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平成 20 年 11 月 5 日 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル. 市民と共に考える公開講座 「産科医療の未来を語る」. 主催:産科医療協議会 「守れ、日本の母と子を!」 「産科若手医師に夢を!」. 産科医療協議会とは. 産科医療現場の医師を中心とした、個人の自発的なグループです。全国で 70 名以上の産婦人科医が参加しています。 活動内容 周産期医療の現状について専門家どうしで情報交換するとともに、それを広く正しく国民に伝える 周産期・産科医療に携わる医療者を増やす. 平成 20 年 11 月 5 日.
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平成20年11月5日 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル 市民と共に考える公開講座「産科医療の未来を語る」 主催:産科医療協議会 「守れ、日本の母と子を!」 「産科若手医師に夢を!」
産科医療協議会とは • 産科医療現場の医師を中心とした、個人の自発的なグループです。全国で70名以上の産婦人科医が参加しています。 • 活動内容 • 周産期医療の現状について専門家どうしで情報交換するとともに、それを広く正しく国民に伝える • 周産期・産科医療に携わる医療者を増やす
平成20年11月5日 市民と共に考える公開講座「産科医療の未来を語る」 産科医療現場の実情 日本産科婦人科学会・産婦人科医療提供体制検討委員会 海野信也 北里大学医学部・産婦人科学
分娩施設の減少(厚労省医療施設調査) 2007:1189+1637
わが国の分娩施設ー1990年以降の変化ー 厚生労働省 医療施設調査より
勤務施設別・産婦人科・産科医師の年齢分布2006年末現在勤務施設別・産婦人科・産科医師の年齢分布2006年末現在
施設別 性別 産婦人科+産科 医師数の変化(60歳未満)施設別 性別 産婦人科+産科 医師数の変化(60歳未満)
分娩取扱施設に勤務している割合 研修開始後の期間 日産婦学会 女性医師継続的就労支援委員会2007年調査
外科系学会新入会員の推移2002-2003年と比較して、2006-2007年には新入会員が25%減少した。臨床研修制度開始後、病院の医療現場から、若手外科系医師が6160名減少した計算になる外科系学会新入会員の推移2002-2003年と比較して、2006-2007年には新入会員が25%減少した。臨床研修制度開始後、病院の医療現場から、若手外科系医師が6160名減少した計算になる
日本産科婦人科学会入会年度別 新入産婦人科医数 2008年9月30日現在 日本産科婦人科学会入会年度別 新入産婦人科医数 2008年9月30日現在
勤務施設別・産婦人科・産科医師の年齢分布2006年末現在勤務施設別・産婦人科・産科医師の年齢分布2006年末現在
わが国の医療訴訟・診療科別既済件数(2006)医師1000人あたりの件数わが国の医療訴訟・診療科別既済件数(2006)医師1000人あたりの件数
産科医療の現状 1 • 分娩施設が減少しています • 病院 • 病院勤務医の待遇・勤務条件悪化→病院勤務医の減少 • 女性医師の割合の増加 • 新医師臨床研修制度の導入 • 診療所 • 高齢化 • 安全確保のための医師・助産師確保困難 • 開業経費の増大 • 助産所 • 安全確保のための連携医療機関確保困難 • 世代交代による助産師のライフスタイルの変化
日本産科婦人科学会卒業年度別 新入産婦人科医数 2008年9月30日現在 日本産科婦人科学会卒業年度別 新入産婦人科医数 2008年9月30日現在
日本産科婦人科学会入会年度別 新入産婦人科医数 2008年9月30日現在 日本産科婦人科学会入会年度別 新入産婦人科医数 2008年9月30日現在
2008年7月 日本産科婦人科学会産婦人科動向 意識調査全研修指導施設750病院中332病院が回答2008年7月 日本産科婦人科学会産婦人科動向 意識調査全研修指導施設750病院中332病院が回答 全体としての産婦人科の状況 貴施設の産婦人科の状況
全体としての産婦人科の状況回答の理由(複数回答)全体としての産婦人科の状況回答の理由(複数回答) 悪くなっていると感じる理由 良くなっていると感じる理由 一般の方・マスコミの理解 33 人員増 12 待遇改善 12 診療報酬の重点評価 8 • 産婦人科医不足 61 • 分娩施設減少 38 • 施設減少のための残っている施設の負担増・勤務条件の悪化 37 • 診療の質の低下 9
自施設産婦人科の状況回答の理由(複数回答)自施設産婦人科の状況回答の理由(複数回答) 悪くなっていると感じる理由 良くなっていると感じる理由 人員増 49 待遇改善・手当増 30 医学生・研修医の志望者増の動き 9 新入局者増 8 病院側の理解 8 勤務条件の緩和 8 • 産婦人科医不足・減少 56 • 諸要因による勤務の過酷化 42 • 患者の要求水準の上昇8 • 待遇の悪化・改善の欠如 7
産婦人科+産科医師数と産婦人科新専門医数の推移産婦人科+産科医師数と産婦人科新専門医数の推移 厚労省 医師歯科医師薬剤師調査・日産婦学会データより
産科医療の現状 2 • 産婦人科を新規専攻する医師は少しずつ増え始めている • 地域の基幹病院でも、状況がよくなってきている施設が出始めている • でも、まだ産婦人科医全体の数が増えるところまではきていない
医師養成数を増加させない限り、若手の医師は増加しない医師養成数を増加させない限り、若手の医師は増加しない 医師・歯科医師・薬剤師調査
日本産科婦人学会として優先的に取り組むべき課題日本産科婦人学会として優先的に取り組むべき課題 • 勤務医の待遇・労働条件の改善 172 • 医学生・研修医対策 91 • 医療体制 47 • 医療紛争・訴訟対策 39 • 社会啓発活動 37 • 学会のあり方 21 • 診療報酬 14
これからどうしていけばいいか • 医師養成数全体を増やす • 新規に産婦人科医になる医師を増やす • 勤務医と開業医のバランスをよくする • お産を取り扱う開業医の減少を食い止める • 助産師を増やす • 産婦人科医と助産師が連携し、安全なお産を地域で効率よく提供できるしくみを築き上げる
Project 500産婦人科医は何人必要か • 毎年300名以上入っても、産婦人科医は減少し続けている • 減少しないようにするだけで、年間500名は最低必要。 それは米国の養成数にほぼ一致する • 500名は、政策的に確保する絶対的必要がある • 500名いれば、なんとかなるかもしれない
図1 わが国の出生数の年次推移(人口動態統計)
図2 わが国の将来推計出生数(2006年12月推計)国立社会保障・人口問題研究所 2028年 千人
産科医療の現状 1 • 日本のお産は年々安全になっています。 • 周産期死亡率、新生児死亡率は事実上、世界最高水準にあります。 • 妊産婦死亡率も他の先進国とほぼ同等の水準です。