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サービス管理責任者研修テキスト 分野別講義. 「アセスメントと サービス提供の基本姿勢」. <就労分野(就労移行支援・就労継続支援)>. 平成24年10月4日. 1.分野別事業概論. 「はたらく・働き続ける」をあたりまえに. (社福)大阪市障害者福祉・スポーツ協会 サテライト・オフィス平野 酒井 京子. (1)サービス管理責任者の役割. ・児童、地域生活(知的・精神)、地域生活(身体)、就労、介護の5分野があるが・・・ ○ 障害の種別を超えて、分野を超えて、 共通の人間観 をもつことが大切
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サービス管理責任者研修テキスト 分野別講義 「アセスメントと サービス提供の基本姿勢」 <就労分野(就労移行支援・就労継続支援)> 平成24年10月4日
1.分野別事業概論 「はたらく・働き続ける」をあたりまえに (社福)大阪市障害者福祉・スポーツ協会 サテライト・オフィス平野 酒井 京子
(1)サービス管理責任者の役割 ・児童、地域生活(知的・精神)、地域生活(身体)、就労、介護の5分野があるが・・・ ○ 障害の種別を超えて、分野を超えて、共通の人間観をもつことが大切 ○ 同じプラットフォームに立ってこその連携 サービス管理責任者の役割 「つなぐ」 その1
縦と横の連携 第四期東京都障害者施策推進協議会資料より
(1)-2 就労分野におけるサービス管理責任者の役割を考える(1)-2 就労分野におけるサービス管理責任者の役割を考える 1.本人を知る 本人や本人を取り巻く生活環境要因をアセスメント →「働きたい」という思いに寄り添った個別支援計画 2.仕事を知る 仕事、企業、雇用状況、産業動向、経済状況、社会状況をふまえたうえでのサービス提供 サービス管理責任者の役割 「知る」 その2
(2)就労分野におけるサービス管理とは ・良いサービス、質の高いサービスとは何か? ・就労はサービスの結果(成果)が数値化されやすい? 就労移行支援事業 - 就職率 ○○% 就労継続支援事業(A型・B型) ー 工賃 ○○○○円 ・一定の年齢になったら、「働く」ことが当たり前になっているか 「子は学び、大人は働く」という価値観 ・働くことの意味を考える 社会の中の役割を担うという意味、確認 地域で雇用を創る
就労移行支援事業による一般就労への移行率別の施設割合の推移就労移行支援事業による一般就労への移行率別の施設割合の推移 厚生労働省障害福祉課調べ (一般就労移行率) (23年4月分 回答率:71.2%) 23年4月 一般就労への移行率が20%以上の施設 40.1%(施設数: 463) 22年4月 一般就労への移行率が20%以上の施設 30.2%(施設数: 310) 21年4月 一般就労への移行率が20%以上の施設 29.3%(施設数: 224) 20年4月 一般就労への移行率が20%以上の施設 21.4%(施設数: 9)
(3)サービス提供の視点 ・潜在的な能力や働く力を見いだし、最大限に引き出す環境を整えているか ・社会経済活動の一員としての自覚や誇りがもてる労働のあり方を提供しているか ・施設外支援及び施設内での支援において社会経済活動に主体的に参加できる労働環境を提供しているか
働く意欲のある障害者が必ずしも働けていない現状働く意欲のある障害者が必ずしも働けていない現状 養護学校の卒業者の半数以上(55%)が福祉施設へ 社会就労センター調べ(平成12年) しかし実際に就職のために施設を出た人は年間1%程度
