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中間取りまとめ資料集

中間取りまとめ資料集. アジア・アフリカ主要国の所得水準 (1人あたりGNI(単位:USドル)). (出典:世界銀行 World Bank Atlas ※ ローデシアとしての数値). アジア・アフリカのODA受取額の推移. 百万ドル. 20000. アフリカ. アフリカ. アジア. 15000. アジア. ※ うち約4割が東アジア向け. 10000. 5000. 0. 1960. 1962. 1964. 1966. 1968. 1970. 1972. 1974. 1976. 1978. 1980. 1982. 1984. 1986.

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  1. 中間取りまとめ資料集

  2. アジア・アフリカ主要国の所得水準(1人あたりGNI(単位:USドル))アジア・アフリカ主要国の所得水準(1人あたりGNI(単位:USドル)) (出典:世界銀行 World Bank Atlas※ローデシアとしての数値)

  3. アジア・アフリカのODA受取額の推移 百万ドル 20000 アフリカ アフリカ アジア 15000 アジア ※うち約4割が東アジア向け 10000 5000 0 1960 1962 1964 1966 1968 1970 1972 1974 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 ※アジア、アフリカ等地域の定義は、OECD DACの分類(アジアは中東を含む。アフリカは北アフリカを含む。)に従う。 (出典:OECD DAC)

  4. ODA総額 我が国からの経済発展基盤向けODA供与額の推移 15000 経済インフラ・サービス 10000 5000 0 1967 1969 1971 1973 1975 1977 1979 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 (出典:OECD DAC)

  5. 日本のODAによる東アジアの経済発展基盤整備日本のODAによる東アジアの経済発展基盤整備 インドネシア 電力 道路 鉄道 通信 20% 20% 50% 50% ※ジャカルタ首都圏の高速道路の約20%を建設 ※ジャワ幹線複線化部分の約50%を建設 ※通信ネットワークの総延長の約50%を敷設 ※発電設備総容量の約20%を整備 フィリピン 水資源 電力 道路 洪水対策事業 16% 13% 100% 8% ※発電設備総容量の約8%を整備 ※道路の13%を改善 ※1300万人(人口の16%)分の水を供給 ※主要な22件の事業のうち全てを日本が支援 タイ 15% 40% 電力 水資源 橋梁 82% ※発電設備総容量の約15%を建設・改修 ※バンコク首都圏の水処理設備の40%を建設 ※チャオプラヤ川に架かる橋梁17橋中14橋を建設 (※ODA白書2004年版より経済産業省作成)

  6. ODA予算とその他の主要経費比較(指数) (※当初予算ベース) ODA予算の推移 (※ODA白書2004年版より経済産業省作成)

  7. DAC主要国の過去10年間(1995年-2004年)累積ODA実績DAC主要国の過去10年間(1995年-2004年)累積ODA実績 米国 19% 米国(1位 19%) その他 27% 日本(2位 18%) フランス(3位 11%) ドイツ(4位 11%) 日本 18% オランダ 英国(5位 8%) 6% オランダ(6位 6%) 英国 8% フランス その他 11% ドイツ 11% (出典:OECD DAC)

