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授業前資料. 授業を始めるにあたって みなさんにお話ししたい 3つの大切なこと -一つの目標に向かってみんなで協力して,みんなができるようになる授業- 信州大学教育学部 三崎隆. 授業前資料. 授業には,皆さんに達成してほしい目標(授業のねらい)というのが必ずあります。 授業が終わるときには,その目標(授業のねらい)を,全員に達成してもらわなければなりません。. 授業前資料. これから行う授業では,その目標を全員が達成するために,大切にしてほしい考え方が3つあるのです。 今日の授業は,その3つの考え方を大切にして進める授業です。
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授業前資料 授業を始めるにあたって みなさんにお話ししたい 3つの大切なこと -一つの目標に向かってみんなで協力して,みんなができるようになる授業- 信州大学教育学部 三崎隆
授業前資料 授業には,皆さんに達成してほしい目標(授業のねらい)というのが必ずあります。 授業が終わるときには,その目標(授業のねらい)を,全員に達成してもらわなければなりません。
授業前資料 これから行う授業では,その目標を全員が達成するために,大切にしてほしい考え方が3つあるのです。 今日の授業は,その3つの考え方を大切にして進める授業です。 それでは,3つの考え方について一つずつ説明していきましょう。
授業前資料 だれもが持っている課題解決する力を,みんなが発揮すること ①みなさんは,分からないことがあったとき、どうしますか? • 分かりたいという気持ちやどうしてなんだろうという疑問はだれでも持っています。私たちには,そのような気持ちを満足させるために,もともと課題を解決しようとする力があります。 • みなさんがもっている課題を解決しようとする学ぶ力を信じていますから,思う存分,発揮しましょう。 • 分からないことがあったら分かりやすく教えてくれる人に聞こうとする力を「みんな」が発揮できれば、「みんなができる」ようになります。それ( 「みんなができる」 )が目標です。
授業前資料 勉強のベスト・パートナーを探して,みんなが課題解決すること ②「なるほど!そうか」と思ったことはありますか? • 「なるほど!そうか」と思うときの分かり方は、一人一人違います。自分の分かり方と友だちの分かり方は違うのです。だから、自分にぴったりくる教え方をしてくれる人から教えてもらったときに、いちばんぴったり「なるほど!そうか」と思えるのです。 • ところが,教える人というのは,教えれば相手はかならず分かるものだと信じ込んでしまいます。しかし,実は,分からない人にとっては,教えてくれる人の教え方が必ずしも分かりやすい教え方であるとは限らないのです。 • 先生も一生懸命教えてくれますが、みなさんにとって必ずしも、ぴったり「なるほど!そうか」と思えることばかりではないのです。
授業前資料 • 分かりやすいかどうかは,教えてもらう人のほうが決めるものですから,教えてもらう人が,教えてくれる人を見つけていく必要があります。 • もっとも分かりやすく教えてくれる人と,もっともよく分かってくれる人との組み合わせのときが,勉強がもっともよく進むのです。そのためには,席を立ってどんどん動きまわりましょう。 • 今日の授業は,自分にもっとも分かりやすく教えてくれる人を見つけ出して教えてもらう授業です。 • 「みんな」でもっともよい組み合わせをたくさん作れば,「みんなができる」ようになります。それ( 「みんなができる」 )が目標です。
授業前資料 みんなで協力してみんなができること。自分だけ良くてもだめ ③何のために学校にくるのでしょうか? 教育基本法 第1条〔教育の目的〕 「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家,および社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」 • 将来、よりよい人になるために,まわりの人とかかわり合って、みんなと協力してよい集団を作りながら、自分を高めていくことが大切です。
授業前資料 • そのために,学校では,みんなと相談してやったり、みんなで協力してやったりします。 • 「みんなと相談する」「みんなで協力する」ということは,分かったことを友だちに教えてあげたり,分からないことを教えてもらったりしながら,課題を解決していこうとすることです。 • 「みんな」でどんどん相談し合って協力し合えば、「みんなができる」ようになります。学校は,「みんな」で 「みんなができる」ことを目指しています。
授業前資料 ■ここまでお話しした3つのことは,学校を社会集団として置き換えると,一般社会では普通に行われることです。 • 一つの目標に向かって,それを達成するためには,それがいちばん良い方法だと知っているからです。 • 授業のときも同じなのです。