就労支援施策の対象となる障害者数/地域の流れ就労支援施策の対象となる障害者数/地域の流れ 障害者総数約744万人中、18歳~64歳の方、約365万人 (内訳:身134万人、知34万人、精197万人) ① 特別支援学校から一般企業への就職が約24.3% 障害福祉サービスが約64.7% ② 障害福祉サービスから一般企業への就職が年間1%~2% → (就労移行:16.4%) 一般就労への移行の現状 就労系障害福祉サービス から一般就労への移行 1,288人/ H151.0 2,460人/ H181.9倍 3,293人/ H212.6倍 4,403人/ H223.4倍 障害福祉サービス(就労系) 企 業 等 ・就労移行支援約 1.6万人 ・就労継続支援A型、福祉工場約 0.9万人 ・就労継続支援B型、旧法授産施設約12.7万人 (平成22年10月) 雇用者数 448,000人 地域 生活 就職 (平成20年度) 小規模作業所 約1.4万人(平成23年4月) 地域活動支援センター ハローワークからの紹介就職件数 59,367人 927人/年 10,905人/年 4,096人/年 (平成23年度) 就職 特別支援学校 卒業生16,854人/年 (平成23年3月卒)
自立支援法における就労支援の流れ・・・サービス管理責任者の視点自立支援法における就労支援の流れ・・・サービス管理責任者の視点 本人・病院・特別支援学校・施設 Step2 就労支援サービスの提供 Step3:働いている人の状態 労働関連の施策・企業などから 就労移行支援 就労継続支援 1)生涯計画 就労継続の課題(賃金・稼働年齢) 雇用企業の課題(経営環境・人権 意識・世代交代) ハッピィーリタイアと再就労(働いた ために失われたこともある) 2)軌道修正 スティグマ(stigama)の払拭 インセンティブの保持 グループ就労 定年・老後 3)チェックとマネジメント 工程管理と職務分析 働くことの意義・意味の確認 A 型 B 型 障害者相談支援事業 地域自立支援協議会 1)生活支援策との連携(地域生活の確立) 2)他の就労分野への移行 3)労働者性の確保(働くに値する労働環境・労働条件) Step1 相談・アセスメント・サービスの マッチング 職務開発 職業指導/業種・業態 職場実習 インターンシップ 企業との連携(PWI) 委託訓練 フォローアップ (当事者・企業) 雇用主としての自覚と運営 人たるに値する労働条件 安定的な賃金支給 業種・業態のイノベーション 地域振興策などとの協同 コミュニティー・ビジネスの創設 (福祉文化の創設) 働きやすい作業環境 ①就労への思い ➁就労アセスメント ③希望するサービス ④関係者・周囲の支援 個別移行計画の作成 サービス遂行・支援環境の再点検 1) 支援計画の妥当性 2)連携軸 ネットワーク(他領域との連携) 自立支援協議会における社会資源の共有 関連サービスとの協同や市民などの 共感・賛同者 3)支援者の課題解決力(寄り添う・向き合う) 構え・立ち位置・支援者の力量・社会(環境)の方向 4) 地方自治体・地域の課題(社会資源) 5) 運営法人・運営主体の課題 6)) 制度の課題
(4)働くことを考えるー障害のある人の雇用、労働(4)働くことを考えるー障害のある人の雇用、労働 • 人に仕事を合わせるのか、仕事に人を合わせるのか • 適材適所という考え方 • 環境を作るという考え方
(4)-1 適切な職場環境整備があれば・・・(4)-1 適切な職場環境整備があれば・・・ 知的障害のある人の場合(コミュニケーション問題に対して)大問題発生率
(4)-2 企業における雇用(一般就労) 指標・価値基準は生産性だけなのか? • 事業主の言葉より 「当社でも障害を持った方々が一緒に働くようになって、サービスが向上したと言われる。障害を持った方と一緒に仕事をするとなると、同僚・店長が気遣いをする。その気遣いというのは、本来障害を持った方だけに向けるものではなくて、職場の全員に向けるものであり、そもそもお客様に向けるべきものだ。障害を持った方の雇用を通じて、各店舗で人に対する思いやりみたいなものや、一緒に仕事をしていこうという姿勢が生まれたのではないかと思う。」 (職業安定広報2006.9月号 株式会社ユニクロ代表取締役会長兼社長 柳井氏)
(4)-3 福祉サービスにおける労働 ・福祉サービスにおいて労働の場を提供する 意味、役割とは ・本人のもつ力を最大限発揮できる労働のあり方
