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母親学級. 口腔衛生の時間です。. 歯科医師 神谷文彦. 妊婦自身の口腔衛生. 先ず、健診を受けて下さい。 ◆要治療の歯が無い場合 ⇒ スケーリングをして貰い、ブラッシング 指導を受けて下さい。 ◆要治療の歯が有る場合 ⇒ きちんと治すか先送り処置で済ますかは 歯科医師と相談して決めて下さい。. 妊娠すると⇒歯や歯ぐきを悪くする条件が揃う. ①. ホルモンの分泌に変調を来たし、 唾液が粘度を増し、酸性化する。. 汚れが増えて溜まり易くなる。. ②. 悪阻(つわり)があれば、食生活
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母親学級 口腔衛生の時間です。 歯科医師 神谷文彦
妊婦自身の口腔衛生 先ず、健診を受けて下さい。 ◆要治療の歯が無い場合 ⇒ スケーリングをして貰い、ブラッシング 指導を受けて下さい。 ◆要治療の歯が有る場合 ⇒ きちんと治すか先送り処置で済ますかは 歯科医師と相談して決めて下さい。
妊娠すると⇒歯や歯ぐきを悪くする条件が揃う妊娠すると⇒歯や歯ぐきを悪くする条件が揃う ①. ホルモンの分泌に変調を来たし、 唾液が粘度を増し、酸性化する。 汚れが増えて溜まり易くなる。 ②. 悪阻(つわり)があれば、食生活 の規則性は二の次となる。 ③. そしてブラッシングがおろそかになる。 歯からCaが 出て行くこと はありません。 対応策⇒歯磨き、 洗口
身体を作る元素は29種 -栄養を考えよう- C.H.O.N.S.P. Ca.Na.K.Mg.Cl. Zn.Cu.Fe.F.I.Se.Si.As.B.Mn.Mo.Co.Cr.V.Ni.Cd.Sn.Pb. ①口と小腸の間で分解されて溶け易くなる。 ②小腸の細胞により必要元素の吸収が行われる。 ③小腸細胞を通して血液中に入る。 ④血液により必要とされる所に運ばれ利用される。 この時点で 「体内に入った」と云える。 ⑤役割を終えた元素は再び血液により排泄器官へと運ばれる。 ⑥余分な元素と認知されたものは排泄される。
C.H.O.N.S.P.は人の体を作る主要元素。Ca.Na.K.Mg.Cl.C.H.O.N.S.P.は人の体を作る主要元素。Ca.Na.K.Mg.Cl. Zn.Cu.Fe.F.I.Se.Si.As.B.Mn.Mo.Co.Cr.V. Ni.Cd.Sn.Pb. 微量成分だが生命維持には重要な働きを有する。ただそれだけ。 栄養を採る=食事に元素名を並べて飯喰うことは無い。○○が身体にいい、××は癌にいい・・・なんてTV番組が多いが、必要な知識の提供より誤った認識を植えつける形で・・・・・・・・
類似した構造式 ヘモクロビン 葉緑素 ○ ○ 両者の大きな相違点に注目⇒核( Fe ・ Mg ) 栄養問題、環境問題等色々な論議に発展する2図。
歯みがき:ブラッシング 虫歯・歯周病にならないためには、 歯ブラシによる歯口清掃が最適です。 ①.みがき方 ②.歯ブラシ ③.歯磨剤 キシリトール配合ガムは、歯みがきの代わりをしません!
1.歯のみがき方 ①歯面に、まんべんなく歯ブラシの 毛先を軽く押し当て小刻みに振動 を与えるように動かす。 ②毛先を当てる目標は、歯の生え際、 歯と歯ぐきの境目です。 ③上顎の大臼歯部頬側と 下顎大臼歯部舌側を 特に気を付ける。 溝とクボミの多い噛む面は意識する必要なし。 何故??? 何故 ???
