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教科書からみた異文化との関わり

教科書からみた異文化との関わり. 上智大学大学院応用言語学研究会. 先行研究Ⅰ 文化の種類. “ラージ C” vs “ スモール c” 吉田(1995) “ラージ C” :個人差や 時代差を越えて得られた包括的な価値観 “スモール c” : 時代・場所・個人により解釈が変わる価値観 ラージ C だけでは異文化現象は扱えない。 “顕在文化” vs “ 潜在文化” 吉田(1995) “顕在文化”:形式化された文化 “潜在文化”:形式化されていない文化 外国人との誤解や摩擦の原因 スモール c 、 潜在文化の重要性. 先行研究 Ⅱ 二種類の英語.

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教科書からみた異文化との関わり

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Presentation Transcript


  1. 教科書からみた異文化との関わり 上智大学大学院応用言語学研究会

  2. 先行研究Ⅰ文化の種類 “ラージC” vs “スモールc” 吉田(1995) • “ラージC”:個人差や時代差を越えて得られた包括的な価値観 • “スモールc”:時代・場所・個人により解釈が変わる価値観 • ラージCだけでは異文化現象は扱えない。 “顕在文化” vs “潜在文化”吉田(1995) • “顕在文化”:形式化された文化 • “潜在文化”:形式化されていない文化 • 外国人との誤解や摩擦の原因 • スモールc、潜在文化の重要性

  3. 先行研究Ⅱ二種類の英語 “外国語としての英語”vs”国際英語“ • “外国語としての英語”:イギリス・アメリカ支配型 の言語・文化観  →グローバルな問題に対処できない    (中山1994) • “国際英語”:固有の歴史と文化とは切り離された 側面を持つ言語 (鈴木2000) • 国際語としての英語の重要性

  4. 先行研究Ⅲ英語教育の方向性 • “受信型”vs“発信型” • “受信型”:文化情報の提示のみ →知識を得るための従来の英語教育 (鈴木1999) • “発信型”:自国の文化情報を他文化へ発信 →韓国の発信型英語教育 (緑川2000) →方向性が不明瞭な日本英語教育 (Yoshida 2001) • “発信型”の重要性 (鈴木1999,2000)

  5. Research Questions Ⅰ.スモールcや潜在文化がどの程度扱わ れているか Ⅱ.国際語としての英語が扱われているか Ⅲ.発信型の英語教育は成されているか

  6. 文化の定義1 • 文化:国という社会において共有されている 生活様式(“awayoflife”) • “顕在文化” vs “潜在文化” • “顕在文化”:形式化された文化 • “潜在文化”:形式化されていない文化 • “ラージC”vs “スモールc” • “ラージC”:象徴的な文化 • “スモールc”:日常的な文化

  7. 文化の定義2 文化として考慮しなかったテーマ • global issues:人類全体で共有する問題 • human:ある特定の人物 • decontextualised:ある特定の文化とは結び ついていないcontext 《例》

  8. ③自己表現 ②気づき ①受信型 ④発信型 受動的 能動的 文化の扱い方 ①受信型:文化を含む内容を提示している ②気づき:文化に焦点が当たっている ③自己表現:自分の意見を述べさせる ④発信型:日本の文化情報を述べさせる

  9. 調査方法 • 対象 • 検定済み英語教科書(高等学校) • 分野:英語Ⅰ、Reading、Writing、OCA、OCB • 各分野別売上げトップ5 (H13年度文英堂調べ)→計25冊 • 手順 • 文化情報のピックアップ • レッスンのみ分析(supplementaryは省く) • メイントピックのみ考慮(図、写真は省く) • 3人1組で一冊を担当し、繰り返し検討 • ピックアップした文化情報を定義に基づき分類 • データ分析

  10. 全体 文化の種類 →特定の文化に焦点があまり当たっていない →潜在文化が少ない

  11. 全体 トピック別 →身近なトピックが多い。

  12. 英Ⅰ 文化の種類 →潜在文化がない。

  13. 英Ⅰトピック別 →トピックが多岐にわたっている。

  14. Reading 文化の種類 →文化が少ない。

  15. Reading トピック別 →時事問題を扱ったトピックが多い。

  16. Writing 文化の種類 →文化情報がかなり少ない →顕在文化中心

  17. Writing トピック別 →トピックが多岐にわたっている。

  18. OCA 文化の種類 →文化情報がたくさんある。 →顕在文化中心

  19. OCA トピック別 →身近なトピックが中心

  20. OCB 文化の種類 →文化情報が多い →顕在文化中心

  21. OCB トピック別 →身近なトピックが多い

  22. 国別(全体) → 「国際語」としての英語が反映されていない

  23. 国の頻度ランキング 単位:頻度 →全体的にアメリカ中心(特にOCA、OCB) →Writingでは、日本が圧倒的に多い

  24. 扱い方 (全体、英Ⅰ) →能動的な活動は少ない(特に発信型)

  25. INPUT(Reading,OCB) →Readingでは、自己表現が多い →受動的活動が中心

  26. OUTPUT(Writing,OCA) →Writingは受信中心ではあるが、発信型も含む →OCAは気付き中心で、発信型が乏しい

  27. 考察① Ⅰ.スモールcや潜在文化がどの程度扱わ れているか

  28. 考察① Ⅰ.スモールcや潜在文化がどの程度扱わ れているか • スモールcは扱われている • 潜在文化は少ない ☆今後は「国レベルの文化」と「個人レベルの文化」の理解が必要になってくるのでは?

  29. 考察② Ⅱ.国際語としての英語が扱われているか • アメリカ中心 ☆指導要領の「標準的な英語」とは? グラフ

  30. 考察③ Ⅲ.発信型の英語教育は成されているか • 受信型中心 ☆発信されないOCA? ☆現場での活用状況は? グラフ

  31. 結論 ~今後への課題~ • 文化情報を含むcontextが重要なのでは? • 各分野を統合した教科書が必要なのでは? • 指導要領、教科書を作る側、教科書を使う側の三者の関係は?

  32. 国別(全体) 戻る

  33. 扱い方 (全体) 戻る

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