の深い難しい問題 対策優先の活動 原因追求の活動 どこにもある慢性的問題 内容に合せ、進め方を選ぶ
実践ではQCのためのテーマ探しはしないこと実践ではQCのためのテーマ探しはしないこと 職場の問題 ・品質不良 ・生産性(出来高)未達 ・コスト(工数)未達 諸悪の根源仕事のやりにくさ メンバー4人の例 やりにくい仕事を・各自1件提案し・サークル全員で・1ヶ月で改善する 全員のテーマが・すべて完了したら・リセットして進める ○○○○ ○○○○ 根深いテーマ 根深いテーマ ○○○○ 根深いテーマ ●●● ●●● ●● 1ヶ月で解決できない根深いテーマは3ヶ月かけて、確実に改善
施策実行型改善報告用紙(A4 1枚) やりにくい作業 ★テーマは・1人1件全員提案する ・改善は全員で進める すべて手書き ★改善は・1ヶ月で完了させる ・残ったテーマは 根深いテーマとして 3ヶ月かけて完了させる ★全員のテーマが すべて完了したら リセットして進める
問題解決型課題達成型改善報告用紙(A4 7枚セット)問題解決型課題達成型改善報告用紙(A4 7枚セット) 根深いテーマ ★会合実績もこの用紙で (余分な資料は作らない)★手持ち資料やメモも廃止 (見えなくなるため) すべて手書き ★ステップ毎に 上司のアドバイスを得ながら進める★アドバイスが無ければ、ストップ (後から、やり直しをさせない)
課題④活動状況の見える化の工夫 QCサークル活動活性化のポイント 目で見てわかるQCサークル活動の進め方 QCサークル活動停滞・沈滞の主要因 ★活動状況が目に見えない ★見えないため上司も放任 QC‐NET研究所所長 高橋 博
“見える化”のポイント <手段> 現状のレベルを見えるようにする 会社目標を達成させる みんなで情報を共有する 結果が出る 現状が見える 全員のベクトルを合せる 改善が進む 異常が判る 目標、計画に対して異常が判るようにする 目標達成に向け改善を継続する 総力を結集する 見せるのが目的ではありませんみんなで改善を進めるための道具です <目的>
①目で見る帳票 4点セット 全社、部門ごとの 年間推進計画 サークルごとの 年間活動計画 全社、部門ごとの テーマ進度管理 改善テーマごとの 改善経過報告 留意点:現場の書物を減らす
②目で見て分かる 職場掲示 全社、部門ごと 現場のサークルごと 掲示板(ベニヤ板) 年間推進計画 年間活動計画 その都度記録掲示 改善経過報告 テーマ進度管理 世話人のフォローアドバイス 掲示の効用:手形を切る お互い勉強
③留意点 ①掲示するのは サークルの責任 ②進まないのは 世話人の責任 ③発表会や報告は「現場の生の資料」で ・現場の書き物はお金にならない ・少しでも書き物を減らす工夫を
<講演ポイントまとめ> あなたの仕事の 「品質」 とは何ですか? ★QCのためのQC活動でなく 品質を重視した本物のQC活動で 結果を出すこと ★自社に合った実践活動で 人を育て、人を活かし、結果を出すこと QCサークル活動はプロセスが重要ですが企業にとっては 「結果が全て」です