授業前資料 ■授業中に,分からないことがでてきたら,どうしたらよいでしょうか? • そのときに「○○分からないよ」と声を出しましょう • 「だれか分かりやすく教えてくれないかなあ」と言って,もっとも分かりやすく教えてくれる人を見つけるために,席を立って動きまわりましょう • そして,自分が「なるほど,そうだったのか!」とよく分かるまで教えてもらいましょう。 • 分からないから教えてほしいということを声に出すことは素晴らしいことです。 • その人が一生懸命に勉強しようとしている証拠なのですから,先生にとってはとてもうれしいことです。ですから,どんどん「分からないから,教えてよ」と言って,自分にもっとも分かりやすく教えてくれる人を見つけるために,席を立って動きまわりましょう。
授業前資料 • 先生がいちばん困るのは,「分かったふり」をされることです。「みんなができる」が目標ですから。 • 分かりやすく教えてくれる人を見つけるために、どんどん席を立って動きまわりましょう。そして,自分が「なるほど,そうだったのか!」とよく分かるまで教えてもらいましょう。席を立って動きまわることは素晴らしいことなのです。 • 教えてもらっても「よく分からないなあ」という人は,また,席を立って動きまわって別の人を見つけて、よく分かるまで教えてもらいましょう。 • 全然,はずかしいことではありません。 • もっと一生懸命に勉強しようとしている証拠なのですから,先生にとってはもっとうれしいことです。
授業前資料 ■今日の授業で,先生がみなさんに期待することは? • 自分が「なるほど,そうか」とよく分かるまで,どんどん席を立って動いて,たくさんの友だちから教えてもらう人が,たくさん出てくれることです。 • それが「みんな」で協力して教え合うことです。そうすると,「みんなができる」ようになります。それが目標です。
授業前資料 ■授業中に,分かるヒントを見つけたら,どうしたらよいでしょうか? • そのときに「分かった!」と声を出しましょう • 「分かった!」と声に出すことは素晴らしいことです。 • その人が一生懸命に勉強して課題を一つ解決した証拠なのですから,先生にとってはとてもうれしいことです。どんどん「分かった!」と言いましょう。
授業前資料 • 先生がいちばん困るのは,「分からないふり」をされたり,分かっていてもだれにもヒントを教えてあげなかったりされることです。その人の見つけたヒントにぴったり合う人が,分からないまま授業を終わってしまうことが心配されるからです。 • まわりには分からなくて困っている人がいますから,その人に分かりやすく教えてあげましょう。教えてあげるときには,友だちに自分の話していることが伝わることがとても大切だからです。 • ただ,一生懸命教えたとしても,分かりやすいかどうかは,教えてもらう人が決めるものですから,教えてあげたのに「分からないよ」と言われたからといって,がっかりしないでください。
授業前資料 • その人にとっては,自分のヒントがぴったり合っていなかっただけのことです。 • 自分を待っている人が他にいますから,その人を探してどんどん動きまわって,教えてあげましょう。 • もちろん,分かってもらえなかった人のために,もっと分かりやすいヒントも考えてあげなければならないことを忘れてはなりません。自分の教えたことが,分からない人に確実に伝わることが大切だからです。 • だから,分かるようになるためのヒントを見つけた人は,きっと,大忙しになるでしょう。
授業前資料 ■今日の授業で,先生がみなさんに期待することは? • 分からないで困っている人を探して,「なるほど,そうか」と言ってもらえるまで教えてあげたり,もっと分かりやすいヒントを考えてあげたりする,大忙しの人がたくさん出てくれることです。 • それが「みんな」で協力して教え合うことです。そうすると,「みんなができる」ようになります。それが目標です。
授業前資料 ■今日の授業は,一つの目標の達成に向けて「みんな」で助け合って,「みんなが分かる」ようになる授業です。それは,「みんな」で助け合って「分からない人がだれもいなくなる」ようにする授業です。 ■そのためには,何を見ても,誰に聞いても,どこに行ってもかまいません。ただし,目標を達成するために,自分がなぜその方法をとるのか,自分にとってなぜその方法が良いのか,分かりやすく説明できるようにしておいてください。 ■それでは、「みんな」で助け合って「みんなが分かる」授業がどのような授業なのか,ゲームを通して体験してみましょう!
授業前資料 目標:全員が3人とじゃんけんをして勝つことができる。 ◎3人に勝った人だけ座ってください。3回勝っても座れません。誰が早く座るかを競うことが目標ではありません。みんなが座ることが目標です。 ◎座っている人もじゃんけんをすることができます。目標を達成した人(座っている人)がまだ目標を達成していない人をどのように助けてあげられるかが大きなポイントです。 ◎みんなが座るまで何秒かかるでしょうか?
授業前資料 目標:ミルクと水のどちらを飲んでいるのかを,理由と一緒に,分かりやすく説明することができる。 ミルク 水