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マグネター 星雲の放射モデル. 田中 周太 Shuta J. Tanaka. 今回は出番なし !?. パルサー. NASA. Spin period P ~ 10 2-3 ms Rotating Neutron Star P derivative P ~ 10 −(11-13) s/s ( パルサー星雲がいるやつ ) Spin-down power: L spin > 10 3 L ◎ (10 36 erg/s ). Magnetic braking by strong B-field ~ 10 12 G
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マグネター星雲の放射モデル 田中 周太 Shuta J. Tanaka 今回は出番なし!? 05, Jun., 2014, 高エネルギー天体現象小研究会@明野観測所
パルサー NASA Spin period P ~ 102-3ms Rotating Neutron Star P derivative P ~ 10−(11-13) s/s (パルサー星雲がいるやつ) Spin-down power: Lspin> 103L◎(1036erg/s) . . • Magnetic braking by strong B-field ~ 1012G • Pulse lumi. ~ a few % x Lspin • Most of Lspin releases as pulsar wind! • ~50 of 2000 pulsars have observable PWNe. P – P diagram Kaspi10
パルサー NASA Spin period P ~ 102-3ms Rotating Neutron Star P derivative P ~ 10−(11-13) s/s (パルサー星雲がいるやつ) Spin-down power: Lspin> 103L◎(1036erg/s) . . • Magnetic braking by strong B-field ~ 1012G • Pulse lumi. ~ a few % x Lspin • Most of Lspin releases as pulsar wind! • ~50 of 2000 pulsars have observable PWNe. P – P diagram Kaspi10
パルサー磁気圏の標準描像 Daugherty&Harding82 ? パルサーは 回転する磁石である! (B ~ 1012G, P ~ 10ms) 1016Vの電池 (単極誘導) パルサー磁気圏 ? B-γ or γ-γ pair creation パルサー風 ? Goldreich&Julian69 パルサー風 大きな電気エネルギーの極一部が磁気圏内で解放 粒子加速と電磁カスケードによるe±生成 (パルサーからのパルスを生成) 磁気圏内では相対論的 e±プラズマが生成される
パルサーとマグネター . P と P を測れるのが, パルサーのいいところ. => 回転エネルギーが正確に見積もれる! 放射E > 回転E であるために, 別のエネルギー源を必要とする 楽観的に考えれば... 単独パルサーなら, パルサー風が吹くことを期待していいのでは? (マグネターって言っても, 磁場強いだけでしょ?)
パルサーとパルサー星雲 へいっ! かに星雲 シンクロトロン成分 (電波ーX線) かに星雲 (Chandra) 中心パルサー (イメージ) NASA • パルサーからのエネルギー供給で輝く. • 供給された磁化したe±プラズマは超新星残骸に閉じ込められている. • 誕生時からのパルサーの情報を保持 G21.5-0.9 (Chandra)
マグネターとマグネター星雲 だれ? マグネター (凶悪) 1E 1547-5408 (Chandra) Vink&Bamba09 Wikipedia • マグネターからのエネルギー供給で輝く. • 供給された磁化したe±プラズマは超新星残骸に閉じ込められている. • 誕生時からのマグネターの情報を保持? G327.24-0.13 (電波) Gelfand&Gaensler07
マグネター星雲(MWN) なんてあるの? 新しいMWNを見つけると, 叩かれる (否定される). 中々, 手を出す気にならない. 例1. 1E 1547.0-5408 Vink&Bamba09発見 → Tiengo+10, Olausen+11によって否定 例2. Swift J1834.9-0846 Younes+12発見 → Esposito+13によって否定 • 観測された MWN 候補天体 (上記2天体) の特徴 • X線のみで見えている. • PWN に比べてsoftなスペクトル (Γx > 3.0). • PWN に比べてLX / Lspinが大きい. • → MWN でなく, マグネターからの放射の (Lx > Lspin) • dust scattering haloで説明可とされている
マグネター星雲(MWN) なんてあるの? と言いつつ, negative な意見ばかりでもない • まず, 第一に spin-down している. • マグネターからの particle outflow • SGR 1806-20 の Giant Flare (寺澤 burst, Terasawa+05) 後に radio afterglow を発見 (Gaensler+05). • High B Pulsar の周りに PWN が見つかっている. • PSR J1119-6127 (B = 4.1 x 1013G) in G292.2-0.5 • (SNRが有名人, e.g., Kumar+12) • PSR J1846-0258 (B = 5.0 x 1013G) in Kes 75 • (パルサーがマグネターactivity!!, Gavriil+08) • PSR J1819-1458 (B = 5.0 x 1013G) • (パルサーはRRAT, ヘンテコパルサー)
モチベーション • MWN を調べて中心天体の性質の違いを知りたい. • マグネターの磁場増幅機構 (Thompson&Duncan93) • millisecond magnetar? • 近年は, SLSN の候補としても注目されている • (e.g., Kotera+13, Metzger+13) • wind braking (e.g., Harding+99, Tong+13) • マグネターは本当に強磁場? • 磁気圏内でσ < 1の wind を生成していれば, • 強磁場でなくても回転減衰率が大きいことは説明できる.