  8. STEP(本邦技術活用条件)について 1.STEP(Special Terms for Economic Partnership:本邦技術活用条件)とは     我が国の優れた技術やノウハウを活用し、途上国への技術移転を通じて我が国の「顔の見える援助」を促進するため、平成14年に創設されたタイド円借款制度。 2.対象国     円借款の対象国であり、OECDルール上タイド借款が供与可能な国(LDC及び中進国以外)。 3.対象分野及び供与条件  (1)対象分野:    ○橋梁・トンネル        ○港湾       ○空港            ○都市交通システム    ○通信・放送・公的情報システム ○発電・送配電    ○石油・ガス輸送貯蔵施設   ○都市洪水対策事業    ○幹線道路・ダム (我が国の耐震・免震技術、地盤処理技術、急速施工技術が活用されるもの)    ○環境対策事業 (我が国の大気汚染防止技術、水質汚濁防止技術、廃棄物処理・再資源化技術、熱回収・廃熱利用技                 術が活用されるもの)  (2)供与条件    金利・償還期間 : OECDルール上タイドが可能となる水準(現行、償還期間は40年(据置10年)、金利は0.40%。 また、オプションとして償還期間30年(据置10年)、金利0.30%も適用可。)    調達条件     : 主契約は日本タイド、下請けは一般アンタイド。主契約については借入国との共同企業体(JV)を認                 めるが、本邦企業が当該JVのリーディング・パートナーとなることが条件。    融資比率     : 総事業費の85%相当額までが円借款の融資対象。    原産地ルール  : 円借款融資対象となる本体契約総額の30%以上は日本を原産とする資機材を調達する。 ※ 調達プロセスの公正性を確保するため、借款資金やJBIC調査費用等を活用して、第三者機関などによる調達手続       きに関する入札後の監査を導入する。

  9. 二国間ODAの地域別配分の推移 ※左から 注:(1)1990年以降の欧州地域に対する実績には東欧向けを含む。    (2)供与額を回収額が上回る場合、数値はマイナスとなる。    (3) 「その他」は、複数国を対象とするもの等。 (※ODA白書2004年版より経済産業省作成)

  10. 主要国のODA供与先(地域別) 1960年~2003年の地域別ODA累積供与額 (1)日本 (2)アメリカ (3)フランス (4)英国 ※アジア、アフリカ等地域の定義は、OECD DACの分類(アジアは中東を含む。アフリカは北アフリカを含む。)に従う。 (出典:OECD DAC)

  11. 主要国のODA供与先(地域別) 1960年~2003年の地域別ODA累積供与額 (5)ドイツ (6)イタリア ※アジア、アフリカ等地域の定義は、OECD DACの分類(アジアは中東を含む。アフリカは北アフリカを含む。)に従う。 (出典:OECD DAC)

  12. 主要国のODA供与先(セクター別) 1967年~2003年のセクター別ODA累積供与額 (1)日本 (2)アメリカ (3)フランス (4)英国 (※「その他」は、構造調整支援や債務救済、緊急援助等) (出典:OECD DAC)

  13. 主要国のODA供与先(セクター別) 1967年~2003年のセクター別ODA累積供与額 (5)ドイツ (6)イタリア (※「その他」は、構造調整支援や債務救済、緊急援助等) (出典:OECD DAC)

  14. 主要国のODA供与先(形態別) 1960年~2003年の形態別ODA累積供与額 (1)日本 (2)アメリカ グロス ネット (3)フランス (4)英国 (※ネット=支払額(グロス)-償還額) (出典:OECD DAC)

  15. 主要国のODA供与先(形態別) 1960年~2003年の形態別ODA累積供与額 (5)ドイツ (6)イタリア (出典:OECD DAC)

  16. DAC加盟国からアジア・アフリカへの民間海外直接投資の推移DAC加盟国からアジア・アフリカへの民間海外直接投資の推移 アジア ※うち8割以上が東アジア アフリカ ※アジア、アフリカ等地域の定義は、OECD DACの分類(アジアは中東を含む。アフリカは北アフリカを含む。)に従う。 (出典:OECD DAC)

  17. 途上国のガバナンス指標の例 (米国MCA※(Millennium Challenge Account)の例) ●正義の支配 (汚職、法規制、説明責任、政府の効率性、市民の自由、政治的権利) ●人的資本 (予防接種率、初等教育終了率、政府初等教育支出、政府保健医療支出) ●経済的自由 (国の格付、インフレ、規制の質、財政赤字、貿易政策、ビジネス開始に要する日数) ※MCA:2002年3月にブッシュ大統領が低所得国の経済成長と貧困削減を目的として提唱したものであり、上述したような指標等を満たした国に対して、この特別会計から援助を行うもの。 (※白井委員(慶應義塾大学総合政策学部助教授)作成資料より経済産業省作成)

