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これからの日本のソーシャルビジネス - ソーシャルビジネスによる社会問題解決の可能性-. 10951378 元吉 航. 卒業論文 目次. 第 1 章 まえがき 第 2 章 ソーシャルビジネスとは 第 3 章 日本のソーシャルビジネスの現状と課題 3-1 日本のソーシャルビジネスの現状 3-2 日本のソーシャルビジネスの課題 第 4 章 ソーシャルビジネス 事例 日本のソーシャルビジネス事例 4-1 特定非営利活動法人G- net ~ 起業家 育成~ 4-2 株式会社にんじん
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これからの日本のソーシャルビジネス-ソーシャルビジネスによる社会問題解決の可能性-これからの日本のソーシャルビジネス-ソーシャルビジネスによる社会問題解決の可能性- 10951378 元吉 航
卒業論文 目次 第1章 まえがき 第2章 ソーシャルビジネスとは 第3章 日本のソーシャルビジネスの現状と課題 3-1 日本のソーシャルビジネスの現状 3-2 日本のソーシャルビジネスの課題 第4章 ソーシャルビジネス事例 日本のソーシャルビジネス事例 4-1 特定非営利活動法人G-net ~起業家育成~ 4-2 株式会社にんじん ~規格外の野菜の有効活用~ 4-3 有限会社ビッグイシュー日本 ~雑誌販売によるホームレス自立支援~ 英国のソーシャルビジネス事例 4-4 Rubies in the Rubbles ~余剰な果物によるジャムの製造~ 第5章 新たなソーシャルビジネスの提案 第6章 あとがき
第2章 ソーシャルビジネスとは • ソーシャルビジネスの定義 自然環境、貧困、高齢化社会、子育て支援などといったさまざまな社会的課題を市場としてとらえ、持続可能な経済活動を通して問題解決に取り組む事業のこと。(『日本大百科全書(ニッポニカ)』 小学館より) 本論文では、ソーシャルビジネスを 「社会問題をビジネスによって解決する活動」 と定義する。 ※ボランティア活動はソーシャルビジネスに含まれない。
第2章 ソーシャルビジネスとは • ソーシャルビジネス研究会による定義 (経済産業省HP参照) ・ 様々な社会的課題(高齢化問題、環境問題、子育て・教育問題など)を市場として捉え、その解決を目的とする事業。「社会性」「事業性」「革新性」の3つを要件とする。 ・ 推進の結果として、経済の活性化や新しい雇用の創出に寄与する効果が期待される。 「社会性」:現在、解決が求められる社会的課題に取り組むことを事業活動のミッションとすること。 「事業性」:ミッションをビジネスの形に表し、継続的に事業活動を進めていくこと。 「革新性」:新しい社会的商品・サービスや、それを提供するための仕組みを開発したり、活用したりすること。また、その活動が社会に広がることを通して、新しい社会的価値を創出すること。
第4章 ソーシャルビジネス事例 • 企業名特定非営利活動法人G-net(本社 岐阜県) • 理念 「夢に向かって挑戦するヒトを応援すること」 • 事業内容(概要) • 中核事業金融機関や大学等と連携し、長期実践型インターンシップ事業展開。 • その他の事業女性、シニア、若者の社会起業やコミュニティビジネスを対象にした創業塾やインキュベーション施設の運営等、創業支援事業。各種イベント、交流会を行うほか、省庁・自治体の業務受託も行う。 • 解決を目指す社会問題 意欲のあるヒトへの職業支援
第4章 ソーシャルビジネス事例 G-netのビジネスモデル 大学 G-net 金融機関 行政 NPO カウンセリング 事業へのフィードバック (コーディネート会費) 事業設計 コンサルティング 事業への フィードバック インターン機会の提供 インターン参加 企業 学生
第4章 ソーシャルビジネス事例 • 企業名株式会社にんじん(本社 愛知県) 事業内容(概要) 規格外野菜を直接生産者から仕入れ、それ を会員に宅配便で送るサービス。 (2009年時点 会員2600人 売上4億円) • 解決を目指す社会問題 規格外の野菜の有効活用
