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小テスト解説

小テスト解説. 室堂の標高は 2430 m である。体重が 50 kg の A 君が室堂から、 2670 m のカルデラ展望台まで登った。 A 君の位置エネルギーはどれだけ増加したか?ただし、重力加速度は g = 10 m/s 2 とせよ。. U 重力 = 50×10×(2670 - 2430) = 500×240 = 120000. U 重力 = mgh. 答: 120000 J. m 1 m 2 r. 7 ページで求めた万有引力による位置エネルギー: U 万有 (r) = - G から万有引力による力 F(r) を求めよ。.

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Presentation Transcript


  1. 小テスト解説 室堂の標高は 2430 mである。体重が 50 kgのA君が室堂から、2670 mのカルデラ展望台まで登った。 A君の位置エネルギーはどれだけ増加したか?ただし、重力加速度は g = 10 m/s2とせよ。 U重力= 50×10×(2670-2430) = 500×240 = 120000 U重力= mgh 答: 120000 J m1m2 r 7ページで求めた万有引力による位置エネルギー: U万有(r) =-G から万有引力による力 F(r)を求めよ。 x を r で置き換えた ここで r はスカラー dU dx 保存力による位置エネルギーから 力(保存力)を導くことができる。 F(x) =- 1次元: 力 = 位置エネルギーの空間的な勾配 m1m2 r2 m1m2 r 1 r dU dr d dr d dr F(r) =- =- (-G) = Gm1m2 ( ) = -G Q&A Q:力の正負が時折こんがらがります。 位置エネルギー:U(r)(スカラー) 力:F(r) (ベクトル) 位置エネルギー:基準点の位置エネルギーをU = 0 とし、その相対的な値で表す。 よって正負がこんがらがることはないと思います。 位置エネルギーは、座標軸をどのようにとっても、同じ場所の位置エネルギーは変化しない。 m 例:物体の位置エネルギーは、 軸を鉛直上向きにとっても 鉛直下向きにとっても U = mghで変わらない。 (基準点は地面 r0) h 地面 r0 第12回 (6/16) 1ページ

  2. Q&A(つづき) 力も、座標軸をどのようにとっても、物体に働く力自体は変化しない。 ただ、力はベクトルなので、座標軸が異なると、その座標軸で表現する数値は異なる。 例:物体に働く重力は、 軸を鉛直上向きにとっても 鉛直下向きにとっても 物体に働く重力自体は変化しない。 しかし、鉛直上向きの軸を用いて 重力 Fを表現すると、-mg 鉛直下向きの軸を用いて 重力Fを表現すると、mg となる。 m F h 地面 r0 A:力の正負に、あまり神経質にならなくてもよい。自分で力の方向がイメージできていればよい。 (イメージできていれば、正負がどうでも実用上問題ない) A君の体重は 60 kgである。地上にいるA君の万有引力(地球とA君の間に働く)による 位置エネルギーを求めよ。地球の半径は 6400 km、地球の質量は、6.0×1024 kgとし、 重力定数Gは、6.7×10-11 とせよ。地球の質量はすべて地球の中心にあると仮定してよい。 計算機を持っていない場合は、適当に値を変えてよい。例:6400 km  10000 km m1m2 r 万有引力による位置エネルギー: U万有(r) =-G U(6.4×106) = -6.7×10-11× U ≒ -3.8×109 6.0×1024×60 6.4×106 答:-3.8×109 J 問題 A君が地球の引力から離脱するためには、地表での初速度がいくらあればよいか? また、その初速度の方向は関係があるか?空気抵抗・太陽・自転の影響は無視せよ。 実際には、地球は太陽の引力の影響を受けている。地球の自転を考えると・・・ 第12回 (6/16) 2ページ

  3. 保存力を位置エネルギーから導く(3次元の場合) 教科書p62~p63 r r0 r0 r ∫ ∫ U(r) =- F保(r)・ds = F保(r)・ds (r0:位置エネルギーの基準点) (復習) 位置エネルギー 質点が rから基準点 r0に戻る時に保存力 F保 がする仕事。 (仕事として取り出すことのできるエネルギー) 位置 rにある質点が持っているエネルギー 0 x x 0 ∫ ∫ U(x) =- F(x)・dx = F(x)・dx (基準点は x = 0とした) 1次元の場合 1次元の場合、位置で決まる力はすべて保存力 いちいちF保(x)と書かないが、書いてもよい 位置エネルギー Uは、保存力 Fを位置で積分したもの ↓ 保存力 Fは位置エネルギーUを位置で微分したもの dU dx =-F(x) 前回の復習 dU dx F(x) =- 一般の保存力 F = (Fx, Fy, Fz)の場合と位置エネルギー U(r) = U( x, y, z )の場合 ∂U ∂y ∂U ∂z ∂U ∂x Fy =- Fz =- Fx =- ∂U ∂x は、yと zを一定に保って xで微分したもの(xによる偏微分) U( x+Dx, y, z )-U( x, y, z ) Dx ∂U ∂x = lim 偏微分の定義: Dx0 dU dx U( x+Dx )-U( x ) Dx (参考)微分の定義(U(x) の場合): = lim Dx0 第12回 (6/16) 3ページ

