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17 ・自給自足生活 (2)

17 ・自給自足生活 (2). 2009.10.27. 青山 ・文化人類学. 前回授業内 課題. レジュメ 16B に おいて、吉 田家で購入されている食品、売り上げ=生産している野菜のデータをもとに、夏頃の吉田家の一日の食事のメニューを推測して、インプレッションペーパーの裏に書いてください。 例)朝=ごはん+○○のみそ汁+ ……   昼= ……   夜= ……   おやつなど= ……. 映像資料を通して. 1950 年代の (a) 東京の映像、 (b) 新潟農村、 (c) ニュース映画の映像を通して

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17 ・自給自足生活 (2)

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Presentation Transcript


  1. 17・自給自足生活(2) 2009.10.27.青山・文化人類学

  2. 17・自給自足生活(2) 前回授業内課題 • レジュメ16Bにおいて、吉田家で購入されている食品、売り上げ=生産している野菜のデータをもとに、夏頃の吉田家の一日の食事のメニューを推測して、インプレッションペーパーの裏に書いてください。 • 例)朝=ごはん+○○のみそ汁+……  昼=……  夜=……  おやつなど=……

  3. 17・自給自足生活(2) 映像資料を通して • 1950年代の(a)東京の映像、(b)新潟農村、(c)ニュース映画の映像を通して • 約50年前と今とでは、生活スタイル=文化が、もう既にかなり異なっている →文化は変化している • 地域間(都市-農村間、同種の農村間)でも、今の感覚ではありえないほど、生活スタイル=文化の差がある →同時代地域間格差=国内でも一様ではない • ある文化の要素(たとえば囲炉裏)に対して感じる私たちのイメージもまた変化している →価値観も変化している

  4. 17・自給自足生活(2) 自給自足と大量消費 • では、その変化の背景にあるのはなんだろうか? • 1950-60年代を境に、それまでの自給自足型生活から大量消費型へと転換したことが最大の要因

  5. 17・自給自足生活(2) 自給自足生活とその崩壊 • 自給自足の生活とはどんなものだろうか? • 100%の自給自足は、原始人まで遡らなければいけない • 参考資料:1930年代秋田農村吉田さんの家計簿・献立表 • つまるところ、自分の食べるものを作るために、ほとんどすべての労働と時間を費やすのが自給自足型生活……cf. 前期の最初に見た民族誌フィルムの各民族の暮らし • 自給自足を崩す要因はなんだろうか? • 大きなインパクトの一つは、明治初年の地租改正による貨幣経済の浸透 • もう一つは「便利さ/効率性」への欲求=余暇の追求……cf. 囲炉裏に対する価値観の変化

  6. 17・自給自足生活(2) 大量消費 • 大量消費型生活の特徴はなんだろうか? • 「手間暇かけて自分でやる」から「できあいのものを買って済ませる」へ →余暇を得るために働く • メディアの浸透によって、全国どこでも同じようなものを欲しがり、流通の発達によって、またそれが手に入れられるようになった →画一化の進行(概ね1980年代に完成) • 一方で、失われたものを惜しむ気持ちが芽生え始める →ノスタルジア

  7. 17・自給自足生活(2) 食文化の変化 • ここで、もっとも変化の見えやすい「食文化」について、明治以降の変化の様子をみてゆくことにする • スタート地点は、概ね吉田さんちの食生活(同じものを食べ続ける、カロリーのための=働くための食事内容) • それが、どういう径路をたどって、今の私たちの食生活(バラエティに富んだ、楽しみのための食)へと変化したのだろうか? • cf. 吉田さんちの食事を想像するときにコメントした「そのときその食材はあったか」「そのとき台所はどんなだったか」

  8. 17・自給自足生活(2) 食をめぐるハードウェア • 調理器具 • 釜、鍋、フライパン、やかんなど、料理・加工(特に加熱)をする際に容物となるようなもの。現代では2と重なるものも多い。 • 加熱器具 • いろり、かまど、七輪、ガスコンロ、オーブン、電子レンジ、炊飯器、電磁調理器など • 調理補助具 • 庖丁、まな板、お玉、杓子、しゃもじ、フライ返しなど。広くとらえれば、冷蔵庫や水道の蛇口といったものまで含まれる • 食器 • 椀、皿、はし、スプーン、フォーク、ナイフなど • 食材

  9. 17・自給自足生活(2) 食をめぐるソフトウェア • 調理技術 • どのように食品をさばいたり、切り刻んだり、あるいは煮たり焼いたり揚げたりするか。広くとらえれば、保存技術なども含められる。いずれにせよ人の手をどのように使うか、が基本 • 調味技術 • 6と重なる点が多く、また5との連関も見逃せないが、ともかく人の舌をどのように使うか、が基本 • メニュー • 食材を加工して食卓に出す終着点をどうするか。広くとらえれば盛りつけやとりわけなども含まれる • 慣習・嗜好 • ○○は食べてよい・食べてはいけない(食べるものではない)といった食にかかわるルールや、食制(何時に何を食べるか)といった、食にまつわる周辺文化。わかりやすい例でいえば、明治以前牛肉は食べるものではなかったが、文明開化で食べるようになった、など

  10. 17・自給自足生活(2) 食の変化とハード/ソフトの変化 • 1~9は、互いに関連し相互に影響を与えながら、変化してゆく • 吉田家の食事が、バラエティに富んでいなくて和食に偏っていた事情を、1~9の状態がもたらす制約としてとらえ直してみる • (5)食材をどこで調達するか……基本は「自給自足」+近場での購入 • (8)メニューをどのように知るか • (6)調理技術・(7)調味技術をどうやって身につけるか

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