何故? ■指示した通りに歯ブラシを動かせば、結果として、咬む面には二度毛先が当たり、きれいに清掃されるからです。 ■頬の張り、動きが悪い舌の元部分では、 ブラシの運動が阻害され、毛先の届き方も不十分となるからです。 ※頭を使えば判ることです。
口腔内(歯・頬・舌・唾液腺開口部) 歯は骨ではありません。硬組織です。⇒ 虫歯になったら元に戻らず、ひたすら進行します。骨なら再生します。 頬の張りが歯ブラシの操作を阻害する、唾液もまわり難い⇒歯石は溜り易い。 唾液腺開口部 舌根部⇒動かない舌根部が歯ブラシの操作を阻害する ⇒ 汚れが残る。 舌 唾液腺の開口部⇒洗われるため下顎の前歯は虫歯になり難いが歯石が溜り易い。
2.歯ブラシは ①柄はストレート。 ②毛先は弾力性のあるもの⇒ 柔らかいと云う意味ではない。 ③大きさは自分の口に合わせて 決める。 ④毛先の形態は気にしない。 2、3日使えば先は丸まる。
3.歯磨剤 ①原則として不要。 ②清爽感を与える物質が敵。 ③虫歯や歯槽膿漏の予防薬が含まれていると云う能書きに期待するのは間違い。 ④歯磨剤を使用しないで歯磨きしていると、歯面にシミ?が付く。 ⇒たまに少々使用すれば良い。
ぶくぶくウガイとは ①咽喉のウガイとは違います。 ②水を口に含んで圧力をかけて 左頬と歯の間、右頬と歯の間、上唇と歯の間、下唇と歯の間に水を移動させます。 子供との遊びの形で練習しましょう
Caの話をしよう 紫外線の作用でCaを効率良く吸収出来る。 日本の土壌に「Ca」が少ない ⇒そこに育つ野菜も「Ca」不足 ⇒ そこで育つ 牛豚も「Ca」不足 ⇒ 食物を通して摂るのが一番 ⇒ Ca製剤では補えない。 ? 太陽の恵み 栄養はバランスを考える。良質な蛋白の摂取が大前提。 低Ca国日本の人の体位向上の根拠が??? 今では直射日光は避けるようにと指導される ※Ca、Mg(アルカリ土類金属)を多く含む水はまずい ⇒ 嘘が罷り通っている。 ※人の身体は弱アルカリ性に保たれて正常 ⇒ 酸性体質になると「血中のCa」 で調整される⇒Ca不足を起こす、情緒不安定、骨ソショウ症になり易い。 肥満はV-B1を浪費⇒Caの吸収を低下させる。インスタント食品の多用も V-B1不足を起こす。燐の過剰摂取はCaの吸収の低下を招く
ラット(鼠)で行ったある実験 「先ず食事をして」と云う行動は無い × 管理出来るものは誰? 必ず糖液に向い、舐め尽くしてから 糖液 鼠を子供に置換えて 考えて下さい。 この量を変えて行くと 餌=食事 ①. 量を決める。= 規律ある食生活 ⇒ 餌を全部食べる ⇒ 正常 ②. 量を増して行く。= だらだらおやつ ⇒ 食べる餌の量が減っていく。 ③. 無制限にする。= のべつ幕無し甘い物づけ ⇒ 餌を食べなくなり ・・・。
「間食」の導入様式は? 規律ある食生活 (満腹中枢) (満腹中枢) 食 欲 朝食 昼食 夕食 0 ▲ ▲ ▲ 血糖値 (摂食中枢) (摂食中枢) (摂食中枢) 「 血糖値 」の 上昇下降と 食欲の生理 血糖値が下がる ⇒ 摂食中枢が刺激される ⇒ 食欲がわく ⇒ 食事を摂る ⇒ 血糖値が上が る ⇒ 満腹中枢が刺激されて ⇒ ごちそうさま。
規律ある食生活Ⅱ 生理的に満腹状態となり⇒ 血糖値が上昇 昼食 3時 夕食 ▲ ▲ ▲ ここで「間食」ジュ-ス一本(20gの砂糖)飲むと夕食時には 血糖値が上がって しまい⇒ ここなら良い。「時間を決めて」の意味 「おやつは量と時間を決めて」の意味
