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中東依存型石油サプライチェーンの改善方法の検討について

中東依存型石油サプライチェーンの改善方法の検討について. 東京商船大学 香月 裕樹 ・ 曽我 正美 鶴田 三郎 ・ 黒川 久幸. 理由. 欧米諸国のように地理的に隣接する地域に原油生産地が存在しない. よって. 中東原油に依存しなければならない状況になっている. 日本の石油市場の現状. 石油供給の 99.7 %を海外からの輸入. 我が国の中東依存度の推移. <問題>. 原油輸入が止まってしまう危険がある. 国民経済と国民生活活動が麻痺する. 2. 日本・アジア向け中東原油価格の割高である. 中東依存の問題点.

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中東依存型石油サプライチェーンの改善方法の検討について

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  1. 中東依存型石油サプライチェーンの改善方法の検討について中東依存型石油サプライチェーンの改善方法の検討について 東京商船大学 香月 裕樹 ・ 曽我 正美 鶴田 三郎 ・ 黒川 久幸

  2. 理由 欧米諸国のように地理的に隣接する地域に原油生産地が存在しない よって 中東原油に依存しなければならない状況になっている 日本の石油市場の現状 石油供給の99.7%を海外からの輸入

  3. 我が国の中東依存度の推移

  4. <問題> • 原油輸入が止まってしまう危険がある 国民経済と国民生活活動が麻痺する 2. 日本・アジア向け中東原油価格の割高である 中東依存の問題点 1つの地域に頼ると安定的供給の面で好ましく 強く影響を受けてしまう

  5. 高い原油を買わされ不利益 欧米諸国との原油価格差

  6. 調達価格により調達地・調達量が変わる 製品販売チェーンも変化する 世界全体で原油調達から精製、販売という サプライチェーンとしての考え を取り入れなければならない。 石油サプライチェーンの考慮 原油価格の公平化 • 日本の石油供給安全性を確保 石油市場は世界規模で連動している

  7. サプライチェーンの定義 サプライチェーンとは・・・ 『部品・資材などの調達から製造・卸・小売 そして顧客までの一連の供給連鎖』 阿保栄司:ロジスティクスの基礎より

  8. 原油精製 製油地 消費地 原油調達 製品販売 石油サプライチェーン 本研究における石油サプライチェーン 原油生産地

  9. 1. 原油価格が変化した場合 現状の石油サプライチェーンを表現できるモデルを作成 石油サプライチェーンがどのように変化するかについて 検討を行う。 研究の目的 2. 政治的に中東から原油調達調整を行った場合 3. 中東産油国が原油の減産を行った場合 4. 石油市場が整備された場合

  10. 発表の流れ 1. 石油サプライチェーンの特徴 2. モデル化 3. モデルの検証 4. 中東依存型改善方法の検討

  11. 発表の流れ 1. 石油サプライチェーンの特徴 2. モデル化 3. モデルの検証 4. 中東依存型改善方法の検討

  12. 1. 石油市場は世界規模で連動している 2. 製油地の取り扱う油種に制約がある 1. 石油市場は世界規模で連動している 2. 製油地の取り扱う油種に制約がある 3. 原油・製品の種類が多い 3. 原油・製品の種類が多い 4. 石油製品得率が異なる 4. 石油製品得率が異なる 5. 原油・製品価格が多様である 5. 原油・製品価格が多様である 6. 消費地の需要構造が異なる 石油サプライチェーンの特徴

  13. 原油価格と製品価格の変動

  14. 石油サプライチェーンの特徴 1. 石油市場は世界規模で連動している 2. 製油地の取り扱う油種に制約がある 3. 原油・製品の種類が多い 4. 石油製品得率が異なる 5. 原油・製品価格が多様である 6. 消費地の需要構造が異なる

  15. 発表の流れ 1. 石油サプライチェーンの特徴 2. モデル化 3. モデルの検証 4. 中東依存型改善方法の検討

  16. 開始 製品価格 製品価格 原油価格 モデルの構造 原油生産地・製油地の制約、 石油製品需要など 原油・石油製品輸送量算出 算出輸送量は安定したか? 算出輸送量は安定したか? 終了

  17. 1. 世界の石油市場を対象としている 1. 世界の石油市場を対象としている 2. 油種など石油サプライチェーンの特徴を考慮 2. 油種など石油サプライチェーンの特徴を考慮 3. 原油・製品の量と価格の連動性 3. 原油・製品の量と価格の連動性 4. サプライチェーンをネットワークで表現 4. サプライチェーンをネットワークで表現 本モデルの特徴

  18. 原油生産地一覧 DUB EUH AXL WTI MUR ARL ANS OMA IRH ARU MAY ARH DUR TPS BCF SLC 100種類近くある油種を16油種に分類

