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へびつかい座 ρ 分子雲コアにおける赤外線分光観測. 2005 年 12 月 22 日 中間発表 石原 明香. 目次. 目的 Introduction 観測 一次処理 解析手法 結果 まとめと今後. 準備. 新たな 低 質量天体 候補( SIRIUS/IRSF の JHKs 測光 観測より ). 目的. 背景星 との区別 性質と物理量( T eff , 質量 , 年齢 )導出. 長い年月で知りたいこと. 初期質量関数の低質量側はどうなっているのか 孤立天体はどのくらいの質量まで存在可能なのか 太陽系外惑星の初期の姿は見えるのか.
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へびつかい座ρ 分子雲コアにおける赤外線分光観測 2005年12月22日 中間発表 石原 明香
目次 目的 Introduction 観測 一次処理 解析手法 結果 まとめと今後
準備 • 新たな低質量天体候補( SIRIUS/IRSFのJHKs測光観測より) 目的 • 背景星との区別 • 性質と物理量(Teff , 質量, 年齢)導出 長い年月で知りたいこと • 初期質量関数の低質量側はどうなっているのか • 孤立天体はどのくらいの質量まで存在可能なのか • 太陽系外惑星の初期の姿は見えるのか 今回の発表 • 最も低光度な天体で、結果を比較
Introduction 興味のある天体 福江純氏作成 Young Stellar Objects Planetary Mass Candidates< 0.013M Brown Dwarf Candidates ≦ 0.075M
Introduction 初期質量関数 TTS YBD YPMO • <0.1Mは不確定 • 図に見える隔たりは • 形成の違いを表しているのか Lucas et al. (2005)
Introduction へびつかい座分子雲の特徴 • 星形成が活発な近傍分子雲 (距離~125pc) • 若い(年齢 = 105-106 yr) • 狭い領域にYoung Stellar Objects が多数存在 (~100 sources) • 減光が大きい(Av (max) ~ 100 等 ) • 背景星は受かりにくい
観測天体選び 減光マップ:Allen et al. (2002) • コア A & B & E • 特に減光の大きい領域にある天体 • K~12-16等の13天体 • 過去にはK<13等までしか K-band 分光観測はない 一視野:8’ x 8’ A B Dec. E R.A.
JHKs 3-color byIRSF/SIRIUS (July,2004) A B GY10 E
観測 • 観測場所:すばる望遠鏡@マウナケア • 観測装置:CISCO K & JH grism 1.0″slit • 画素スケール:0.105秒角 • 分解能:R~300 • 観測期間:2005年 6月 9-11日 3晩 • 積分時間:160秒-33分 @K, 160秒-40分 @JH • Seeing:~ 0.5″ 近赤外線撮像分光器 CISCOCooled Infrared Spectrograph and Camera for OHS
一次処理 • Flat 割り • Sky 引き • 画像の重ね合わせ • Oh 夜光から求まる多項式で波長較正 • K型星(K-band) or G型星(JHバンド)で水素吸収を除き、大気標準星A0型星で割る • Blackbody 掛け
GY10 K-band Spectra過去に分光データのあるうちで一番暗い天体 F1 F2 F3 H2O Relative Flux 1.9 2.5 波長 (μm) J=15.59, H=13.54, Ks=12.24 等
GY 10過去データ Williams et al. (1995) Wilking et al. (1999) M8.5 M6.5 Flux Relative Flux 2.0 2.5 波長 (μm) 2.1 2.35 波長 (μm)
GY10 JH-band Spectra H2O Relative Flux 1.1 1.8 波長 (μm)
質量と年齢の求め方 HR 図で進化モデルから スペクトル型から求める 温度 Luminosity SIRIUS の測光値とスペクトル型から求める ※スペクトル型は Water Indexから求める
Water Index (Q) for M dwarfs 1 Wilking et al. (1999) • 水の吸収の深さを示す • 赤化に依存しない • 1.6-3.5um の赤化則 :Aλ=λ-1.47を仮定 • Relative flux density の平均値 • F1(2.07-2.13 um) • F2(2.267-2.285 um) • F3(2.40-2.50 um) • Q = (F1/F2)(F3/F2)1.22 • M0-M8 linear (標準星より導く) • MV subclass = (-18.35±1.72)×Q +(17.00±0.45) • CO の強い天体には使えない Water Index 0.4 M0 M8 Sp. Type
Water Index による違い スペクトル型の範囲:M5~L1 平均:M8
GY 10 過去データとの比較 ※ 赤字:測定値(等級は、SIRIUS/IRSF より)、黒字:計算値
Hertzsprung-Russell diagram Wilking et al. (1999) D’Antona & Mazzitelli (1998) 105 yr 1 0.08M 106 yr 0.04M Log(L*/L) 40MJupiter 褐色矮星 -2 ※誤差を考慮 • Mass:<0.16 M • Age :<3 x 106 yr 3.7 3.4 logTeff
進化モデルによる違い 質量: < 0.04 M 年齢: < 0.1×106 yr
まとめと今後 • 低光度天体(MK~12-16 等)の分光観測を行った。 • この領域で知られている最も低質量な天体に ついて水の index で比較し、質量と年齢を求めた。 • 観測した低光度な天体の解析 • さらに低光度な天体(MK~17,18 等)の観測