第4章 ソーシャルビジネス事例 株式会社にんじんのビジネスモデル 野菜・果物代の支払い 株式会社にんじん 生産者への支払い 消費者 生産者 配送(業者へ委託) 野菜・果物
第4章 ソーシャルビジネス事例 • 企業名有限会社ビッグイシュー日本(本社 大阪府) • 事業内容(概要) 雑誌「THE BIG ISSUE」を発行し、ホームレスの方に 雑誌を街角で販売してもらい、収益の一部を販売者の 収入とする (2009年時点販売登録者800人販売価格300円・販売者収入160円/冊) • 解決を目指す社会問題 ホームレスの自立支援
第4章 ソーシャルビジネス事例 有限会社ビッグイシューのビジネスモデル 一日当たりの利益 160円×25冊=4000円 一か月当たりの利益 4000円×20日 =80000円 ビッグイシュー日本 ホームレス 消費者 ②路上販売 (駅前など) 一日平均25冊販売 ①最初の10冊 無料提供 ④仕入れ 1冊 140円 ③売上 1冊 300円
第4章 ソーシャルビジネス事例 • 企業名Rubies in the Rubbles (ルビーズ・イン・ザ・ラブルズ) • 事業内容(概要) 卸売市場から廃棄される新鮮な果物や野菜を使ったチャットニー(果物の漬物)とジャムの製造および販売 • 解決を目指す社会問題 ・食品廃棄物(欧州では必要な食料の200%が生産されている。しかし、マーケットでは、その25~40%が受け入れを拒否されており、その大部分が果物や野菜である。) ・失業問題(ロンドンでは失業者数が現在40万人を超えており、若い人たちの失業率は23%)
第4章 ソーシャルビジネス事例 ルビーズ・イン・ザ・ラブルズのビジネスモデル ルビーズ・イン・ザ ・ラブルズ 卸売市場から廃棄される 余剰な果物や野菜 チャットニー(果物の漬物)やジャムの製造 自らの販売所や指定小売店にて販売
日本と英国のソーシャルビジネスビジネスモデル事例比較日本と英国のソーシャルビジネスビジネスモデル事例比較 ルビーズ・イン・ザ ・ラブルズ 生産者への支払い 株式会社にんじん 野菜・果物代の支払い 生産者 消費者 社会問題の着眼点 社会問題の着眼点 規格外の果物・野菜 余剰なの果物・野菜 企業の取り組み 企業の取り組み 卸売市場から廃棄される 余剰な果物や野菜 チャットニー(果物の漬物)やジャムの製造 自らの販売所や指定小売店にて販売 野菜・果物の加工食品を製造し、販売 配送を業者に委託し、生産者と消費者をつなげる 野菜・果物 配送(業者へ委託)
さいごに • 英国のビジネスモデルから学ぶことは余剰な果物・野菜からチャットニー(果物の漬物)やジャムという「加工食品」を製造し、「保存性」という付加価値を生み出している点。 • また、製造と販売を自ら手掛けることにより、雇用を生み出している点に日本の企業は学ばなければならない。 今後日本でソーシャルビジネスを行う企業は 社会問題解決に加え、付加価値を生み出し、雇用拡大 に努めていかなければならない。
参考文献 • ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る マイケル・キンズレー 徳間書店 • 経済産業省ホームページ ソーシャルビジネス/コミュニティビジネスの推進 http://www.meti.go.jp/policy/local_economy/sbcb/index.html • 東洋経済オンライン 『ビッグイシュー』が目指すもの、ホームレス支援にビジネスで挑む http://toyokeizai.net/category/economy-and-politics-article • GERBER 食料関連のソーシャルビジネスの事例(ルビーズ・イン・ザ・ラブルズ) http://entre-s.com/socialbusiness16/ • G-net ホームページ http://www.gifist.net/ • 有限会社にんじん ホームページ http://www.ninjinclub.co.jp/company/message/talk.html