  18. ODAを巡る近年の国際的な動き ・国際社会においては、2000年にミレニアム開発目標を策定して途上国の開発問題に取り組んできたことに加え、多発する紛争やテロを予防し、平和を構築する観点等から、サミットや国連の国際会議等において、開発問題への取組強化の議論がある。 1.MDGsを巡る最近の主なスケジュール 4月22、23日 アジア・アフリカ首脳会議(インドネシア・ジャカルタ) 5月3日   OECD閣僚理事会(開発セッション)(フランス・パリ) 7月6~8日  G8サミット (イギリス・グレンイーグルズ) 9月14~16日 国連ミレニアム宣言中間レビュー首脳会合(アメリカ・ニューヨーク) 2.ミレニアム開発目標(MDGs:Millennium Development Goals)について ○MDGsとは、2000年9月ニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言と1990年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめたもの。2015年までに達成すべき8つの目標として、極度の貧困及び飢餓の撲滅、普遍的初等教育の達成、環境の持続可能性の確保、開発のためのグローバル・パートナーシップの推進等を具体的数値と共に掲げている。 《ターゲット等》 →・2015年までに1日1ドル未満で生活する人口比率を半減 ・2015年までに飢餓に苦しむ人口の割合を半減 ・2015年までに全ての児童が初等教育を修了 等

  19. ODAを巡る近年の国際的な動き(続き) 3.アナン国連事務総長による報告書におけるODA関連の記述(2005年3月)(粋) ○先進国は、遅くとも2015年までにODAの対GNI比0.7%目標を達成するためのタイムテーブルを策定すべき。 ○手始めに遅くとも2006年までに大幅にODAを増加し、また2009年までに少なくとも0.5%を達成すべき。 4.アジア・アフリカ首脳会議における小泉首相の発言(2005年4月)(粋) ○ODAの対GNI比0.7%達成に向け努力。 (1)アジア・アフリカ地域を中心に今後5年間で防災・災害復興関係に25億ドル以上を支援。 (2)2008年にTICADⅣを開催。今後3年間でアフリカ向けODAを倍増。 (3)アジア青年協力隊の創設、アジアの生産性運動の知見をアフリカで活かすための支援等により、今後4年間でアフリカにおいて1万人の人材育成支援を実施。

  20. ODAを巡る近年の国際的な動き(続き) 5.アジア・アフリカ首脳会議におけるアフリカ首脳の発言(2005年4月)(粋) ○アフリカ諸国はアジアの商品の輸入国。アジアからのさらなるアフリカへの投資によりアフリカがアジアへ輸出できる能力を持てるようになることを歓迎。(ボツワナ) ○先進国は、ODAの対GNI比0.7%という約束を守ることができていない。(コートジボワール) ○経済面でのAA協力を強化するために投資促進の枠組、市場アクセスの改善、投資を促進する金融面での協力などが重要。(ウガンダ) ○MDGsはAA諸国の連帯により達成可能。アジアの経験に学びたい。(ザンビア) 6.OECD閣僚理事会における声明(2005年5月)(粋) ○ODA:モンテレイ合意の援助総額の大幅な増額にコミット。全てのドナーに最善を尽くすよう求める。 ○アフリカ:投資のための環境整備、内外の資本の動員、農業生産性の向上等、アフリカ諸国によるMDGs達成のための努力を多角的に支援。 7.G8サミット(グレンイーグルズ)における我が国の声明(2005年7月)(粋) ○今後5年間のODA事業量について100億ドルの積み増しを目指す。 ○今後3年間でアフリカ向けODA倍増。 ○今後5年間で50億ドルの「保健と開発に関するイニシアティブ」を立ち上げた。 ○アフリカ開発銀行と連携し、「アフリカ民間セクター開発のためのイニシアティブ」の基金に対し、今後5年間で10億ドル以上を供与する。

