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第 10 回 受信機ワークショップ @ 東大センター 2010/3/5-6. 1.85m 電波望遠鏡の進捗. ○ 木村 公洋、海田 正大、竹中 敬雅、國實 真人、 箕輪 昌裕、西村 淳、松本 浩平、黒岩 宏一、小嶋 崇文、 阿部 安宏、大西 利和、小川 英夫(大阪府大)、 米倉 覚則(茨城大)、半田 利弘(東京大)、 秋里 昂、土橋 一仁(東京学芸大)、 中島 拓、久野 成夫(国立天文台 ). ながれ. 紹介 目的 仕様 ここの開発項目 試験観測 最近の作業 まとめ、今後. 1.85m 電波望遠鏡. 野辺山電波観測所内、電波へリオグラフ観測棟横.
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第10回 受信機ワークショップ@東大センター2010/3/5-6第10回 受信機ワークショップ@東大センター2010/3/5-6 1.85m電波望遠鏡の進捗 ○木村 公洋、海田 正大、竹中 敬雅、國實 真人、 箕輪 昌裕、西村 淳、松本 浩平、黒岩 宏一、小嶋 崇文、 阿部 安宏、大西 利和、小川 英夫(大阪府大)、 米倉 覚則(茨城大)、半田 利弘(東京大)、 秋里 昂、土橋 一仁(東京学芸大)、 中島 拓、久野 成夫(国立天文台)
ながれ • 紹介 • 目的 • 仕様 • ここの開発項目 • 試験観測 • 最近の作業 • まとめ、今後
1.85m電波望遠鏡 野辺山電波観測所内、電波へリオグラフ観測棟横
目的 (1) 中小口径という特長を活かした ミリ波サブミリ波帯における 分子雲の広域サーベイ観測 (2) 電波望遠鏡の各部の開発のテストベンチ
特徴 12CO, 13CO, C18O(J=2-1)の同時観測 ビームサイズ: 約2.7分角 1.85m:230GHz 0.1pc@140pc, 1pc@1-2kpc 広域観測に特化 OTF観測
観測ターゲット • (巨大)分子雲の性質 • 12CO, 13CO • 銀河系(数kpc以内)の分子ガスの性質 • 大質量星形成の有無 • 系外銀河との比較も念頭に(大口径望遠鏡) • 比較すべきデータ • Planck, Akari, Fermi
主な仕様 ○観測周波数 230GHz帯 ○ビームサイズ 2.7分角 ○受信機 2SBミクサ 直線1偏波 3ライン同時観測(12CO,13CO,C18O) ○光学系 ・主鏡直径 1850mm ・鏡面精度 19μm r.m.s (フィッティング後) ・主鏡材質 アルミニウム(AC4C)1枚鏡 ・光学系タイプ カセグレンナスミス方式
主な仕様 ○レドーム ・内径 2.92m ・材質 ゴアテックス(RA7956) ○分光計 ・タイプ フーリエ変換型デジタル分光計 ・分光計帯域 0~1GHz ・分光点数 16384点 ○制御(観測プログラム) ・駆動 経緯台・・PID制御 ・ポインティング精度 5秒角(光学ポインティング) ・観測プログラム PythonおよびC言語
主鏡の開発 自重・気温差・(風)・(日射)に 強い構造を目指す。 モデルA 採用 ・鏡面厚さ一定+中心で太い放射リブ モデルB ・リブなし+鏡面を中心で厚く モデルC ・モデルB+細いリブ
モデルA アンシスによる EL0°での自重変形 • 20μm (波長の1/20)以下で小さい。 Max 18μm モデルC モデルB Max 19μm Max 20μm
Antenna pattern(気温差)230GHz 変形前 First side lobe -25[dB] 変形後 gain-loss -0.1[dB] First side lobe -15[dB]
アンテナ鋳物の製作 1.砂型を製作 2.アルミを流し 込む 4.鋳物の完成 3.砂型を壊し鋳物を取り出す
主鏡製作 ターニング旋盤で加工中 の主鏡 測定結果:鏡面精度~19umr.m.s.0.93@345GHz