様々な制度や社会資源を活用して就労に至った例様々な制度や社会資源を活用して就労に至った例
私達の使命、役割 • 制度は変わるけれど・・・・ 制度は手段 そもそも私達がなすべきことは何か? ・「一定の年齢になったら働くというあたり前」を実現していく土壌づくり、地域づくり ・地域自立支援協議会の活用 - 地域全体で支える 利用者は事業所の人でなく、地域の人
2012年度 サービス管理責任者指導者研修 就労分野2012年度 サービス管理責任者指導者研修 就労分野 1-2.地域で「福祉サービス」を展開していくために ~ 昨今の「働く」ことを取り巻く環境(経済等外部環境からの視点~) 2012年10月4日 社団法人 滋賀県社会就労事業振興センター 城 貴志
穴太の石積み 小さい石、不格好な石・・・どれも捨てず、削らず。どの石にも役割がある。 どれが欠けても成り立たない。補い合う、支え合う、共に生きる社会を。 「賢愚和楽(けんぐわらく)」 男女、老若、強弱、貧富など皆それぞれ“差”はあるが、たったひとつのかけがえのない「命」を 持っている点ではなんの“別”もない。したがってみんな仲良く“和”して“楽しく”暮らして いけるように努力すること。 田村 一二
障害のある人への就労支援、ICFの視点から地域を考える障害のある人への就労支援、ICFの視点から地域を考える 健康状態 変調・病気 心身機能・構造 活動 参加の制約 個人因子 環境因子 <環境へのアプローチ> ・事業所への支援 → 障害に対する知識、職務設定、職務分析等 ・家族への支援 → 職業生活を支える支援等 <個人へのアプローチ> ・支援計画に基づく就職前・雇用後の支援 → 強みを引き出し、伸ばすサポート 基本的労働習慣への支援 両方へのアプローチ 環境=地域・社会 企業で、地域で、一人ひとりが大切にされる地域を、社会を創る担い手!! 障害のある人も、ない人も共に働き・暮らせる地域、社会をどのようにつくるか!!
「働く」ということを少し考えてみました。 <社会的な視点> • 社会の存続や発展に必要な活動を分担して役割を遂行すること。 • 働くことにより社会の存続や発展に必要な資金(税金)を納めること。 障害のある人、1人親家庭、高齢者、外国人、誰にとっても「働く」ことの大切さは一緒 「働く(はたらく)」・・・“はた”(周り)を“らく”にする。 → “はた”=地域、社会へのお役立ち。 地域、社会での自分の居場所・役割 <個人的な視点> • 生計を立てる=所得を得るため(衣食住+α) • 役割を果たし能力を発揮し、心理的満足を得る源泉。 • 社会人としての人格・人間形成
「働く」を取り巻く環境、人口動態 <海外 ~世界経済の減速懸念~> ・ギリシャに端を発したヨーロッパにおける各国の債務問題、ユーロ危機、スペイン → 南欧諸国の緊縮財政、債権の下落により金融機関の引き締め→成長率低下・・・ ・アメリカの財政赤字、国債の格下げ、失業率の高止まり → 雇用にも改善の鈍化、金融緩和の限界?、燃料高、大統領選挙による政治の停滞 Appleが時価総額世界一(しかし米国内での雇用は 約60,000人) ・BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南ア)をはじめとする新興国の成長率鈍化 → 人件費、物価、貧富の拡大、先進国の景気の影響 ・地球の人口が70億人を突破へ(21万人/1日)!!→ 食料、電気、資源不足へ。 <日本 ~経済・雇用の下押し圧力~> ・円高、電力問題、世界的な自由貿易協定への流れ、法人税率、製造の海外シフト加速 ・債務問題、人口の減少、少子高齢社会、個人所得の減少、雇用不安 → 雇用のパイの縮小、所得と消費の減少、デフレ脱却へ向かうのか?? ・日本の人口:1億2605万7千人(2012年3月現在:前年同月比23万人の減少・過去最大の減少) ・高齢化率:23.4%、介護保険認定者数:506万人(10年前の2倍)、合計特殊出生率:1.39、15歳未満人口13% ・労働力人口:6565万人(前年同月比35万人の減少)、就業者数は6277万人(前年同月に比べ9万人の減少) ・非労働力人口:4530万人(前年同月比:15万人の増加) ・完全失業者数は288万人(広島県の人口とほぼ同じ)、失業率4.3%(15歳~24歳まで8.3%) ・非正規労働者:1733万人(2011年:前年より48万人増)、正規労働者:3185万人(25万人減) ・フリーターの高齢化:35~44歳まで50万人 ・NEET:60万人(2012年3月卒業56万人のうち7.5万人が就職できず、うち3.3万人がNEET) 参考:総務省労働力調査2011年平均、7月速報値
税収と社会保障費 ☆税収は減収、社会保障費は右肩上がり 生活保護費・・・景気悪化に伴い増大 210万人突破 年間予算3.7兆円 介護保険・・・高齢化に伴い年5.6%増(09年→10年度) 、年間予算7.2兆円 公的年金・・・年間予算51.9兆円(保険料収入32.2兆円、国庫負担分11.5兆円) 医療費・・・年間37兆円(70歳以上が45%) 社会保障給付費総額・・・109兆円(2012年度予算) ※ 国全体の一般会計、特別会計合計の総額予算228兆円 <税収>
障害者雇用が促進されるためには・・・。 <Question> <Question> 失業率の改善、雇用を回復させるためには何が必要ですか? 障害者雇用を促進させるためにはどのような制度や考えが必要と思いますか? 両方相まって初めて障害者雇用が促進される。 両方に目を向けないと・・・。 <Answer> <Answer> ・景気の回復 ・経済政策、成長戦略 ・財政政策 ・新たな産業の創出 ・地域振興 ・物価の安定 ・企業の理解 ・就業・生活支援センターの量、質のUP ・ジョブコーチの増加 ・法定雇用率の強化 ・就労移行支援事業所の強化 厚生労働省の施策 経済産業省、財務省、日銀等の施策
漁業を振興させようと思っても・・・。 漁業を振興させようと思って漁師だけを支援しても、それを取り巻く港の整備や流通、 加工、消費全体を支援しないと振興しない。 漁港→ 国土交通省 漁業→ 農林水産省 寿司屋の経営 → 厚生労働省等 水産加工 → 経済産業省
産業と雇用① ~経済成長期~ 地方の公共工事 輸出 ☆ ものづくり国として製造業等による貿易黒字(大企業→小規模企業→中小企業等の役割分担による製造) 原材料を輸入し、部品から完成品までを国内で製造し、海外へ輸出。大企業誘致による企業城下町の形成。 ☆ made in Japanの品質力・ブランド力(大企業の研究・開発力、「職人」と呼ばれる熟練工の技術力) ☆ インフラ整備等公共工事による建設業での雇用の吸収。 ☆ 国内人口の増加、世帯数の増加、経済成長による個人所得の向上で内需も自然増。 ☆ 地域の個人商店による地域商店街の活況(小規模商店等個人商店主の増加) ☆ 結果,GDP(国内総生産)成長率は1956年~73年の平均は9.1%,1974年~90年の平均は4.2% ☆ 単純労働、アナログな業務も多く、雇用の受け皿の機能。
産業と雇用② ~バブル崩壊から~ 地方の公共工事縮小 低価格が海外から流入 ☆ グローバル化による安価な商品の流入とそれに伴う企業の海外進出、海外移転。 ☆ グローバル化により、大企業を中心とした人材の国際化。 ☆ BRICSはじめ新興国の経済成長に伴う競争激化。 ☆ アナログな仕事から高度化、専門化、自動化、省力化。 ☆ 企業数の減少(2006年~2009年廃業率6.2%、開業率2.0% 総務省「事業所・企業統計調査」) ☆ 国・地方の財政状況の厳しさから公共工事の減少 ☆ 国内人口の減少、少子高齢化 → 消費の減少 ☆所得の減少(1997年平均年収467万円→2010年平均年収412万円 国税庁民間給与実態統計調査結果) ☆個人金融資産約1500兆円(約80%を50歳以上が保有→中年・若年層の収入の減少) ☆ 結果,GDP(国内総生産)成長率は1991年~2011年の平均は0.9%
