160 likes | 240 Views
魔方陣講義第20回. 偶数次魔方陣の一般的解法第1弾 (足し算的手法). 目次. 一般の意味 足し算的手法とは? 足し算的手法で8方陣を作る 足し算的手法でできる魔方陣の個数. 一般的解法の一般の意味. ここ使っている一般的は魔方陣の一般的解法というわけではない。魔方陣の一般的解法とは、すべての解を作る方法を指す。 むしろここで求める魔方陣は特殊な解である。いわば制約のある解である。もちろん特殊解の集合は一般解の集合に含まれる。 ここでいう一般は、4以上のいかなる偶数次魔方陣も作ることが可能という意味である。2*N次魔方陣のNが一般的といっているのである。.
E N D
魔方陣講義第20回 偶数次魔方陣の一般的解法第1弾 (足し算的手法)
目次 • 一般の意味 • 足し算的手法とは? • 足し算的手法で8方陣を作る • 足し算的手法でできる魔方陣の個数
一般的解法の一般の意味 • ここ使っている一般的は魔方陣の一般的解法というわけではない。魔方陣の一般的解法とは、すべての解を作る方法を指す。 • むしろここで求める魔方陣は特殊な解である。いわば制約のある解である。もちろん特殊解の集合は一般解の集合に含まれる。 • ここでいう一般は、4以上のいかなる偶数次魔方陣も作ることが可能という意味である。2*N次魔方陣のNが一般的といっているのである。
足し算的手法とは?(その1) • かけ算的手法においては、例えば3次魔方陣と4次魔方陣から12方陣を作った。 • 3×4=12からかけ算的手法と名付けた。 • かけ算的手法によって、多くの偶数次魔方陣が作れる。12,16,18,20,24次魔方陣など。 • しかし、例えば14次魔方陣は14=2×7なのでかけ算的手法では作れない。2次魔方陣は存在しないからである。魔方陣は3次以上なのである。 • もし、6次魔方陣と4次魔方陣から10次魔方陣を作れる方法があれば、次に10次魔方陣と4次魔方陣から14方陣を作れる。
足し算的手法とは?(その2) • 以下同様にして18,22,26,30,・・・・を作れる。 • また4から始めれば4,8,12,14,・・・を作れる。 • 2系列を合わせれば、4,6,8,10,12,14,16,・・・と4次以上の偶数次魔方陣を作れることになる。 • 10次魔方陣と4次魔方陣から14次魔方陣を作るのは10+4の計算に対応するので、この方法を足し算的手法と名付けるのである。 • だが、そんなうまい方法があるだろうか。あれば、偶数次魔方陣の一般的解法ということになる。
足し算的手法で8方陣を作る。 • 4次魔方陣2つから8次魔方陣を作ってみよう。 • 用意する4次魔方陣は、中抜きで使うか連続する数字で使うかによって、条件が異なる。 • 中抜きで使うものは、一般領域で作成できる5428個の内、次の条件を満たす4736個から任意のものを選ぶことができる。連続する数字で使うものは、制約がなく7040個の中から任意の1個を選べる。 • その条件とはどの行をみてもどの列も見ても9以上と8以下が2個ずつ並んでいて、 • かつ対角線上も同じく9以上と8以下が2個ずつ並んでいるという条件
足し算的手法で8方陣を作る(その2) • 先の制約条件を満たせば、2個は同じものであってもよい。 • 今回は次の2個から作ってみよう。 • 今回は、1個目は中抜きで、4分割し対角線外側に埋め込む、 2個目は中抜きせず真ん中に埋める。
埋め込む準備 • 1個目は9以上のすべての数字に48を加える。 • 2個目はすべての数字に24を加える。
埋め込み • 残るは空いているセルの埋め込み • 残っている数字は9~24と41~56である。次のように埋める。 • クリックで正解の一例が出てる。 • その他の埋め方も考えてみよう。
4次魔方陣等の埋め込み方 • 中抜きの観点でいうと、今回は右の図の順番で入れている。 • 1番目は、1~8と59~64 • 2番目は、9~12と56~53 • 3番目は13~16と52~49 • 6番目は25~40で中抜きでない。最後に入れる場合は、4次魔方陣には制約がなく7040個から選べる。
異なる埋め方の1例 • 例えば、右のように入れられる。 • 今回は、真ん中に組み込む方に制約があり4736個から選ぶ。 • 対角線外側は制約がなく7040個から選べる。
考えてみよう。 • 1~6は任意の順番で埋められる。 • 1は中抜きで使えば、4736個、連続で使えば7040個の入れ方がある。 • 6も同様 • 23、45をセットで考えるとそれぞれに入れられるのは4736個以上である。4次魔方陣も入れられるからである。
魔方陣数を計算しよう! • 4次魔方陣は対角線の条件も満たしているが、対角線の条件は不要なので、23および45に入る場合の数は遙かに大きい。 • 10,000と仮定して計算すると、少なくとも • 4!×4,736の2乗×10,000の2乗 • =53,831,270,400,000,000通り • これは1,6両方中抜きにした場合である。つまり約5京 • 足し算的手法は、非常に制約された方法である。それにもかかわらずこれだけの数になるのである。一般解の個数は見当もつかないほど大きい。