  21. DAC諸国におけるODA実績の対GNI比 % 0.90% (2004年) 0.80% 0.70% 0.60% 0.50% 0.40% 0.30% 0.20% 0.10% 0.00% 英国 日本 米国 ドイツ カナダ スイス イタリア オランダ スペイン フランス ギリシャ ベルギー ノルウェー ポルトガル デンマーク フィンランド アイルランド オーストリア スウェーデン オーストラリア ルクセンブルグ ニュージーランド (出典:OECD DAC)

  22. 日本以外のDAC主要国は対GNI比0.7%を目指して対応方針を公表日本以外のDAC主要国は対GNI比0.7%を目指して対応方針を公表 フランス G7のODA実績:2000-2004(指数) 2007年までにODAの対GNI比0.5%、2012年までに0.7%を実現。 206 米国 「ミレニアム挑戦会計(MCA) 将来的に年額50億ドルまで増額。2006年度は30億ドル増額要求中。 191 181 174 イタリア 149 2010年までにODAの対GNI比0.51%、2015年に0.7%を実現。 145 英国 2013年までにODAの対GNI比0.7%を実現。 ドイツ 2010年までにODAの対GNI比0.51%、2015年までに0.7%を実現。 66 日本 カナダ 2010年までに倍増(2001年基準)。 (注)2004年は暫定値

  23. 海外において日本企業が直面する問題点の件数(2004年)海外において日本企業が直面する問題点の件数(2004年) (※貿易・投資円滑協議会「各国・地域の貿易・投資上の問題点と要望「2004年版」より企業アンケート上位10項目を抜粋)

  24. 世界のエネルギー需要見通し その他 16,487 14,404 ブラジル 20% 12,194 ロシア BRICs 28% 2% インド 5% 10,345 約2倍 6% 中国 28% 15% 28% 東アジア 28% ASEAN等 26% 25% 7% 28% 27% 6% 約2倍 (OECD) 日本・韓国 26% 24% (OECD) 北米 ヨーロッパ オセアニア 42% 39% 36% 44% (出典:IEA World Energy Outlook 2004)

  25. 地球環境問題とODA ・途上国の発展とともに、地球温暖化問題等の地球環境問題が深刻化し、我が国の技術も活用したグローバルな対応が求められてきている。さらに、2005年2月に京都議定書が発効し、我が国として京都議定書の6%の温室効果ガス削減目標を確実に達成することが求められている。 ・目標達成に当たっては、国際的ルールを踏まえながら、ODAも有効に活用しつつ、京都メカニズムを本格的に活用していくことが必要。 京都メカニズムの概要 京都議定書目標達成計画(2005年4月閣議決定)における位置付け ○海外で温室効果ガスの削減事業を実施し、その成果である削減量(クレジット)を、京都議定書の目標達成に利用できる制度。 ○京都メカニズム推進・活用の意義 ・我が国は、「京都議定書の確実かつ費用効果的な達成」と「地球温暖化防止への国際貢献」の観点から、京都メカニズムを適切に活用していくことが重要。 ○プロジェクトの形成支援等 ・京都メカニズムを推進・活用するための基盤の整備、プロジェクトの発掘及び案件形成を支援するための取り組みを進める。 ・京都メカニズムを推進・活用するに際しては、国際的なルールに従いつつ、被援助国の合意を前提として、ODAの有効な活用を進める。 ・クリーン開発メカニズム(CDM):      途上国と共同で削減事業を実施。 ・共同実施(JI):      他の先進国と共同で削減事業を実施。 ・排出量取引: 他の先進国から割当量を取得。             日本 途上国・ ロシア等の先進国 :削減事業の実施 資金・技術 削減量 ↓ 我が国の目標達成に利用