雇用の継続と、雇用の創出をする取り組みが今後は重要雇用の継続と、雇用の創出をする取り組みが今後は重要 地域で産業をつくり、雇用を生み出し、地域の雇用を地域で守る!! 人気があるのは大企業誘致だが・・・ 公共事業頼みの地方も今や・・・ 大手企業が撤退するとそこに残るのは・・・ 債務が1000兆円(約800万円/1人) 違った仕組みを創造しないと!! FEC自給圏構想・・・日本の企業数の99.8%、労働者数の80%は中小企業 Foods(食料)、Energy(電気)、Care(医療・介護) 参考:内橋克人著 「共生経済が始まる」 エコノミック・ガーデニング・・・地域経済活性化のために地元の中小企業を成長させる 新手法として、米国の地方自治体で実施されている。 参考:山本尚史著 「エコノミック・ガーデニング」
グローバル経済と地域循環経済(ローカルズ)グローバル経済と地域循環経済(ローカルズ) <グローバル> <ローカルズ> ・大企業(12,000社・1.2%) ・従業員(1463万人・34%) ・中小/小規模企業(4,201,000社・99.7%) ・従業員(2834万人・65.9%) ・市場も、拠点も世界規模 →人・物・金も世界規模で流れる。 ・大企業が海外に流れても海外進出は難しい・・・。 → 人(社員)は顔の見える関係。地域の人。 ・拠点の海外移転で国内に雇用 を生み出しにくい。 ・職種も「発想とセンス」、専門性。 働きにくい、働きずらい人も多い・・・。 ・能力差による雇用機会の偏重 ・地域の雇用を守り、地域の暮らしを育てる。 ・様々な人の雇用を吸収していきた。 ・物、金の地域循環システムを構築出来る。 ・中小企業が自立できる地域経済の樹立が不可欠。 ・我々はローカルズとして地域づくりの担い手に!!
それぞれの街に、それぞれの特色がある。 それぞれの地域特性それぞれの街に、それぞれの特色がある。 それぞれの地域特性 • 人口の推移、口構成比 • 街の歴史 • 街の財政状況 • 地場産業、伝統産業 • 街の主要産業 • 街の目指す方向(観光、環境、福祉・・・) • 街の課題 • 街の企業の特徴、景気 • 社会資源の存在 地域の強み、弱みをとらえる。地域の人からの情報収集。 行政・企業・住民・福祉等が一体となった街づくり、地域作り。 福祉のネットワークは当たり前。他業種の人達、団体とのネットワーク。 地域をつくる、地域の雇用を創る意識での仕事づくり、 地域に根ざした福祉は、地域づくりの主役になれる!!
地域の特性を活かしたビジネスによる地域活性化の事例~ そうだ、葉っぱを売ろう ~株式会社 いろどり ・徳島県上勝町(人口約2,000人) ・高齢化率 約45% ・「そうだ、葉っぱを売ろう!!」 ・株式会社いろどり 売上2億6千万/年 ・過疎の町の再生を、70代・80代のお年寄りが担う。 ・年間4,000人の視察 その他、高齢者が主役のコミュニティビジネスの例 (株)小川の庄(長野県安曇野) 愛知県足助町 百年荘・ZI-ZI、BA-BA 社会のなかで、役割や居場所があり、 生き甲斐を持ち働き・暮らすことが大切 であるということは、お年寄りや障害のある人、 障害のない人も一緒。
様々な施策を有効に活用 時々の条件をチャンスに変える!!様々な施策を有効に活用 時々の条件をチャンスに変える!! <障害者施策として> <その他の環境として> ・企業のCSR、コンプライアンスの普遍化 ・指定管理者制度 ・団塊世代の退職 ・労働力人口の減少 ・食糧問題の社会化 ・環境問題の社会化 ・企業の第二創業 ・中小企業や伝統産業の後継者不足 ・社会起業家、コミュニティビジネス ・工賃倍増五カ年計画 ・発注促進税制 ・グループ就労 ・優先発注制度 ・労働施策の充実 ・障害者雇用促進法改正 ・労働機関との連携強化 ・新たな法制度の検討 企業・施設にある 経営資源 機械設備 職員の取得資格 それぞれの企業・施設の強み。 得意とするところ ネットワーク。 障がいのある人も地域で、いきいき働ける新しい事業が生まれるかも!!
