470 likes | 884 Views
計測情報処理論. ビデオ信号の基礎. ビデオ信号とは?. 映像信号を伝達する多数の方式がある. ビデオ信号 (1). 映像中の「明るさ」は電圧の高さで表される 画像の明るさは 端から順次送り出される. 電気信号. テレビの動作. 電子銃により発した陰極線が蛍光物質に衝突し発光 陰極線はコイル(電磁石)が発する磁界により偏向 (上下方向,左右方向). ビデオ信号 (2). 走査・同期とは. 送信側と受信側でタイミングを合わせる必要あり. 白黒ビデオ信号. 140IRE = 1V. 明るさ 0 V~0.7V 同期信号 約 -0.3V. 映像信号部分.
E N D
計測情報処理論 ビデオ信号の基礎
ビデオ信号とは? • 映像信号を伝達する多数の方式がある
ビデオ信号(1) • 映像中の「明るさ」は電圧の高さで表される • 画像の明るさは端から順次送り出される 電気信号
テレビの動作 • 電子銃により発した陰極線が蛍光物質に衝突し発光 • 陰極線はコイル(電磁石)が発する磁界により偏向(上下方向,左右方向)
ビデオ信号(2) • 走査・同期とは 送信側と受信側でタイミングを合わせる必要あり
白黒ビデオ信号 140IRE = 1V • 明るさ 0V~0.7V • 同期信号約 -0.3V 映像信号部分 同期信号部分 1/15750 秒
飛び越し走査(1) • 走査線を1本飛ばしに伝送する • 同じ走査線本数でも画面の書き換え回数が倍速(60回/秒)になる
飛び越し走査(2) • 1枚の画像全体をフレームと呼ぶ • 1回の垂直走査で得られる画像をフィールドと呼ぶ • NTSC方式:約30フレーム/秒,60フィールド/秒
NTSCの同期周波数 • 垂直同期周波数 • フィールドレートと同じ • 約60Hz (59.94Hz) • 水平同期周波数 • フレームレート(約30Hz)×走査線数(525) • 15.75kHz (15734Hz) • 古いテレビをつけたときに聞こえる非常に高い「キーン」という感じの音の周波数 t のこぎり波(偏向ヨークに流れる電流)
インタレースコム • 動物体を撮影した場合,奇数フィールドと偶数フィールドの撮影時刻のずれにより,画像が櫛(comb)状になること • 動画像処理の大敵
カラービデオ信号(NTSC)(1) • 色は高周波成分の位相と振幅で表す • 3.58MHz の正弦波をカラーキャリアと呼ぶ • 白黒機器との互換性がある カラー 白黒
カラービデオ信号(NTSC)(2) • カラーバースト(色基準信号)からの位相差で色相を表す(振幅で彩度を表す) カラーバースト
NTSC における色の表現 赤 R, G, B • 原点からの距離(振幅):彩度 • 回転(位相):色相 Y, R-Y, B-Y (Y=0.587G + 0.114B + 0.299R) 青 緑 Y, I, Q (33度回転) 人間はI軸の解像度が高いことによる
色信号 • I (オレンジ/シアン)のほうが Q (グリーン/マゼンタ)より高解像度 • I: 帯域幅1.5MHz • Q:帯域幅 0.5MHz
NTSC 信号の生成 • カラーサブキャリア信号を R-Y, B-Y 信号で AM 変調 • キャリアの位相は 90度ずらす • 輝度信号と色信号を足し合わせる
AM変調について • AM変調(振幅変調) amplitude modulation • f : 搬送波周波数 • s(t)変調波 • AM変調の帯域 • S(t)=sin(2πgt)とすると g 周波数 f
周波数変調 • FM変調 • 変調波に応じて周波数を変化させる 搬送波 変調波 変調波
NTSC の占有帯域(放送) • 色信号領域(I,Q)は輝度信号領域と重なっている • 色信号領域の帯域幅は輝度信号より狭い
YC分離 • 色信号と輝度信号を分離すること YC 分離の概念
YC分離の問題点 • 輝度信号の周波数が高い(縞模様が細かい)と色信号へノイズが乗る(色が付いてしまう) • クロスカラー妨害と言う • 輝度信号の帯域が制限されてしまう • 色信号の解像度が低くなってしまう • 色のにじみを生じる
カラーインタリーブとくし型フィルタ • 色搬送波の位相は走査線ごとに反転している • ビデオ信号を1走査線分だけ遅らせて加減算 • ディレイは正確である必要がある