他に予防策は ①フッ化物活用 塗布、洗口、水道水混入 ②予防充填 ③歯並びを良くする。 先ず規律ある食生活、ブラッシングありき⇒ +α効果
大事な瞬間歯は離れている 昭和53年8月27日読売新聞掲載「私と歯」で「奥歯をかみし めホームラン」の文中の ボールを打つ時奥歯をかみしめる云々とあるが、それは真っ赤な嘘。歯をかみしめた状態でボールは打てない、ましてホームランをや・・・である。野球に限らず、スポーツ競技にあっては、ポイントとなる動き(例えば重量挙げではリフト動作に入る瞬間、剣道、柔道、空手では技かける瞬間、ラグビーではスクラム組んで当たる瞬間、テニスでは打球時)の瞬間は上下の歯は離れた状態にある。歯の食いしばり現象は精神的に負の状態で生ずる。当時から「それは間違っている」と言って来たが、聞こうとしない。
歯並び ①唇蓋裂の有無については、産科で点検済み。 ②歯が生え揃うと歯並びが気になることがあり ます。しかし、乳歯の段階では観察しているだけで大丈夫です。 ③永久歯が生え揃う頃に診て貰い、矯正相談を受ければ良いと考えていて下さい。 ※いずれにしても、ブラッシングの技術を 身につけておくことが大切です。
口の中を時々見る 赤ちゃんの口に初めて歯が 生えた時の感動を忘れずに! 子供の行動範囲は3歳を機に拡大、食生活に変化を及ぼす要因が増えます。4・5歳で虫歯が急激に増えるのはその為です。 お父さん、お母さん! 時々家庭での歯医者さんになって下さい。 歯ブラシを使うことは手段であり、汚れを無くすことが「掃除=目的」であることを教えて下さい。
話題④ 「指しゃぶり」: 指しゃぶりしている最中の子供の精神状態は無我の境地にあり、安定していると云えます。⇒直すには「関心」を別にそらすか、「関わり」を持つ=母親が何かをしてあげることが効果的だと云われております。但し、無理やり止めさせることもありません。3才過ぎても続けるようでしたら要注意です。上顎の前歯部が突出して、「開」と云う不正合の原因となります。 「あせも」の防ぎ方: 小さ目のタオルを三つ折りにし、首筋から背骨に沿って挿入する。引っ張り出せるように少々首部に出しておく。無論肌に直接接するように入れる。ドンドン交換することで、 「汗疹」は出来ない。
終わりに ※食べ物が豊富な今、何故栄養失調が多いか、かっての成人病は子供にまで及び「生活習慣病」と改称された。高齢化社会はもうすぐ終わる⇒寿命は大幅に縮まり、年金制度は安泰となる。 沢山の情報を「シグナル=正しい情報」と「ノイズ=間違った情報」に区分けすること。科学技術の進歩の成果を生活に導入する時に、「節度」と云うことをもう一度考えましょう。
お疲れさまでした 質問がありましたら、お答えします。
ローリング法を葬る • 昭和52年12月8日の朝日新聞に掲載された家庭予防歯科シリーズⅢ(あなたの歯は汚れている)の発行を機会にスポンサーとなっていたL、K社を会館に呼び、清掃効果の無いブラッシング法を何故勧めるのか・・・、自らの手で国民の認識改めよと勧告(朝日版は神谷と故舩松委員で担当・・・後に 朝日広告賞を受賞)。自ら非を認めて、正しいものを示すと云う行動はディメリット効果を引き起こし、企業への信頼度が高まると私は説得したが。 ⇒社に戻り協議した結果「ローリング」と云う言葉を使うことを止め国民の頭から消えるのを待つと云う方針を採ることになったと云う回答を得た⇒それから30年近く経った今、すっかり国民の頭から消えた。TVのコマーシャルの歯磨きシーンからも次第に消えて行った。