顔の見える関係を地域でつくる ~働く編 ~ 自宅に戻ると 親の介護が・・・ 息子が派遣切りに・・・ 経営者として、 社員の顔、社員の家族の顔が見えるからどうにかしたい・・・。 重度の障害のある息子が・・・ 息子が不登校で・・・ 母子家庭で・・・ ・親の介護と仕事を両立させてあげたい・・・。 ・派遣切りにあった息子さんも我が社でアルバイトできないか・・・。 ・それぞれにあった働き方ができないか・・・。 ・経営が苦しいときも人削減ではなく、ワークシェア、サラリーシェアができないか・・・。 逆に社員の顔、社員の家族の顔が見えないと、簡単に人員削減ができてしまうのかも・・・。
地域福祉から地域振興へ、地域づくりへ 地域=顔の見える関係=しあわせや苦しみを共有できる=人を大切に出来る地域づくり。 しあわせを共に創り出す地域・社会づくり 地域づくり・街づくり 自分も家族も、だれもが住みやすい街をみんなで創造 地域で顔の見える関係 支え合う地域づくり 地域での雇用の創出 地域の課題の解決 地域力の向上 地域の資源 福祉の資源 企業の資源 パートナーとしての行政 人(知識・経験・ノウハウ)
働くことは、生活の糧を得るだけではなく、社会参加の重要な要素。働くことは、生活の糧を得るだけではなく、社会参加の重要な要素。 就労による収入は、自分で、自分の生活の幅や質を高め、自分らしく生きる礎。 それは障害のある人、一人親家庭・・・誰でも一緒。 きっと、今のままでいいはずはありません。 私たちは、日々、サービス管理責任者として 何が出来るか。今日から、明日から何をするか。 制度やシステム、組織はあっても、そこにいるのは人。 想いを持った人が集まり、話し、実践し、変えていく。 それが本当のネットワーク。 私たちは何のために、誰と、どのような手段で どのような地域を、社会を実現したいのか・・・。 楽しく、遊び心も持って、まじめに、地域の仲間と一緒に実践していきましょう!!
2012年度 サービス管理責任者指導者研修 就労分野2012年度 サービス管理責任者指導者研修 就労分野 2.3.サービス提供の基本姿勢とそのポイント ~ 就労支援における本人中心の考え方 ~ 2012年10月4日 国立のぞみの園 事業企画局研究部 志賀 利一
環境に着目した考え サービスの評価に関する考え 主体に着目した考え サービス利用者中心の思想へ変化 アドボカシー 障害者の人権 エンパワメント 自己決定 発達保障 インクルージョン 機会平等・機会均等 QOL 生活モデル ノーマライゼーション リハビリテーション よくわかる障害福祉第4版 小澤温作成
事例の概要 • 就労移行支援事業に約1年間通い、自宅から45分の通勤圏内の中堅小売店での就職が決まった。中度の知的障害のある20代中頃の女性 • 雇用の身分は、週20時間(4時間☓5日)の短時間労働で雇用期間は1年間。ただし、契約延長を前提とした採用 • 勤務日は前月末に決定(シフト勤務) • 年次有給休暇は、採用後6ヶ月で発生する • 年次有給休暇が発生するまででは、シフト勤務を調整し、欠勤が発生しないように職場で配慮している 事例① 就労後の欠勤と家族旅行 どう考えればいいの? • 採用後、4ヶ月が経過した段階で、突然、来週の勤務日2日を休みたいと申し入れがあり、店長が困惑 • 理由を聞くと、家族旅行の日程が入ったとのこと • もっと早い段階で伝えられれば、勤務日調整を行えたが、この段階では難しい • 欠勤と年次有給休暇との違いについて、説明したが不明瞭な理解 • 家族にも連絡したが同様の考え • 就労を紹介した事業所にヘルプの電話がかかってくる
