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特定領域「火山爆発のダイナミックス」平成 17 年度シンポジウム. 2006.3.3. 水準測量から見た有珠山の中長期的活動. 北海道大学大学院理学研究科 地震火山研究観測センター 森 済. 有珠山近傍の上下変動 活動期:活動火口を含む領域で大規模隆起 隆起停止が終息の目安 静穏期:定常的沈降、隆起中心が沈降中心 活動が古いほど沈降率小 次期活動直前まで継続的沈降. 広域の変動 活動期 : 隆起・膨張⇔活動中心 ;100m 程度以上の隆起 静穏期 : 収縮・沈降か? 中長期的な変動は?.
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特定領域「火山爆発のダイナミックス」平成17年度シンポジウム特定領域「火山爆発のダイナミックス」平成17年度シンポジウム 2006.3.3 水準測量から見た有珠山の中長期的活動 北海道大学大学院理学研究科 地震火山研究観測センター 森 済
有珠山近傍の上下変動 活動期:活動火口を含む領域で大規模隆起 隆起停止が終息の目安 静穏期:定常的沈降、隆起中心が沈降中心 活動が古いほど沈降率小 次期活動直前まで継続的沈降 広域の変動 活動期:隆起・膨張⇔活動中心;100m程度以上の隆起 静穏期:収縮・沈降か? 中長期的な変動は?
有珠山周辺の一等水準路線 J13 6609 6602 7173 7170 7189 J6
有珠山の20世紀の活動と広域水準測量(国土地理院のデータ)有珠山の20世紀の活動と広域水準測量(国土地理院のデータ) 1905年 1.1910年明治新山生成活動 2.1943-45年昭和新山生成活動 1953年 1968年 3.1977-82年有珠新山生成活動 1985-86年 1992年(北は無し) 4.2000年新山生成活動 2000年(北のみ) 2004年
有珠山広域水準測量による比高経年変化 <既知> 活動期:局所的大規模隆起 静穏期: 有珠山近傍(半径数km程度)では、 恒常的沈降 過去の活動に対応した、沈降中心 を含む (左図より) 有珠山に近いほど変動量大 活動期を含む→沈降 静穏期のみ →隆起 静穏期は深部ソースにマグマ蓄積 ↓ 広域隆起 (中心部は持続的沈降) 活動期には、マグマ上昇 ↓ 広域沈降 (中心部活動域では大規模隆起)
有珠山周辺の一等水準路線 北 西 南 ■:解析に使用した水準点、有珠山(中心から10km以遠)
有珠山の噴火活動と広域一等水準測量(10km以遠)との対応有珠山の噴火活動と広域一等水準測量(10km以遠)との対応 1.西路線:BM7189以西 1905、1954、1968、1986,1992、2004 2.北路線:BM6604以北 1905,1953、1968、1985、2000、2004 3.南路線:BM7199以南 1905、1953、1968、1985、1992、2004 静穏期:1.1953・54-1968 2.1985・86-1992(北路線無し) 活動期:1.1905-1953・54(明治新山、昭和新山) 2.1968-1985・86(有珠新山)
静穏期の広域上下変動①(1953-1968、1985-1992) (0点は有珠山中心)
静穏期の広域上下変動②(1953-1968、1985-1992)静穏期の広域上下変動②(1953-1968、1985-1992) 1953-1968 西・南-同傾向 北はやや異なる 1985-1992 西・南-同傾向 (0点は有珠山中心)
静穏期の広域上下変動③(1953-1968、1985-1992)静穏期の広域上下変動③(1953-1968、1985-1992) 10km:ややずれる 15km、20km:差は小 (0点は有珠山中心)
広域上下変動と有珠山の火山活動 遠方の水準点基準、有珠山山麓以遠では、 ・活動期:沈降 ・静穏期:緩やかな隆起 有珠山に近い程、変動量大→隆起中心は有珠山? 静穏期の隆起ソースを有珠山直下と考える →ソースは10km以深 西・南路線の一致は良いが、北路線はやや異なる →水平位置のズレ? 活動期の沈降ソースの位置と深さは?