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悪性末梢神経鞘腫瘍及び良性末梢神経鞘腫瘍に関する 分子病理学的研究. 九州大学形態機能病理学教室において 1964 年から 2009 年までに 悪性末梢神経鞘腫瘍または良性末梢神経鞘腫瘍と診断された方を対象. 【はじめに】 悪性末梢神経鞘腫瘍は成人の四肢および体幹に好発する稀な軟部 肉腫です。その約半数は神経線維腫症 1 型に合併し、良性の神経線維 腫を発生母地として発生します(図 1,2 )。その悪性化機序について、詳細はいまだ明らかにされていません。本研究では悪性末梢神経鞘
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悪性末梢神経鞘腫瘍及び良性末梢神経鞘腫瘍に関する悪性末梢神経鞘腫瘍及び良性末梢神経鞘腫瘍に関する 分子病理学的研究 九州大学形態機能病理学教室において1964年から2009年までに 悪性末梢神経鞘腫瘍または良性末梢神経鞘腫瘍と診断された方を対象 【はじめに】 悪性末梢神経鞘腫瘍は成人の四肢および体幹に好発する稀な軟部 肉腫です。その約半数は神経線維腫症1型に合併し、良性の神経線維 腫を発生母地として発生します(図1,2)。その悪性化機序について、詳細はいまだ明らかにされていません。本研究では悪性末梢神経鞘 腫瘍の症例において、種々の悪性化に関与する遺伝子の分子生物学的解析を行い、それらを良性末梢神経鞘腫瘍である神経線維腫などと 比較することで、悪性化のメカニズムを明らかにすることを目的と しています。 図1.良性の神経線維腫から発生した悪性末梢神経鞘腫瘍の肉眼像 中心の白色調の部分が悪性成分、 辺縁の褐色調の部分が良性成分です。 【研究内容】 九州大学形態機能病理学教室において1964年から2009年までに診断された悪性末梢神経鞘腫瘍および良性末梢神経鞘腫瘍の病変を使って、細胞周期関連タンパク、シグナル伝達物質、神経系分化マーカーなどの発現解析を行い、臨床病理学的因子や予後との比較検討を行います。 【患者さんの個人情報の管理について】 本研究の実施過程及びその結果の公表(学会や論文等)の際には、患者さんを特定できる情報は一切含まれません。 もし対象者となることを希望されない方は、下記連絡先までご連絡下さい。 【研究期間】 承認日から2014年3月31日まで。 【医学上の貢献】 この研究により、悪性末梢神経鞘腫瘍および良性末梢神経 鞘腫瘍における各調査因子と、臨床病理学的因子および予後 との関連が示唆されれば、新しい予後因子などが明らかとなり、 医学上の貢献があるものと考えます。 【研究機関・組織】 九州大学大学院 形態機能病理 准教授 小田 義直 (責任者) 大学院生 遠藤 誠 連絡先:〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1 Tel 092-642-6067 担当者 遠藤 誠 悪性成分 良性成分 図2.上記症例の組織像 良性成分 悪性成分