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ジャーナリズム論. 第7回 前回の続き&ニュースとは何か ( 2014.6.5 ) 担当:野原仁. 事実と真実のちがい. 事実( fact ):本当にあったこと。本当のこと 真実=本質( truth ) : ものごとの本当のすがた. 事実と真実の関係. 断片的な事実をつみかさねたり、組み合わせていくと、真実がわかることがある 断片的な事実だけを集めても真実はわからない 事実がなくても直観だけで真実がわかることもある. 具体的に考えよう!①. 真実=「人間は必ず死ぬ」 これまでの無数の人間についてのそれぞれの事実(=死んだ)の積みかさねによって、真実がわかった.
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ジャーナリズム論 第7回 前回の続き&ニュースとは何か (2014.6.5) 担当:野原仁
事実と真実のちがい • 事実(fact):本当にあったこと。本当のこと • 真実=本質(truth):ものごとの本当のすがた
事実と真実の関係 • 断片的な事実をつみかさねたり、組み合わせていくと、真実がわかることがある • 断片的な事実だけを集めても真実はわからない • 事実がなくても直観だけで真実がわかることもある
具体的に考えよう!① • 真実=「人間は必ず死ぬ」 • これまでの無数の人間についてのそれぞれの事実(=死んだ)の積みかさねによって、真実がわかった
具体的に考えよう!② • ことわざ「木を見て森を見ず」 • ある他人に関する断片的な事実をいくら集めたところで、その人の本質はわからない(本人にもね) • 逆に、一目見ただけである人の本質がわかることもある
事実を伝えることの難しさ • 事実は無数にある!でも、伝えられることは限られている→伝えることと、伝えないことをどうやって選択するのか? • どのように表現するのか? • 伝える相手にきちんと伝わるのか?
真実=本質を見抜くために • 社会的な真実を見抜くためには、さまざまな経験と知識が必要である • いまの日本は「金持ちにきびしく、貧乏人にやさしい社会」→真実? • よく遊び、よく学べ!
おさらいすると… • 「(客観的・社会的)事実(fact)」とは、本当にあったこと、本当のこと • 「真実=本質(truth)」とは、ものごとの本当のすがた • 事実を伝えることはとても難しい
事実(できごと)とニュース • 世の中に無数にある事実(できごと)の中から、ある人・組織が取捨選択して、選んだ事実を組み合わせたものがニュース • このように事実(できごと)をニュースへと変換する役割のことを、「ゲートキーパー機能」といい、現代社会では主にマスメディア(事業者)が行っている • 実際に起きたできごと=ホントのこと=事実?
無数にある事実(できごと) 選択・取材 編集・記事作成 放送・印刷 基礎学習 ニュースの制作過程
ニュース・バリュー • 無数の現実のなかから、ニュースの材料として何を基準に選ぶのか? • ニュースの選択基準=ニュース・バリュー • 「犬が人間をかんでもニュースにならないが、人間が犬をかんだらニュースになる」
ニュース・バリューの一例 • 重要性(死者の数や生活への影響度など) • 特定の人への興味・関心(有名人のスキャンダルなど) • 対立・ケンカ・論争 • 異常性(=珍奇性) • タイムリー • 地理的な近さ
ニュースの基本要素 • 5W1H • いつ(When) • どこで(Where) • 誰が(Who) • 何を(What) • なぜ(Why) • どうした(How)
ニュースの種類① • 突発モノ;事件・事故・災害など • 企画モノ;一定のテーマにしたがって、あらかじめ企画をたてて取材したもの • ヒマネタ;季節ネタやイベントのお知らせなど、別になくても困らないもの
ニュースの種類② • ナマモノ;いますぐに伝えなくてはならないもの=災害報道など • ヒモノ;いますぐどうしても伝えなくてはならないわけではないが、できるだけ早く伝えたほうがいいもの=スポーツの試合結果など • くさったネタ;ナマモノが腐って伝えることができなくなったこと
ニュースの種類③ • ニュースのなかには、特定の組織(マスメディアも含む)が自分たちで、できごと(=イベント)を仕組んで作ったものや、自分たちでブームを作り上げたネタも多い • こういったネタを疑似イベントという • アイドルの結婚式・夏の高校野球、など
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