  4. ∂U ∂x なぜFx =- かというと・・・ W = F・s = (Fx,Fy,Fz)・(-Dx,0,0) W保(x+Dx,y,z)(x,y,z) = -FxDx U( x+Dx, y, z )-U( x, y, z ) Dx ∂U ∂x = lim 偏微分の定義: Dx0 -FxDx Dx ∂U ∂x = lim = -Fx Dx0 グラディエント(gradient:勾配・傾斜)と呼ばれるベクトルの演算子 ∂ ∂x ∂ ∂y ∂ ∂z ∇= ( , , ) U(r)はスカラーであるが ∇U(r)はベクトルである。 を用いると F(r) =-∇U(r) ベクトルの成分を用いて書くと ∂U ∂x ∂U ∂y ∂U ∂z ( Fx, Fy, Fz ) =-( , , ) 問題 万有引力による位置エネルギー Uは、U(r) = -Gである。 左下の図のようにベクトル rをとったとき、質量 m2の物体に働く万有引力 F(r)を求めよ ヒント: r = (x, y, z) 、r = (x2+y2+z2)1/2とし、F(r) = -∇U(r) を用いよ。 m1m2 r m2 r m1 簡単な位置エネルギーの式から、全3次元空間の、3次元の保存力が求まるってすごくない? 第12回 (6/16) 4ページ

  5. 問題 4ページの問題において左下の図のようにベクトル rをとったとき、 質量 m1の物体に働く万有引力 F(r)はどうなるか? m2 r m1 保存力の条件 保存力とは、質点が任意の点Aを出発して任意の点Bに行く間に、 力の行う仕事が途中の道筋によらず一定な力である。 B 道筋1 保存力 WAB = F(r)・ds は道筋によらず一定 B A ∫ 道筋2 A 閉曲線C 質点が、任意の閉曲線を一周する際に保存力F(r)がする仕事は ∫ F(r)・ds = 0 ・・・① C 上の式は、力 F が保存力であるための必要十分条件 (上の式が任意の閉曲線で成り立てば、力 F は保存力である。) 詳しくはやらないが、∇×F(r) = 0 も力Fが保存力であるための必要十分条件 これは、①式(積分形)の微分表示である。(試験には出ません) ベクトル積 前にやった内積(スカラー積)に対して外積ということもある 単なる掛け算の時と ベクトル積の場合が あるので注意が必要 ベクトルとベクトルの 間にある時は ベクトル積である。 A×B = ( AyBz-AzBy, AzBx-AxBz, AxBy-AyBx ) ∂Fz ∂y |A×B| = |A||B| sin q 方向はA, Bを含む面に垂直 第12回 (6/16) 5ページ

  6. エネルギー保存則(教科書p63) エネルギーの形態は変化し、存在場所も移動するが、その総量は常に一定で 増加したり、減少したりすることはない。 問題:例にならってエネルギーの形態の変化の具体例を図に書き込め 力学的エネルギー 運動エネルギー 位置エネルギー 燃焼 化学エネルギー 熱エネルギー 電気エネルギー 原子力・核エネルギー 蛍光灯 光・電磁波のエネルギー 力学的エネルギー保存則 「力学的エネルギー」 = 「運動エネルギー」 + 「位置エネルギー」 上の図で、摩擦等のために力学的エネルギーから熱エネルギー等への散逸がなければ 力学的エネルギー(運動エネルギーと位置エネルギーの和)は一定である。 問題 A点におけるジェットコースターの速度を求めよ。空気抵抗等の摩擦は無視せよ。(g = 10 m/s2) ただし、ジェットコースターはB点より初速度0で動きだすとする。 B 20 m A ニュートンの運動方程式を使って、運動の時間的変化を解析しなくても、エネルギー保存則を使うと簡単に解けることがある 第12回 (6/16) 6ページ

