ユニバーサルデザイン（ UD ）のまちづくり

ユニバーサルデザイン（UD）のまちづくり ～だれもが社会参加できるまちをめざして～健康福祉部地域福祉室ユニバーサルデザイングループ

ユニバーサルデザイン（ＵＤ）について 　ユニバーサルデザイン（ＵＤ）とは、ユニバーサル＝普遍的な、全体の、という言葉が示しているように、「すべての人のためのデザイン」を意味し、年齢や障がいの有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすること。　この言葉や考え方は、１９８０年代にノースカロライナ州立大学（米国）のロナルド・メイス氏によって明確にされ、７つの原則が提唱されている。　

ユニバーサルデザイン（ＵＤ）について ①だれでも使用でき入手可能　　　　　　…公平性 ②柔軟に使用できる　　　　　　　　　　…自由度 ③使い方が容易にわかる　　　　　　　　…単純性 ④使い手に必要な情報が容易にわかる …わかりやすさ ⑤まちがえても重大な結果にならない …安全性 ⑥少ない労力で効率的に、楽に使える …省体力 ⑦アプローチし、使用するのに適切な広さがある …スペースの確保　

身のまわりのＵＤ １９９１年～１９８５年～

身のまわりのＵＤ

ＵＤが求められる背景 • 国立社会保障・人口問題研究所「将来推計人口（平成１４年１月推計）」より

ＵＤが求められる背景 • 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」２００４年版より

ＵＤが求められる背景 ●高齢化の進展 ●ノーマライゼーションの浸透 ●子育て支援における社会的責任 ●外国人共生社会の必要性　などＵＤはわたしたち一人ひとりにかかわること

バリアフリーとＵＤ 　バリアフリーとは、人を隔てたり、行動を妨げたりする障壁（バリア）を除去した状態をあらわす言葉。　より具体的には、若くて行動に制約のない成人男子を中心につくられてきたまちやものにおいて、現にあるバリアを取り除いていくということ。　

バリアフリーとＵＤ 　現在においても、バリアフリーという言葉はさまざまな場面で使われ、重要な概念であることに変わりない。しかし…

バリアフリーとＵＤ バリアフリーは… ・生じたバリアを、後で取り除いていく発想・特定の人に対する、特別の対策・高齢の人や障がいのある人を特別扱い

バリアフリーとＵＤ ＵＤは… ●あらゆる人のニーズを念頭におく　　　　　　　高齢の人、障がいのある人、妊娠している人、　　　　　　　子育て中の人、子ども、外国の人など ●できるだけ多くの人が利用できるようにする ●デザイン自体にも気を配る

バリアフリーとＵＤ ・特別扱いのスロープ

バリアフリーとＵＤ ・階段昇降機

バリアフリーとＵＤ ・「高齢者（お年寄り）用製品」・「障がい者用製品」・電動アシスト付き自転車・センターピラーがなく、開口部が広く開き、乗り降りのしやすい自動車

しかし バリアフリーとＵＤ　現にたくさん存在するバリアを取り除いていくバリアフリーも、もちろん必要。　これから新たにまちづくりやものづくりを始める場合、特定の人のための特別の対策であってはならない。　あらゆる人を念頭においたユニバーサルデザインの考え方で進めることが重要。

つまり バリアフリーとＵＤユニバーサルデザイン＝ ●プロセスが重要 ●終わりがないデザイン事前検討と事後評価を繰り返し、改良への努力を継続していくこと。

ＵＤのまちづくり 「三重県ユニバーサルデザインのまちづくり推進条例」（平成１９年４月施行）障がい者、高齢者等を始めとするすべての県民が自由な活動や平等な社会参加ができる社会の実現をめざす　障がいの有無、年齢、性別等にかかわらず、すべての県民が社会のあらゆる分野の活動に参加でき、安全かつ快適な生活を営むことができるようあらかじめ配慮されたまちづくりに取り組む

ＵＤのまちづくり まちづくり　高齢の人や障がいのある人ばかりではなく、妊娠している人、子育て中の人、子ども、外国の人などを含めて、すべての人々が主役。年齢や障がいの有無、国籍などにかかわらず、だれもが自由に社会参加できるまちづくり＝ユニバーサルデザインのまちづくりの推進。

まちの施設などのＵＤ ・階上へのアクセス

まちの施設などのＵＤ ・出入りしやすいドア

まちの施設などのＵＤ ・多機能トイレ

まちの施設などのＵＤ ・歩きやすい歩道

まちの施設などのＵＤ ・ノンステップバス

まちの施設などのＵＤ ・だれもが楽しく集える公園

情報提供などのＵＤ ・わかりやすい印刷物ユニバーサルデザインとは？ユニバーサルデザインとは？ユニバーサルデザインとは？ユニバーサルデザインとは？ユニバーサルデザインとは？ユニバーサルデザインとは？ポイント＝活字の大きさ１ポイント＝0.3514ｍｍ（ＪＩＳ規格）

情報提供などのＵＤ ・わかりやすい案内表示 ●検討事項● 掲示位置文字の大きさ配色絵文字多言語音声触知　　　　　　　など

情報提供などのＵＤ ・わかりやすい名刺表裏

情報提供などのＵＤ ・だれもが参加できるイベントパソコン要約筆記手話通訳

情報提供などのＵＤ ウェブアクセシビリティ WebUD（変更前）

情報提供などのＵＤ ウェブアクセシビリティ WebUD（変更後）

住民当事者 ＵＤアドバイザー参画：　高齢の人　障がいのある人　妊娠している人　子育て中の人　子ども　外国の人　など行政機関、事業者等これからのまちづくり当事者の声を聴くこと、ニーズを把握すること。

ハートのＵＤ 　わたしたち一人ひとりが、心づかいの基本マナーを身につけ、ハートのユニバーサルデザインを実践していくことによって、当面の物理的環境の不備も補完されたり、人と人との支えあいや、まちのルールが生まれる。まずは、声をかけましょう。

ご清聴ありがとうございました。 　だれもが社会参加できるまちを実現するために… 　私たちは、何ができますか？　私たちの家庭、地域、職場などでは、何ができますか？

ユニバーサルデザイン （ UD ） の まちづくり