One-zone モデル1 ST&Takahara10を踏襲 • 等速膨張、球状、一様のMWNを仮定 • RMWN = VMWN x t • Lspinをe±プラズマと磁場に分けるパラメータηを導入 • Lspin = Le± + LB = (1-η) Lspin + ηLspin • MWN内の磁場の時間進化 e±, B 時刻tでのMWN内の全磁場エネルギー 時刻tまでにMWNに注入された全磁場エネルギー
One-zone モデル 2 logN • 非熱的分布のe±プラズマを注入 • (Broken Power-law) • (1-η)Lspin = Le±= ∫Qinjγmc2dγ • プラズマのエネルギー分布の進化 ∝γ-p1 ∝γ-p2 Le± logγ γmin γb γmax パルサーから供給 放射+断熱冷却 シンクロトロン、逆コンプトン散乱光度進化を計算
MWN と PWN の違い millisecond マグネターを考える場合, 何と言っても違うのは, 回転進化. braking index を用いると, 4 パラメータで回転進化が決まる. . P = 1s, P = 10-11s/s (B = 2 x1014G), n = 3 とすると, P0がパラメータ. 回転光度Lspin [erg/s] 年齢 [yr] 初期周期が短く (P0小), 初期磁場が強いほど (n大), 初期回転光度が大きく, 回転減速が早い.
誕生初期の振る舞い 非常にコンパクトであるため, 磁場が大きく放射冷却が効く. そもそも超新星がoptically thin になるのに ~ 0.1yr はかかる. Fireball の形成? ?? MWN が小さいうちに (t ~ τ0までに) ほぼすべての初期回転エネルギーを注入! 放射冷却のみ考えても初期の注入は無視できる
MWN のモデル化 粒子の注入: (γmin =102, γb =105,γmax = 108, p1 = 1.5, p2 = 2.5) 回転進化: P = 2.07 s, P = 2.32 x 10-11s/s で固定. n = 3, B = 2.2 x 1014G, Lspin = 1035 erg/s, P0~ (1 - 10)ms (NS の年齢はほぼ特性年齢 ~ 1.4kyr) MWN の膨張速度: vMWN = 6 x102 km/s (RMWN ~ 0.87pc) logN ∝γ-p1 e±, B ∝γ-p2 Le± logγ γmin γb γmax
MWN粒子スペクトル: tthinの依存性 AXP 1E1547.0-5408 @ 4kpc のパラメータで考える. fireball が晴れ上がる時刻に MWN スペクトルは依存するのか? 磁場として, 注入されたエネルギー EB = 2 x 1045 erg B(tage) = 25 μG EB = 2 x 1046 erg B(tage) = 78 μG
EB = 2 x 1047 erg B(tage) = 250 μG EB = 2 x 1048 erg B(tage) = 780 μG MWN の晴れ上がりの時刻から粒子 分布の進化を追う必要はない. (スペクトルに関係ない低エネルギーは少しだけ違う) 残存している粒子のエネルギーは, 磁場が大きいほど小さくなる. スペクトルはどうなる? EB = 2 x 1049 erg B(tage) = 2.5 mG
MWN スペクトル シンクロトロン成分 はほとんど変化なし? 逆コンプトン成分が 大きく変動する. 絶対値はちょっと自信がない.
まとめ • MWN は存在するのか? • 観測的には, かなり不確か. (個人的には, あると思う) • MWN と PWN の基本的な違いは NS の回転進化. • 回転減速が非常に早く, 極初期のSNRとの相互作用は現在のスペクトルにさほど影響ないと思われる. • One - zone モデル • PWN では NS の回転進化の情報を得られる. • MWN では, 磁場の値 (磁化率とP0) を求めることになる. • P0に対するシンクロトロン成分の依存性は小さいかも. • ガンマ線成分が見つかれば, P0と磁化率の値に制限が付く.