1 / 6

Post Source Decay : PSD とは?

Post Source Decay : PSD とは?. ポストソース分解( Post Source Decay; PSD )は、 MALDI-TOF-MS で、レーザー照射後に生成したイオンが、 イオン源の加速電場を出た後 の Drift Space (無電場領域)で、 イオン自身 の過剰な内部エネルギーまたは残留ガスとの衝突によって 励起分解 する現象である。. イオン源. +. +. +. +. +. +. +. +. +. PSD イオン. Drift Space. PSD では、リフレクターモードで測定する理由. PSD が起きたとして・・・.

Download Presentation

Post Source Decay : PSD とは?

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. Post Source Decay: PSDとは? ポストソース分解(Post Source Decay; PSD)は、MALDI-TOF-MSで、レーザー照射後に生成したイオンが、イオン源の加速電場を出た後のDrift Space(無電場領域)で、イオン自身の過剰な内部エネルギーまたは残留ガスとの衝突によって励起分解する現象である。 イオン源 + + + + + + + + + PSDイオン Drift Space

  2. PSDでは、リフレクターモードで測定する理由 PSDが起きたとして・・・ + + + + + + + + + + + + Drift Space 飛んでいる間に分解していくので、各イオンの運動エネルギーはバラバラ。 (イオン化したときに、全てのイオンが同じ場所で、同じ速度で飛んでいる訳ではない。) このまま、例えば、リニアモードで測定すると、同じ質量のイオンでも、バラバラに検出器に到達するので、分解能が悪くなる。 分解能を上げるため、イオンの運動エネルギーのバラツキの補正をする必要がある。

  3. たくさんの電極を並べて、電場勾配をつくるイオン反射器を使うと、イオンの運動エネルギーのバラツキを打ち消すことができる。たくさんの電極を並べて、電場勾配をつくるイオン反射器を使うと、イオンの運動エネルギーのバラツキを打ち消すことができる。 + + 高圧電源 運動エネルギーが大きいイオンは速いので、反射器に先に到着して、反射電場に逆らって奥まで入り込み、遠回りしてはね返る。運動エネルギーが小さいイオンは遅く到着するが、奥まで入れず近道をしてはね返る。 はね返ってきたイオンを検出することで、運動エネルギーのバラツキを揃える事ができるので、同じ質量電荷比を持つイオンを揃えて検出でき、分解能が上がる。 よって、PSDでは、イオン反射器を備えたリフレクターモードで解析を行う。

  4. De novo sequencingとは? De novo sequencingとは、ペプチドのMS/MSスペクトルから、数学的演算によりアミノ酸配列を算出する技術のことをいう。De novoはラテン語で、「初めから、新たに」を意味する。各アミノ酸のペプチド結合部分で順次切断された(y or b イオン)一連のプロダクトイオンピークが検出されたスペクトルが得られれば、ピーク間の質量差がアミノ酸残基質量に相当するので、演算により推定アミノ酸配列を決定できる可能性が高くなる。 イオン化した ・・Q N A G F 例えば、右のような ペプチドを考えてみる ・・ Q N A G F y4 y2 y1 y5 y3 このように表されるはず y2 y4 y1 よって、ピーク間の質量差より元のアミノ酸配列を決定できる。 (De novo sequencing) y5 y3 F G A N Q ・・ m/z

  5. De novo sequencingの注意点 解析する際、1残基アミノ酸、測定時に生じるその誘導体、2残基アミノ酸などのモノアイソトピック質量 で、質量が非常に近接したものを考慮する必要がある。例えば、ピーク間の質量差が147.0だった場合、この質量差に相当するアミノ酸残基はF(Phenylalanine)であるという予想がされがちであるが、実際は、147.068であればFであるが、147.035であればMet-O(Methionineの酸化物)となる。これを識別するためには、小数点以下の桁数をより多く読み取れる高質量精度(Q-TOF型の質量分析装置による)のスペクトルを得ることが必要となる。 モノアイソトピック質量 1残基アミノ酸と2残基アミノ酸 1残基アミノ酸同士 Lys(K)=128.0949 Trp(W)=186.0793 Gln(Q)=128.0585 AD(GE)=186.0640 etc・・・・ ⊿=0.0153 ⊿=0.0364

  6. PSD(MS/MS解析)でDe novo sequencing リフレクター 検出器 イオン化 特定イオンの選択 + + + + + + + + + + + + イオン化していない分解産物は反射しない 励起分解 PSDイオン m/z m/z m1 m2 m3 m1 m/z m1 PSDイオンの中からy or bイオンを探し、y1、y2、y3、・・・・・と各々のピークの差から順々に並べると、元のm1のアミノ酸配列を決定することができる。 ただし、一般にPSDスペクトルには、通常の生成イオンの他に脱アンモニアや、脱H2Oなどの分解物のピークも観測され、分解が進みすぎて解析が困難になることも多いと言われている。

More Related