光学系 - カセグレンナスミス方式 ○楕円鏡でのベンド角を小 ○平行ビームを作ることで、 アライメントに強くなる。
LO信号 Dewar内部の様子 HEMTアンプ RF信号 2SBミクサ HEMTアンプ
IF系 1つの分光計で 3ライン同時観測
Attenuator • 2SB受信機、IF系の整備 BPF、アンプ等の製作、組合せ USB LSB 分光計 Divider BPF Mixer FilterAmp Coupler
デジタル分光計0-1GHzバンキャラ 強度 13 12 CO 18 CO CO Hot Cold 1000MHz 0 200 500 800
駆動 サーバー • Python等を用いた駆動・観測プログラムの開発 位置計算 サーバー 分光計 サーバー load サーバー SG制御 サーバー C言語 Python 駆動 モジュール 分光計 モジュール load モジュール SG制御 モジュール 観測プログラム
FFT 電波分光計システムの開発 OSwindows → Linux ソケット通信制御により、制御系と同期 分光計
OTF(On The Fly)観測 望遠鏡サーバーと分光計サーバーをntpで時間同期させることで、精度良く連続したデータ取得が可能
Path length modulator(光路長変調機)の開発 ・・・・片瀬ポスター 電波 光路長を約10Hzで変動させる事で、定在波を除去する。
搭載試験結果 約1/5 ベースライン測定 スプリアス 青:PLMなし 緑:PLMあり(10Hz)
2009年9月 3ライン同時観測のファーストライト@野辺山 20 τ ~0.8 Ta* 0 -30 0 20 Vlsr(km/s)
2009年9月OTF観測@S140 τ ~0.8 観測領域 20分角×20分角 観測時間 40分+40分 12CO(J=2-1) 13CO(J2-1) 10 -10 10 -10
2009年9月3ライン同時OTF観測@M17SW τ ~0.8 観測領域 20分角×20分角 観測時間 40分+40分 12CO 10 13CO C18O -10 10 -10
現在の作業 • ポインティング精度の向上 • IF系の修正 • 観測プログラムの開発など
光ポインティング 光望遠鏡を用いて、望遠鏡の指向性誤差を観測して補正を行う。
光ポインティング 補正後 補正前(約200点) ポインティング誤差 30秒角 → 6.3秒角
電波ポインティング@太陽 ポインティング誤差 30秒角
IF系の変更 • 旧 1st LO ~225.5GHz 12CO~230.538GHz 13CO~220.399GHz C18O~219.560GHz 2ndIF 12CO ~ 5.038GHz 13CO ~ 5.102GHz C18O ~ 5.940GHz
1つの分光計で 3ライン同時観測
IF系の変更 12CO~230.538GHz 13CO~220.399GHz C18O~219.560GHz • 旧 1st LO ~225.5GHz 2ndIF 12CO ~ 5.038GHz 13CO ~ 5.102GHz C18O ~ 5.940GHz • 新 1st LO ~225.84GHz 2ndIF 12CO ~ 4.698GHz 13CO ~ 5.441GHz C18O ~ 6.280GHz
13 12 CO 18 CO CO 新IF系を用いたTrx測定 Trx ~110K
まとめ・性能 • 一酸化炭素分子輝線(J=2-1)の 3ライン(12CO、13CO、C18O)同時観測に成功した。 • OTFを用いたM17SW の3周波同時マッピングに成功した。 • ポインティング作業・IF系の改良・ミクサ交換 • Trx(受信機~分光計) ~ 110K ここ半年の作業
展望 • 受信機・アンテナの評価(アラン分散・能率)をすすめる • 今シーズン(~5月)までに科学観測を行う。 • リモート観測化への整備(モニター等) • マルチビーム化・・・はありません • 雪対策・・・(レドーム上につもります)