  7. 水 1 gの温度を 1℃上昇させるのに必要な熱量(エネルギー)は、1 cal (カロリー) 熱の実用単位:1 cal = 4.2 J 例題 やかんの中に 20 ℃の水が 1.5 ℓ (リットル)入っている。この水の温度を 80 ℃まで上昇させるのに 必要な熱量はどれだけか?1ℓ = 1000 cm3、水1 cm3は1 g 答: cal 例題 上の加熱をIHクッキングヒーターで行ったとする。使用した電気エネルギーの 90 %が水の加熱に 使用されたとすると、必要な電気エネルギーはどれだけか?calと Jで答えよ。1 cal = 4.2 Jとせよ。 また、IHクッキングヒーターが 2000 Wだったとすると、加熱に何秒かかるか? 答: cal J秒 摂取・消費カロリー 成人男性の1日の消費カロリーは、約2000~2500kcal である。 (注意)摂取・消費カロリーでは、1 kcal を 1 カロリーということがある。 最近はちゃんとキロカロリーとか kcal と書いてあることが多くなった。 例題 室堂の標高は 2430 mである。体重が 50 kgのA君が室堂から、2670 mのカルデラ展望台まで登った。 このときのA君の消費カロリーはどれだけか?ただし、消費カロリーの 20%が位置エネルギーになった とする。(筋肉の効率は100%でないし、肺や心臓もエネルギーが必要)1 cal = 4 J, g = 10とせよ。 答: kcal 第12回 (6/16) 7ページ

  8. ヘリウムガス(試験には出ませんが・・・重要、教科書p155参照)ヘリウムガス(試験には出ませんが・・・重要、教科書p155参照) 気体の絶対温度 ∝ 気体分子の平均運動エネルギー 3 2 1 2 気体分子1個あたりの平均運動エネルギー m<v2> = kBT m は気体分子の質量、T は絶対温度、vは気体分子の速度、<v2> は、v2の平均、  kBはボルツマン定数、kB = 1.38×10-23[J/K] 大気の主成分 N2もヘリウム Heも同じ 300Kなら、その1分子あたりの平均運動エネルギーは同じ N2の分子量:28、Heの原子量:4、N2分子の質量は Heの 7倍 ↓ He原子の平均速度は、N2分子の平均速度の√7 倍 ちなみに 300 K(27℃)における Heの平均速度は約1360 m/s、N2の平均速度は、520 m/sである。 気体分子の速度 ≒ 気体の音速である。(音速は気体分子の速度の約1/√3) (厳密には、速度の2乗の平均は7倍だが、平均速度は√7倍より小さい) 発声のしくみ 共鳴振動数は音速に比例 教科書p138参照 ⑤長さの違う筒を耳にあててみよう ← 声がわり君:ヘリウム80%、酸素20% (酸素が入っているので窒息しない。) ヘリウムを吸っても 声帯の振動は あまり変化ないが、 発生する様々な 周波数の音の中で 強調される 共鳴振動数が 高くなる。 ①肺の空気をできるだけ出す。 ②鼻をつまんで、ガスを吸い込む ③何か喋ってみよう。 ④ガスを吸った空気でシャボン玉をとばしてみよう。 第12回 (6/16) 8ページ

  9.       学科学生番号: 氏名:   体重 50 kg のBさんは、ダイエットをしようとエレベーターを使わずに、階段で1階から4階まで上った。 1階と4階の高低差を、12 m とすると、①Bさんの重力による位置エネルギーの増加はどれだけか? 重力加速度gは、10 m/s2とせよ。②また、消費カロリーはどれだけか?消費したカロリーのうち、 20%が位置エネルギーになったと仮定せよ。1 cal は 4 J とせよ。③砂糖 1g が4 kcal とすると、 消費したカロリーは砂糖何グラムに相当するか? [求め方] 答:①       J②      kcal  ③      g ハイブリット車(質量 2 t = 2000 kg )が、72 km/h (20 m/s)で走行していたが、信号が赤になったので 停止した。このとき運動エネルギーの 100 % を電気エネルギーに変換できたとする。①この1回ブレーキで 蓄積された電気エネルギーはどれだけか?②節約できたエネルギーはガソリンに換算するとどれだけか? ただし、ガソリンのエネルギーは 1 g あたり 40000 Jとせよ。 答:① J ② g この講義に関して何か意見や要望、感想等があったら書いて下さい。(特になければ白紙でもよい。) 第12回 6月16日

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