大阪府緊急雇用安定化事業 【 大阪府商工労働部雇用推進室労政課 】

1. 産業振興分野 ふるさと雇用再生基金事業　実績報告 大阪府緊急雇用安定化事業　【大阪府商工労働部雇用推進室労政課】 事業概要 離職者の方々（26人）を一定期間雇用し、カウンセリング、企業の求人ニーズ掘り起こし、マッチング、更には企業の経営ニーズの聞取りなどの業務について研修を行いながら、実際の業務に携わっていただき、他の求職者の再就職を支援し、企業の事業展開支援の取掛かりを開拓する事業です。 委託先、担当課などの担当者の 写真（同意が必要ですが）を貼り 付けていただき、事業に対する思 いなどコメントを吹き出しで入れ るなど当該場所をご活用ください。 委託先 PNK共同企業体 （代表構成員：株式会社関西雇用創出機構／従業員数約25人） 26人の方たちと一緒に1年間この事業に頑張りました 事業実績額 事業実施 期間 平成21年10月 ～ 平成22年9月 4,218万円　（平成21年度） 4,199万円　（平成22年度） 雇用創出数 ２６人 ０人 （他事業所での雇用：2人） 事業終了後 継続雇用人数 業務の内容 １．離職者の登録を受け付け、カウンセリング等本人の就職希望を把握し、履歴書・職務経歴書の書き方や面　 　　接時の心得、FAQへの答え方などを指導 ２．求人企業の開拓と人材ニーズの掘り起こし・ヒアリングを行い、具体的な求人を獲得 ３．離職者と求人企業のマッチングを行い、離職者の再就職。（1年間に122人の再就職を成約）４．企業には、経営課題のヒアリングを実施し、国・府の商工政策の紹介、企業同士のBtoBマッチングなどに 　　導く。 障がい者　２人、高年齢者　19人、母子家庭の母１人、　非正規労働者　４人　　計26人 事業の全体像

2. 活動紹介 １．この事業の特徴は、キャリアコンサルタント等の有資格者だけでなく、人材紹介業に従事したことのない 　　方々も一緒になって他の求職者の就職支援の業務を行う点にあります。残念ながら府が設定した人材 　　紹介の目標成約件数を達成することはできませんでしたが、１年間の努力の中で、後になるほど、成約 　　件数が増えてきました。この点はひとえに新規雇用者の努力の賜物と考えています。 ２．もうひとつの特徴は、企業訪問の際に、求人ニーズだけでなく企業が抱える様々な経営課題を調査し、 　　できる限り何らかの支援に結びつけるという姿勢で臨んだ点にあります。 　　人材紹介業務の合間を縫って約3,380件の経営課題を聞き取り、その中で営業にかかわるニーズに関 　　して実際の営業支援活動に結び付けた例も現れました。この活動は、官民ともに対応しにくい分野です 　　が、こうしたきめ細かなマッチングは非常に重要な活動だと思います。 当該欄に活動を紹介する 写真を貼り付け 事業終了後の事業継続 ・雇用継続への展開 登録会の案内 幅広くきめ細かな中小企業支援を掲げて開始した本事業ですが、幅広さが逆にあだとなり目標成約件数を大幅に下回る状況が続いたため、平成22年9月をもって事業を終了しました。受託事業者には全力で雇用確保に努めていただきましたが、まだまだ雇用状況が大変厳しい最中であり、自社の事業も縮小せざるを得なくなる中、雇用確保は厳しい状態が続きました。 雇用創出効果以外の 事業実施効果 特に中小企業は、事業の先行き見込の善し悪しに敏感に反応して求人を決めるため、求人企業を開拓すると同時に経営課題についてヒアリングを実施しました。その結果、経営課題の約６割が売上拡大に関わるものであることが明らかになりました。本事業の実施を通じ、大阪産業の活性化を図るためには、人材以外の中小企業のニーズも幅広く捉え、必要な支援を的確なタイミングで行うことが必要であることを再認識できました。以降の緊急雇用創出基金事業において、その考え方を採り入れた事業を展開しています。 企業の経営ニーズの聞取り纏め表