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大質量星形成領域 G9.62+0.20 でのサイズ決定. ~. ~. 6.7GHz メタノールメーザは アストロメトリに最適か?. 岸本 淳宏 (山口大学 理学部 B4 ). 発表の流れ. 研究背景 メタノールメーザのサイズ コア / ハロー構造 サイズ決定の意義 観測天体について 観測 結果 VLBI マップ uv- 距離 vs. ビジビリティ振幅 ガウシアンフィッテイング 考察. メタノールメーザのサイズ. 一般的に信じられているメタノールメーザのサイズ (6.7GHz) . ⇒ 約 3AU (Menten et al. 1992)
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大質量星形成領域G9.62+0.20でのサイズ決定 ~ ~ 6.7GHzメタノールメーザは アストロメトリに最適か? 岸本 淳宏 (山口大学 理学部 B4)
発表の流れ • 研究背景 • メタノールメーザのサイズ • コア/ハロー構造 • サイズ決定の意義 • 観測天体について • 観測 • 結果 • VLBIマップ • uv-距離 vs. ビジビリティ振幅 • ガウシアンフィッテイング • 考察
メタノールメーザのサイズ • 一般的に信じられているメタノールメーザのサイズ(6.7GHz) . ⇒ 約3AU(Menten et al. 1992) 問題点:Menten et al.はW3(OH)の6.7GHzでの観測結果だけで述べ ている. • Menten et al.で用いられたサイズ決定の方法 ⇒一つのガウシアンを用いたフィッティング. • Minier et al. (2002)は12.2GHzのメタノールメーザで二つのガウシアンを用いたフィッティングを採用(3天体). • スポットをコア/ハロー構造として説明. • コア: 2-20 AU • ハロー: 12-290 AU
コア/ハロー構造 • メーザ放射領域は右図のような二つの構造で構成される コア構造とハロー構造で独立にガウシアンフィッティングを行う. サイズ
サイズ決定の意義 • 6.7GHzメーザスポットのサイズの研究 • まだあまり行われていない • アストロメトリーへの影響 • サイズが大きいと・・・ • 強度の強い天体でないと観測できない. • 高精度観測が困難(?)
今回の研究対象天体 G9.62+0.20について • 5.7kpcの距離にある大質量星形成領域. • 領域D,E,F(Norris et al. (1993))でメタノールメーザが発見されている. ⇒今回の観測中心は領域E • 領域D,F(Hofner et al. 1996)では水メーザも発見されている. De Buizer et al. (2003) • Minier et al. (2002)で既に12.2GHzのVLBI観測が行われ,サイズ決定済み. 12.2 vs 6.7 GHzの サイズ比較
諸元 観測網 : JVN 5局 • 石垣,入来,山口,水沢,臼田 • 基線長 : 6.5~50.1 Mλ • 観測天体 : G9.62+0.20 • 観測日 : 2007年 7月 29日 (通算日210) • 周波数帯:6.664-6.680GHz • 帯域幅 : 4MHz (6665-6669MHz), • 分光点数 : 1024点 ⇒速度分解能: 0.175km/s • ビームサイズ:0.023″×0.0021″
領域E 200AU 領域D 10000AU Minier et al. (2000) VLBIマップ D 領域Eのコンポーネントは二つの直線構造上に分布
12.2GHz 成分C uv-距離 vs. ビジビリティ振幅 Minier et al. (2002) 6.7GHz単一鏡フラックス 5630 (Jy) 20Mλでフラックスが一度極小. その後,別の成分がなだらかに減少.
6.7GHz uv-距離 vs. ビジビリティ振幅 12.2GHz Minier et al. (2002) 成分F1 6.7GHz単一鏡フラックス 718.5 (Jy) • 最短基線で急激に低下. • その後なだらかに減少.
C C成分 ハロー構造 コア構造 F1 F成分 ハロー構造 コア構造 ガウシアンフィッティング ハロー構造は2点でフィッティング. ハローのサイズの下限を与える.
6.7GHz Halo Core (mas) (AU) (mas) (AU) C 12 68 1.4 8.0 F1 >15 >86 1.8 10 12.2GHz C 11 62.7 2.8 16 F1 >30 >171 1.0 5.7 ガウシアンフィッティングの結果 • 構造サイズは3AU よりも大きい値となった.
考察とまとめ 今回 二つのガウシアンを用いたサイズ決定を行えた. 結果 • コア構造だけでもサイズは3AUを超えていた. • ハロー構造のサイズは68AUを超えていた. • 全てのスポットがコンパクトであるわけではない. • アストロメトリーへの利用はコア構造を観測する必要がある. Menten et al.の述べる3AUを超えるサイズのコンポーネントもあり,アストロメトリへの利用は気をつける必要がある.
今後の展望 • メーザの寿命 • 連続波のマップとの重ね合わせ • D領域に出たコンポーネントと水メーザとの位置関係