  26. CDMに係るODAのルール ODAの「流用(diversion)」禁止 (マラケシュアコード The Marrakesh Accords, 2001) 決定17/CP7(第12条) 京都議定書第12条に定められるCDMのための方法および手順 附属書Ⅰ締約国によるCDM事業に対する公的資金供与が政府開発援助の流用となってはならず、附属書Ⅰ締約国の資金的義務とは切り離されて、それに組み入れられることがあってはならないと強調し、 Decision 17/CP.7Modalities and procedures for a clean development mechanism as defined in Article 12 of the Kyoto Protocol Emphasizing that public funding for clean development mechanism projects from Parties in Annex I is not to result in the diversion of official development assistance and is to be separate from and not counted towards the financial obligations of Parties included in Annex I , <参考:CDMに活用されたODA資金のDACにおけるODAとしての計上方法>  OECDの開発援助委員会(DAC)では、 CDMに活用されたODA資金について、取得クレジット相当価額を控除したうえで、DACにおけるODAとして計上可能と決定。 (2004年4月DACハイレベル会合)

  27. 我が国との貿易関係の変化(東アジア地域の高まり)我が国との貿易関係の変化(東アジア地域の高まり) 直接投資:27% 直接投資:38%(1992~2001年度合計の世界シェア) 14%→13% 輸入シェア 26%(1992)→20%(2002) EU NAFTA 輸出シェア31%(1992)→31%(2002) 20%→15% 人口:約4.2億 実質成長率:約3.4%、 人口:約1.27億人 実質成長率:約0.3% 人口:約3.8億 実質成長率:約1.0% 直接投資:18% 33%→42% 31→43% 東アジア (中韓台香ASEAN10) 人口:約18.9億 実質成長率:約7.7% 資料)経済産業省作成。 備考)年の記載なき場合は、     一例に倣う。     人口・実質成長率は 2002年のデータ。

  28. EPA(経済連携)の主な内容(3本柱) (1)自由化分野 物品貿易、サービス貿易、投資、人の移動 (2)円滑化分野 原産地規則、税関手続、ペーパーレス貿易、基準認証、知的財産、政府調達、競争 (3)協力分野 金融サービス、情報通信技術、科学技術・環境、教育及び人材育成、貿易・投資促進、中小企業、資源・エネルギー、観光、農業、ビジネス環境整備、紛争解決手続 ※現在、韓国、フィリピン、マレーシア、タイ、ASEANと交渉中。インドネシアとも7月に交渉開始予定。インド、チリ、オーストラリア、スイス等とは連携可能性について検討中。なお、シンガポールとメキシコは、それぞれ2002年11月、2005年4月に既に協定発効済み。

  29. DAC主要国のODA実績の推移 (出典:OECD DAC)

  30. 骨太の方針2005におけるODA関連記述 【本文抜粋】 経済連携の推進、対日投資促進プログラムの加速化・強化を通じて国際連携を加速する。また、ミレニアム開発目標に寄与するためODAの対GNI比0.7 %目標の達成に引き続き努力するとの観点から、我が国にふさわしい十分なODAの水準を確保する。このため、別表1の(6)の取組を行う。 【別表1(6)より抜粋】 (経済連携の推進) ・WTO新ラウンド交渉の2006 年までの妥結に向けて積極的に取り組みつつ、経済連携協定の締結を飛躍的に拡大させる。このため、「今後の経済連携協定の推進についての基本方針」(平成16 年12 月21 日) にのっとり、政府一体となって、東アジア等を中心として質の高い経済連携を戦略性をもって推進することとし、そのため、適時、経済連携の結果を数値で確認することなどにより、経済連携の促進を図る。 ・ODAや民間リソースを活用しつつ、相手国の人材育成や制度整備等を支援する。 ・経済効果の高い経済連携が締結されるよう、その経済効果を分析し活用する。 (ODAの事業量の戦略的拡充と改革) ・ODAについては、諸外国の動向を踏まえ、我が国の外交を効果的に展開するため、内容を精査し、効率化を進めつつ、事業量の戦略的拡充を図る。その際、重点地域及び重点分野を明確化し、官民のパートナーシップを強化する。 ・ODAについては、国会における決算審査等の結果をいかし、適正な実施を図る。ODAプロジェクトの成果について、費用対効果を含め第三者による客観的評価を行い、その結果を公表するとともに、ODA政策の企画・実施に反映させるサイクル(PDCA サイクル)を確立させる。特に、無償資金協力等について、プロジェクトに要したコストを含む定量的な事後評価の実施を徹底し、調達コストの縮減を含め、より効率的な執行に改善する。

