200 likes | 274 Views
WWW 上の効率的な ハブ探索法の提案と実装. 北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科 ○松久保 潤,林 幸雄. 概要. 有益なページを優先して収集 未探索かつ最大の In-degree をもつ ページを優先して収集 クローラによる探索実験 Web コミュニティ内の重要なページを 経由しながら探索しているように動作. 背景. Web ページの総数は 急激に増加 Lawrence’99 では約 8 億 山名’ 03 では約 70 億 Google の推定カバー率は約 40%. すべてのページをカバーするのは困難 できるだけ有益なページを優先. A.
E N D
WWW上の効率的なハブ探索法の提案と実装 北陸先端科学技術大学院大学 知識科学研究科 ○松久保 潤,林 幸雄
概要 有益なページを優先して収集 未探索かつ最大のIn-degreeをもつ ページを優先して収集 クローラによる探索実験 Webコミュニティ内の重要なページを 経由しながら探索しているように動作
背景 Webページの総数は急激に増加Lawrence’99では約8億 山名’03では約70億 Googleの推定カバー率は約40% すべてのページをカバーするのは困難 できるだけ有益なページを優先
A H オーソリティ ハブ 目的 高いIn-degreeをもつページは多くの興味・関心を集めている 多くの興味・関心を集めているページをできるだけ多く収集する
従来法(1/2) Cho, et al ’98 更新されたページの再探索を効率化するため 高い重要度をもつページを優先して探索 ページの内容とIn-degreeやOut-degree及びPageRankなどを組み合わせて評価 Web全体のリンク構造を使用
従来法(2/2) Adamic, et al ’00 無向グラフ上で任意の二頂点間の経路長ができるだけ短くなるように探索する 高い次数をもつ頂点を経由すると任意の二頂点間の経路長が比較的短くなる 最大の次数をもつ最近傍を優先する 最近傍の正確な次数が既知である
提案手法 適宜,最大のIn-degreeをもつ 未探索ページを優先的に探索 発見された未探索ページが全て探索候補 In-degreeの更新によって 探索の優先順位は適応的に変化 以下,本提案手法を入次数優先探索(In-degree First Search; IFS)と表記
クローラの動作 • 探索URL pに探索開始URLを格納 • pのソースのダウンロード・構文解析を行いURLを抽出 • 探索キューW内のURLと重複しない場合 • Wに格納 • 重複する場合そのURLの優先順位を更新 • W内の最大のIn-degreeをもつURLをpに格納 • ②に戻る
探索実験 入次数優先探索(In-degree First Search; IFS) と幅優先探索(Breadth First Search; BFS) の比較 比較項目 • オーソリティの累積獲得数 • 低い次数をもつページの累積獲得数
A及びHの累積獲得数 IFS BFS IFS BFS IFSで収集したページがもつ次数の 上位0.1%に含まれる最小の次数 オーソリティだけでなくハブも効率的に収集 図3 オーソリティの累積獲得数 図4 ハブの累積獲得数
次数の低いページの累積獲得数 IFS BFS IFS BFS 次数が低い頂点の累積獲得数が少ない 図5 低いIn-degreeをもつページの 累積獲得数 図6 低いOut-degreeをもつページの 累積獲得数
次数に対するページ数の分布 IFS BFS IFS BFS Pennock’02特定のトピックを扱うページの分布が対数正規分布に従う 図1 In-degreeに対するページ数 図2 Out-degreeに対するページ数
BFS 最近傍の結合相関 nn k <kin > IFS
コミュニティ間の移動の様子 IFS BFS IFSを用いた場合,A及びHが含まれるドメイン内の頁が 重点的に収集されている.
A H A H A H 考察 Newman, et al ’03, Vázquez ’02 社会的ネットワークでは高い次数をもつ 頂点同士の結合頻度が高い コミュニティの核となるオーソリティやハブを 経由しながらWeb上を探索している
まとめ 探索中に適宜,最大のIn-degreeをもつ未探索ページを 優先して探索する手法を提案し,クローラを実装した 実験結果 幅優先探索を用いた場合よりも効率的にオーソリティを収集できた 収集したページのリンク構造上で高い次数をもつページ同士の結合頻度が高くなっていた Þコミュニティの核となるオーソリティやハブを経由しながらWeb上のページを収集
最近傍の結合相関(Out-degree) BFS IFS 入次数優先探索を用いた場合の方が 平均出次数が全体的に高くなっている
結果6:次数に対する最近傍の平均次数(無向グラフ)結果6:次数に対する最近傍の平均次数(無向グラフ) BFS IFS 図12 幅優先探索を用いた場合 図11 入次数優先探索を用いた場合 • どちらの場合も高い入次数をもつページに対する最近傍の平均出次数が低くなる傾向がある • 幅優先探索を用いた場合の方が上述の傾向が強い
クローラの実装 • <A>のHREF属性, <META>の転送を他のページへのリンクとして扱う • <FRAME SRC>で参照されるページ内のリンクは元のページからのリンクとして扱う • 拡張子htm, html, asp, jsp, php, cfmをもつページへのURLをリンクとする • 全てのcgi,及びhttp,https以外のプロトコルを用いるURLはリンクとして扱わない
クローラの実装 • 探索URL pに探索開始URLを格納する • pを探索済みリストSに追加する • pのソースをダウンロードする • 構文解析を行ってS内のURLと重複しないようにURLを抽出する • 抽出されたURLが探索キューW内のURLと重複する場合にそのURLの入次数を1だけ増やす • 重複しない場合にはWに格納する • Wから最大の入次数をもつURLを取り出しpに格納する • ②に戻る