くし形フィルタとYC分離信号 15.734KHz 3.58MHz (水平同期周波数 29.27 * 525) (カラーサブキャリア 29.97 * 525 * 455 / 2) • 周波数応答は櫛の歯状(コムフィルタ) • YC分離結果はカラークロストークが少ないため優れている(色再現性,解像度とも)
YC分離 • 映像信号は走査線同士の相関が高い • 水平同期周波数の高調波成分 • その隙間に色信号を配置
デジタルコムフィルタ NTSC コンポジット信号 ADコンバータ 演算 Y • コンポジット信号を直接AD変換 • デジタル値の演算で Y/C 分離を行う(例えば前後走査線間の加減算など) • AD変換のサンプリング周波数はカラーサブキャリア周波数 (3.58MHz)の倍数 C Bt878
YC信号,コンポーネント信号 • YC分離を避けるために S端子(YC端子) • 色信号と輝度信号が別々に流れている • 通常のビデオ信号はコンポジット信号と呼ぶ • その他,RGB 信号,YCrCb 信号が用いられる
ガンマ特性 • ブラウン管の輝度特性を送り手側で補償 • NTSC の場合 γ=2.2(v = iγ )
デジタルスチルカメラ 高速化 静止画用 画像センサ 画像センサ 独自化 テレビ用 画像センサ ビデオカメラ 高解像度化 画像センサの変遷 • テレビ・ビデオ技術は規格の縛りが強い • デジタルカメラは新価値の模索へ JPEG MPEG 高速度 撮影 圧縮技術 ハイビジョン 30fps H.264 AVCHD デジタル化
民生用機器の発展 • デジタルカメラの例 • カシオ EX-F1(300-1200fps高速度撮影)http://dc.casio.jp/product/exilim/ex_f1/ • ビデオカメラの例 • ソニー Handycam(1020万画素静止画)http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/PRODUCTS/HDR-SR11SR12/ • http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080312/zooma349.htm
デジタルインタフェース • IEEE1394 • 別名:FireWire, i.Link • 圧縮(DV),非圧縮の双方がある • 非圧縮でも色解像度が輝度解像度の半分のものが多い(YUV 4:2:2方式など) • USB • 画像データの規格が比較的まちまち
画像処理用のカメラ • Point Grey / ViewPLUS (主にIEEE1394) • http://www.viewplus.co.jp/ • 東芝テリー • http://www.toshiba-teli.co.jp/index_j.htm • アルゴ • http://www.argocorp.com/ • 独自信号規格(専用ドライバ必要)多し • 部分読み出し,シャッタータイミング etc. • webcam は規格統一が進んでいる
YUV422 • 輝度解像度に比べて色解像度が低い • YUV422 • YUV444
YUV422 • 輝度解像度に比べて色解像度が低い • YUV420 • YUV411
8×8画素のブロック毎に DCT 量子化 量子化テーブル 原画像 DC 近傍のブロック間で1次予測 伝送・ 記録 ハフマン符号化 AC ハフマン符号化 ジグザグ走査 JPEG • 高周波成分は捨てられる
ビデオ処理時の注意 • カメラの組み合わせ • 白黒処理 • 白黒機材の組み合わせがベスト • カラーカメラを白黒キャプチャした場合,ノイズが乗るS信号のY成分を入力する方法もある • 白黒カメラをカラーキャプチャした場合,カラーバーストがないため色信号からノイズが乗る場合がある • 白黒機材がない場合,S信号利用がよい • カラー処理 • RGB分離信号がベスト,次はS信号 • インタレース • フィールドごとに処理をする • プログレッシブカメラを用いる
キャプチャとアスペクト比 • コンポジット信号を直接AD変換してデジタル的にYC分離するものも多い • サンプリング周波数は色副搬送波の整数倍3.58MHz*4 / 15.75KHz * 0.828 = 753垂直の有効走査線数(505本)の1.5倍 • アスペクト比が正確に得られるキャプチャボードを選択する必要がある • きちんとキャリブレーションする場合は必ずしもその必要はない