  31. ODA大綱 ・2003年8月に改定された新ODA大綱では、途上国の安定と発展への貢献を通じ、我が国の安全と繁栄を確保するという国益の観点が我が国ODAの目的として明確に位置づけられた。 (※目的より抜粋) 「 我が国のODAの目的は、国際社会の平和と発展に貢献し、これを通じて我が国の安全と繁栄の確保に資することである。・・・ ・・・我が国は、世界の主要国の一つとして、ODAを積極的に活用し、これらの問題に率先して取り組む決意である。こうした取組は、ひいては各国との友好関係や人の交流の増進、国際場裡における我が国の立場の強化など、我が国自身にも様々な形で利益をもたらすものである。  さらに、相互依存関係が深まる中で、国際貿易の恩恵を享受し、資源・エネルギー、食料などを海外に大きく依存する我が国としては、ODAを通じて開発途上国の安定と発展に積極的に貢献する。このことは、我が国の安全と繁栄を確保し、国民の利益を増進することに深く結びついている。特に我が国と密接な関係を有するアジア諸国との経済的な連携、様々な交流の活発化を図ることは不可欠である。・・・」 Ⅰ.理念-目的、方針、重点 1.目的 2.基本方針 3.重点課題 4.重点地域 Ⅱ.援助実施の原則 Ⅲ.援助政策の立案及び実施 1.援助政策の立案及び実施体制 2.国民参加の拡大 3.効果的実施のために必要な事項 Ⅳ.ODA大綱の実施状況に関する報告

  32. 東アジアにおけるインフラに対するニーズ調査(2005年~2010年)東アジアにおけるインフラに対するニーズ調査(2005年~2010年) (出典:ADB・JBIC・世銀「CONNECTING East ASIA」))

  33. 途上国のガバナンス等の向上 ・持続的成長のためには、途上国政府が自ら制度構築や産業基盤整備に取り組んでいく仕組みを作ることが必要であり、国際機関等においても、途上国にPRSPの策定を奨励する等の取組が進められている。我が国もこのような国際機関の取組等に積極的に参画している。 ※ベトナムにおけるPRSC(日本はPRSC3から参加) ベトナムPRSC3の概要 【日本として積極的に関与している部分】 1.市場経済化  ・貿易自由化  ・国営企業改革  ・金融セクター改革  ・民間企業育成  ・大型インフラ 2.開発政策  ・教育  ・保健 等 3.ガバナンス  ・公的財政管理  ・法整備  ・行政改革  ・汚職対策  ・情報提供能力 公共支出管理、投資・ビジネス環境整備  ・国営企業改革・補助金の削減等による政府     支出の改善  ・日越共同イニシアティブ(※)を踏まえた投資   環境の改善 ※ベトナムの投資環境の改善を目的とした日越両国によるアクション・プログラム。2003年に両国間で合意された。 ※PRSCとは  各国が定めた貧困削減戦略(Poverty Reduction Strategy Paper:PRSP)に基づき、その実施を支援するために供与される世銀の構造調整型プログラムローンをPRSC(Poverty Reduction Support Credit)という。 PRSCは、従来の構造調整型借款とは異なり、より長いタイムスパンでの国家戦略を支援するものとして、その国の予算サイクルに合わせ、複数回にわけて実施される。また、PRSCでは、PRSPの改革方向性に見合った改革項目が当該国政府により実施されたことを確認し、その達成へのいわば報酬の形で融資が行われる。

