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多項式からなる方程式の近似解を求める方法. Newton-Raphson 法は基本的に超越関数方程式にも効果あり.ただし..... 実数解がない場合どうすれば,解 ( 近似解 ) が得られるか. 考え方:複素数 a+ib が解ならば f(a+ib )=0. 一般には複素数 a+ib は解ではないの f(a+ib )=c+id. ここで, a, b を調整して( a→a* , b→b* ), f(a*+ib*)=c*+id* =0 をゼロとするような a*,b* のペアを得たい. 問題を定式化すると. 多項式 を方程式とする. 複素近似解の初期値.
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多項式からなる方程式の近似解を求める方法 Newton-Raphson法は基本的に超越関数方程式にも効果あり.ただし.... 実数解がない場合どうすれば,解(近似解)が得られるか 考え方:複素数 a+ib が解ならばf(a+ib )=0 一般には複素数 a+ib は解ではないのf(a+ib )=c+id ここで,a, b を調整して(a→a*,b→b*),f(a*+ib*)=c*+id* =0 をゼロとするようなa*,b*のペアを得たい
問題を定式化すると 多項式 を方程式とする 複素近似解の初期値 商(多項式) 剰余(1次式) B,Cを変化させながら,R,Sをゼロにする
を決定する必要あり もし, および が BおよびCで表現できれば,反復法でRと Sを同時にゼロに(近似的に)することが可能 BおよびCを(わずかに)変化させた時,ゼロとしたい対象であるRとSとはどのように表現できるだろうか Bairstowの方法の考え方
変化を微分形で表現 行列で表現 漸化式での表現 初期値であるR1,S1にΔBとΔCを増分として加算し同時にRnSnをゼロに
左辺をゼロといおいて,反復演算の初期値R1S1を設定して,増分であるΔBとΔCを決定左辺をゼロといおいて,反復演算の初期値R1S1を設定して,増分であるΔBとΔCを決定 左辺から逆行列を掛けると ここで,Cramerの公式より
ΔBを表現 ΔCを表現 Bn=Bn-1+ΔB Cn=Cn-1+ΔC Rn→0&Sn→0
1)与えられた多項式P(x)に対し,初期値B1C1で決定 される2次式x +B1x+C1で (組立て除法を用いて)除 算し,商Q(x)および剰余R1x+S1を求める 2)B1C1R1S1およびQ(x)などよりΔBΔCを決定し, 再びB2(=B1+ ΔB)C2(=C1+ ΔC)を求める 3)多項式P(x)に対し,B2C2で決定される2次式 x +B2x +C2で除算し,新しいQ(x)および剰余 R2x+S2を求める 4)新しいB2C2R2S2より,新しいΔBΔCを決定する. 5)このような操作を反復しながら,新しいRnSnおよびΔ BΔCが同時にゼロとなるようなBnCnを求め,商Q(x) を得る. 2 2 Bairstowの方法のアルゴリズム
の両辺をそれぞれBおよびCで偏微分すると, はBおよびCとは独立であるため,次の2つの式が得られる. Bで偏微分すると Cで偏微分すると
商(多項式) 剰余(1次式) と式変形すると, を で割った(Euclidの組み立て除法)商と剰余を,それぞれ, と とするように, を再び で割った商と剰余をそれぞれ, と とすることを意味する. Euclidの組み立て除法を用いて, を で割った剰余を とすると, 初期値 初期値
解と係数との関係より, となる よって....