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10. 超音波作用を利用したバイオディーゼル 燃料の効率的製造技術. SP. 植物油(トリグリセリド) + アルコール 触媒 超音波 BDF (脂肪酸エステル) + グリセリン. 超音波による反応促進. 大阪府立大学. 技術の概要 地球の温暖化や石油系燃料の枯渇・高騰に対する対応策の1つとして、再生 可能燃料の開発とその使用促進が、現在進められています。 再生可能燃料の1つであるバイオディーゼル燃料 (BDF) は、植物油(廃食油を 含む)とアルコールのエステル交換反応により生成することができます。
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10 超音波作用を利用したバイオディーゼル 燃料の効率的製造技術 SP 植物油(トリグリセリド) + アルコール 触媒 超音波 BDF(脂肪酸エステル) + グリセリン 超音波による反応促進 大阪府立大学 技術の概要 地球の温暖化や石油系燃料の枯渇・高騰に対する対応策の1つとして、再生 可能燃料の開発とその使用促進が、現在進められています。 再生可能燃料の1つであるバイオディーゼル燃料(BDF)は、植物油(廃食油を 含む)とアルコールのエステル交換反応により生成することができます。 この交換反応を行なう反応容器に適切な超音波を照射することにより、 従来法に比較してより効率的にBDFを製造する技術を提供します。 工学研究科 物質・化学系専攻 坂東博 E-mail:bandow@chem.osakafu-u.ac.jpTEL:072-254-9326FAX:072-254-9325
超音波作用を利用したバイオディーゼル 燃料の効率的製造技術 10 P1 大阪府立大学 しかし、植物油とアルコールはお互いが混じり合わないため、両者の接触が阻害され、反応が極めて遅くなります。 一方、低周波数(数10kHz帯)の超音波は難混合溶液をエマルジョン化させ、よく混合します。 そこで、反応系に超音波を照射することで、反応を促進する効果が期待できます。 ・本技術の概要 エステル交換反応を行う反応 容器に数100W程度の超音波を 照射することで、1時間で 150 L 程度の反応処理が可能です。 右図に見るように、バイオマス 由来の燃料は再生可能燃料で あり、枯渇が懸念される石油燃 料の代替となるのみでなく、地球 温暖化対策としても有効です。 ・本技術のねらい BDFは植物油とアルコールのエステル交換反応で得られ、特別な技術を必要としません。 ・本技術の特徴 従来法では、上記交換反応は機械攪拌による混合下、常温より高い反応温度で1~数時間を かけて反応を行なうことが一般的です。 あるいは大規模製造システムとして、超臨界状態を使っ た反応系(京大坂教授G)なども提案されています。 本法は、常温・常圧下、10~数十分でエステル交換反応を終了することができます。 その結果、 小型製造システム、低エネルギー投入量でBDFを効率的に製造できる長所があります。 しかし、現状では超音波振動子の制約から大規模化には直結しません。 工学研究科 物質・化学系専攻 坂東博 E-mail:bandow@chem.osakafu-u.ac.jpTEL:072-254-9326FAX:072-254-9325
超音波作用を利用したバイオディーゼル 燃料の効率的製造技術 10 P2 大阪府立大学 ・本技術の用途 ・BDF事業: ディーゼル燃料との価格競争 製造コストの抑制と安定供給 従来型産業: 大量生産によるコスト低減 ・BDF原料: 植物油 1) バージン植物油=食用材料 高価格 BDF製造コストの上昇 2) 廃食油(てんぷら油等)・搾油残渣: 発生源が分散、多様な品質 大量生産型には向かない ・BDF製造: 原材料が地域分散 1) 地産地消型システム 2) 小型・高安全性で運転管理が容易な生産設備、 が必要 超音波 による常温・常圧の小型で安全な反応器 ・実用化の可能性 堺市と共同で堺クリーンセンター東工場敷地内に実証試験プラント(日生産量100L規模)を今年中に設置し、実証実験を今後1年半かけて実施。 * 堺-大阪府立大学産学官連携共同研究開発事業(H19-20年度)に基づく協議会(堺BDF利活用推進検討会)を設け、研究開発を推進中。 H21年度以降の事業化に向けた事業化資金、ユーザーの発掘が課題。 お問合せは・・・・・大阪府立大学 産学官連携機構 リエゾンオフィスへ TEL:072-254-9872FAX:072-254-9874E-mail:info@iao.osakafu-u.ac.jp 〒599-8570 大阪府堺市中区学園町1番2号