  34. 債務救済措置の変遷 1988年 トロント・ターム (33%削減) 注 (1) (パリクラブにおける初の削減ターム) 1991年 新トロント・ターム (50%削減) 1994年 ナポリ・ターム (67%削減) 1996年 HIPCイニシアティブ (80%削減) (リヨン・ターム) 1999年 拡大HICPイニシアティブ (90%削減) 注 (2) 注: (1)各タームの削減率は、対象債権の削減率 (2)G7は、1999年のケルン・サミットにおいて自主的な追加的措置として拡大HIPCイニシアティブの  適用を受けるHIPCsに対するG7債権100%削減を表明。さらにG7は2000年に適格な非ODA  債権についても100%削減を表明。 (出典:ODA白書2004年版)

  35. 債務救済無償及び債務免除の実績(2004年度末までの累計)債務救済無償及び債務免除の実績(2004年度末までの累計) (交換公文ベース) ※債務救済無償と債務免除:日本は2002年度まで債務救済無償の供与により円借款債務の救済を行ってきたが、途上国の債務問題のより早期の解決、債務国の負担の軽減、ODAの透明性及び効率性の観点から、2003年度より、債務救済無償にかえて円借款の債権を放棄することとなった (※ODAホームページ等から経済産業省作成)

  36. 貿易保険債務免除国(2004年度末までの累計)貿易保険債務免除国(2004年度末までの累計) (交換公文ベース) ※ 2004年度末の二国間合意締結に基づき、金利削減分に相当する債務免除額(但し、コンゴ民の一部    を除く)を計上 (※NEXI調べ経済産業省作成)

  37. アジア生産性運動 アジア・アフリカ首脳会議における小泉総理の発言(抜粋) 「また本日の首脳会議において、私は、アジアの成長の原動力の一つとなった生産性運動を、アフリカに伝えていくことを提案しました。」 アジア生産性運動とは ・1955年に設立された日本の社会経済生産性本部及び、その後1961年に設立された国際機関・アジア生産性機構(APO)が中心となり、アジア国民に自立意識を根付かせるとともに、「KAIZEN(日々の創意工夫の習慣づけ)」や「5S(「整理」、「整頓」、「掃除」、「清潔」、「しつけ」)」をはじめとする生産管理等の経営技術を定着させることに成功。 ・アジア生産性機構(APO)は、1961年から2001年までの40年間で、専門家派遣、各種訓練コース、セミナー等の能力開発事業等、約5,000件を実施し、計約37,000名が関連事業に参加。

  38. 円借款を活用したソフトインフラ整備の例(人材育成案件(留学生派遣)の事例)円借款を活用したソフトインフラ整備の例(人材育成案件(留学生派遣)の事例) 【タイ】 日・タイ技術移転事業(1995年度 73億円) 日本の大学・大学院への留学(約200名)、日本の教官・研究者の派遣、ワークショップの実施による技術移転等を実施。また機材供与等ハード面の協力も実施。 【マレーシア】 東方政策計画(1998年度 140億円) 高等教育借款基金計画(1992年度 55億円、1999年度 53億円) 留学にかかる奨学金供与及び留学生への支援(コンサルティング・サービス)等を実施(これまでの留学生は約計2000名) 【インドネシア】 高等人材開発事業(1990年度 124億円、1995年 85億円) インドネシアの公務員と地方大学の教員計5000名程度を対象とした国内外における研修・留学の実施や、語学研修センターの拡充、機器調達及びコンサルティング・サービスを実施。

