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超高真空対応の低摩擦・低摩耗液体潤滑剤の開発. 1.概要及び問題点 宇宙用の潤滑剤は、長寿命で安定した低摩擦を実現するため、固体潤滑剤から液体潤滑剤(油またはグリース)への移行が進んでいる。液体潤滑剤としては、フッ素系合成油( PFPE )、または、近年開発された炭化水素系合成油( MAC )のいずれかが利用されている状況にある。しかし、 PFPE は添加剤を溶融できないために耐摩耗性が悪く、 MAC は添加剤が蒸発しない 10^-3Pa 台(高度 150km 相当)まででなければ、良好な耐摩耗性を維持できない。. 2.目的
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超高真空対応の低摩擦・低摩耗液体潤滑剤の開発超高真空対応の低摩擦・低摩耗液体潤滑剤の開発 1.概要及び問題点 宇宙用の潤滑剤は、長寿命で安定した低摩擦を実現するため、固体潤滑剤から液体潤滑剤(油またはグリース)への移行が進んでいる。液体潤滑剤としては、フッ素系合成油(PFPE)、または、近年開発された炭化水素系合成油(MAC)のいずれかが利用されている状況にある。しかし、PFPEは添加剤を溶融できないために耐摩耗性が悪く、MACは添加剤が蒸発しない10^-3Pa台(高度150km相当)まででなければ、良好な耐摩耗性を維持できない。 2.目的 宇宙機器の多くは10^-5Pa以下に曝されることから、本研究では、このような超高真空においても低摩擦、低摩耗を維持できる液体潤滑剤の開発に関する調査研究を実施する。 宇宙用減速歯車へのMACグリース塗布例
熱輸送デバイスの要素技術の開発 通信衛星 地球観測衛星 衛星システムの高機能化・高性能化 機器の高密度実装・高発熱化 高発熱機器・高密度実装の熱拡散・熱輸送 熱設計要求 現状ヒートパイプの 適用 高発熱機器 寸法・形状・実装性 に課題あり 発熱機器の高実装化 非放熱面への発熱機器の搭載 平板型ヒートパイプの採用 極薄の隙間からの排熱輸送 局所的な発熱の放熱面への拡散 高発熱機器の集中搭載が可能 → 機器の動作安定性を実現 → 衛星の小型/高密度化を実現 高発熱機器 各衛星の熱的成立性の実現 例)21GHz帯高度放送衛星搭載機器 各種ユーザ側ミッションの成立 平板型ヒートパイプ(JAXA試作) 「宇宙用超小型逆止弁」の位置付け ・要求事項 平板型ヒートパイプ ・重要性:低熱輸送時の動作安定性確保には不可欠 ・要求仕様:直径1mm程度、耐圧性(~数MPa) ・加工技術:微細加工・組立技術が必要 ・宇宙での使用に必須な高寿命・高信頼性 直径1mm配管 宇宙用超小型逆止弁内蔵 図1-1 逆止弁概要