事例の概要 • 半年前に、企業等への就職を希望し就労移行支援事業に通い始める。事業所内の生産活動やワークサンプルアセスメントの結果は比較的高く、実際の職場に出ることによるアセスメントや本格的な求職活動をサービス管理責任者は考えはじめている。 • 30代後半の女性。高校卒業時点で入院と統合失調症の診断を受けている。精神障害者保健福祉手帳2級。 • 家族の援助でアパート単身生活をしており、本人・家族も就労を強く望んでいる。 • 正確は非常に温厚で、会話も非常に丁寧な言葉づかい。 • しかし、新しいことへの冒険は苦手で、新たな作業の学習は確かに時間がかかる。 事例② 職場が意見実習を拒否する どう考えればいいの? • 職場実習(インターンシップ)を前提に、2カ所の企業見学に出かけたが、どちらも実習は行きたくないとの返事 • 職務内容や周囲の印象はそれほど悪くはなく、本人が以前より希望していた内容とも合致していた(PC等がうまく使えないので、厨房補助や小売店舗等で身体を動かすことを希望しており、各種アセスメントも同様な結果が出ている) • 就職希望は、現在は「はっきりしない」「可能ならいまの施設に続けて働きたい」等の発言をするようになった
事例の概要 • 就労継続支援事業A型に通い始めて3ヶ月目に入る、精神障害者保健福祉手帳2級をもっている、自閉症スペクトラム障害の20代後半の男性。 • 比較的有名の私立大学を卒業後、いくつかアルバイトは行った経験があるが、どれも短期間で離職しており、半年以上の職歴は無い。 • ハローワークや職業センター経由で企業就労を目指したが、すぐに結果は出ず、インターネットの事業所紹介を読み、発達障害者支援センター経由でA型事業所に紹介される。 • 5日間の体験の後、生産活動は、慣れれば上がるだろうと判断し、利用開始となる。 事例③ 短期間で2度目の配置換え希望 どう考えればいいの? • 利用開始3週目に、「自分の適職は、印刷物の帳合揃えや数の確認ではなく、印刷機を使った業務に向いている」「機械操作は得意であり、◯◯の印刷機の構造はネットで先週から調べており熟知している」と管理者に直談判。 • 支援員の会議では、機械操作の熟達者を育てることが課題となっていることもあり、現在の作業の正確さや生産性では、心配もあるが本人の意欲を買って、次週から印刷機担当業務に配置した。 • 工程毎に直接指示がなくては仕事が出来ていない3週間後、再度配置換えの要望が管理者にあり。「大学も出ているので、原稿作成・校正の業務が向いている」・・・
事例の概要 • 旧授産施設から続けて20年以上通い続けている、40代中頃の女性。 • 現在は、就労継続支援事業B型に通っており、ダンボール紙器組立と洋菓子の包装作業を主に行なっている中度の知的障害。 • 働きぶりも真面目で、穏やかな人柄。ただし、体力面や健康管理に若干の課題があり、年間240日の運営日数のうち、ここ3年程は概ね80日程欠席していた。 • また、内科、皮膚科、整形外科、歯科と定期的に通院している病院も多く、出席していても、通院のための遅刻や早退が頻繁にあった。 • 現在、母親とふたりで生活しており、母親はすでに80歳を超えており高齢である。 事例④ 高齢の母が通所することを渋るように どう考えればいいの? • 先月から1ヶ月半通所していない。毎朝、欠席の電話をかけてくる。 • 相談支援員とサービス管理責任者が、2度家庭訪問を行ったが、本人の体調は問題無さそう。また、「元気になったら通いたい」とか親しかった「◯◯さんは、●●さんはどうしている?」と他の利用者のことを気にかけていた。 • 母親との会話で、「この子がいてもらって本当に助かる」「昼も一人になると心配なんです」との発言が気にかかる。 • 母親が子どもの通所を止めている、といった明確な根拠は無いが、その可能性は高そうだと推測された。