  39. 公的資金と民間資金の連携例( タジキスタン型市場強化措置 ) 融資 IDA 融資 IFC 出資 【タジキスタン型「市場強化措置」】 ・タジキスタン型「市場強化措置」とは、IFC(世銀グループ)がタジキスタン共和国におけるパミール発電所の建設・運営に関して構築したファイナンスのスキーム。 ・本案件では、電力料金をコスト回収に見合う水準に設定することが不可能であったため、IDA(世銀グループ)からの低利融資、外国からの無償資金協力等による基金を設立し、電力会社に対する料金補填を行った。 ・このように、①1つの案件に関して国際開発金融機関、各国政府、民間基金等の複数のファイナンス・ソースを組み合わせること、②組み合わせの中で、料金補填を行うスキームを構築すること、が、タジキスタン型「市場強化措置」と呼ばれる。 ・なお、同様の措置は、タジキスタン以外にもモロッコの灌漑プロジェクトにおいて実施されており、かつフィリピンの電力プロジェクトにおいても検討が進められている。 (出典:経済産業省「アジアPPP研究会」報告書)

  40. 経済産業分野における専門家派遣制度 ※:予算額は、当省所管分野以外も含めた全分野の専門家派遣事業の額。   派遣人数は、平成15年度の「鉱工業分野」のみの数字。なお、全体の人数は2,937名。 (※経済産業省調べ)

  41. マイクロファイナンスとは ・マイクロファイナンスとは貧困削減を目的に、貧困層に提供する金融サービス。 ・1990年代までは、小規模貸付機能を中心にとりあげ、もっぱら、「マイクロクレジット」という用語を使用してきた。しかし、その後、各国での経験により、貧困を救済するためには貸付のみならず、預金を連動させることが必要であることが判明し、今日では、貸付、預金のみならず保険やリースを含めた総合的な金融サービスとして議論されるようになったため、「マイクロファイナンス」と呼ばれるようになった。 (マイクロファイナンスの成功例) (出所:Gramieen Bank ホームページ、全国信用金庫協会(2003)) ・1976年のバングラデシュ・グラミン銀行における成功例。 ・グラミン銀行は、グループによる連帯保証制度を導入することにより、モニタリング機能をグループに持たせ、それにより、担保を持たない貧困層への貸付を可能にしたものであり、具体的には、以下の通り。 ①約10~20の集落がある半径4kmの中心地にセクターをセット。8名程度のスタッフを配属。 ②対象地域内の貸付先となりうる同じような経済環境や文化背景をもつ5人のグループを形成。 ③グループに7日間の研修を行ったあと、その中の2人にまず融資を実行。 ④はじめに借り入れた2名が6週間にわたって返済を実施したあとに、残りの2人のメンバーに、そして最後にグループの代表者に融資が実行される。 ⑤グループには、毎週センターで実施されるミーティングへの出席が義務づけられる。 ⑥グループの1名でも返済を怠ると、グループは連帯して返済責任を持つ。 (※国沢委員(プラネット・ファイナンス マイクロクレジットコンサルタント)の資料より経済産業省作成)

  42. 経済協力に関する評価 経済産業省においては、  ①政策の企画立案段階における事前評価  ②個別プロジェクト終了後の事後評価  ③政策レベルにおける事後評価 を実施し、その結果、得られた教訓等を新たな政策の企画・立案プロセスに活用。 - (参考) - ※1 当省は政策評価法に基づき政策的観点から4つの制度(人材育成、研究協力、開発調査、資金協力案件形成)を自ら事前・事後評価を行い、その結果を公開。 ※2 各実施機関は、個別プロジェクト毎に外部(学識経験者等)の知見を活用した第三者による事後評価を実施。 ※3 AOTSは帰国した研修生等へのアンケート・インタビュー等をもとに、研修事業全体について、第三者による事後評価を実施。 ※4 外務省は政策評価法等に基づき政策的観点から、国別援助計画や重点課題別、セクター別等に評価を実施。その結果を公開。 (※経済産業省調べ)

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