  19. 製油地域一覧 欧州 米国西海岸 米国東海岸 中東 中国 日本 シンガポール 韓国 台湾 9地域に分類

  20. 消費地一覧 欧州 米国西海岸 米国東海岸 中東 アフリカ 日本 中国 韓国 台湾 シンガポール 10地域に分類

  21. 製油地の取り扱う油種の制約があることを 考慮している。 • 消費地別、製品別に設定した。 • 輸送距離と大陸の存在を考慮している。 リンク • 原油調達リンク • 製品販売リンク

  22. ARL DUR AXL MUR 石油サプライチェーンネットワーク表現 台湾 中国 東海岸 西海岸 石油製品の種類 欧州 DUR 中東 ・・・ OMA ・・・ …. (30) TPS 日本 ・・・ SLC 中国 WTI 台湾 ANS 原油生産地(16) 製油地(9) 消費地(10)

  23. 原油調達価格 ×原油調達量 製品販売価格 ×製品の数量 製油費用 ×精製量 製品輸送費用 ×製品輸送量 目的関数

  24. 1. 原油生産地の油種供給可能量の制約 1. 原油生産地の油種供給可能量の制約 2. 製油地の原油処理能力の制約 2. 製油地の原油処理能力の制約 3. 製品販売量の制約 3. 製品販売量の制約 4. 需要量の制約 4. 需要量の制約 制約条件

  25. 製品価格の推定

  26. レギュラーガソリン(Y1) Y1 = 1.665X + 23.2 製品価格の推定 <例> MUR 100$/B • 軽油(Y2) 日本 ARL 200$/B Y2 = 1.396X + 16.4 X=150$/B • 灯油(Y3) Y3 = 1.345X + 16.6

  27. 発表の流れ 1. 石油サプライチェーンの特徴 2. モデル化 3. モデルの検証 4. 中東依存型改善方法の検討

  28. 年間原油供給可能量の設定 • 年間原油供給可能量の設定 • 年間原油処理能力、年間需要量の設定 • 年間原油処理能力、年間需要量の設定 • 原油価格の設定 • 原油価格の設定 • 初期値の製品価格の設定 • 初期値の製品価格の設定 • 製品輸送費用の設定 • 製品輸送費用の設定 • 製油費用の設定 • 製油費用の設定 各種設定

  29. モデルの検証 <原油輸送の検証> より算出

  30. 現状の石油サプライチェーンの表現できるモデルと言える現状の石油サプライチェーンの表現できるモデルと言える モデルの検証 <製品輸送の検証> より算出

  31. 発表の流れ 1. 石油サプライチェーンの特徴 2. モデル化 3. モデルの検証 4. 中東依存型改善方法の検討

  32. 石油サプライチェーンがどのように変化するか石油サプライチェーンがどのように変化するか について検討を行なった 検討項目 • 我が国と最も取引量が多く • 石油関連企業が日常的に注目し • 過去に日本の国民生活に大きな影響を与えた 中東原油価格が上昇した場合について

  33. 米国 米国 米国 日本 日本 欧州 欧州 欧州 アジア アジア アジア 計算結果の一例 中東 良質ガソリン 中東 低質ガソリン 原油 中東 灯油 アフリカ アフリカ 良質軽油 低質軽油 <製油地> <原油生産地> <消費地>

  34. 米国 米国 米国 日本 日本 欧州 欧州 欧州 アジア アジア アジア アジア向け中東原油価格が上昇した場合のチェーン 中東 良質ガソリン 中東 低質ガソリン 中東 原油 アフリカ 灯油 アフリカ 良質軽油 低質軽油 <製油地> <原油生産地> <消費地>

  35. 米国 米国 米国 日本 日本 欧州 欧州 欧州 アジア アジア アジア アジア向け中東原油価格が上昇した場合のチェーン 中東 良質ガソリン 中東 低質ガソリン 中東 アフリカ 灯油 原油 アフリカ 良質軽油 低質軽油 <製油地> <原油生産地> <消費地>

  36. 米国 米国 米国 日本 日本 欧州 欧州 欧州 増加 減少 アジア アジア アジア 石油取引きの連動性 中東 中東 中東 アフリカ アフリカ <製油地> <原油生産地> <消費地>

  37. 全世界の石油ロジスティクスをサプライチェーンとして捕らえ、量と価格の連動性と油種などの制約を考慮したモデルを作成し、モデルの有効性を示した。全世界の石油ロジスティクスをサプライチェーンとして捕らえ、量と価格の連動性と油種などの制約を考慮したモデルを作成し、モデルの有効性を示した。 日本を中心とするサプライチェーンは、中東原油価格が上昇した場合、他の候補地よりもアフリカ原油へシフトする方が経済的に望ましいことがわかった。 まとめ

  38. 今後の課題 製油地の詳細化 季節や時間による価格変動を考慮 石油製品需要予測を考慮 原油シフトの現実可能かの検討

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