A型事業所の30%が株式会社の時代だから 本人中心の支援が身体に染み付いている 福祉系人材 目標とする収益のためにチームの活力・がんばり を当然とする企業系人材
就労支援におけるサービス提供の基本姿勢 • 本人中心の考え方のおさらい • 初任者研修の内容は確実に! • 働くことの意義 • 労働は、賃金を得るだけでなく、個性を活かす(自己実現)こと、社会の役割を担う(社会連帯)ことも含まれる • 日本国憲法第27条をどのようにあなたは理解しますか? • 障害者の希望を実現し、権利を擁護する等だけでなく、活力ある社会づくりに就労支援は貢献する • 職業リハビリテーションの意味も知っておこう • ILO第159号条約「障害者の職業リハビリテーション及び雇用(障害者)に関する条約」(1983年) • 「すべての障害をもつ人々が適当な雇用に就き、それを継続し、かつ、それにおいて向上することができるようにすること、ならびに、それにより障害者の社会への統合又は再統合を促進すること」 (少々古い表現ですが)
4.アセスメントのポイント NPO法人 大阪精神障害者就労支援ネットワーク JSN 金塚 たかし
サービス提供のプロセス (6)中間評価と修正 (7)終了時評価 (8)定着支援 (1)“働く” というニーズ (2) 相談 (3)アセスメント (4)個別支援計画の作成 (5)個別支援計画の実施 ①到達目標の設定・目標の明確化 ① 就職活動 ①基礎訓練 ・生産活動 ②体験実習 ② 雇用前実習 就職 離職
就労支援マネジメント CHECK ACTION 振り返り 計画改善 個別 支援計画 新しい興味・課題 Attention 管理者への連絡・報告・相談 課題・希望 基礎訓練 職場実習 PLAN DO CAN 意思決定 初期評価 アセスメント ①計画に基づいて支援が実行されているか? ②習得状況や課題を常に確認しているか? ③習得状況や課題に応じて適切に計画が見直されているか? 目的:自己理解 支援者の本人理解 自信の獲得
アセスメントは始まりであり絶えず行われる アセスメントの視点 アセスメント項目 本人主体・関係機関からの情報 当事者の自己理解を促す 多角的な視点で • 過去、現在、未来の情報 社会環境要因を考慮 マイナスポイントに集中しない 何を言うかではなく何故言うか 具体的尋ねる(共通理解) アセスメントは常時行われるもの なぜアセスメントが必要か 生活・経済状況 病気、障害の理解 過去の職歴 就職希望条件 将来の夢・希望 障害の開示について 家族の障害者就労の理解 ~3点セット~ 医師の意見書 支援機関アンケート 本人アンケート
就労移行支援事業所利用の場合 紹介先 相談内容 お金がほしい 働いて結婚したい 生活保護を切りたい 親から自立したい 借金がある 家族を養う為 働いて初めて1人前等々 ※親が働けと言うから 医療機関 市役所福祉課 保健センター ハローワーク 就業・生活支援センター 相談支援事業所・B型 親の会 HP 利用者の紹介 紹介者の同行・働く意志の確認・利用者集客の工夫
本人の希望と現状のギャップ ◇週3日デイケア利用 ◇事務作業経験なし ◇バイト経験はあり ◇年金3級 ◇両親と同居 ◇開示での経験なし ◇人間関係での退職 ◇障害の理解??? 本人の希望 現 状 ◆週5日勤務希望 ◆6時間/日 ◆給与12万 ◆残業なし ◆事務作業 ◆障害を非開示 ◆一人暮らし 視覚的に理解できるように表や図にしてみる・ハーフアンサーを探る
就労継続を支える4つの力 • 当事者の力 エンパワーメント • 企業の力 無知、不安の解消、価値の創造 • 地域の力 バックス⇔ミッドフィルダー⇔フォワード(監督は本人) • 支援者の力 直接支援、間接支援(マネージメント) 横軸の連携→社会を変える